狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

松岡農相 自殺前に鈴木宗男議員に相談 疑惑に自ら封印

2007-05-29 17:16:28 | 県知事選

<松岡農相自殺>疑惑に自ら封印

5月29日3時6分配信 毎日新聞


 事件に関与しているのではないか――。独立行政法人・緑資源機構(川崎市)を巡る官製談合事件の一斉逮捕から4日。松岡利勝農相(62)はさまざまな憶測が飛び交う中、説明すべき事実を自らの手で封印した。事務所費問題に端を発した疑惑を、東京地検特捜部はどう見ていたのか。また、捜査はどこまで及んでいたのか。その核心に迫った。【斎藤良太、三木陽介、伊藤一郎、田中謙吉】
 ◇検察の「ターゲット」緑資源事件…少額、異例の告発
 「驚いた」「コメントしようがない」。検察幹部の口調は一様に重かった。関係者は「事件に関係しているかどうかをこれから調べる、という段階だった。幹部は何とも言いようがないはずだ」と代弁した。
 自殺直後、検察幹部が口々に「残念」と語った新井将敬・衆院議員のケース(98年)とは、明らかに異なる反応だ。証券取引法違反(利益要求)容疑で逮捕寸前の新井氏に比べ、今回は支援企業などを独占禁止法違反容疑の関係先として捜査し、押収資料の分析を始めたばかりだった。
 それでは捜査の照準はまったく定まっていなかったのか。謎を読み解くカギは、緑資源機構事件が刑事事件化した過程にある。
 同事件のような独占禁止法違反事件は法の規定により、公正取引委員会の刑事告発が不可欠。公取委は、刑事告発するか、排除措置などの行政処分にとどめるかの判断基準の一つを発注規模に置く。今回舞台となった林道整備などの調査・設計業務は年間約7億円に過ぎず、通常なら告発を見送るほど少額だった。
 それでも、刑事告発に踏み切った理由を、ある公取委関係者は「検察の意向が非常に強かったため」と明かす。検察幹部が24日の一斉逮捕後「公取委が告発に積極的だった」と正反対の見解を示しても、公取委関係者は「それはカムフラージュ」と語っていた。
 法務・検察幹部はこう語る。「緑資源機構の事件そのものは、検察としては特にやりたかったわけではない。しかし裏に潜む疑惑を解明したかったのは事実」。松岡農相を「ターゲット」に据えていたことは確かだった。
 ◇糸口「支援企業の落札」
 特捜部がまず注目したのは、松岡農相と緑資源機構の発注事業との関係だ。支援企業が松岡農相に献金→業者間で談合→支援企業が落札という経緯に関心を寄せた。
 機構の受注企業などからの献金は04、05の2年だけでも1100万円余。96~05年を対象とした紙智子参院議員(共産)の調査では、事件に関与した法人や企業、その代表者らから、総額852万円の献金を受けていた。
 中でも特捜部が注目したのは、松岡農相の地元・熊本県で進む「特定中山間保全整備事業」だ。同事業を巡っては、県内の15社が04、05年、松岡氏が代表を務める「自民党熊本県第3選挙区支部」と松岡氏の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」に献金やパーティー券購入費の名目で約967万円を献金した。内訳は▽杉本建設(阿蘇市)344万円▽森工業(同市)172万円▽熊阿建設工業(同市)100万円▽佐藤企業(熊本市)90万円――など。杉本建設は松岡農相の初当選(90年)以来の有力後援者だったとされ、06年度発注の同事業で2億9100万円を受注した。
 こうした地元企業とのつながりを発端にした捜査は、特捜部が02年に摘発した鈴木宗男衆院議員の事件と共通する。松岡農相が「九州のムネオ」と呼ばれていたこともあり「地元のカネを丹念に洗っていけば、糸口がつかめる」とある検察関係者は語っていた。
 業界団体にも関心を寄せた。機構の受注業者でつくる「特定森林地域協議会」(特森協)=解散=と表裏一体だった政治団体「特森懇話会」=同=から03~05年に120万円の献金を受けた。
 特森協と企業――。照準はこの二つに向けられた。ただ、参院選を2カ月後に控え、安易な捜査は「選挙妨害」との批判を招く。農相周辺や支援企業を表立って捜査することはできず、特定中山間保全整備事業の発注機関「阿蘇小国郷建設事業所」(熊本県小国町)を25日に捜索。当然想定される捜索先ではあったが「松岡農相の“琴線”に触れるものがあった可能性はある」と語る関係者もいる。
 ◇「光熱水費」もヤミに
 松岡農相を巡ってはもう一つ疑惑があった。06年9月に毎日新聞の報道で発覚した事務所費と、3月に国会で取り上げられた光熱水費問題だ。
 松岡利勝新世紀政経懇話会は、家賃や光熱費、水道代がかからない議員会館に事務所を置きながら過去5年間、毎年2400万円以上の事務所費を、さらに01~05年には総額約2880万円の光熱水費を計上していた。
 光熱水費について松岡農相が「ナントカ還元水」と釈明した今年3月、政治資金規正法違反(虚偽記載)に当たるのではないか、との批判が巻き起こった。しかし、検察幹部は「厳密に言えばそうだが、資金の『出』を事件化するのは難しい」と語り、4月に市民団体からの告発状を受理したものの、この問題については一貫して慎重な姿勢を見せていた。
 その裏でひそかに続けていた政治資金の「入り」に向けられた捜査。関係者によると、松岡農相を含む「利益誘導型」の政治姿勢を問題視した情報収集の開始は、5年以上前にさかのぼる。初入閣となった06年9月の農相就任時には、検察内部に「現職大臣をターゲットにする初めての事件になるかもしれない」との声さえ起き、検事らの間で、摘発に向けた意気込みを語り合う場面さえ見られた。だが、自殺はその蓄積のすべてを闇に葬り去った。

