狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

米国の非難にはトルコに見習え 「30万人虐殺」根拠ない 米出版社が論破本 南京事件

2007-03-11 17:36:50 | 従軍慰安婦
「30万人虐殺」根拠ない 米出版社が論破本 南京事件
 
 【ワシントン=古森義久】南京事件に関して中国当局の「30万人虐殺」などという主張に根拠がないことを実証的に報告した英文の書が米国の権威ある学術書出版社からこの2月に刊行された。南京事件についての日本側のこうした見解が米国側で単行本として出版される前例はなく、米側の南京事件の研究や議論にも重要な一石を投じることが期待される。

 同書は立命館大学文学部教授で中国近現代史を専門とする北村稔氏による「南京の政治学=偏らない調査」。米国の「ユニバーシティー・プレス・オブ・アメリカ」(UPA)社から出版された。日本ではすでに中国史研究で広く知られる北村氏は南京事件について国民党などの新たな資料多数を基に「『南京事件』の探究」(文春新書)を2001年に出版したが、今回の米国での出版は同新書を一部、書き直し、加筆して日本在住の長い米国人歴史研究者のハル・ゴールド氏が英訳した。

 英語版の内容は南京や台湾で発掘した1次史料を基礎に、日本軍による中国軍捕虜のかなりの規模の処刑があったことを認めながらも、「日本軍が計画的に中国民間人など30万人以上を大量虐殺したという中国側の主張には根拠がない」として、中国の主張を論破する趣旨となっている。

 南京事件について日本人による著作が米国の出版社で刊行された例としては元朝日新聞記者の本多勝一氏の書の英訳があるだけで、他の日本人の英語の書はみな日本の組織による出版や米国側での事実上の自費出版だという。本多氏の書は中国当局の主張と共通部分が多く、その中国の主張を否定した米側での日本人の書の一般出版は北村氏が初めてだとされる。

 北村教授の英語の書は日本側の主張の数少ない英文資料として議論の正常化に寄与することが期待されている。(産経新聞  2007/03/10 23:34)

                     ◇

 

「南京」問題も「従軍慰安婦」問題も朝日新聞が捏造記事をばらまいた点では同根である。

日本では完全に否定されている「30万虐殺」説が今頃、アメリカで英文の出版物で論破されると言うのも驚きだ。

朝日の兄弟分のオオニシNYT記者が「従軍慰安婦」では「20万人被害者」と言うデタラメ記事を今でもせっせと書きまくってている。

 ≪They estimate that up to 200,000 women served in comfort stations that were often an intrinsic part of military operations. (3月8日NYT、オオニシ記者の記事)

これで又「日本軍の性奴隷20万人」が一人歩きを始めた!

 NYTimes3/8Denial Reopens Wounds of Japan’s Ex-Sex Slaves By NORIMITSU ONISHI

http://www.nytimes.com/2007/03/08/world/asia/08japan
.htmlω_r=1&oref=slogin

画像

 

今からでも遅くは無い。

英文の「従軍慰安婦論破本」をアメリカで出版しておかないと後顧の憂いを残す事になる。

「従軍慰安婦」と同じく米下院でトルコのアルメニア人虐殺非難決議案が低湿された際のトルコ政府の対応は見事だ。

外務大臣を急遽ワシントンに派遣し、米側の政府や議会に対し同決議案が採択された場合、トルコ国内の反米感情が燃え上がり、政府としても自国内のインジルリク基地などの米軍による使用を禁止あるいは制限すると警告した。

日本も見習うべきだ。


猛反発 米のアルメニア人虐殺非難決議案 「穏健な日本」と対極

 【ワシントン=古森義久】米国議会の下院に90年前のアルメニア人虐殺でいまのトルコを非難する非拘束の決議案が出され、採択される見通しも生まれてきた。現在のトルコ政府は同決議案に猛烈に反対し、もし可決の場合にはトルコ国内の米軍による基地使用をも制限すると言明し、両国関係の危機までが語られ始めた。米議会民主党が日本の慰安婦問題糾弾の決議案を審議する状況と酷似しているが、トルコの対応は日本のそれとはまったく異なっている。

 同下院には1月末、1915年から数年間に起きた「アルメニア人虐殺」を非難し、その非難を米国の今後の対トルコなどへの外交政策に反映させるという趣旨の非拘束の決議案が民主党アダム・シフ議員(カリフォルニア州選出)らによって提出された。虐殺開始の記念日とされる4月24日までに本会議で採決される見通しだ。

