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沖縄タイムス 2008年8月12日(火) 朝刊 1面
民間地の鉄塔 撤去要請/防衛局
宜野湾市大謝名/米軍機の安全で
【宜野湾】宜野湾市大謝名に設置された個人所有の高さ約四十メートルの電波塔に対し、沖縄防衛局が隣接する米軍普天間飛行場を離着陸する米軍機の事故防止を理由に、撤去を求めていたことが十一日、分かった。専門家によると、法律に違反しない建物に、米軍基地運用の妨げとなるとして国が撤去を求めるのは異例だという。
電波塔は普天間飛行場滑走路の南側延長線上にあり、滑走路先端から約六百メートル離れている。地上四階建てのビルの屋上に設置され、建物と合わせた高さは地上約四十メートル。同市の建築確認、県景観形成条例の審査に合格。昨年四月に完成し、業務用無線の中継局として、複数の民間企業と使用契約を結ぶ予定だった。
所有者によると沖縄防衛局は昨年五月、米軍機の事故防止を理由として撤去を要請。現在、両者は交渉中だが、所有者は「事故防止のためなら協力するが、中継局として運用しようとした矢先にストップがかかり、完成から一年以上放置したままの状態」と困惑している。
防衛省は「基地外での強制的規制はなく、事故防止のため所有者に協力を求めた」と説明。米軍からの申し入れではなく、自発的に取った措置だという。
航空軍事評論家の青木謙知氏は「米軍基地は国内法が適用されず、同市内では航空法による建造物の高さ規制は存在しないため、電波塔に法律上の問題はない。航空法に違反しない建造物の撤去を国が求めるのは珍しい」と話した。
米軍が定めたマスタープランのクリアゾーン内に、普天間第二小学校や住宅が密集しているとして、同飛行場の欠陥を指摘する伊波洋一宜野湾市長は「米軍が無視し続けるクリアゾーン(土地利用禁止区域)の裏付けとなる事例だ。鉄塔だけでなく、クリアゾーン内のほかの建物も危険なはず。本来ならば撤去されるのは基地だ」と危険性を放置する国と米軍を批判した。(中部支社・銘苅一哲)
◇
この記事を読んで感じることは、
当たり前のことをもっともらしく書くのは難しい、ということ。
先ず誰もが認める大前提は、
「住宅密集地に隣接した普天間基地は危険である」
これは、あの強気のラムズフェルド元米国防長官も認めたこと。
①これを基に伊波宜野湾市長が、ハワイに抗議旅行をするとぶち上げた。
「クリアゾーン(土地利用禁止区域)」を滑走路両端に設けているが、実際は、ゾーン内に小学校や住宅がある。市はこれが米軍自身の安全基準違反になると指摘し、同飛行場の運用停止を求める。」
伊波市長訪米、米基準違反を追及へ(2008.7.26)
米海軍省作成の「普天間飛行場マスタープラン」のクリアゾーンを宜野湾市の航空写真に重ねた図
これに関しては当日記は、危険を承知でこれに近づいて、ゆすりたかりはヤクザの手口と批判した。
⇒ゆすり、たかりはマフィアの生業
②「嫌われメア」(ケビン・メア在沖米総領事のことです)が、これにはドングリ目をむいて、
「逆に滑走路の近くの基地外に、なぜ、宜野湾市が建設を許しているのか疑問」と反論した。⇒“無理解”メア氏 「近くに建設許す宜野湾市に疑問」
なるほど、基地外の建築許可は宜野湾市の管轄だが、メアさん、言わんでよいことも、思ったらつい口に出す性格らしい。
こんなことまでいってしまった。⇒ メア総領事 宜野湾市長訪米効果を疑問視
③その結果がこれだった。
理屈に負けたら出て行けかよ。
そして、新聞にはこんなことも書かれ⇒メア発言 こんな米総領事、要らない
基地外にはこんなこともされた。⇒在沖米総領事館に火炎瓶:
◇
理不尽な言いがかりにぶちきれたのか、今度はメアさんが反撃に出た。 自分で目をむいて(これは生まれつき?失礼)、「そんなに危険と思う基地の側に鉄塔を作る方が危険だろう」と言ったら、再度「メア、出て行け」コールが起きかねない。
そこで防衛省をクッションにして、今回の「民間地の鉄塔 撤去要請/防衛局 」ということになった。
メアさん、前にこんなことを言っていた。
「米政府は日本の基地外の建設に何も権限がない。日本政府と県と市がコントロールしているので、米側は何もできない。普天間の滑走路の南の進入灯の近くにタワーができているが、これも安全の面で米側からはよくない。でも米側からは何もできない」
冒頭に掲げた大前提から言えば、危険な滑走路を含む基地の側に鉄塔を作ることは危険地域をより危険にすると思うのだが、そんな屁理屈は通用しない。
危険を除去したかったら「飛行場で、飛行禁止」をすれば済む!
確か、沖国大も危険を承知で近くに建設されたはずだが・・・。
「当たり前のことを話すのはムツカシイ」
by ケビン・メア
◆関連エントリーです。
四面楚歌の宜野湾市長 沖縄タイムスが又梯子をはずした?
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