狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「羊頭狗肉」? それが何か。

2007-05-11 09:43:41 | 沖縄語講座

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昭和四十年前後の約10年ほど東京で生活していた。

その頃の国電(JR)渋谷駅近くにS食堂という当時としては大きなレストランがあった。

メニューの数が多いのと何より値段が安かったので大繁盛で、勿論私も外食の時は良く利用させて貰った。

何時の頃からかS食堂の肉は犬の肉を使っていると言う噂がまことしやかに流れるようになった。

噂とは言え気持ちのよいものではなく、やがて同じく大衆食堂の新宿の三平食堂に場所を変えるようになった。

そのせいなのかどうかは不明だが、やがてS食堂は渋谷の街から姿を消してしまった。

今となっては真偽の程は確かめようがないが、S食堂が狗肉をトンカツとして売っていたとしても、都心でしかも安い価格で食事できた。

それだけで当時の若者には大変魅力的なレストランであり、特に貧乏学生にとっては強力な味方であった。

そういえばS食堂というより、「S食」という愛称を学生仲間では使っていたくらいでずい分お世話になった。

S食堂が、羊頭狗肉ならぬ豚頭狗肉を売っていたという噂は、繁盛店故の根も葉もない中傷だったと信じている。

 

沖縄ではヒージャー汁に犬の肉を混ぜて出す店があると聞いた事があるがこれも真偽の程は定かではない。

もしこれが事実ならそのものズバリ「羊頭狗肉」のことになる。

因みにヒージャーとは沖縄語で山羊のこと。(文末で語源説明)


暇に任せて羊頭狗肉を検索したら次のように出て来た。

≪羊頭狗肉とは、実質や内容が見かけと一致しないこと。見掛け倒しのこと。

羊頭狗肉の語源・由来
羊頭狗肉は、「羊頭を掲げて狗肉を売る」を略した四字熟語で、出典は中国宋時代の禅書「無関門(むかんもん)」。
店頭の看板には「羊頭(羊の頭)」を掲げ、実際には「狗肉(犬の肉)」を売る意味であった。
転じて、見せ掛けは立派だが実物は違うといった意味になり、誤魔化しの喩えとして、羊頭狗肉は使われるようになった。≫

出典は中国の古書だが、同じ漢字を使うといって「同文同文化」と思ったら大間違い。

異文化の迷路に迷い込んでしまう。

同じ漢字を使う国民でも文化が違うと意味も違ってくる。

ここでは「食文化」の違いで微妙にニュアンスが違ってくる。

日本語だと、「羊の肉のフリして、犬の肉を売りやがって許せない!」というところから、看板は立派で中身が貧しいことを意味する。

しかし犬を食べる文化を持つ中国人には、犬も上等な食べ物なのである。

羊の肉より犬の肉を好む人もいるという。(この点は韓国も同じ。沖縄でも昔は赤犬は薬になると言う話を聞いた事がある)

この熟語の本家中国では、看板と中身が違うぐらいの意味にしかならず、「ケシカラン!」という怒りの意味にはならない。

「羊頭狗肉」という言葉も中国では看板と中身が違う事くらいで、良くあることなので目くじらを立てて怒るほどの事ではないのだろう。

羊頭狗肉も所変われば、怒ったり詐欺呼ばわりするほどの事ではない。

しかし、日本では重大な問題で詐欺等の犯罪にもなりかねない。

食文化が違うと諺の意味もちがうのかと驚く。

そういえば偽物といっても中国では国営の偽ディズニーランドがあるくらいだから「羊頭狗肉」程度は驚くに足らないのだろう。↓

http://www.youtube.com/v/rlwvLrS78j8

偽ミッキーで驚いてはいけない。こんなのもあり?

シマウマもビックリ仰天、天を仰いでイナバウアー!

http://www.recordchina.co.jp/show.php?img=cfp388305915.jpg

 

いやいや、羊頭狗肉は中国の専売特許ではなかった。

アメリカはヴァージニア州の山間部に牡蠣フライと称して「山羊のタマフライ」を食する習慣があった。

これを「革新的レシピ・innovative recipe」というからイナバウアーのリプレイだ。

「タマの呪い」は革新的レシピ 揚げ玉と玉刺身

【おまけ】

沖縄料理の秘伝「ヒージャー料理」の数あるレシピの中から「革新的レシピ・innovative recipe」を伝授しよう。

 
ヒージャー刺身、そして一頭から僅か二個しか取れない希少レシピが「(ヒージャーの)クーガ刺身」。
 
先ず「沖縄語講座」から始めると、
山羊(ヤギ)のことを「ヒージャー」と言うが、
「ヤギ髭」があるくらいで、ヤギにはヒゲがつきもの。
 
沖縄語ではヒゲ(hige) はヒジ(hizi )と訛る。
 (e が i  に変化し 、g が z に変化する法則)
 