 アルメニア人虐殺とはオスマン帝国時代のトルコにより帝国領内少数民族のアルメニア人約150万人が虐殺されたとされる事件。欧米の歴史学者の間でも「トルコによるジェノサイド(事前に計画された集団虐殺)」とされ、今回の決議案でもその用語が使われている。

 しかしトルコの歴代政府も国民多数派も集団虐殺とは認めず、現政権はアブドラ・ギュル外相をこの2月、ワシントンに送って米側の政府や議会に対し同決議案が採択された場合、トルコ国内の反米感情が燃え上がり、政府としても自国内のインジルリク基地などの米軍による使用を禁止あるいは制限すると警告した。

 米国議会が外国、とくに同盟国の歴史的な行動をいま取り上げて非難するという動きは、日本の慰安婦非難決議案のケースとまったく同じだ。しかし、トルコが対米安保関係を変更してまで国家をあげて猛反対するという点は日本の対応とはまるで異なっている。

(2007/03/11 01:47)

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尖閣諸島視察 県知事は小渡県議にレクチャーを受けよ!

2007-03-11 13:27:46 | 未分類

沖縄県石垣市の一部である、尖閣諸島を県知事が視察するといったら、中国がイチャモンをつけてきた。

内政干渉どころか、県政干渉だ。

例え安陪首相と言えども、県政には干渉できないはずだ。

ローマータンメー(耄碌ジジー)だったら、意見を聞かれても「国際事情に疎いから・・・」と逃げられるだろうが行政を管轄する沖縄県知事の言葉ではない。

いわんや「県に聞いてみる」は無いだろう。

「あんたは一体誰なのか?」と聞いてみたくもなる。

まさか知事自らローマータンメーになったのでは県民は困ってしまう。

★ローマー⇒老耄(ろうもう)

★タンメー ⇒お爺さん

◆参考:

狼魔人流・沖縄語講座

続・狼魔人流沖縄語講座  沖縄語は候文!

話が横道に逸れたが、脱線ついでに「狼魔人」のいわれを説明したい。

「老耄人」⇒「ローマ人」⇒「狼魔人」。

そのせいか誤字脱落は言うに及ばず、勘違いに思い違い、そして変換ミスまで加わって時々読者のご指摘を受けるのはご承知のとおり。

さて、話を戻すと、沖縄の人材は多士済々、国際事情に疎い困った県知事さんもおれば、国境の県である沖縄の地政学上の立場をよく理解した県会議員さんもいるようだ。

小渡亨県会議員は昨年の5月、既に尖閣視察を行っていた。

仲井真知事さん、「国際事情に疎い」のなら、「県に聞く」前に小渡議員に国際情勢のレクチャーを受けた方が早道では?

「沖縄県議会議員 小渡 亨」のブログ
http://toruodo.ti-da.net/e808643.html

尖閣諸島視察 5月15日の祖国復帰の日に、県議会防衛議員連盟11名で『航空自衛隊研修』として、尖閣諸島へ行って参りました。

 尖閣諸島全景 手前・南小島、中・北小島、奥・魚釣島

 この尖閣諸島、実はここが『沖縄県』ということを、皆さんはご存知でしょうか?

 尖閣諸島は西表島のほぼ真北140kmに位置し、行政区は石垣市に属しています。地籍表示は『沖縄県石垣市登野城2390番地~2394番地』であり、毎年地権者から固定資産税も徴収しています。(太字は管理人)

 日本海にあり、韓国に実効支配されている竹島を有する島根県では、県が『竹島の日』を制定するなど県を挙げて問題視している感がありますが、我が沖縄の尖閣諸島に関して言えばあまりにも県民の意識が低すぎるような気がしていて、とても歯痒い思いをしています。

 午前中、航空自衛隊那覇基地において、南西航空混成団の概要と任務を南混団司令の浦山空将等から説明してもらい、その後第83航空隊所属の輸送用ヘリ『CH-47J』で那覇空港を離陸、宮古島駐屯地に向かいました。
(実はこの宮古島駐屯地、ここに駐屯するレーダーサイトの部隊が我が国最西端の部隊であり、これより西側は、台湾にいたるまで全くの『力の空白地帯』となっております。
尖閣諸島もこの空白地帯に含まれていますので、案外このことが、オイルリンクも含めた中国の強硬な態度の大きな要因になっているのではないか、と私は考えています。)
そしてこの宮古島駐屯地で一旦給油を行い、その後北上して尖閣諸島に至り、当日は沖縄地方の梅雨入りが発表された日であったので、雨模様のあいにくの天気であり、視界は不良でしたが、南小島、北小島、魚釣島をヘリならではの低速・低高度でゆっくりと視察いたしました。

