狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

沖縄タイムスは偏向していない!by沖縄の「識者」

2008-08-12 08:10:38 | 未分類

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当日記は沖縄2紙を中心に、沖縄マスコミの偏向報道をブログネタにさせてもらっているが、それが注目されたのか、雑誌『WILL』の増刊号で「偏向報道ウォッチング これが沖縄の言論封殺だ」というタイトルで拙文を掲載してもらい、各方面から評価していただいた。

同文でも沖縄タイムス、琉球新報をネタにさせてもらい沖縄紙の偏向振りを書かしてもらったが、それを読んだわけでもないと思うのだが、沖縄タイムスが昨日(8月11日)から文化面の特集で「沖縄メディア役割り」と題して、連載で「識者」の論文を掲載している。

冒頭の導入部は次のようになっている。

日本社会の右傾化が指摘される中、沖縄メディアの報道姿勢に対して、「極端な偏向報道」「沖縄のマスコミは県民の知的水準を下げたいのか」など、一部の論者が反発や批判をがなされている。今日、沖縄のメディアが置かれている位置や役割はどのようなものなのか。 報道のスタンスや今後のあり方について、各識者に論評してもらった。>

>「極端な偏向報道」

>「沖縄のマスコミは県民の知的水準を下げたいのか」

このような趣旨の記述は当日記のオハコ。

でも、まさか当日記が一部の論者に入るとも思えないが、沖縄タイムスはこの一部の論者に対して「識者」を動員して大反論を開始したようだ。

連載第一回に登場の「識者」は沖縄紙ではお馴染みの新崎盛暉沖縄大学名誉教授。

沖縄論壇の長老で、勿論その論調は沖縄紙も驚く極左の論客で、前述の『WILL』掲載の拙文でもその名は引用させてもらったお方。

その論文を読んで沖縄紙が偏向しているか否かは判断していただくとして、

タイムスが論評を求める「識者」の名前を見ただけで「偏向」と感じる当日記のようなものは「非識者」に属するわけだ。

ちなみに、「大辞林 第二版 (三省堂)」を引いてみると、こうなっている。

【識者】 物事に対して正しい判断をくだす力のある人。学識・見識のある人

なるほど、沖縄タイムスがいう「物事に対して正しい判断をくだす力のある人。学識・見識のある人」とは、左翼思想の持ち主であるという前提が付くことを読者に告知すべきだと思うのだが。

 

「集団自決」に関してもタイムスにはいろんな「識者」が登場したが、一例を挙げると次のようなタイムス企画特集に合致する「識者」が集まってくる。

ちなみに 、下記「識者」の(3)に登場する新川明氏は元沖縄タイムス社長で、この方の名前も『WILL』の記事に「極左思想の持ち主」として引用させてもらっている。
  

●連載『3・28「集団自決」訴訟判決 インタビュー』(08年3月26日~28日)

 「集団自決」訴訟の判決が二十八日、大阪地裁で言い渡される。住民に命令は出していないと訴訟に打って出た、元戦隊長ら原告側をどう読み解くか。二〇〇五年八月の提訴から約二年八カ月。問題を見守ってきた三人の識者に聞いた。

(上)高作正博さん(琉大大学院准教授)(3月26日朝刊)
(中)中村政則さん(一橋大学名誉教授)(3月27日朝刊)
(下)新川明さん(ジャーナリスト)(3月28日朝刊)

 

で、肝心の新崎教授の論文の内容だが、詳しくは現物を読んでいただくとして、要点のみを記するとこうなっている。

<沖縄紙の論調が偏向しているというが、まだ偏向というには程遠い。 米軍再編についても、日米合意の「V字案」とか「沖合い案」といった選択肢を県民に問うようでは沖縄紙はまだ甘い。 基地移設は県内容認か県外撤去を県民に問うのが沖縄メディアの使命だ。>(要旨)

まぁ、大体こんなところだと思うのだが、新崎先生にかかると、

「沖縄紙の偏向報道はまだ修行不足」というのだから、話にならない。

国の安全保障や日米安保に関しては「絶対反対」で、憲法を守れば救われるというのでは話になるはずもない。

                      ◇

 

 沖縄タイムス 2008年8月11日(月) 夕刊 4面  
 
 戦争への歯止め鈍化/アジアプレス野中章弘さん 沖大講座で指摘
 戦争とメディアの役割などについて考える第四百三十六回沖縄大学土曜教養講座「沖縄戦は終わらないPart2」が十日、那覇市の同大で開かれ、学生や一般の受講生ら約八十人が参加した。
 講師の一人でアジアプレスインターナショナル代表の野中章弘さんは、戦争を知らない学生が増えていることについて「歴史をきちんと教えない教育の問題。戦争の記憶が『風化』しているのではなく、戦争を学んだ記憶そのものがない」と指摘した。

 また、ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止騒動や、イラク戦争の死者数がほとんど知られていないことに触れ、「過去にあった沖縄戦だけでなく、今起きている戦争にも反応していない。戦争に傾斜するような動きに対する社会の歯止めが非常に弱くなっている」と危機感を示した。

 沖縄タイムス編集委員の謝花直美さんは、沖縄の新聞社は軍に加担した戦争報道の反省が出発点だったと説明。沖縄戦時に慶良間諸島で起きた「集団自決(強制集団死)」をめぐる教科書問題などについて、「平和を希求する沖縄の人たちの心をねじ曲げるような動きを許してはならない」と強調した。

 このほか講座では、同大の学生でつくる壕プロジェクトのメンバーが、戦時中に当時の島田叡知事や荒井退蔵県警察部長らが避難した那覇市の県庁・警察部壕の内部をスライドなどを使って紹介。

 終盤では、野中さんと謝花さんのほか、早稲田大学ジャーナリズム教育研究所長の花田達朗さん、ジャーナリストの岡留安則さんが加わり、フロアの質問に答える形で議論を進めた。

                     ◇
 沖縄タイムスが指定する「識者」がカッコつきでなければ誤解を呼ぶのと同じように、タイムスが紹介する団体もカッコ付きで見る必要がある。

何故なら、自社と意見の異なる団体や、その活動を報じることはほとんどないからである。

「アジアプレス」http://www.asiapress.org/といっても、この団体が実際は「特ア三国」の中国、韓国、北朝鮮のプレスを中心にした団体であるということは、読者には告知されない。

そのうちに、アジアプレス野中章弘さんや、

沖縄タイムス編集委員の謝花直美さんも「識者」の仲間入りするだろう。

謝花さんがいう「平和を希求する沖縄の人たちの心をねじ曲げるような動き」って当日記のこと?

まさかね。

 

【おまけ】

観光コースでない沖縄 第四版―戦跡/...(2008.8.10)

沖縄紙は「偏向していない」、いやそれどころか「まだ偏向が足りない」と、アリガタイお墨付きを頂いた「識者」新崎盛暉先生の著作なら、宣伝費の要らない記事として宣伝してやろうというのだから分かりやすい。

えっ? 何が分かりやすいかって?

ハイ、偏向新聞と「識者」の先生の持ちつも持たれの蜜月の関係がデス。

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