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この1,000年間の人類史で最大の出来事は何か。
21世紀を迎えるころ、米「ライフ」誌はこんな特集を組んだ。それによると、第1位は「グーテンベルクの活版印刷」(1455年)。
以下、2位「コロンブスの新大陸発見」(1942年)、3位「ルターの宗教改革」(1517年)、4位「産業革命」(18世紀末)5位「ガリレオの地動説」(1580年)の順。
通商10年史の最大事件は?-5項目で物語を紡ぐ
「正論」を吐いても教会側に弾圧され、
「それでも地球は動いている」と大見得を切ったガリレオだが、
結局ガリレオの正論が認められるようになるのは活版印刷の普及による知識(正論)の伝播だという。
日本の政治家でガリレオを気取った小泉元首相は「それでも郵政民営化・・・」といって結局実現させてしまったが・・・
「正論」を叫び続けている現代のガリレオ中山前国交大臣は、・・・
⇒それでもやっぱり中山氏「日教組駄目だ」
皮肉にも活版印刷の普及で「権力」にのし上がった新聞が、現代のガリレオの「正論」を押しつぶす教会の役割りを演じている。
ところが現代の活版印刷ともいえるネット(IT)が中山氏をバックアップしているようだから、やはり歴史は繰り返すのか。
⇒中山前国交相「日教組批判」で反撃 ネット上などに「発言支持」の声
中山前国交大臣の「失言」について、
「発言内容には賛同するが発言の時期には問題があった」といった意見がネット上に多く見られた。
正直当日記も同じ意見であった。
だが、「この時期だからこそ効果があった」という「情報ジャック説」がある。
中山氏は以前「日教組の問題をいくら刺激的に発言しても、報じられることがなかった」といっている。
確かにこの手の言葉狩りはマスコミの匙加減で大火事になったりボヤで終わったりもする。
二年前に中川(酒)(当時政調会長)は、
「日教組は悪性腫瘍であるからこれを退治しなければならない」と発言したが
「核議論」に注目が行きマスコミに「失言」扱いされることはなかった。
中川自民政調会長、核保有論議への批判に反論
朝日新聞2006年11月23日18時57分
自民党の中川昭一政調会長は23日、岐阜市での党岐阜県連の集会で講演し、核保有議論についての自らへの批判に対し、「最近は非核三原則に加えて『語らせず』という四原則がある。私はそれは認めない。議論してはいけないという人は、さらに『非核五原則』、『考えてはいけない』と言い出すのではないか」と反論した。
一方、安倍政権が力を入れている教育改革や社会保険庁改革についても触れ、「悪性腫瘍(しゅよう)が王様になっているような教育現場がある。社会保険庁も一部の悪性腫瘍が存在している。組合員が自治労。この実態をまず退治しないといけない」と非難した。(朝日新聞)日教組と自治労は悪性腫瘍
中山氏は、大臣辞任の翌朝のTBS「朝ズバ!」に生出演した際、
「いずれこういう番組に出してもらえることになるのではと思っていた。よく呼んでくれた。自分の信条を聞いてもらうために神様が導いてくれたんではないかと思う」 とみのもんたに感謝していたのは本音だったのかもしれない。
大臣を辞めてからの発言は、もうどうにもとまらない状態。
マスコミが叩けば叩くほど「マスコミジャック」成功の様相を示してきた。
これでは「日教組はガンだ」といったご本人が、突っつけば突っつくほど転移するメラノーマのようなもので、「民主党と日教組の癒着」にまで転移されたら中山氏の自爆テロは大成功ということになる。
「ガリレオ中山」のニックネームでも作って各テレビ局に出演交渉しても、もう出してはくれないだろう。
開き直ったガリレオを叩いても、ネットの総攻撃を受けるだけと悟っているのだろう。
その証拠に、あれ(朝ズバ!出演)以来、テレビは「中山失言」には完全スルーで今朝も「ヨシキの相撲協会批判」を各局しつこく報道している。
以下の記事が面白い。
中山前国交相の「情報自爆テロ」?
選挙日程コントロールに振り回されないために
2008年9月30日 火曜日 伊東 乾
中山成彬・前国土交通相の「暴言」問題が世間を騒がせています。着任5日目での辞任は竹下登改造内閣の長谷川峻法相に次いで歴代2番の短さとのこと。後任には古賀派の金子一義・元行革相が就任し、マスコミでは「麻生内閣には明らかにマイナス」という論調が大勢を占めています。
が、本当にそればかりでしょうか?
