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昨日は、一地方の更に一地域の街づくりのエントリーだったので、アクセスは大幅に減ってランキングもダウンだろうと思ったら、アクセスもランキングも想定外のご支援を受けコメントまで戴いたので、調子に乗って今日も街づくり記事第二弾です。
早速沖縄タイムス今日の朝刊の社会面トップの大見出し紹介。
「音の街」拠点に
<コザ・ミュージックタウン>
ゲームセンター
空き店舗解消 苦肉の策 地主会は容認
市側は「趣旨逸脱」 市教委など11日に集会
筆者はコザ市が復帰後、沖縄市に改名したとき、
街のイメージを残してコザ市のままがよいと思っていたが、
当時はコザ暴動 などの悪いイメージを払拭し、沖縄を代表する都市を目指していたのだろう。
今になってみるコザ市の側もコザという名を残しておきたかったのだろうか、いたるところでコザの名前を見る。
昨日のエントリーにあった「コザ漫遊国」もそうだが、
上記見出しの舞台となっている「コザ・ミュージックタウン」もそうだ。
コザ・ミュージックタウンといえば当日記の愛読者の中には、
「あぁ、あのミュージックタウンか」と思い出す人も多いだろう。
そう、あの「いたいけない女子中学生を米兵が拉致し、強姦したが、不起訴になった」事件がおきた現場がコザ・ミュージックタウン前であった。
初めて読む方には、随分危険な場所だという印象を与えるだろうが、危険な場所のイメージを捏造記事で全国に報じたのは他ならぬミュージックタウンの空き店舗増加を嘆く沖縄タイムスと琉球新報であった。
繁華街には常に危険も伴う。
街に集う善男善女を狙って甘言で近ずく悪いヤツも繁華街には集まってくる。
これはコザに限らず全国至るところ繁華街と名のつくところは同じことである。
悪いヤツは地元の人間に限らず、コザの場合はたまたま悪いヤツが米兵であったためにあのような「県民大会」開催に至る大騒ぎになったわけだ。
事件を知らない読者に誤解のないように言っておくが、
同地域はタイムスや新報が報じるような危険な場所ではない。
事件を説明すると概ねこのようになる。
「午後8時過ぎのコザ・ミュージックタウン前で不良米兵が、不良女子中学生(複数)をナンパし、その中の一人が米兵のバイクの後部座席に乗って、米兵の自宅に行った。 その後米兵の家に車で送ってもらう途中米兵とトラブルを起こし、下車して『強姦された』として警察に保護された」
事件の第一報を報じる琉球新報。⇒
女子中学生、車で拉致 外国人の男逃走 (琉球新報 2/11 10:54)
< 沖縄署の調べによると女子生徒は、午後8時半ごろ沖縄市上地のミュージックタウン音市場前で、大型バイクの男に誘われて後部座席に乗り、その後、車に乗り換えたという。女子生徒は友人7、8人と遊びに来て、1人だけ行ったという。>
<午後10時50分ごろ、女子生徒は北谷町北谷の安良波公園付近で車から降ろされていたところを警察に保護された。>
新聞の過剰反応で大騒ぎになり、プロ市民による「県民大会」にまでエスカレートして、米兵の外出禁止令発動にまで至りコザの商店街は閑古鳥が啼く自体にまでなった。
そうです、地元紙が「恐怖のコザ・ミュージックタウン」と連日騒ぎ立てたあの、コザ・ミュージックタウンなのだ。
沖縄市が、にぎわいの創出、人材育成などで音楽の街つくりのため建設したのが「半公共施設」のコザ・ミュージックタウンのはずだった。
同地域は米軍基地に隣接しており、コザ市の発展は米兵たちの好むジャズやロックを地元ミュージシャンが取り入れ独特の音楽が育ってきた。
昨日のエントリーで真野博氏と真昼の外人バー探検をしたゲート通りはコザ・ミュージックタウンに隣接している。
コザ・ミュージックタウンは同地域の国際的雰囲気を街の特徴として捉えた街造りの一環であったはずだが、
たった一人の不良米兵とそれに応じた不良中学生の「ナンパのトラブル」を、
沖縄タイムス、琉球新報が同地域を「危険ゾーン」であるかのような過激な報道で扇動した。
その結果、東門市長も一緒になって「米兵出て行け!」の運動をした。
その結果、コザ・ミュージックタウンがゴーストタウン化するのを危惧し「ゲームセンター」にするといったら又しても反対だという。
マッチポンプもここに極まれリであろう。
当初の「音の街」のコンセプトからいえば、ゲームセンターが入居来ることは好ましいとはいえないが、背に腹は変えられない。
空き店舗が増えてゴーストタウン化して不良学生がたむろすることを考えれば、
ゲームセンターの入居は人の目もある事だし、
不審人物の出入りの予防にもなり空き店舗を放置するよりまだましだと思うのだが。
街づくりの話題から「女子中学生強姦事件」、
そしてそれを捏造報道した沖縄タイムス、琉球新報の批判になってしまったが・・・
その後、くだんの不良米兵はどうなったかって?
