狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

我慢も限界産経抄 広報戦争を開始した韓国

2006-04-27 15:31:00 | 県知事選

盧武鉉大統領の特別談話に通常は真っ先に反発しそうな産経新聞が翌日の社説では呆れ返ったのか黙殺で答えたか、と書いた。

我慢しかねたのか今朝の産経抄がその憤懣を爆発させた。

その文章の一字一句に一日我慢した怒りが漲っていて興味深い。

怒りには満ちても竹島問題の正鵠をつく軽妙な文を下記で鑑賞しよう。


◆産経抄  平成18(2006)年4月27日[木]

 居丈高に言辞を弄(ろう)し、正義もどきに酔うのは「人生の一大快事」である。韓国の盧武鉉大統領のことだ。竹島の領有権にからむ日韓交渉で外務次官に合意させ、終わると相手国を罵倒(ばとう)した。でも、誇張や曲解ばかりだと、お国では「快事」でも、日本には「珍事」でしかない。
 ▼盧大統領は特別談話で、「日本が朝鮮半島の侵略で最初に奪った土地だ」と非難した。江戸時代から竹島を認知し、漁業を営んできた歴史には目をつぶる。何でも植民地支配に結びつけて、揚げ句の果てに「挑発には断固対応する」との虚勢だ。これを「珍事」といわずに何といおう。

 ▼盧大統領もツキがなかったから同情はする。ソウル大教授によるES細胞の捏造(ねつぞう)研究では、彼を国民的英雄に祭り上げてしまった。北朝鮮に拉致された韓国人が、実は横田めぐみさんの夫であるとのDNA鑑定が、あろうことか日本から届いた。盧政権の拉致被害者への冷たさがすっかりバレた。

 ▼そこに、竹島問題が飛び込んできたから韓国は久々に燃えた。愛国心を刺激される快感にすっかり酔ったらしい。だから日本が竹島周辺海域を調査する構えをみせると、警備艇を繰り出し「拿捕(だほ)するぞ」と沸いた。

 ▼ところが、せっかく拳を振り上げたのに、日韓政府が次官交渉で問題を先送りしてしまった。日本から国際司法裁判所など「出るところへ出ようぜ」といわれて分が悪くなったか。そこで大統領は、過激談話で韓国民のガス抜きを図ったらしい。

 ▼半島は日中の大国にはさまれた回廊にあり、昔から虚勢でしのいできた。でも日本政府はそのつど反論すべきだ。放っておくと、あの「独島(竹島の韓国名)はおれのモノだ」論が勝手に世界を歩きだす。

                   ◇         
                  
4月21日の「竹島問題と歴史の法則」で次のように書いた。

≪領土の法則とは、・・・兎に角いち早く実効支配し、例えその根拠が不明(不法占拠)でも自国領土であると声高に主張し続ければ結局世界はこれを認知する≫。

ここで重要なのは「世界に認知させる」ということだ。

大体他所の国の揉め事を歴史を遡って判断してくれるような物好きな国は滅多にない。

そこでコ難しい理屈よりも判りやすい「実効支配」と「声高に叫び続ける」ことに意味がある。

韓国は実効支配の次の手を打ち始めた。

在韓外国の各高官に対して広報戦争を開始した。

標的は米国、中国、ロシア、英国、ドイツ、フランス、豪州、ニュージーランド、東南アジア諸国など。

尹炳世(ユン・ビョンセ)次官補と、対日問題主務局長を務める李赫(イ・ヒョク)アジア太平洋局長が担当する。

世界の世論と日本の国民に、日本政府の不当な仕打ちを絶えず告発していく」との盧武鉉大統領の特別談話に基づく後続措置と分析される。

 ◆中央日報(韓国紙) 2006/04/27 11:48 

駐韓外国公館で「独島広報戦」、外交通商部が展開 
 
 【ソウル27日聯合】外交消息筋が明らかにしたところによると、外交通商部は27日から2日間、駐韓外交公館の大使・公使級高官を外交通商部に招き、1対1で韓国の「独島主権」を積極的に説明する。
  対象とするのは米国、中国、ロシア、英国、ドイツ、フランス、豪州、ニュージーランド、東南アジア諸国など。説明は尹炳世(ユン・ビョンセ)次官補と、対日問題主務局長を務める李赫(イ・ヒョク)アジア太平洋局長が担当する。世界の世論と日本の国民に、日本政府の不当な仕打ちを絶えず告発していく」との盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の特別談話に基づく後続措置と分析される。

  外交通商部は、既に全在外公館に盧大統領の談話内容を通知し、駐在国政府に談話の趣旨を説明させているほか、駐韓外交団にも該当国の言語に翻訳した談話内容を伝達している。外交通商部では、談話内容の通り独島は単純な領有権問題ではない、完全な主権回復の象徴だという点を強調する考えだ。

  外交通商部はこれに先立ち、独島問題に効率的に対応するため、駐日公使を歴任した柳光錫(ユ・グァンソク)前シンガポール大使を対策チーム長に任命し、対日外交全般を管轄するアジア太平洋局、排他的経済水域(EEZ)交渉を担当する条約局、国際水路機関(IHO)関連業務を行う国際機関局などの業務を指揮・調整することを決定している。 
 
   
 
  
 

 
 

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サムライがまだ日本の政治家にいた!