 さてこの尖閣諸島ですが、我が国は一貫して『領有権問題は存在しない』との立場を貫いております。要は、明治以降、連合国占領期を除いて実効支配を続けている日本にとっては『問題にすらならない』、ということです。
 しかし昭和46年に日本、中国、韓国の専門家が中心となって行なわれた資源調査で、東シナ海一帯の大陸棚に石油資源が埋蔵されている可能性があることが指摘されてから、台湾と中国は相次いで同諸島の領有権を主張しています。
 終戦直後にGHQが出した覚書の中に、米軍が軍事占領する沖縄県の範囲に尖閣諸島を明記した一文がありますが、それに対して対して中国側が抗議をしたという記録はありません。
また中国の新聞・人民日報の記事(1953年1月18日)には、「琉球列島はわが国台湾の東北と日本の九州の西南の海上に散在しており、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、大島諸島、トカラ諸島、大隈諸島の七組の島嶼を含んでおり~」とあり、このように中国は、石油資源埋蔵の可能性が指摘される以前は、尖閣諸島は日本固有の領土である、と認識していました。
 台湾もまた、尖閣諸島は自国の領土ではないと考えていました。台湾政府が作成した「台湾省5市16県詳図」(1960年)には、尖閣諸島は含まれてはおらず、やはり台湾も尖閣諸島は日本である、との認識を示しています。
 それなのに埋蔵資源が見つかったとたん、領有権を主張する。中国・台湾は領有の正当性を強硬に主張していますが、いったいどこに正当性があるのでしょうか。

 今回は上空からの視察だけでありましたが、近い将来、沖縄県民のひとりとして是非、希望者を募って上陸してみたいと思っております。

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「従軍慰安婦問題」に辻本清美登場! 

2007-03-11 06:45:54 | 従軍慰安婦
ニューヨーク・タイムズのオオニシ・ノリミツ「日系なりすまし記者」の大車輪の活躍の成果なのか、ここにきてアメリカのメディアにも「従軍慰安婦」に関する日本批判記事が多く見られるようになった。
 
国内メディアもこの問題で議論沸騰。
 
最近この問題に関して静かだった朝日新聞も味方が増えたと判断したのかまたぞろ騒ぎ出した。
 
と、ここぞとばかりに騒ぎ立てている。(だが、ちゃっかり<従軍慰安婦問題>は<慰安婦問題>に変えられアリバイ作り)。
 
だが「慰安婦問題」というなら「売春問題」であり、
「売春婦問題」は貧困の問題であり、ならば数ある世界中の国家の中で日本のみが「国家の品格を問われる」問題ではないはずだ。
 
当初「従軍慰安婦」の火付け役で「日本糾弾」の急先鋒だった朝日も「新証拠」として出す資料が全て「自爆資料」でことごとく論破され尽くすと、自己の過ちを訂正することなく得意のダンマリ戦術を決め込んでいた。
 
少なくとも「従軍慰安婦問題」で最近では昨年の【10月31日読売社説】の朝日名指し(誰でも朝日と取れる)の問題提起には未だに黙して答えていない。

 
この問題については当日記は開設以来、つたない論旨ながら継続的に書いてきたが思うところを上手く表現できず、靴の上から痒所をかく苛立たしさを感じていた。
 
同じテーマの人気ブログもずい分参考にさせてもらったが、帯に短し襷に長し感は避けられなかった。
 
だが、辻本清美事務所に電突をかけた25 o'clockさんを偶然訪問して感嘆した。
 
電突を通じて「従軍慰安婦」の問題点を見事に整理している!
 
電話で応対した辻元事務所の職員も何処かの事務所のようにヒステリックにならない対応だったのも幸いしたようだ。
 
一回の電話で相手を説得するのは至難だとはいえ、問題を浮き彫りにしてくれた点で同ブログは大変参考になった。
 
参考ついでにリンクのみならず前ページ転載させてもらいました。

リンク先: http://25oclock.blog.shinobi.jp/

【以下転載】

辻元清美事務所(03-3508-7055)に電話しました。
お題はこれ↓


つじともWEB
安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する質問主意書


詳しくはリンク先で確認していただきたいのですが、安倍首相に対し従軍慰安婦の定義
を問うていることから、逆にこちらから辻元氏は従軍慰安婦をどう定義しているのか質問してみました。