そして語尾を長音にして延ばせばその物(人)になる。
 
かくして「ヒージャー」は「ヒゲのある動物」、即ちヤギとなる。
 
では何故「ヒージャーの(ぬ)クーガ(ぬ)刺身」が「ヤギのタマの刺身」になるのか。
 
タマは睾丸⇒クーガン⇒クーガ⇒タマ。
 
お粗末でした!
 
で、・・・レシピは?
 
刺身だからタマをスライスすれば済む 。
 
残念ながらまだ食したことは無いが経験者の話によると、白子のような味だとか。
 

 

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首相の靖国奉納  ガタガタ騒ぐ問題ではない!

2007-05-11 07:48:19 | 県知事選

沖縄タイムス・社説(2007年5月10日朝刊)

[首相の靖国供物]

きちんと説明すべきだ

 安倍晋三首相が靖国神社の春季例大祭に「内閣総理大臣」名で供物を奉納していたことが明らかになった。
 「国のため戦って亡くなられた方々に敬意を表し、ご冥福をお祈りする。その思いを持ち続けていきたい」と奉納を認めたが、具体的なことについては「申し上げないことにしている」と口を閉ざしている。

 靖国参拝を望む日本遺族会など保守層と中止を求める中韓両国の双方に配慮した「次善の策」とみられるが、何よりも国民への説明責任を果たさない首相の態度には問題があるといえるのではないか。

 一国の首相として、参拝の是非や対外的な配慮にとどまらず、太平洋戦争に対する自らの歴史認識などを国民の前で堂々と示してもらいたい。

 首相に近い政府高官は、昨年から参拝に代わる方法を模索し、「遺族会だけでなく中韓にも配慮し知恵を絞った」(政府筋)と話している。

 そうであれば、内外に困惑を広げるだけであり、姑息な手法と批判されても仕方がないのではないか。真意をきちんと説明すべきだ。

 首相の靖国参拝をめぐっては、小泉政権時の二〇〇五年九月、大阪高裁が「国が靖国神社を特別に支援しているとの印象を与え、特定の宗教に対する助長効果が認められる」として、憲法二〇条の「信教の自由」「政教分離原則」に照らして違憲と指摘した。

 しかし、大阪高裁の前には東京高裁が「私的行為」として憲法判断に踏み込まなかった。その後の高松高裁判決も憲法判断を回避しており、裁判所の判断は世論が割れる要因にもなっている。

 今回は参拝ではなく、供物を奉納しただけだが、首相の強い意思に基づくものであることに変わりはない。それも「内閣総理大臣」名で奉納されており、私的な奉納とは言えまい。

 靖国神社は、戦後の政教分離で一宗教法人となったが、いまだに太平洋戦争に至る一連の戦争は「正しかった」という歴史観に立っている。

 そうした神社への「内閣総理大臣」名の奉納は、公明党幹部でさえ「擬似参拝」になぞらえ、なし崩し的な参拝への懸念を示している。

 近隣諸国との間であつれきを生じさせ、国益上も得策でないのはこれまでの経緯からはっきりしている。

 首相は「(国のために戦った方々への)尊崇の念を表する思い」とも述べているが、首相である以上、個人の信条というわけにはいかないはずだ。

 A級戦犯の分祀問題を含め、首相としての主体的な考えを示してほしい。

                       ◇

首相の靖国奉納について例によって中国への御注進記事は多い。

早速朝日と毎日が社説で騒いだ。

朝日社説5/9:首相と靖国―抜け出せぬジレンマ
毎日社説5/9:首相と靖国 もう「参拝せず」と明言しては

遅れてはならじと、一日遅れで沖縄タイムスも「きちんと説明すべきだ」と騒ぎ立てた。

きちんと説明すると火に油を注ぐ結果になることは「慰安婦問題」で証明済み。

産経新聞社説が「ガタガタ騒ぐ問題ではない」と社説で一喝している。(文末に保存転載)

【主張】首相の靖国奉納 騒ぎ立てる問題ではない(05/10 05:02)