2006-04-27 07:02:18 | 未分類

中国・韓国には何時も声高に批判されっぱなしで、せいぜい遠慮がちのに「不快感」を表す程度の対応しかできない日本の首脳。

それでも当たり前の事を言ったため中・韓の逆鱗に触れて首を切られる閣僚が最近はいなくなった。

それだけでも大きな進歩と思う今日この頃、・・・わざわざ敵地に乗り込んで中国首脳に論戦を挑んだサムライがいた。

ことの発端は先月、3月7日。

中国の李肇星外相は、国会に相当する全国人民代表大会において記者会見し、「ヒトラーやナチスをドイツの指導者は戦後、崇拝していない」とした上で「ドイツ人も、日本の指導者がばかげた不道徳な行為をなぜ行うのか理解できない」と述べ日本を批判した。

これに対して「我慢も限界」とブログに書いたサムライがいた。

原田義昭・衆議院議員(自民党)がその人。

以下本人の3月8日付けブログ日記の引用。

◆我慢も限界、中国2題  3月8日(水)
 
常軌を逸した中国、というのが率直な感想だ。
その1、東シナ海のガス田開発を巡る日中協議が終わったが先方が出してきた対案たるや遂に唖然とした。日本が日中中間線をはさんだ海域(白樺、樫などの海域)を共同開発しようと提案しているのに対し中国側は日本の領海たる尖閣列島海域なら共同開発をしてもいいと言ってきた、「不真面目」としかいえない提案でわが国として検討出来るわけもない。
(中略)
その2、李肇星外相が北京の人民大会堂での演説で小泉首相の靖国参拝、歴史認識を巡り口を極めて非難し、挙句は「ヒトラー、ナチス」までを比喩に持ち出したがもはや度が過ぎている。大体この国にはまともに友好関係を築こうとする意志は薄く、靖国問題も単なる外交カードにしか過ぎないのだ。小泉首相や安倍官房長官が、「他国の指導者に対する品格に欠ける表現」などど必死にことばを選びながら反論しているのが、痛々しいほどである。いよいよ誰かが立ち上がらねばならないのではないか。
 
話はこれでは終わらなかった。

このサムライの発言は口先だけやペンの上だけの虚勢ではなかった。

不言実行、・・・じゃなく、有言実行を身をもって示すべく、このサムライは立ち上がった。

標的は、流暢な日本語を操る慇懃無礼な態度で知られる王毅中国大使。

この男、駐日大使でありながら外務省が抗議のため出頭を要請してもこれを拒否するほどのしたたか者。

サムライ原田も面会を取り付けるのにてこずったようだ。

詳しい経緯は再び同氏のブログで。

◆中国大使との会見  3月25日(土)

去る3月22日、私は王毅中国大使を大使館に訪ね会見しました。先週初めから申し入れを行いようやく実現したものです。ホームページ公開がおくれたのは官邸、党など首脳部への報告を済ませる必要があったからです。

私はまず中国李肇星外相の「愚か、不道徳」「ヒトラー、ナチス」などの不適格発言(日記、3月8日参照)が日本国民の尊厳を大きく傷つけたとして厳しく抗議をしました。
その上で昨年5月に突然の帰国をした呉儀副首相の行為といい「礼節の国」中国にとって今や国際的礼節はどこに行ったかと問いました。大使はこの発言はドイツ首脳の言葉を引用しただけだと答えましたが苦しい弁解に過ぎません。
東シナ海での天然ガス田協議について、中国は新たな対案を出してきましたが尖閣諸島の領土問題を絡めるなど日本が検討するに値いしない代物で、中国に真面目に解決する気はないのではと問いました。
靖国問題」についても、これは日本の「内政問題」であり他国が干渉すべきものではないこと、参拝は心の問題,死生観の問題であること、日本は戦後60年間戦争の反省と謝罪をしながら平和主義を貫いていることなどを説明しましたが、A級戦犯は別であると譲らず(もちろん)納得を得ませんでした。
日本では極く限られた愛国者的人々が靖国参拝を支援しているのではという大使の認識にはいささか驚きました。首脳が会うことについては事務折衝が済まない限り難しい、会っても解決しないなら意味が無いという。政治指導者というのは解決の目処をつけるために活動するものではないかとの私の主張と平行線。
反日暴動、大使館投石、潜水艦侵犯問題など正式な謝罪も済んでいないこともとりあげ激しいやりとりをしました。頻繁に会える相手ではありませんので、この際に言うべきことはしっかり言ったつもりであります。それでも会見は紳士的に行われ、最後には両国とも関係改善には全力で努力しようと握手して別れました。

