狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

ジェイク島袋が「新ウチナー民間大使」に

2006-09-05 16:49:47 | 未分類

今ウクレレがブームらしい。

一世を風靡したドリフターズのメンバーの中では一番目立たない存在だった高木ブーがウクレレの講師としてモテモテとのこと。(高木ブーの楽しいウクレレ講座 -)

ウクレレと言えばハワイアンの伴奏楽器だと連想するが、ある一定以上の年配の人は牧伸二のウクレレ漫談の「アー、アー、アー、アーいやんなっちゃった 驚いた」を想いだすだろう。

ウクレレをハワイアンの伴奏楽器から脱皮させ見事な独奏楽器に変身させた男がいる。

昨日の琉球新報に次の記事が出た。

琉球新報

 

稲嶺恵一知事から新ウチナー民間大使の認証状を手渡され、笑顔を見せるジェイク島袋さん=5日午前10時半すぎ、県庁

 沖縄と世界の交流の要となる県の新ウチナー民間大使にウクレレ奏者のジェイク島袋さん(29)が選ばれ、5日午前、県庁で認証式が行われた。稲嶺恵一知事から認証状を手渡された島袋さんは「世界中に沖縄の良さを伝えていきたい」と抱負を語った。
 島袋さんはハワイ州ホノルル出身で、父方が沖縄県系人という日系4世。4歳からウクレレを始め、1998年にプロデビュー、2001年からはソロで活動。クラシックやジャズ、ロックなどの音楽ジャンルを取り入れて楽器の可能性を追求、高い評価を得ている。
 日本でのコンサートキャラバンで来沖中の島袋さんは「沖縄の心を音楽で伝えられることをとても誇りに思う。ハワイと沖縄の生活スタイルは似ており、毎年訪れるのがとても楽しみ」と語った。(9/5 16:05)

                                     

当日記は沖縄出身者の活躍を折りに触れて「お国自慢」する。
 
当然ジェイク島袋さんの演奏のすばらしさについては7月24日の当日記「世界へ羽ばたく沖縄県人」でも触れた。
 
稲嶺知事も任期終了間際に味なことをしてくれた。
 
県知事が首相や外務大臣の真似をして妙な「友好外交」をしでかすよりジェイク島袋さんのような人を「ウチナー民間大使」になってもらい「世界中に沖縄の良さを伝えた」方がよっぽど気が利いているし、外国との友好にも貢献できる。
 
ジェイク島袋さんは適任だろう。
 
取り合えず、女性大使としては準ミスユニバースの知花くららさんや国際的という意味ではマジシャンのセロも適任だと思うが。
 
                    *
 
ウクレレは弦楽器の中でも地味な存在。
 
弦楽器はその特性によって独奏楽器と伴奏楽器に分けられる。
 
独奏楽器の代表がヴァイオリンであることに異論を唱える人いないだろう。
 
古今の大作曲家がこの独奏楽器の女王様に数々の名曲を作ったが、多くの名曲が残るヴァイオリン協奏曲は一人の女王様にかしずくように大編成のオーケストラが従う。
 
バッハはこの気難しい女王様の伴奏部分を排除してギター曲に見紛う重音を使った無伴奏のヴァイオリン独奏曲を作った。
 
結局ヴァイオリンは多くの重音を多用してもやはり独奏楽器である。
 
一方ギターはその特性から伴奏楽器だったが多くの名手が華麗な演奏技術を開発して独奏楽器にもなった。
 
ヴァイオリンを倣ってギター協奏曲なども作曲された。(ギター協奏曲について)
 
だが所詮は伴奏楽器。
 
ヴァイオリンに比べて音量が小さい為オーケストラをバックにかしずかせる協奏曲には音のバランスの問題もある。
 
その点ウクレレはギターより更に音量も小さいしジミな楽器なので、冒頭の高木ブーや牧伸二のイメージで伴奏楽器に徹しているものと勝手に思っていた。
 
ジェイク島袋さんのウクレレ「独奏」を聴くまでは。
 
ジェイク島袋さんはウクレレという伴奏楽器の可能性を発展させ、独奏楽器に進化させた。
 
くどくど御託を並べるの止そう。
 
論より証拠だ。
 
ジェイク島袋さんの素晴らしいウクレレ演奏を下記で楽しんで欲しい。
 
曲はバッハの「無伴奏ウクレレ・パルティータ」ならぬジェイクの「無伴奏ウクレレ・ビートルズ」。
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「小泉首相の靖国参拝」に対する社説検証

2006-09-05 08:15:42 | 県知事選

小泉首相が8月15日に靖国神社に参拝してから3週間になる。 

あれほど騒ぎまくったマスコミはウソのように元の静寂に戻った。

【社説検証】首相靖国参拝、終戦記念日 各紙は…  どう主張したか、と題して産経新聞が興味深い企画をした。


同紙記事冒頭に「小泉純一郎首相が終戦記念日の8月15日、靖国神社に参拝した。これを取り上げた翌16日付と終戦記念日の全国紙、ブロック紙、地方紙の社説を比較・検証した。(石川水穂)」とある。

結論を先に述べると全国5紙は産経を除いて全紙が「反対」。


  【小泉首相8・15靖国参拝をめぐる各紙社説】
朝日     耳をふさぎ、目を閉ざし
毎日     こんな騒ぎはもうたくさん
読売     「心の問題」だけではすまない
産経     国の姿勢示した小泉首相
日経     ひとりよがりの小泉首相靖国参拝