最終更新:5月29日3時6分

毎日新聞
                                               ◇
 
「官製談合事件に関与・・・」、「暴力団にい脅され・・・」、「女がらみでは・・・」等々、ソースの無いネット情報が飛び交う中、松岡議員は自殺の四日前に、
 
「西の松岡、東のムネオ」(ウィキ)と言われる鈴木宗男議員と会食を共にして相談をしていた事が鈴木議員のブログで紹介されている。

ムネオ日記 5月28日 鈴木宗男

・・・ 今となっては24日夜、熊本の地元の人が出てきたので会食につきあって欲しいと早くから言われていた会合でゆっくり話したのが最期となってしまった。その時私は松岡大臣に「明日決算行政監視委員会で私が質問するから、国民に心からのお詫びをしたらどうか。法律にのっとっている、法律に基づいてきちんとやっていますと説明しても、国民は理解していない。ここは国民に土下座し、説明責任が果たされていませんでしたと率直に謝った方がいい」と進言したら、力無く「鈴木先生、有難いお話ですが今は黙っていた方がいいと国対からの、上からの指示なのです。それに従うしかないんです」と、弱気な言いぶりだった。私はなお、「これからも何かにつけこの話は続くので、早く国民に正直に説明した方が良いと思うよ」と重ねて話すと、「そこまで言ってくれるのは鈴木先生だけです」と、にっこり微笑んでくれた事を想い出す。(略)

                 *

>「・・・今は黙っていた方がいいと国対からの、上からの指示なのです。それに従うしかないんです」

うーん、これが本当だとしたら自民党幹部の方から疑惑説明を口封じされていたことになる。

これに対し中川政調会長は「そんなことは一切無い」(日テレニュース)と断言していた。

何れにせよ死人に口なし。

真相は奥様のみが知っているとの遺言だが。


                                            
コメント

「各紙社説:農相自殺で『政治とカネ』に幕引きするな」 角田員と朝鮮総連の癒着を解明せよ!

2007-05-29 07:10:12 | 県知事選

5月29日付 編集手帳
 鎌倉時代の軍記物語「承久記」に、「官打(かんうち)」という言葉が出てくる。右大臣に昇進した源実朝に触れたくだりで、「官位が高くなり、不幸な目にあうこと」をいう◆松岡利勝農相(62)が議員宿舎で自殺したという知らせに、その言葉が頭をよぎった。昨年9月の初入閣以来、政治資金をめぐる疑惑の渦中で釈明に明け暮れ、「官打」を身をもって味わった人である◆みずからの資金管理団体に計上していた高額の「光熱水費」「事務所費」で批判の矢面に立ち、最近は捜査の進む緑資源機構の談合事件に関連した疑惑も取りざたされていた◆自殺の動機が明らかでない今、「ナントカ還元水」で国民を煙に巻くなどいささか誠実味に欠けたこれまでの弁明と、死を選ぶほどに思いつめた苦悩とが、どうにも脳裏で一つに結びついてくれない◆政治生命と生命のあいだには無限の距離がある。たとえいかなる疑惑を苦にしていたにせよ、「官打」に耐えきれないのなら、閣僚や議員の職を辞し、政治生命の範囲内で身を処する道もあっただろうに◆命を絶つ以上に重く厳粛な自責の行為がないことは知っている。だが、それは人の世の禁じ手でもあろう。身の潔白であれ、贖罪(しょくざい)であれ、生き抜く中で示してほしかった。「残念でなりません」という言葉を添えて、亡き人の霊前に目をつむる。

(2007年5月29日1時58分  読売新聞)

