狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

時津風親方:「兄弟子3人も被害者」

2008-10-09 17:46:03 | 県知事選

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時津風親方:「兄弟子3人も被害者」

 時津風部屋の時太山(ときたいざん、当時17、本名・斉藤俊=たかし=さん)が暴行死した事件で、傷害致死罪に問われた兄弟子3被告の第2回公判が8日、名古屋地裁で開かれ、現時津風親方(元幕内・時津海)が証人として出廷。「亡くなったことは本当に申し訳ない気持ち」と遺族に謝罪し、「3人は山本さん(山本順一被告=元時津風親方)にやれと言われた。自分から見たら(3人も)被害者ではないかと思う」と情状酌量を求めた。

 5日に断髪式を終えた現師匠がスーツ姿で法廷に登場すると、伊塚雄一郎(25)、藤居正憲(23)、木村正和(25)の3被告は大粒の涙をこぼし、ハンカチで何度も顔をぬぐった。時津風親方は元親方について「雲の上の存在。逆らうことは許されない」と指示は絶対だったと証言。「私がいたとしても逆らうことはできない」と主張した。約20分間の尋問を終えた現親方は、元親方が否認しているとみられる点について「ちょっと情けないと思います」と本音を漏らし、3被告が有罪となって相撲協会から解雇された場合は支援を続けていく方針を明かした。(スポニチ)

2008年10月9日

                                              ◇

言葉尻を取り上げて攻撃するのが得意のマスコミにしては、おとなしい記事だが、現時津風親方の次の証言を当日記は問題にする。

自分から見たら(3人も)被害者ではないかと思う

>「私がいたとしても逆らうことはできない」

弟子である被告を弁護する気持ちは分からないわけではないが、だったら親方の命令なら人殺しもやむを得ないというのだろうか。

いや、「人殺し」は極端にしても「死にいたるほどの」リンチもやむを得ないというのか。

現時津風親方が証言「親方には絶対逆らえない」(相撲) [ 10月08日
 時津風部屋の時太山=当時(17)、本名斉藤俊さん=が暴行死した事件で、傷害致死罪に問われた兄弟子伊塚雄一郎被告(25)ら3被告の第2回公判が8日、名古屋地裁であった。部屋を継承した現時津風親方(元幕内時津海)は証人尋問で、「3人は元親方の指示には絶対に逆らえなかった」と繰り返し証言した。

 現親方はスーツ姿で、傍聴席の斉藤さんの父正人さん(51)に一礼して入廷。元親方山本順一被告(58)=同罪で起訴=は3被告にとって「雲の上の存在。逆らうことは許されない」と、角界の師弟関係を説明。遺族には「申し訳ない気持ちでいっぱい」と陳謝した。

 一方で「(斉藤さんを)しっかり育てようという気持ちだったと思う」と3被告をかばうと、被告らはいずれも大粒の涙を落としハンカチで何度も顔をぬぐった。

 尋問を終えた現親方は地裁前で、元親方の山本被告が否認しているとみられる点について「ちょっと情けない」と本音を漏らし、「指示がなければ今回のことはなかったか」の質問には「そうだと思う」と明言した。

 8日午前の公判では、暴行に加わったが関与の度合いが低いとして傷害致死容疑で書類送検された別の兄弟子の証人尋問が行われ、元親方の指示があったと証言した。

[ 2008年10月08日 17:46 ]

元親方がやらせた」と兄弟子 力士暴行死事件で証言

「親方は絶対的」と兄弟子 力士暴行死で被告人質問

 

「(斉藤さんを)しっかり育てようという気持ちだったと思う

しっかり育てようと思う者が育てる相手を殴り殺すかよ。

被告はA(元時津風親方ー山本順一)とB(三人の兄弟子)の二種類に分類されると思うが、問題は元親方の「指示」が主因だったのか、それとも兄弟子たちのやり過ぎだったのか。

>元親方の山本被告が否認しているとみられる

元親方と三人の兄弟子が無罪を主張しお互いに責任のなすりあいをしても、

結局、共同正犯でAとBのどちらに責任の度合いが多いかが争点になると思う。

 大相撲:力士暴行死 父、遺影と不安抱え--名古屋地裁初公判 /新潟

◇「被告は包み隠さずに…」
 名古屋地裁で7日開かれた序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=時太山=暴行死事件の初公判。新潟市北区に住む父正人さん(51)は「真実を知りたい」と遺影を抱え、同地裁に向かった。地裁前で正人さんは「今は不安がいっぱいです。できることなら逃げ出したいけど、そうはいきません。3被告には包み隠さず話してほしい」と心境を語った。

 初公判前、正人さんは自宅で取材に応じた。仏壇には化粧回し姿で土俵に立つ俊さんの遺影があった。正人さんの朝は、遺影に語りかけることから始まるという。「半年でも1年でもいいから被告を実刑にしてほしい。俊に力を借りたい」。そう声を振り絞った。