お相手は20代前半位の男性。
内容はともかく、対応は非常に丁寧でした。


25 「つじともWEB」で質問趣意書を拝見したんですけど
辻 はい
25 辻元さんは従軍慰安婦をどのように考えているのか、定義を教えていただきたいのですが
辻 軍が直接、間接に関与した、まあ政府レベルのですね、性奴隷ですね
25 性奴隷!
辻 はい。逆にお伺いしたいのですが、おたくさまの従軍慰安婦の見解をお伺いしてよろしいですか
25 はいはい。従来言われていた、拉致・誘拐という意味での従軍慰安婦はいないですね
辻 フンフン
25 いない、というか立証できないということですけど
辻 フンフン
25 但し、売春婦としての慰安婦はいたと思います
辻 なるほど
25 しかしながら、国際的には日本の従軍慰安婦といえば「拉致・誘拐」だというイメージが既に広がってしまいました
辻 フンフン
25 ですから、これについては明確な間違いなわけですから、修正・訂正すべきだと
辻 なるほど
25 従軍慰安婦肯定派の皆さんでも、「拉致・誘拐」という意味での主張をされている方はもういないと思うんですが
辻 フンフン
25 辻元さんはどうですか
辻 そうですね
25 「拉致・誘拐」はさすがにないと
辻 そういうことですね
25 ならば、その点についてまず名誉回復すべきだと思うんですが
辻 誰の名誉ですか
25 日本人です
辻 日本人のですか
25 そうです。だって、拉致・誘拐やってないのに、やったと認識されているわけですから
辻 それはちょっと・・・
25 これ、冤罪みたいなものでしょ
辻 ・・・
25 現に、日本人の一人として迷惑を被ってるんですけど
辻 私も日本人ですけど
25 じゃ、尚更でしょww
辻 この慰安婦問題は非常に複雑な問題でですね
25 はい
辻 さきほど、あなたも認めておられたように売春婦としての性奴隷はいたわけです
25 ま、姓奴隷と言うのはちょっとアレですけど
辻 これは、社会的システムの中に組み込まれていて、システムの問題なんです
25 つまり、そういう職業にならざるを得ない社会環境が問題だというわけですよね
辻 そうですね。あと、それに軍が関与していたと
25 それは分かりますよ。全肯定と言うわけには行かないですけど、議論の余地はあると思います
辻 はい
25 ただ、それは先ほどの「拉致・誘拐」とは違う話ですよね
辻 同じですよ
25 ん?いや、先ほど「拉致・誘拐」という意味での慰安婦は否定したじゃないですか
辻 否定してないですよ
25 否定しましたよ。メモとってますから
辻 それは意味が違うんですよ
25 広義の拉致・誘拐とか広義の強制連行とかいうわけですか
辻 それは別の人が言ってることですけど
25 吉見義明ですよね
辻 ・・・はい
25 社会の問題としてね、貧困や文化的なバックボーンから売春婦という地位にならざるを得ない女性がいるということについて議論するのはいいと思います
辻 はい
25 天性の売春婦という人もいるでしょうけど、そうじゃない人もいる
辻 はい
25 そこには悲しいお話だってあるでしょう
辻 はい
25 しかし、「日本が拉致・誘拐した」という旧来の主張は明確に間違いなわけですから、これをまず否定すべきだと思うんですよ
辻 明確に間違い?
25 立証できないですよね
辻 そんなことないですよ
25 証拠も無いし、証言も矛盾だらけで内容もコロコロ変わるじゃないですか
辻 じゃ、証拠についてお話しますね
25 お願いします
辻 まずオランダでですね(長いので以下略。例のオランダの事件、趣意書にある中曽根の発言、慰安婦の証言などを証拠として提示)
25 その中曽根さんの発言にしても、軍として強制連行したというのとは違いますよね
辻 いえ、関与してるんです
25 その「関与」なんですけど、当初朝日新聞が吉田清治の発言を利用して「日本軍が組織的に拉致した」という報道を行ったわけですよね
辻 そうですね
25 しかし、これは間違いだったと
辻 フンフン
25 具体的に「拉致した」と言ってたわけです。
辻 フンフン
25 朝鮮人女性を夜中にトラックに押し込めて、戦場に連れて行ったと
辻 はい
25 こういう具体的な話をしていたわけです
辻 ええ
25 ところが、この嘘がバレ始めると「関与」という抽象的な文言に変わってます。これはズルくないですか
辻 いやいや、システムの問題としてですね・・・
25 その社会の問題と言うのは分かりますけど、拉致・誘拐とは全く違うわけですよ
辻 しかし、現に非常につらい思いをしてですね・・・
25 さっきから社会システムとおっしゃってますけど、韓国で売春婦が「売春を認めろ」とデモしてるのはご存知ですか
辻 はい
25 慰安婦と何が違うんですか。韓国には元々キーセンという売春の伝統があるんですよ
辻 あれはですね、ま、売春自体の善悪という問題もあるんですけど、日々食べていかないといけない現状があるわけです
25 はい
辻 そういうね、最低限の人権を行使するための生活の糧として、売春をせざるをえない人たちがいるということですね
25 それと従軍慰安婦の何が違うんですか
辻 日本軍が関与していたところですね
25 利用者と言うことですよね
辻 利用者とは違いますよね
25 いや、利用者でしょ
辻 中曽根発言にもあるように、日本軍が「集めて来い」と行って経営に携わってきたわけです
25 「集めて来い」というのと「誘拐して来い」というのは違うでしょ
辻 あんまり違わないですよね
25 違いますよ。誘拐してきたような悪徳キーセン業者は取り締まってたわけですよ
辻 ですから、それはやっぱりそういうシステムを作ったということでね
25 システムとしての問題と、具体的な拉致誘拐という話は別ですよね
辻 現にね、システムとしてあった以上、そういう状況にならざるを得ない女性がいたわけです
25 その問題はわかるんですけど、拉致・誘拐とは違うということです