                      ◇

最も自殺とは縁の無いと思われていた政治家の自殺の第一報にいろんな言葉が脳裏を駆け巡った。

「雉も鳴かずば・・・」、「出る杭は・・・」、いずれも帯びに短し襷に・・、しっくり表す言葉を見出せずにいた。

「官打(かんうち)」。

流石は大新聞の有名コラム。

見事に状況を表す言葉を見つけ出すものだ。

日本政治の特徴なのか、政治がからみの疑獄事件に、自殺がついて回る。

又民間企業でもトップと部下の板ばさみに悩む中韓管理職が、思い詰めて死を選ぶことが多い。

だが、現職の閣僚が自殺するのは、戦後初という。

>政治生命と生命のあいだには無限の距離がある。

>たとえいかなる疑惑を苦にしていたにせよ、「官打」に耐えきれないのなら、閣僚や議員の職を辞し、政治生命の範囲内で身を処する道もあっただろうに

死人に口無しで、自殺の真相は今のところ不明だが、「なんとか還元水」問題のほかにも、命と引き換えに守るべきものがあったのだろうか。

各紙の社説は一斉に≪農相自殺で「政治とカネ」をうやむやにするな≫と叫んでいる。

・農相自殺「政治とカネ」うやむやにするな(5/29) -日経新聞

・松岡農水相自殺 政治とカネに蓋をするな (5月29日)産経新聞

・松岡氏自殺―疑惑も晴らさぬままに(5月29日)-朝日新聞

・政治とカネ 安易に幕を引くべきではない(5月28日付・読売社説)

その通り。

これで「政治とカネ」の問題をうやむやにしてはいけない。

だが、各紙の論説委員さん、「政治とカネ」に関して重大なことを忘れてはいませんか。

・角田前参院副議長と朝鮮総連

「なんとか還元水」にからむ「光熱費」や「事務所経費」の解明も重要だが、それよりも何倍も重大な「政治とカネ」の問題をうやむやにしてはいけない。

民主党の中にも、光熱水費を別の費目に付け替えていた議員もいたと聞くがここではさておこう。

参院副議長を辞任したことで政治責任は果たしたと開き直っている角田義一参院議員.。

この男の「政治とカネ」の問題が未解決のままだ。

この問題は、献金を受けながら、政治資金収支報告書に記載されていないばかりか、朝鮮総連傘下団体から献金を受けた記載がありながら「記憶にない」としている政治資金規正法違反疑惑だ。

この重大な疑惑にたして民主党は「注意措置」の一言で済ましている。

角田前副議長らに注意措置 スパイ疑惑に注意で済むの?

だが角田議員の問題は、事務所費問題とは性格が異なる。

外国人団体からの献金という疑惑は、事務所費問題よりはるかに重大だ。

参議院副議長という要職にあるものが、外国人団体、特に朝鮮総連のように明らかに反日姿勢をあからさまにする団体から献金を受けたとなると、国の外交政策にも影響を与えかねない。

いや、外交政策だけではない。

「在日特権」といったある意味では内政ともいえる問題にも多大な影響を与えかねない。

民主党よ、「の献金だけは「政治とカネ」で一括(くく)りするわけにはいかない。そのことを忘れてもらっては困るのだ。」(産経抄 2007/01/28 07:01)

その産経抄を【再掲】する。

【産経抄】

 民主党のことを「ブーメラン政党」と言うのだそうだ。自民党のスキャンダルを攻撃すると、常にそっくり自分の所へ返ってくる。国民年金未納や最近の事務所費問題がそうだった。そして極め付きが参院副議長を辞めた角田義一氏の献金疑惑だ。

 ▼旧社会党の出身である。委員会で大声をあげ閣僚や官僚をどなりあげる迫力は「昭和の社会党」を彷彿(ほうふつ)させた。その迫力で平成14年には、自民党出身議長秘書の疑惑を追及した。それがこんどは、自身の団体への献金を報告しなかった疑いで副議長のイスを棒に振ったのだ。

 ▼国民の側は、またも「民主党も自民党も同じ」との思いをさせられた。だがそれも仕方ない。「格差拡大」とは逆に、日本の社会は質的には確実に均等化しつつある。そこから選ばれる政治家や政党が「似たもの同士」になっていくのは当然とも言える。

 ▼ただ、角田氏の場合、一点だけ民主党いや旧社会党らしいことがあった。ヤミ献金の中に、朝鮮総連系の商工団体からの金もあったとみられていることだ。外国人の団体からの政治献金は禁じられている。事実とすれば明確な法律違反であることは間違いない。

 ▼しかも、献金を受けたとみられる平成13年には、北朝鮮による日本人拉致事件がかなりはっきりと姿を見せていた。その中で北朝鮮に連なる団体から金を受け取って、何の痛みも感じている風もなくシラを切る。そんな人が参院副議長の要職についていたのである。

 ▼民主党としては、辞職で「けじめ」はついたとしたいのだろう。自民党も事務所費問題と相討ちにできれば、もっけの幸いかもしれない。だがこの献金だけは「政治とカネ」で一括(くく)りするわけにはいかない。そのことを忘れてもらっては困るのだ。

(2007/01/28 07:01)

 

 参考エントリ:

角田前副議長らに注意措置 スパイ疑惑に注意で済むの?

「総連は大切な団体」 民主党角田義一議員

角田参院副議長辞任  「朝鮮総連疑惑」を追え!

角田議員はこんな新聞発行元から献金を・・

朝鮮総連に群がる民主党議員たち

                   

 

 

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