肝心の中国の報道が小さな扱いで、本音では日本メディアの「御注進記事」はありがた迷惑なのが窺い知れる。

日本からお金や技術をもらいたくて関係修復に一生懸命。だからあえて批判を小さめにしてる気も知らないで。

親の心子知らずですよ朝日、毎日さん。

日本との関係を良くしたいのは中国の方であり、経済援助や公害対策の技術援助が欲しくて日中の関係修復を渇望しているのは中国側。

ここで拳を上げてしまったら、その降ろし所に窮してしまう。

 外交部の姜瑜報道官は8日午後、定例記者会見を開き、記者の質問に答えた。

  ――日本の安倍晋三首相が4月に私費で「真榊(まさかき)」と呼ばれる供え物を奉納していたという報道があったが、中国側の評価は?

  靖国神社問題は中日関係において重大かつ敏感な政治問題だ。中日双方は両国関係に影響を及ぼす政治的障害の克服と、両国の友好協力関係の健全な発展について、すでに合意に達している。この共通認識はしっかりと守られるべきだ。(編集SN)

   「人民網日本語版」2007年5月9日


前任の変人首相によって靖国は最早外交カードには使えないということを思い知らされたし、北京オリンピックまでは対日関係も波風立てたくないと言うのが中国の本音だろう。

だったら安倍首相も奉納で参拝に代えるなんて姑息な態度でなく、堂々と参拝すべきだった。

敵が動きの取れない時期を見計らって一気に攻め込むのは戦いの常道。

日中情報戦たる靖国問題でも参拝の実績を作り歴史カードが外交カードにはならない事に駄目押ししておくべきだろう。

中国の次の歴史カードは「南京問題」でオリンピックで集まった世界の目に「南京大虐殺記念館」を晒して日本軍の残虐性を外交カードに使う準備をしている。

 ◆ 南京大虐殺紀念館 - Wikipedia

 ◆THE FAKE OF NANKING-1(YouTube)「南京虐殺」のヤラセ映像。

                     ◇

 【主張】首相の靖国奉納 騒ぎ立てる問題ではない

 安倍晋三首相が4月の靖国神社例大祭に「内閣総理大臣」名で「真榊(まさかき)」を奉納したことが、一部マスコミなどで問題視されている。

 批判する側の論調は、小泉純一郎前首相の靖国参拝を批判したときとほとんど変わっていない。一つは、首相の奉納が憲法の政教分離原則に違反するという批判だ。しかし、小泉前首相の靖国参拝を憲法違反とする訴訟は、最高裁判決で次々と原告敗訴が確定している。

 安倍首相をはじめ歴代首相は毎年、伊勢神宮に参拝している。これを批判する論調は、あまり聞かれない。政教分離原則を振りかざした違憲論は、すでに説得力を失っている。

 もう一つの批判は、靖国神社を戦前の軍国主義のシンボルと決めつけ、東条英機元首相らいわゆる「A級戦犯」をまつった靖国神社に首相が奉納することは、近隣諸国との友好の妨げになるという論調である。

 今回の安倍首相の奉納に対し、韓国は「地域内の平和安全の基礎になる正しい歴史認識に逆行するもので、非常に遺憾に思う」(外交通商省)との論評を発表した。中国は直接的な批判を避け、「靖国神社問題は中日関係の重大かつ敏感な政治問題だ」(外務省報道官)と懸念を示すにとどめた。

 とりわけ、中国の以前より抑え気味の反応が目立つ。先月、温家宝首相が中国首脳として6年半ぶりに来日し、安倍首相と会談した。江沢民時代のような反日ムードを煽(あお)ることは米中関係にとっても得策ではないとする中国当局の意向も働いているだろう。

 そのような時期に、安倍首相の靖国神社への奉納を批判する論調はかえって、修復されようとしている日中関係に水を差すものといえる。かつては、靖国問題や教科書問題で日本のマスコミ報道が中国や韓国の内政干渉を誘発し、外交問題に発展したが、そんな時代ではなくなりつつある。

 今春の靖国神社例大祭には、三権の長である河野洋平衆院議長も真榊を奉納した。安倍首相の奉納だけをことさら批判するのも理解に苦しむ。

 靖国神社は戦没者慰霊の中心施設である。日本の首相が国民を代表して参拝し、あるいは奉納して、国のために亡くなった人たちを追悼することは、当然の行為である。

(産経新聞2007/05/10 05:02)

 

  

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