チベットからの支援を強調 中国、民族融和狙う
中国・四川大地震を受け、チベット自治区やチベット仏教を含む宗教関係者の間で被災者への支援を募る動きが広がっている。中国当局はこうした動きを積極的に宣伝することで「民族や宗教を超えた助け合い」(中国紙記者)をアピール、3月のチベット暴動で亀裂が深まった民族間の融和を図りたい考えだ。
新華社など中国メディアによると、中国仏教協会は14日、北京で犠牲者追悼と被災地区の早期復旧を祈る集会を開催。200万元(約3000万円)近い募金が集まり、政府公認のチベット仏教指導者パンチェン・ラマ11世も10万元を寄付した。
チベット自治区ラサでも14日、自治区トップの張慶黎共産党委員会書記やシャンパプンツォク主席らが「苦難を共にし助け合う」(地元紙)として相次ぎ党庁舎内で震災支援金を寄付。自治区当局は震災発生翌日の13日、300万元の支援資金を拠出するとともに、関係者に募金活動を行うよう指示を出している。(共同)
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北京オリンピックを前に頭痛の種だった「チベット問題」を「苦難を共にし助け合う」(地元紙)と報じて宣伝に利用しようとする魂胆だが、チベットの震災についての報じるメディアは無い。
何の被害も無かったのら結構だが、中国の報道をそのまま信じるわけには行かない。
14日の「報道ステーション」で、中国が金銭・物資の支援は受けるが人的支援は断るとの報道を受けて、
古舘が怒ったように突然、加藤工作員に話を振った。
「加藤さん、何で中国はこんなことをするのでしょうね」
加藤工作員はこれまでミャンマーの軍事政権の同じような行為を批判していた手前、振っては欲しくなかった話題。
「(中国はいま)それどころではないでしょう!」
普段はジェントルマンが売り物の加藤工作員にしては珍しく、
キレタ表情でわけの分からん返事をした。
加藤さん、今が人的支援の一番必要な「それどころ」なんですよ。
その後の工作員の態度は目がうつろでオタオタの連続。
残念ながら筆者は居眠り半分で見ていたので、正確な会話の記録が出来なかったのはザンネン。
加藤工作員のダブスタの狼狽ぶりはともかく、一国の総理大臣までダブスタでは困るのだが。
あぁ、そうでした。
レンタル・パンダですっかり腰砕けになっているのでは次のような媚中発言も仕方ないか。
首相「理解できない」 サイクロン被害でミャンマー政府に(5/11産経)
≪福田康夫首相は10日、首相公邸で米ワシントン・ポスト紙のインタビューに応じ、サイクロンで大規模被害に見舞われたミャンマー軍事政権が海外からの人的支援を拒んでいる事態について、「理解できない。国際社会として放置しているわけにはいかない」と述べ、ミャンマー軍事政権が受け入れやすい国連を中心とした支援態勢の必要性を強調した。≫
首相、「受け入れ困難」の中国に理解 四川大地震(5/14産経)
≪福田康夫首相は14日、中国・四川大地震の人的支援を用意していた日本政府に対し中国側が「受け入れ困難」と回答したことについて、「神戸の(阪神大震災の)時も日本の受け入れ態勢ができなければ、来ていただいても混乱するだけだった。いま中国も同じような状況だ」と述べ、中国側の対応に理解を示した。≫
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もっとも、これでは福田首相の面目マル潰れ。
コキントウに電話ででもして、
「顔を立ててくれ」
と泣きついたのか、今朝になってこのニュース。
中国の四川省地震の報道で、震源地の東側の情報は入るが、
西側の情報が入らないという。
四川省の西側に隣接しているのは、
他ならぬ問題の「チベット自治区」である。
地震騒ぎで「チベット騒動」がすっかり世界の注目から外れた模様。
地震騒ぎのドサクサ紛れに、今がチャンスとばかり、
「震源地の西側」で要注意人物の抹殺が密かに行われていると考えるのはゲスの勘ぐりだろうか。
ちなみに四川省にはチベット族も多く住み、下記の言語地図によると言葉も漢語というよりチベット語を話す民族が多いようだ。(黄色い色の分布の西側がチベット)
(ウィキより引用)
地続きである以上、「震源地の西側」の震災情報が一切無いのは
おかしいと思う方、
クリックお願いします。
【追記】5月17日
天漢日乗さんによると、やはり「震源地の東」でも震災は起きているようだ。 16日、現地時間13:26(日本時間14:26)にM5.7の大きな余震があったという。 一旦大地震で災害のあった被災地にM5.7の余震が襲ったら被害は悲惨だと思うのだが、マスコミからこのニュースは聞かない。
以下引用。
≪ガパ・チベット族羌族自治州政府のサイトより。≫
16日13點26分理縣發生5.7級余震中國阿[土霸]州政府門戸網站 www.abazhou.gov.cn 2008-5-16 來源:阿[土霸]州政府信息化工作辨公室
據阿[土霸]州數字地震台網測定,2008年5月16日13時23分46秒,在理縣雜谷腦鎮發生了5.7級余震,震中位於北緯31°23′,東經103°10′。13時49分11秒再次發生3.2級余震。目前理縣境内部分路段[土丹]方,交通和通訊再次中斷。尚無人員傷亡的報告。(阿[土霸]州地震局)(ガパ州数字地震台網が測定したところによると、2008年5月16日13:23:46に、理県雜谷脳鎮でM5.7の余震が発生した。震源地は北緯31度23分、東経103度10分。13:29:11には再び、M3.2の余震があった。目下、理県内の一部道路区間は地滑りを起こして、交通と通信が再び中断している。なお、人員の死傷報告はない。)
う〜ん、M5.7の余震は、あれだけひどく山崩れを起こしている被災地には痛手となる。せっかく、ある程度道路や通信が通じていたのに、また不通になっているのね。更なる被害がないことを祈る。
理県の地図。南東の境で今回の大地震の震源地[シ分]川県と接している。
雑谷脳鎮=理県県城のことだ。横を雑谷脳河が流れている。
地図を見ると分かるように、[シ分]川県の真西に理県がある。
理県の災害復旧は、更に遅れるのではないか。