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尖閣領海に一時2中国船=9時間以上にわたり航行-海保(12/8時事)
8日午前8時10分ごろ、尖閣諸島・魚釣島の南東約6キロの日本領海内を中国の海洋調査船2隻が航行しているのを、パトロール中の第11管区海上保安本部(那覇市)所属の巡視船「くにがみ」が発見した。くにがみなど同本部の巡視船が領海外への退去を求め、2隻は午後5時半ごろ領海外に出た。
同本部によると、2隻は国家海洋局所属の「海監46号」(約1100トン)と「海監51号」(約1900トン)。2隻は発見後、午前9時40分ごろから約1時間にわたって同島北東約17キロの地点で漂泊。その後再び航行を始めた。
観測機を海に落とすなど海洋調査を行っている様子は確認されず、巡視船は、無線を通して領海外への退去を要求するとともに、日本の同意を得ていない海洋調査は認められないと警告。2隻は午後5時22分と同35分、それぞれ領海外に出て北寄りの方角に進んだ。
◇
昨日(8日)の午前8時過ぎ、二隻の中国調査船が、尖閣近海を領海侵犯した。
海保巡視船の再三の警告を無視して9時間に渡って悠々と航行していたという。
その三日前の5日に民主党の小沢代表が沖縄入りし、
「沖縄に大きな軍事力は不要」
と沖縄におべんちゃら発言をした矢先のことだ。(12月5日 毎日新聞)
小沢氏が何を根拠に、国境の県である沖縄に軍事力の必要性を認めないのか定かでないが、
「もっと(日米)両国で話し合い、沖縄の皆さんの気持ちを踏まえて解決する努力をしなくてはいけない」
との発言は、選挙目当ての無責任なおべんちゃら以外の何物でもない。
中国が小沢発言に呼応したわけではないだろうが、尖閣近海は最近波が高い。 6月にも台湾船が海保巡視船を逃れて闘争中衝突事故を起こし、日本側が謝罪し賠償金を払うことで決着した事件があったばかりだ。
この事件などは、他人の家に不法侵入した不審者が家主に見つかり、二階から飛び降りて怪我をしたため、家主が謝罪して賠償金を払うことで一件落着という日本人としては納得できない結末だ。
今回も、事件現場の沖縄では新聞の一面を飾って大騒ぎかと思ったが、
今朝の沖縄タイムスの一面には、
「領海侵犯記事」は・・・ない。
社会面は左トップで6段を使った囲み記事で次の見出しが躍っている。(昨日の日米開戦日を記念してか)
<12月8日再び「開戦」せぬように>
1フィート、NPО化決定 「県民の力」25年
問題の「領海侵犯」の記事はその下に、小さくアリバイ作りのような見出しを掲載している。
記事の文面には例によって、「平和の誓い」云々のありがたい言葉があるが、「平和の誓い」だけでは平和は得られない、とでもいわんばかりに
領海侵犯事件がその直ぐ下に掲載されているのは皮肉だ。
尖閣沖に中国調査船
領海内を9時間航行
麻生首相が「明らかな領海侵犯」と発言しているのに、
タイムス記事では「国際法上認められない航行にあたる」と曖昧な言葉で、他紙のように「領海進入」とか「領海侵犯」といった中国様を刺激する文言は使わない気配りには笑える。
早速中国外務省は、タイムス記事のご好意に答えて
「尖閣は中国のもの」との発言で返してきた。
非難される余地ない=尖閣諸島付近の航行で中国外務省
【北京8日時事】中国外務省の劉建超報道局長は8日、日本の海上保安庁が尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近の日本領海内を中国の海洋調査船が航行していたと発表したことに関し、「釣魚島と付属の島は中国固有の領土であり、中国側の関連船舶が中国の管轄する海域で正常な巡航活動をすることについて、別に非難されるところはない」との談話を発表した。 (了)(2008/12/09-01:57)
◇
交戦力を持たない国の巡視船なんて、いくら警告を発しても張子のトラほどの「威嚇力」もない。
警告を無視して9時間も航行し、挙句の果ては「自国の領海で活動するのに、何か」
と言われたら手も足も出ないだろう。
ライオンがたて髪を振り乱し咆哮し相手を威嚇するのは、
近づいたら鋭い牙や爪で危害を加えるという恐怖を伴った警告なのだ。
ところが爪や牙を抜かれ、戦う意欲を無くしたライオンの威嚇なんて怖くもなんともない。
いくら吼えてみても、ぬいぐるみ程度の印象しか相手には伝わらない。
牙を抜かれた自衛隊なんて「完勝できる」と逆に中国メディアに恫喝される始末だ。
中華系メディア「尖閣諸島上陸作戦で日本に完勝できる」(12/8サーチナ)
香港のテレビ局、鳳凰電視台はこのほど、「中国人民解放軍が魚釣島(尖閣諸島の中国語名)に進攻すれば、日本に完全勝利できる」などとする記事をウェブサイトに掲載した。