 初公判は午前10時に始まった。正人さんは傍聴席の最前列に座り兄弟子3被告を見据えた。3人は起訴事実をおおむね認めた。検察側は冒頭陳述で、ビール瓶で殴られるなど俊さんが死に至った経緯を詳述。正人さんは10日、法廷で意見陳述する予定だ。【式守克史】

毎日新聞 2008年10月8日 地方版

                    ◇

>今は不安がいっぱいです。できることなら逃げ出したいけど、そうはいきません。3被告には包み隠さず話してほしい」と心境を語った。

被害者の父の斉藤正人さんは、部屋を逃げ出した息子俊さんから「助けて欲しい」との電話を受けている。

まさか息子がこんなリンチを受けているとは夢にも思わず「もう少し頑張れ」と叱咤激励し息子の「嘆願」を突き放したという。

息子を持つ親の身としては、良かれと思ってやったことだろうが、息子の嘆願を突き放したことが一生の十字架となって親の背中にのしかかって返す返すも悔やまれることだろう。

最後の電話の息子の声がトラウマとなって一生悩まされるだろう。

>仏壇には化粧回し姿で土俵に立つ俊さんの遺影があった。正人さんの朝は、遺影に語りかけることから始まるという。「半年でも1年でもいいから被告を実刑にしてほしい。俊に力を借りたい」。そう声を振り絞った。

息子の死に責任を感じる気持ちは理解できるが、息子の死によって相撲部屋の陰湿な「いじめ体質」が白日の下にさらされ、

これが解消できたなら息子の死も決して無駄ではなかったと思い、自責のトラウマからは解放されるべきだと思う。

少なくとも取材のマスコミは、このように「相撲部屋の闇の解消に息子さんの死は無駄ではない」くらいの記事は書いてやるべきだろう。

それにしても現時津風親方の「私がいたとしても逆らうことはできない」という証言は納得できない。

現役親方としてこのような発言をするということは、親方より権力のある協会幹部から「指示」があれば、現在でも「逆らうことは出来ない」で、場合によっては弟子たちを暴行死に至らせることだってあり得るということだ。

時津風親方:「兄弟子3人も被害者」

加害者の立場にありながら、罪を免れる為他人に罪を一方的になすりつけて、自分は被害者の立場におこうとする者に反省のひとかけらも無い。

 

【おまけ】

先ほどのTBSニュースで、北京オリンピックのゴールドメダリストたちが天皇皇后両陛下に招かれて歓談した模様が放映された。

マスコミ注目の柔道の石井選手のインタビューもあったが、陛下に「金メダルおめでとう」といわれ「天皇陛下ために頑張りました」と答えたという。

この発言がどこまで本気だったかはさておき、記者の「天皇陛下は福田首相と比べてどうでしたか」といった記者のひっかけ質問には、しっかり答えていたのには石井選手を見直した。

なんて答えたかって?

「福田首相と天皇陛下を比べるものではない」

その通り!

石井選手はエライ!

このような無礼な質問で引っかけを狙ったTBS記者よ、

恥を知れ!

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「クラゲ博士」のノーベル賞受賞

2008-10-09 09:36:08 | 県知事選

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昨日のエントリー「緒方拳死す!」でこんなことを書いた。

≪ノーベル物理学賞を三人の日本人が独占し、喜ばしいことだがが、

筆者のような凡夫にとっては、むつかしい物理の素粒子の新理論は縁遠い存在で、

それよりもっと世俗的な、ガンの特効薬でも発明してノーベル医学賞を取る人物が早く出るのを期待する。≫

 

一夜明けたら、凡夫の期待通りでこの通り⇒ノーベル化学賞:下村氏「化学賞にびっくり」

 

凡夫はノーベル賞の種類もよく知らないで「ノーベル医学賞」を期待したが,正式に言えば生理学・医学賞 らしい。

クラゲの発光蛋白が癌細胞の転移する過程を追跡するということで、癌のメカニズム解明に画期的なことだという。

筆者が「ノーベル医学賞」と誤解したのも当然で、受賞したご本人もノーベル化学より生理学・医学賞と思っていたらしい。

ノーベル化学賞:下村氏「もらえるなら医学生理学賞かと」

ついでにノーベル賞についておさらいして見たら「物理学賞」、「化学賞」、「生理学・医学賞」以外にこんな種類があった。

文学賞

平和賞

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞(経済学賞)

「物理学賞」「化学賞」「生理・医学賞」を加えて6部門からなる。

理系の医学・生理学賞と化学賞、物理学賞との境界が曖昧な分野が増えてきているのは、遺伝子工学等、科学の急速な発展によるものであろう。

 

