李前総統が来日、亡兄まつる靖国神社に参拝の意向
台湾の李登輝前総統(84)が30日午後、中華航空機で成田空港に到着した。
李氏の訪日は2004年12月以来で、総統退任後は3度目。
6月9日までの滞在中、松尾芭蕉の「奥の細道」のゆかりの地などを訪ねる。今回の来日では初めて講演と記者会見を行うほか、政財界関係者とも交流する。
また、李氏は機内で日本人記者団と懇談し、李氏の兄がまつられている靖国神社について、「行かないのは人情として、弟としても忍びない」と述べ、私的に参拝する意向を示した。靖国神社問題に神経をとがらす中国を逆なですることにもなり、強い反発を呼び起こすことは必至だ。
(2007年5月30日14時38分 読売新聞)
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日本は中国の属国では無い。
李登輝御夫妻は、日本国入国のビザ免除規定という法律に従った善良なる外国人観光客が当然享受する権利を行使するだけのことだが、何か?
>松尾芭蕉の「奥の細道」のゆかりの地などを訪ねる。
日本で教育を受け日本文化をこよなく愛する李登輝氏が念願の「奥の細道」縁の地を辿ることに誰も口を挟むことは出来ない。
心行くまで楽しんで欲しい。
私人である李登輝御夫妻が兄君が祀られている靖国神社に参拝することは人間としての情である。
是非とも今回の旅行中に参拝を実現して欲しい。
>靖国神社問題に神経をとがらす中国を逆なですることにもなり、強い反発を呼び起こすことは必至だ。
寝言は寝てから言うものだ。
肉親の御霊を祀る神社に参拝することが何で神経の逆なでなのだ。
人間してのまことを捧げて「逆なで」される神経なんて、その神経自体が狂っている。
狂った神経の持ち主の寝言に一々付き合う必要は無い。
李登輝氏の靖国参拝は誰に邪魔される筋合いのものでもない。
ましてやどこぞの国の指示に従う筋合いもさらさら無い。
粛々且つ堂々と参拝してください。
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【政論探求】李登輝氏来日めぐる「成熟度」
産経新聞 2007年5月29日
台湾の李登輝前総統が30日、来日する。念願の「奥の細道」探訪が主目的で、東京などで3回の講演も予定されている。
注目すべきは、中国当局が比較的おとなしいことと、日本の政府・外交当局の静かな対応だ。すでに私人なのだし、大騒ぎすること自体がおかしいのだが、ようやく李登輝氏来日をめぐって成熟した環境が訪れたということか。
日本側の態度としては、観光ビザ免除によって来日阻止の「手立て」がなくなったという事情もあるようだが、首相官邸と外務省が詰めた結果、講演内容にもとくに注文はつけないことにしたらしい。安倍晋三首相の意向が反映されていることは言うまでもないが、そこに安倍政権発足以後の日中関係の微妙な力学変化もうかがえる。
李登輝氏は世界の政治指導者OBの中で、おそらくは日本を最もよく知り、かつての日本人の「恥の文化」「公の意識」といった伝統的精神(いまや見る影もないのが実態だろうが)を最大限に尊重してくれる人である。その李登輝氏からわれわれは、日本には「武士道」という気高い精神があったことを改めて教わったのだ。
2年前、台北郊外の別荘に伺ったことがある。中国が台湾独立阻止を狙って打ち出した反国家分裂法制定の直後だったが、「あんなもの、国内政局が背景にあるんだろ」と、いともあっさり切って捨てたものだ。
帰りがけ、「ちょっと見ていくかい」と、地下の書庫に案内された。まるで図書館のような広い書庫には、木製の重厚な書棚が並び、日本の書籍で埋まっていた。著名な作家や論客などの全集のたぐいは言うに及ばず、岩波文庫は全巻そろっていると言う。
驚いたのは、われわれもまだ読んでいないような近刊本が相当数にのぼったことだ。届けられたばかりと思われる段ボール箱がいくつも積まれていた。
中国当局は李登輝氏を「台湾独立派のボス」と断じているが、李登輝氏はリアリズムを踏まえた理性的な政治家である。ときに踏み込んだ発言をしてみせても、透徹した政治判断が背景にある。
中台関係は日本にとって生命線であり、台湾海峡は重要なシーレーンだ。ここで不測の事態が起きたら、日本は日米中台の入り組んだ関係の中で、戦後最大級の困難な判断を迫られることになる。
李登輝氏を歓迎し、親密な関係を中国側に見せつけるのがいい。それは何につけ居丈高な中国に対する貴重な牽制(けんせい)作用も生むはずだ。李登輝氏来日の「政治利用」というわけではないが、日本外交にとって「たくましさ」を示すためにも格好のチャンスである。
(客員編集委員 花岡信昭)
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李登輝前総統の訪日 中国が強く牽制
2007年05月30日01時51分
中国外務省の姜瑜副報道局長は29日の定例会見で、台湾の李登輝前総統が30日に訪日することについて「台湾独立分子とその勢力に政治的な舞台を提供してはならない」と日本側を強く牽制(けんせい)した。外交ルートで中国側の立場を日本側に伝えていたことも強調した。
姜氏は「李登輝がどんな人かは誰もがよく知っている。彼の長年の言動は台湾の独立分裂勢力の本質を十分に証明している」と李氏を厳しく批判した。日本側に対しては「日本が台湾問題をめぐって交わした約束を実際の行動で示すよう強く要求する」と語り、「日本側も我々の立場についてはよくわかっている」と付け加えた。
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>李登輝がどんな人かは誰もがよく知っている
そう、誰もが知っている。
そして日本人なら彼を知れば知るほど尊敬し、且つ来日を歓迎するようになるが、何か?
中国の代弁新聞・朝日新聞が喚けば喚くほど日本人の李登輝氏への崇拝の念が深まっていくのを当の朝日だけが知らない。
注目すべきは、中国当局が比較的おとなしいことと、日本の政府・外交当局の静かな対応だ。すでに私人なのだし、大騒ぎすること自体がおかしいのだが、ようやく李登輝氏来日をめぐって成熟した環境が訪れたということか。
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2007年05月30日01時51分