この後も延々と続くんですが、話が平行線なので省略します。
文章からどういう印象を受けるかわかりませんが、相手の男性は凄く丁寧です。
リベラル系の政治家の事務所というと、ヒステリーを起こすようなのしかいないと思ってたんですけど、ちゃんと話が出来てます。ただ、内容はアレですけど。
で、慰安婦問題の論点についてもキチンと調べてるようで、こちらが投げかけた問題点については即効で答えてます。内容はアレですけど。

内容はアレなんですけど、この人は話しぶりが非常にソフトで一見論理的に思えるので、もしも公開討論かなんかだったら、私が悪者に見えると思います。内容はもちろん重要なんですけど、第一印象は軽視できません。彼の話し方を紹介できないのが残念なんですが、仮に彼が将来リベラル系の政治家になるとすると、結構手ごわいと思います。声から判断すると、乙武クンっぽい感じ。メガネをかけてて結構ハンサムな好青年。そんな印象。もしも、将来「辻元清美の秘書として経験を積む」なんて経歴の若い政治家がでてきたら、このエントリーを思い出してください。


で、内容なんですけど、お互いに平行線でした。
議論自体は友好的だったんですけど、「拉致・誘拐はない」という主張と「システムの問題」とする主張で、議論がかみ合わない。

何故かみ合わないか分析するため、現行の従軍慰安婦問題の論者を分類してみます。


肯定派
 ├①日本軍が拉致・誘拐したよ派
 ├②日本軍がキーセン業者に拉致・誘拐を指示したよ派
 ├③日本軍の需要がキーセン業者の拉致・誘拐を招いたよ派
 ├④日本軍がキーセンを利用すること自体が悪いよ派
 └⑤その他

否定派
 ├Ⅰ売春もなかったよ派
 ├Ⅱ売春はあったけど当時は合法なので全く問題なし派
 ├Ⅲ一部の軍人の暴走があったみたいだけど、軍としての拉致はないよ派
 └Ⅳその他


肯定派の①は殆どいない。同様に否定派のⅠもほとんどいない。
問題なのは、肯定派の主張が当初は①だったにも関わらず、その後②以降にスライドしている点。
私の主張は、②以降の問題点を議論するのはいいけど、国際的には①のイメージが定着しちゃってるので、まず①について明確に否定し名誉回復すべきだということ。そして、それは肯定派の皆さんがいい始めたことなので、その広報義務があるということ。
しかし、この点については明確な答えがもらえなかった。

当初①を主張していた人が後に②以降にスライドするも、①の主張を撤回しないのであれば、事情を良く知らない人は①の主張が事実だと信じ込んだまま。しかも、慰安婦自身は未だに①の主張をしているにも関わらず、支援者は②以降にスライドして、ズレが生じている。

これは非常に卑怯なやり口だと思う。
まず、自分達の過去の主張について責任を取ってから、別の主張をするべき。

電話口の彼は、恐らく③の立場なんだと思う。
恐らく、肯定派の多くはこの立場だと思われる。
売春と言う行為を招く社会状況が悪いのだと。

これはこれで色々と論じるのは面白いのだけど、まず①を撤回してくれなきゃ困る。のみならず、自らが主張していた①について「細かいこと」等と批判を封じ込めるのは道義的に問題あり。
 
 

 

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