もちろん間違いないところで、国土交通行政という観点からは明らかにマイナスでしょう。省内からも「なんだったんだ…」という声が上がっているようですし、結局1週間ほど、完全に役所は空転せざるを得ない。確かに行政の観点からは褒められたことは一つもありません。
でもパワーゲームのポリティクスという観点からはどうでしょう? ちょっとうがった見方かもしれませんが、一寸先は闇の政治の世界のこと、必ずしも今回のケース、賽の目が吉と出るか凶と出るか、分からないような気がするのです。
情報自爆テロの可能性
中山前国交相が成田空港問題に関連して「ごね得」と発言したり、「日本は単一民族」どと発言した当初、それがどの程度意図的だったか、あるいは本当に失言だったのかは、よくわかりません。所詮は選挙管理内閣、という軽口だった可能性もあるでしょう。
しかし、与党側からすら「かばいきれない」という声が上がるにつれ、中山氏の発言は明確に意図を帯びてきます。
27日、宮崎市で後援者から、選挙前のことだからくれぐれも失言に注意を、と言われた直後に「ガンの日教組をぶっ潰す」などと発言したのは、明らかに故意によるものと見えました。実際28日の記者会見でも「確信的にあえて申し上げた」と言い、29日にはテレビ出演して「持論」を展開し続けています。政治家が意図する時、自分のマイナスになることは決してしません。報道は市民の声として「あんな人物をどうして大臣にした?」と中山氏の不見識を責める意見を多数報道していますが、これを情報=インテリジェンスの観点から見るならば、それだけではない、もっと別の計算が途中から働いている可能性が考えられます。
テレビで中山氏は、以前日教組の問題をいくら刺激的に発言しても、報じられることがなかった、として
「いずれこういう番組に出してもらえることになるのではと思っていた。よく呼んでくれた。自分の信条を聞いてもらうために神様が導いてくれたんではないかと思う」
と話し、すでに誰も手がつけられない状態になっているようです。
報道では「反省の色なし」といった表現ばかり目にしますが、あえて言うなら、中山前国交相は「情報の自爆テロ」を決行しているわけで、実際にメディアをジャックすることには成功したわけだし、実際その効果はてきめんに上がっている可能性があります。
「麻生支持層」が多いとされるネットワーク上では「2チャンネル」などに圧倒的な「中山支持」の声も出ている。
もし政治不信層の「潜在ネット右翼」数百万票を引っ張れたなら、この特攻、たいした成果になっているのかもしれません。
メディアジャックの第二幕?
9月22日の自民党総裁選という「メディアジャック」は、後半になると多くの国民にシラけムードで受け止められていましたが、中山氏の発言は大変にホットな反応を呼び起こしました。なんであれ耳目が集まってしまった。ここで与党側に立って広告代理店的に思考するなら、これを「メディアジャックの第二幕」と位置づけて、すべての向かい風を追い風に変えるよう、次の一手を考えるのが定石です。
逆に野党側はどうか、と見るなら民主党の鳩山由紀夫幹事長は26日午前の時点で「撤回して済むものじゃない。野党共闘の中で首相に対し罷免要求する」と強調し、社民党の福島瑞穂党首も「とんでもない人が閣僚になった。首相の任命責任も重い」と述べています。野党としては確かにここは攻めどころでしょう。でも、ここを攻めることにばかり気を取られていてよいのでしょうか? 将棋でも囲碁でも、誘う手には裏があるもの。ここで野党がヒートアップしすぎることは、与党も当然織り込み済みでしょう。
注意しなければならないのは総選挙日程にほかなりません。
先週までの状況では、内外の経済不安を念頭に、10月6日からの補正予算審議は不可避、と見られていたわけですが、今回の「自爆」でそうした空気がふっ飛ばされてしまった可能性があります。
だとすれば、早めの選挙日程を目論む勢力には、大きな追い風になっている。中山発言自体は補正予算の内容と一切無関係なものです。
それが、予算成立という本来の至上命題を放り投げて「冒頭解散」にこぎつける起爆剤として機能するなら(麻生政権としてはシナリオ外だったかもしれませんが)この自爆攻撃はかなりなインパクトを持ったことになります。
◇
それでもやっぱり日教組はガンですがなにか・・・
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