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毎年8月15日前後になると、靖国参拝に関して新聞が張り切った社説で紙面を飾る。
「相手の嫌がることはしない」という我が国の首相は、中国の嫌がることは極端に恐れるらしく、ギョーザ問題でも、中国で中毒事件が起きたことを洞爺湖サミット中に知らされながら、中国への配慮から、それを1カ月も隠していた。
靖国参拝も自分の信念や、祀られている英霊のことはさておいて、中国の意見に従って参拝しなかった。
中国への配慮も結構だが、肝心の国民のことをどう考えているのか。国のリーダーなら、まず、国民のことを考えて行動すべきであり、中国の意のままに動くのは困る。
琉球新報は、自国の首相が中国にひれ伏してもそれだけでは満足せず、前首相の参拝を取り上げ今でも許せないらしく、その歴史認識を問いかけている。
<靖国神社参拝 政治家の歴史認識を問う2008年8月16日
靖国神社とは何か。ことしも現職閣僚をはじめ小泉純一郎元首相、安倍晋三前首相らが、終戦記念日に参拝した。
琉球新報さん、改めて歴史認識を問わなくても、「靖国参拝をした閣僚は新報の歴史認識とは違う」。
ただそれだけのことですよ。
わざわざ社説で取り上げるほどのことでもないと思うのだがね。
>2001年8月の小泉元首相の参拝は、「靖国公式参拝訴訟」として福岡地裁に提訴された。
司法は「参拝は公的な性格で、憲法が禁ずる宗教活動に当たる」と、違憲判決を出している。
ふーん、福岡地裁ネー。
で、最高裁ではどうなったの?
これを読んでください。⇒首相の靖国参拝に最高裁上告を棄却
◇
毎日更新のブログネタに困ると辞書に頼ることがよくある。
昨日のエントリーで取り上げた「識者」という言葉を新聞は自分の論調の代弁者としてよく利用するが、試しに辞書(大辞林 ー三省堂)で引いて見たら次のようであった。
【識者】⇒物事に対して正しい判断をくだす力のある人。学識・見識のある人。
なるほど、それで反対意見の「識者」は紙上から抹殺されてしまうわけだ。
自説を批判した記事に反論を書かせてくれと頼んでも、論破されるのが怖くて「編集権」を盾に拒否される例は多いと聞く。
琉球新報は、反論を要請している藤岡信勝拓大教授の論文掲載を渋っていると聞く。
拓大教授は新報の判断では「識者」の範疇には入らないらしい。
「識者」のほかに、新聞が読者をたぶらかすために用いる言葉を思いつくままに挙げて、ついでに辞書を引いて見たらこうなった。
【有識者】⇒学問・識見が広く高い人。
【学識経験者】⇒専門領域の学問で評価を受け、豊富な経験と高い見識をもつと社会的に認められる人。
【学者】⇒学問に優れた人。学問・研究を専門とする人。
【専門家】⇒ある技芸や学問などの専門的方面で、高度の知識、またすぐれた技能を備えた人。
こうして見ると、新聞が利用しやすい言葉が「識者」だという意味がよくわかる。
何しろ「識者」は 「正しい判断を下す力のある人」なのだから。
「専門家」や「学者」が常に正しい判断が下せるとは限らないことは歴史が教えてくれる。
日露戦争開戦の際、超大国を相手に軍備や国の財政を考え、極力衝突を避けようとした政府首脳に対し、
東京帝国大学教授の7人(「東大七博士」)によって、政府の外交を軟弱だとして「バイカル湖まで侵攻しろ」と対露武力強硬路線の意見書を政府に提出した。
新聞もこれを煽ったので、世論もエライ学者先生方がそう仰るなら「それ行け!どんどん」
と反響も大きかったそうだ。
その意見書を読んだ伊藤博文が
「なまじ学のあるバカ程恐ろしいものはない」と述べたと言う。
「なまじ学のあるバカ」は戦後もいた。
ソ連を含む全面講和を主張するな南原繁東大総長に対して、
吉田茂首相は、
「永世中立とか全面講和などということは、いうべくしてとうていおこなわれないこと」であり、
「それを南原総長などが政治家の領域にたちいってかれこれいうことは、曲学阿世の徒にほかならない」と斬って捨てた。
「永世中立」が後の世にどう評価されているかは言うまでもないだろう。
そしてソ連の庇護の下に入った東欧諸国の戦後の歴史と、
アメリカと組んだ戦後の日本の歴史を振り返ると、
南原東大総長と吉田首相のどちらが正しかったか。
伊藤博文の言葉をここでも再度引用して結論に代える。
「なまじ学のあるバカ程恐ろしいものはない」
◇
さて、新報記事が紹介する「学識者」は、前記辞書には載っていなかったが、「学識経験者」のことだとすると、
「専門領域の学問で評価を受け、豊富な経験と高い見識をもつと社会的に認められる人」のことらしいが、 「声明書」(意見書)を各方面に送りつける様は、明治期の「七博士」を想起させる。
ここでも伊藤博文に登場させ「バカ」と言いたいが、ここでは吉田首相の「曲学阿世の輩」を引用しておく。
でも人数は18人と倍以上多いので、
「学者バカ、みんなでバカ言や、怖くない」
今こそ意識変革を 学識者ら新基地に反...(2008.8.15) 今
新基地建設に反対の声明を発表した「いまこそ発想の転換を! 実行委員会」のメンバー=14日、県庁
「沖縄に新基地は不要」などとして、従来の「常識」を覆すためのシンポジウムなどを開いている「いまこそ発想の転換を! 実行委員会」の宮里政玄実行委員長や委員の学識者らが14日、県庁で記者会見し、名護市辺野古への普天間飛行場代替施設建設など沖縄での新基地建設に反対する声明を発表した。
声明は実行委メンバーと趣旨に賛同した県内有識者ら18人。
代表の宮里氏は「米国でも日本でも(政権に)変化が起こりつつあり、声明を出すタイミングは非常にいい。だが沖縄だけがさっぱり動かない。声明は日米両政府あてだが、県民に対するものでもある」と県民にも意識変革を迫った。
首相、外相、防衛相、沖縄担当相、県知事、米大統領、米国務・国防長官に加え、米大統領選の民主・共和の各党大統領予定候補者にも送付した。
声明は現状について「経済的利益と引き換えに基地を受け入れることもやむを得ないかのような誤った考え方をも生んでいる。(沖縄に基地を置き続ける)軍事的な合理性はなく、経済的な弱者にしておけば沖縄からの声を政治的に抑さえ込めるとする考えがある」と指摘している。
「発想の転換を」実行委は4、5月にシンポジウム「押しつけられた常識を覆す」を開催。9―10月にも第3回シンポジウムを開く予定。
◇
伊藤博文は「なまじ学のある」といったが、
沖縄の「学識者」は「中途半端な学」しかないのに
「学のあるつもり」で発言するので、
「なまじ学のあるバカ」より、格段に始末が悪い。
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