認知症の妻・脳こうそくの夫、80代夫婦が無理心中?
18日午前8時45分ごろ、愛知県蒲郡市栄町の住宅で、無職関原健三さん(88)と妻、ヨシノさん(87)が1階の和室で死亡しているのを、同居する長男(62)が見つけた。
県警蒲郡署の調べによると、健三さんはロープで首をつり、ヨシノさんはベッドの上であおむけに倒れて、布団がかけられていた。ヨシノさんの首には、絞められたような跡があった。
健三さんが書いたと見られる、自殺をほのめかす遺書があったことから、同署は無理心中の可能性が高いとみて調べている。
ヨシノさんは3年前から認知症を患い、健三さんも今年6月に脳こうそくで入院し、退院後も通院していた。 関原さん夫婦は4人暮らし。朝になっても夫婦が起きてこないため、長男が様子を見に行ったところ、2人が死亡していたという。 (2006年9月18日12時46分 読売新聞)
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認知症の87歳の妻を脳梗塞の88歳の夫が無理心中。
それもお目出度いはずの「敬老の日」に。
それを発見した同居の長男が62歳と言うから、長寿をその年齢だけで祝う気にはなれない。
昨夜のたけしの「本当は怖い家庭の医学」は途中からしか見なかったが、アルツハイマー病を取り上げ高齢化社会の恐怖を感じさせる番組だった。
放送された内容を要約すると、 まず加齢による記憶力の減退は自然現象でそれだけでは病気とは言わない。
そのため①加齢によるもの忘れと、② 軽度の認知障害の(MCI)ついて区別できず、認知症にいたってしまう例が多いと言う。
軽度の認知障害の(MCI)は、
①脳の抹消血管の血流障害によるものと
②アルツハイマー病による脳の萎縮 の2つが主なものだが、
前段症状が似ているため初期には区別がつきにくい。
だが 物忘れが目たって「あれ、それ、等の代名詞」が多くなる、
同時に2つの事ができない、と言ったことが 前より多くなった場合は要注意。
これらの症状はアルツハイマー発症の前段階だと言う。
従来はアルツハイマー病は発症すると進行が止まらない不治の病とされていた。
だが最近はアメリカで脳の萎縮を止められる可能性がある薬が開発され、治験が終われば2年後の2008年には市販されるらしい。
でもこれはアメリカのことで、日本で臨床で処方されるにはもっと時間がかかる。
番組ではアルツハイマー病について厚生科学班が茨城県で行った「利根プロジェクト」を取り上げた。
「利根プロジェクト」は茨城県利根町を中心にした厚生科学班により5ケ年によりわたって実施された。
2000人以上の65歳以上の高齢者を調査したら5%の軽度の認知障害が見つかった。
これを二つのグループに分けて一つのグループに、次の三つを実行させた。
①一日一回の30分程度の昼寝。(一時間以上だと逆効果)
②有酸素運動。
③サプリメント(DHA, EPA, リコピン、フラボノイド含有)の摂取。
この三つを実行させたグループは何も実行しなぁったグループに比べて認知症になる率が30%も少なかった。
結局①②③の実行は顕著な効果があった。
だが①と②はともかく特殊サプリメントを毎日摂取するは困難だろうと、番組では専門家に、これらの有効成分の入った料理を作ってもらう。
結論は毎日有効成分入りの料理作りは大変なので、「有効成分入りの『常備采』」を2種類作り、それを保存して種々の料理に応用しようと言う魂胆。
そういえば、指導の奥薗壽子先生は簡単料理の専門家らしい。
どんなすばらしいレシピでも毎日作る家庭料理では面倒なら使えないと言う。
題して「アルツハイマー予防の簡単家庭常備采」
その簡単なはずのレシピのメモに四苦八苦していたらズバリ!のサイトがあった。http://www.asahi.co.jp/hospital/
恥を晒さずに済んだ。
番組は「利根川プロジェクト」で実施した脳テストをゲストに行ってランキングをつけた。
ゲストは十朱幸恵、黒澤年男、ルー大柴、アグネスチャン、次長課長の二人、乙葉、梨花、・・・他にもいたようだが思い出せない。
その「脳テスト」の方法は、これも上記のサイトに詳しく掲載されている。
でテストの結果だが点数だけでいうと、お年の割には若い十朱さんが若い梨花と二人で上位独占(悪い方の)をした。
出演者中一番高齢(確か60半ば?)の十朱さんは相変わらず美しいがお年を考えたら多少の物忘れは愛嬌でしょう。
だが、梨花の若い割りにバカ丸出しは愛嬌にもならない。
ちなみに筆者もテストを試みたがかろうじてMCIは免れた。(ゲストの中の半分くらいの成績)
◆:「たけしの本当は怖い家庭の医学 3時間スペシャル」でーアルツハイマー病の特集
http://www.asahi.co.jp/hospital/