「化学賞は意外」「クラゲ85万匹採取」下村さん語る(10/8朝日)
――米国に居続けたのは?
 「昔は研究費が米国の方が段違いによかった。日本は貧乏で、サラリーだってこちらの8分の1。それに、日本にいると雑音が多くて研究に専念できない。一度、助教授として名古屋大に帰ったんだけど、納得できる研究ができなかったので米国に戻った」
――何が納得できなかったんですか?
 「規模が違う。僕は十何年かけて85万匹のオワンクラゲを採取した。100トンは超すでしょう。何十人もの人を雇いました。家族も手伝ってくれた。ノーベル賞はその副産物なんです」
(抜粋)

 
                     ◇
 

ノーベル物理学賞受賞の南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(87)に続き、化学賞を受賞した下村脩・米ボストン大名誉教授(80)も米国を研究の拠点にしていた。、

いずれも戦後、若い時期に米国に渡り、研究の場とした「頭脳流出」世代である。

南部教授は日本国籍を捨ててアメリカに帰化しているくらいだ。

日本では日本人の受賞者として喜んでいるが、アメリカでは「アメリカ人が受賞」との報道もあるという。

もともと移民国であるアメリカ人にとって、南部氏は(日系の)アメリカ人であることに間違いない。

頭脳流出組、相次ぐ受賞…南部氏は「米国人」報道まで読売新聞) - 10月 8日23時52分

 

これまでノーベル賞受賞者といえば旧帝大の国立有名大学出身者が多かったが、今回の「ノーベル化学賞」の下村氏の受賞は、無名の地方大学出身者にも大きな励みになることだろう。

ノーベル化学賞:下村氏「小さな地方大学出身でも取れる」 (1時39分)

ノーベル化学賞:「本当にうれしい」長崎の親族らも喜ぶ (2時01分)


>「・・・助教授として名古屋大に帰ったんだけど、納得できる研究ができなかったので米国に戻った」

名古屋大学時代に、下村氏に何があったかを知るよしもないが、無名地方大学出身者としては色々やり難いこともあったのだろうと推測する。

それが一旦ノーベル賞を受賞したらこの変わりようだ。

 

ノーベル化学賞:「名大時代基礎に」学長ら喜び (2時12分)

 

ノーベル賞:小林、下村氏を特別招へい教授に 名大要請へ

下世話な話で恐縮だが、ノーベル賞・賞金額は1,000万スウェーデン・クローナで、

某テレビ局が試算したら8月時点で円に換算すると約1億8000万円だが、「世界金融危機」の影響で円高が進み、


10月5日現在で1億4000万円に暴落しているという。

円高の影響も「ノーベル賞賞金」に直撃しており、受賞者にとっては名誉が第一で、為替差損など問題ではないというかもしれないが、

凡夫にとっては4000万円の差損は大きい!

授賞式のある12月10日までには、円安になっていればよいのだが・・・。

■子供たちに「偉人伝」を薦めよう■

湯川博士以来、日本の得意分野である理論物理学はノーベル賞受賞といっても、理系出身者でもなかなか理解し難い分野。

その点、下村氏の「ノーベル化学賞」は、

クラゲという身近な生物から、これも身近ともいえるガンやアルツハイマーの病理解明に貢献できるというから、一般人にとっても親しみやすい。

子供時代の生物への素朴な好奇心が、老齢化した人間のガンやアルツハイマーといった「不治の病」の根絶に役立つ・・・

実に夢のある話ではないか。

子供の理科離れが指摘されて久しいが、子供にも親しみやすい「クラゲからガン撲滅へ!」という今回の「ノーベル化学賞」は、子供に科学への夢を抱かされる大きな刺激になるだろう。

昔の子供たちはよく世界の偉人伝を読みそれに刺激されて科学者になった人も多い。 

中学、高校の理科の先生方よ!

「クラゲ博士のノーベル賞への道」を是非授業に利用して欲しい。

いかにも学者らしい控えめな方のようだし、「偉人伝」にはふさわしい人物だと思う⇒ノーベル化学賞:下村氏「2人の共同受賞者いたからこそ」

 

【おまけ】

名古屋大学が突然こんなことを言い出しても、

ノーベル化学賞:「名大時代基礎に」学長ら喜び (2時12分)

下村氏は長崎医科大への恩義は忘れていない。

 ⇒下村氏、研究の原点は「長崎」【共同通信】画像有り

≪【ウッズホール(米マサチューセッツ州)8日共同】今年のノーベル化学賞の受賞が決まった下村脩さん(80)は8日、米・ウッズホール海洋生物学研究所で共同通信などのインタビューに応じ、旧制中学卒業後に入った長崎医科大(当時)こそが「化学研究の原点」であり、同学校で学んだことが化学の道に進むことを決定付けたと述べた。≫

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