台湾メディアの記事を引用した。解放軍の海軍陸戦隊と陸軍機械化師団が共同作戦を実施すれば、日本の自衛隊よりはるかに強力な戦闘力を発揮し、尖閣諸島を「回収」できるという。
台湾軍関係者によると、中国解放軍は浙江省の島しょ部に台湾、東シナ海、南シナ海の島への上陸作戦などにも対応できるよう、大規模な訓練基地を築き、訓練を続けている。
同基地での訓練により、中国解放軍はすでに台湾島北部への上陸作戦能力、尖閣諸島への「快速な」上陸作戦の能力を得たという。
なお、8日朝には中国の海洋調査船が尖閣諸島付近の日本領海内を航行しているのを、日本の海上保安本部(沖縄)の巡視船が発見。領海外への速やかな退去を求めたが、中国船は午後になっても退去しなかった。(編集担当:如月隼人)
そして、逆恫喝の結果が日本の得意の「謝罪と賠償」という有様だ。
今回も、麻生首相は決まり文句の「はなはだ遺憾」で済ますつもりだろうか⇒麻生首相、「はなはだ遺憾」=中国船の領海侵 犯
警告してもそれを無視するようだったら撃沈するくらいの毅然とした態度を取らないと、近いうちに中国は尖閣諸島に上陸をする。
韓国が日本の弱腰に乗じて竹島を占拠した事実を中国は学習している。
学習能力のないのは「9条が守ってくれる」と信じる脳天気な日本だけだ。
台湾戦の領海侵犯に「出て行ってください」というだけで、追跡する以外になす術はなく、
衝突事故を起こしたあげく、逆に謝罪と賠償をさせられた「台湾船・領海侵犯事件」を振り返っておこう。
今年の6月10日、尖閣諸島の領海に侵入した台湾籍の遊魚船聯合号が、保安庁11管区の巡視船「こしき」に追跡され、ジグザグ航海で逃げようとして巡視船の船首に衝突して沈没した。
乗客13人と乗組員3人は救助されて石垣島で取調べを受け、乗客はその日のうちに海上で台湾の巡視船に引き渡された。
この事件に抗議する台湾の民間団体の船が16日に尖閣列島に接近しようとしたため台湾の保安庁(海巡署)の船9隻が出動し、民間船とともに一時尖閣領海内に侵入した。
ちなみに台湾の保安庁はもともと日本と対立的ではなかったが、
この一連の反日的行為は、馬英九総統の対日強腰に呼応しているものと思われる。
先日沖縄で講演会をした李登輝元総統は「尖閣諸島は日本のもの」と明言していた。
台湾は最近、馬英九に政権が変わり、中国とうまく付き合っていかねばならない。
馬総統はかつて、尖閣問題解決の最後の手段としては「一戦を辞さない」とも述べたことがある強硬派である。
領海侵犯の台湾船を追尾中の海保巡視船が衝突事故を起こし、謝罪⇒賠償に至る経緯を地元新聞で追ってみるとこうなる。
台湾船が海保と衝突、沈没 乗員全員救助(2008.6.10)
乗客、本国に帰還 台湾遊漁船沈没(2008.6.11)
尖閣遊漁船沈没 台湾巡視船が領海侵犯(2008.6.12 )
外務省、台湾に抗議 領海侵入、出航前に警告も(2008.6.16)
そして、遂には「尖閣領有」に頑張ろうという民間団体に馬総統がお墨付きの祝辞を与えるまでに至っている。
我等が麻生さん、国内政局も大変だろうが、領土を奪われてしまっては「遺憾である」もなにもないだろう。
尖閣領有主張団体に祝辞=「共に頑張ろう」と台湾総統(11/17 12:27)
台湾の総統に「尖閣領有、共に頑張ろう」と言われ、中国外務省には「尖閣は中国の固有の領土」と言われて「遺憾である」の一言で済ましていると、次は沖縄本島を「中国固有の領土」と言ってくるのは必定である。
いい加減に「遺憾の意」で済ませることはやめて、領海侵犯船に賠償金を払うような弱腰は止めて、撃沈か少なくとも拿捕するくらいの強攻策が迫られている。警告を発して直ぐ領海外に出るならともかく、
9時間も領海侵犯が可能であったという事実は、確信犯の行動であり中国は完全に「交戦力のない日本」を舐めており、
次回は「より長い時間の領海侵犯」を計画していると思ってもしかたがない。
このような領海侵犯が容易に且頻繁に行われるようになると、日本はもはや国家の体を為さなくなる。
国内に侵入されて国民を拉致されてもなにも出来ず、領土を侵犯されても「遺憾」の一言で済ますようでは日本に未来はない。
不良米兵のナンパ事件には一面トップで大騒ぎする一方、中国船の9時間にわたる領海侵犯に対しては、
抗議の一言も発しない沖縄タイムスの二重基準に、
恥を知れと思う方、
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尖閣諸島が日本領土と認めた中国の公文書
⇒1920年に中華民国から送られた感謝状(画像)
「追記」
台湾は、自分の方で領海侵犯しておきながら、こんな風に逆切れしていましたなぁ。 これで2900万円恫喝したわけだ。
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