地方25紙のうち「賛成」は北国、富山の二紙だけで残り23紙はこぞって「反対」の社説を書いている。

全国紙、地方紙合計で言うと実に30紙のうち27紙が「反対」で、「賛成」は僅かに三紙に過ぎない。

実に「反対」が90%で、「賛成」は10%の大差で反対派の圧勝である。

ネットが現在のように普及する以前だったら、国民もこのマスコミの怒涛のような反対論に流されていただろう。

その影響が参拝前に各紙が行った世論調査に現れて、反対が賛成を上回っている。

しかし参拝日当日狂乱したようなテレビ、新聞の反対運動を尻目に粛々と去年を上回る25万人もの参拝者がいたことは、裸の王様となったメディア論調を打ち砕いた。

参拝後の小泉首相の記者会見もネット時代の賜物だった。

都合の悪い部分はつぎはぎで報道するメディアに対してネット上では首相の発言全てを知る事が出来た。

マスコミは自分達の固定観念のみで「世論をリード出来る」という驕りに決別する時期が来た事を悟るべきだ。

その明快な証が参拝後の各紙の世論調査だ。

見事に賛成多数に逆転している。

ジャーナリストを自称する鳥越俊太郎氏はネットの書き込みを「便所の落書き」程度のものと侮蔑した。

落書きを笑うものは落書きに泣くだろう。(ん?、一円を笑うもの?)

北海道    理解得られぬ首相の理屈
河北新報   ナショナリズムを抑えよう
東京、中日  これで終わりにしたい
西日本    次期政権に重いツケ残す

東奥日報   「負の遺産」さらに拡大
秋田さきがけ 心の自由では済まない
岩手日報   「心の内」が伝わらない
神奈川    極めて遺憾な憲法の無視
山梨日日   心が小さくなっていく
新潟日報   批判を逆手の居直りだ
信濃毎日   これが五年の総括なのか
北日本    「ポスト小泉」に重い宿題
北国、富山  A級戦犯の分祀も視野に
京都     「戦後」の原点揺るがす
神戸     これで「有終の美」が飾れるのか
山陽     賢明な判断とは言えない
中国     この説明は納得できぬ
高知     「心の問題」では済まぬ
徳島     小泉後に重い課題残した
愛媛     ポスト小泉に重い課題残した
佐賀     意地通した小泉首相
熊本日日   「本質」避ける姿勢は疑問だ
宮崎日日   区切りとして大戦の総括急げ
琉球新報   国益を損なう行為だ
沖縄タイムス 歴史認識が問われる

(首相靖国参拝を取り上げなかった社と共同通信の論説資料を使ったとみられる社は除いた)
                     ◇


小泉首相の靖国参拝をめぐる各紙世論調査

(参拝前)
    朝日  毎日  読売  産経  日経  共同
賛成  29% 36% 43% 27% 28% 39%
反対  57% 54% 49% 56% 53% 52%

(参拝後)
    朝日  毎日  読売  産経  日経  共同
支持  49% 50% 53% 41% 48% 52%
不支持 37% 46% 39% 45% 36% 42%
(注)参拝後、「よかった」「評価する」などの回答は「支持」に含めた。小数点以下は四捨
五入。産経はFNNとの合同調査。
                     ◇
 
新聞情報がいかに予断に満ちているかの例を読売新聞自ら報じた。

良く見る新聞論調で「靖国参拝はアジアの国々の心を傷つけ、アジア全体が日本に対して敵意を持つ」といった御馴染のフレーズがある。

実際に日本に敵意を持つアジアの国は中国と韓国の二国だけで他のアジア諸国は日本に好意を持っている。(北朝鮮は国交が無いので問題外)

これを証明したのが以下の読売新聞記事。

 日本と関係良好、東南アで9割超…アジア7か国調査:読売 
    
  読売新聞社は、韓国日報社、ギャラップ・グループと共同で、「アジア7か国世論調査」を実施した。東南アジア諸国では、「日本との関係が良い」と見る人が9割以上に達した。「日本を信頼できる」人も7―9割を占め、対日感情の良さが裏付けられた。一方、急速な経済発展を背景に、東南アジアでの中国の好感度も増しており、関係強化の進展が示された。

 調査は、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、韓国および日本の7か国で、6月下旬から7月中旬にかけて面接方式により実施した。アジアの複数国で同時に世論調査を行ったのは1995年、96年に続き3回目。

 日本との関係が「良い」は、インドネシアとタイでは「非常に」と「どちらかといえば」を合わせてそれぞれ96%に達し、ベトナムで計92%、マレーシアでは計91%に上った。この4か国では、同じ質問をした95年調査でも「良い」が9割超だった。初めてこの質問をしたインドでも「良い」は計89%に上った。

 「日本を信頼できる」は「大いに」と「多少は」を合わせてタイが92%で最多。東南アジアで最も低いベトナムでも計75%だった。

 「日本は世界に良い影響を与えているか」では、「与えている」がインドネシアで計91%に上った。東南アジア、インドではいずれも8割を超えた。

 東南アジア、インドでは、日本が国際社会で積極的な役割を果たすことへの期待も強かった。

 人道復興支援のための自衛隊海外派遣に「賛成」は、インド洋大津波の被災地支援で自衛隊が派遣されたインドネシアで計83%に上った。韓国以外の国で「賛成」が「反対」を上回った。

 日本の首相の靖国神社参拝を「構わない」という人は、タイで59%、マレーシアでは52%に上った。ベトナム、インドでも多数だった。韓国、インドネシアでは「そうは思わない」が各86%、41%で、「構わない」を上回った。

 「中国の経済発展が、自国経済に与える影響」では、「プラスの影響が大きい」がインドネシアとマレーシアで66%に上るなど「プラス」が5か国で多数を占めた。「マイナス」が多数だったのは、韓国(42%)と日本(36%)だった。

参考 :

小泉首相の会見 中国・韓国へキツーイ皮肉をニ発!

 

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