Posted by 原田 義昭 2006.03.26 10:05

話はまだまだ続く。

原田サムライは中日大使との論戦だけでは腹の虫が納まらなかった。

今度はその攻撃の矛先を北京に定めて敵地に乗り込んでいった。

その詳しい経緯は本人のブログに譲るとして、ここまで徹底すると流石にメディアもこれを報じるものが現れる。(原田義昭ブログhttp://www.election.ne.jp/10375/)

テレビでは報じられなかったが25日の産経新聞がこれを取り上げた。


◆「靖国」で中国要人と激論 原田衆院外務委員長

 中国を訪問していた原田義昭衆院外務委員長(自民党)は24日、北京市内で中国の武大偉外務次官、姜恩柱全人代外事委員会主任委員らと相次いで会談、靖国問題などで激論を交わした。

 武次官は小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「両国の政治外交関係が頓挫しているのは、日本のごく少数のリーダーがA級戦犯が祭られた靖国に参拝するからだ」と批判した。

 原田氏は「靖国神社は敬愛されており、首相の参拝は当たり前。中国の批判に圧倒的多くの日本国民と議員は怒りを感じている。中国と同様に日本も誇り高い独立国であって、内政干渉に屈するのは断じてできない」と中国側の再考を促した。

 原田氏は東シナ海の日中中間線付近での中国のガス田開発の中止を要求したが、武次官は拒否した。また原田氏は中国原子力潜水艦の領海侵犯事件、上海領事館員自殺事件、反日暴動について「中国の謝罪は行われていない」と指摘。中国の軍拡には懸念を示した。

 同日夜帰国した原田氏は「意見の違いを認めつつ極めて重要な日中関係を築くのが両国の政治家の役目だ。中国は日本国内の意見を正確に知るべきだ」と話している。 (04/25 01:55)

 

日本の政治家にもイロイロいる。

サムライもおれば、腰抜けもいる。

メディアが日韓緊張の竹島に集中しているその目を避けるように訪中し、副主席との会談でガス田開発について「平和的解決で一致!」とか、「東シナ海を対立の海ではなく、平和の海」とか、中韓を含めた『東アジア包括的FTA・EPA構想』をぶち上げて中国に媚びを売る二階産経大臣は、どこの国の大臣なのだろうか。

因みにこの二階という人物 は、名立たる媚中派政治家である事は知られているが、次のような彼の愚行はわすれてはいけない

江沢民が国家主席だった頃、二階氏は自身の選挙区の和歌山県のみならず、全国に反日教育の元祖・江沢民の銅像を建立しようとして、運動を推進した人物だ。 流石にの話は世論のヒンシュクを浴びて実現はしなかったが・・・。

また、王毅駐日大使は昨年11月13日、二階氏の地元、和歌山県高野山で二階グループの研修会に招かれ、靖国参拝への厳しい批判を交えて講演している。

王大使は二階氏と同じ宿坊に泊まったと報じられたが、中国大使が一政治家グループの会合に泊まりがけで参加することは、きわめて珍しいだろう。

二階氏の媚中国派としての面目躍如だ。

このような人物の経産相就任、東シナ海問題の担当は日本の国益にとって憂慮すべき事態となりかねない。(参照:「二階大臣と中国兵法書」http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/6663188d3d6c9216d31a50
fed37f8462
)

くれぐれも云っておきたい。 

「君、国売りたもう事なかれ!」

 

東シナ海ガス田開発:日中、平和解決で一致--二階経産相が訪中

 【博鰲(中国海南省)共同】二階俊博経済産業相は22日、訪問先の中国海南省博鰲で曽慶紅国家副主席と会談、日中間で対立が続く東シナ海のガス田開発問題について、両国に利益となる平和的解決を求める考えで一致した。

 二階経産相によると、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題について曽副主席は「3月末に胡錦濤国家主席が日本側の友好7団体代表団に述べたので、繰り返さない」と語った。

 ガス田問題では、経産相が解決への支援を求めたのに対し、副主席は「東シナ海を対立の海ではなく、平和の海にするとの経産相の考えに同感だ」と語った。省エネルギーや環境問題で近く日中間のフォーラムが開催されることに関して、曽副主席は「日本が進んでいる分野で、しっかり協力関係を築きたい」と述べた。

 経産相は、22日に開幕した博鰲アジアフォーラム出席のため現地入りした。

毎日新聞 2006年4月23日 東京朝刊

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