こうなった。⇒沖縄・少女暴行 司法取引の犠牲、米兵軍法会議で
沖縄タイムスと琉球新報による歴史的捏造報道、「米兵・女子中学生強姦事件」については、
当日記の次のカテゴリーで詳述してあるのでご覧下さい。
⇒★米兵事件(32)
【追記】
沖縄タイムスのウェブ記事がアップされましたので引用しておきます。
「音の街」拠点にゲームセンター/コザ・ミュージックタウン/空き店舗解消 苦肉の策【12月04日】 地主会は容認/市側は「趣旨逸脱」
【沖縄】人材育成を目的とする島田懇談会事業を導入した「半公共施設」として昨年、沖縄市の胡屋十字路にオープンしたコザ・ミュージックタウン内に、ゲームセンターの出店計画が進んでいることが三日までに分かった。空き店舗を解消したい家主らが出店を受け入れた一方、沖縄市や市教育委員会は「音楽を通して市の活性化を図る方向性から外れる」と出店差し止めを求めるなど賛否が分かれている。市教委や市PTA連合会など教育団体は同日、十一日に出店反対の集会を開くことを決めた。(比屋根麻里乃)
県内初出店となる「ゲオパーク」は、レンタルビデオ店などを全国展開する株式会社ゲオ(本社・愛知県)がミュージックタウンの一階と二階合わせて約八百九十一平方メートルで計画。現在内装工事を進めている。
ゲームセンターは風俗営業法の適用を受けるため、出店の可否は規定に沿ってミュージックタウン管理組合に諮られ、先月二十四日の理事会で賛成多数で承認された。理事会でも「ミュージックタウンのコンセプトとずれる」と指摘する声も挙がったという。
地主でもある名城真治理事長は「市の意見もあり、何回か話し合ってきたが、致し方ない。空き店舗をほっておいても先が見えず、地主会でも賛成の声が多かった」と出店を受け入れた経緯を説明する。
一方、ミュージックタウン三階のライブハウス「音市場」や駐車場を所有する沖縄市は「音楽の街づくりの概念からかけ離れ、青少年の健全育成に悪影響を及ぼす」と反対の姿勢。先月十二日付で、東門美津子市長と眞榮城玄昌教育長名で、施設を管理するドリーム・コザに対しテナントの入店に反対する文書を提出しているが、市にテナントの選定権限はない。
島田懇談会の座長だった島田晴雄千葉商科大学長は「市の強い希望もあって建設を支援したが、残念。本来の趣旨を生かせるよう地元が努力してほしい」と要望する。
市の再開発事業と合わせ島懇事業費約三十億円を投入したミュージックタウンは、周辺相場と比べ家賃が高額なことなどを理由に店舗の撤退が相次ぎ、慢性的な空き店舗に悩まされている。ドリーム・コザによると、共用部分の電気代や警備・清掃費などの維持管理費が毎月の賃料収入の六割を占め、家主へ支払う家賃の坪単価を段階的に減額するなど、厳しい運営状況が続いている。
◇
>東門美津子市長
このお方、「米兵出て行け!」と街が寂れるようなことを叫んで、コザ・ミュージックタウンが「危険地域」のような印象操作の先棒を担いでいた市長。
「島田懇談会」に関連して
沖縄タイムスに、2006年7月27日付け次のような特集記事がある。
脱基地のシナリオ ミュージックタウン
「人づくり」を軸に構想
「島田懇談会事業は、何にでも金を出す金庫ではない。コンクリートのハコモノを造ればいいという話ではない。中身が大切なんだ」 一九九八年五月。革新系の現職を破って初当選し、上京した仲宗根正和沖縄市長=当時=は、元首相補佐官で島懇の有力委員だった岡本行夫氏から厳しい言葉を聞かされた。
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