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琉球朝日放送制作
「消したい過去 消せない真実~文科省 疑惑の教科書検定~」 全国テレビ朝日系列局にて放送 ['08/12/19 16:50]
(詳細はページ下部)
「消したい過去 消せない真実 ~文科省 疑惑の教科書検定~」琉球朝日放送制作(2007年12月22日初回放送)が、PROGRESS賞を受賞し、テレビ朝日系列の全国の放送局で放送されることが決定した。受賞理由として、時宜に適した緊急課題に真正面から取り組んでいること、問題提起が明確でアピール力が高いこと、検証が丁寧で説得力が豊かなことから、最優秀と評価。戦争の事実を伝えることの大切さが教科書検定という場で鋭く問題提起された。
なお、本番組は放送批評懇談会が選ぶ「ギャラクシー賞」奨励賞、放送人の会が選ぶ「放送人グランプリ」奨励賞や、テレビ朝日系列局の自社制作番組の中から、地域住民へ良質な放送サービスを提供した番組に与えられる「ものづくりネットワーク大賞」最優秀賞も、あわせて受賞している。
(番組内容)
「これは私達に対する強制、圧力、それに負けたという事は筆を折った事に間違いない」涙ぐみながら語るのは教科書執筆者の一人である。2008年度から使用される高校歴史教科書の沖縄戦・集団自決の記述から「日本軍の強制」が削除された。これまで定説となっていた集団自決に関する“日本軍の強制”。それがなぜ今になって書き換えさせられるのか、多くの執筆者たちが疑問を抱き、複雑な思いに揺れていた。「文科省に騙された」「集団自決の体験者達に申し訳ない」執筆者たちの後悔が深まる。番組では、今回の教科書検定問題を検証し、今後の課題について考える。
放送局と放送日時
テレビ朝日… 2009年1月13日(火)10:30-11:25
北海道テレビ放送… 2008年12月27日(土)6:05-7:00
青森朝日放送… 2009年1月2日(金)4:55-5:50
岩手朝日放送… 未定
東日本放送… 2008/11月8日(土)10:45-11:40
秋田朝日放送… 2008/12月31日(水)24:40-25:40
山形テレビ… 未定
福島放送… 未定
新潟テレビ21… 未定
長野朝日放送… 未定
静岡朝日放送… 2009年1月6日(火)10:30-11:25
北陸朝日放送… 2008年12月29日(月)10:30-11:25
名古屋テレビ放送… 2008年12月26日(金)10:51-11:45
朝日放送… 未定
広島ホームテレビ… 2008/12月31日(水)4:55-5:50
山口朝日放送… 2008年12月26日(金)14:05-15:00
瀬戸内海放送… 未定
愛媛朝日放送… 2008年12月31日(水)4:55-5:50
九州朝日放送… 2008年12月31日(水)4:55-5:50
長崎文化放送… 未定
熊本朝日放送… 2008年12月31日(水)10:45-11:40
大分朝日放送… 2008年12月26日(金)14:00-14:55
鹿児島放送… 2008年12月24日(水)15:00-15:55
★PROGRESS賞とは・・・
平成7年、テレビ朝日系列24社の番組審議会委員が推奨する最高の賞と位置づけ、審議委員の発意により、放送番組のより一層の質的向上・系列各局の制作力の向上に資するものとして制定されました。「PROGRESS(プログレス)」とは、進歩・向上・成長を意味し、制作者たちの日頃の努力を応援してゆこうというもの。
この表彰制度は、系列全社が参加し、ジャンルは問わず、自社制作の前年度(毎年4月1日から翌年3月末日まで)に放送された番組の中から1作品をエントリーし、各社番組審議会委員(選考委員)による選考作業(ブロック別および全国選考の2段階)を経て各賞(最優秀賞、優秀賞、奨励賞2作品)を決定します。なお、最優秀賞受賞作品は今年度中に各局で再放送される。
◇
沖縄タイムスに勝るとも劣らない「反日左翼論調」で知られた、QAB琉球朝日放送が、強烈な「法廷外闘争」に参入してきた。
「集団自決問題」は、係争中の「出版物差し止め」問題と、「教科書検定意見」による「記述削除」の二つの問題が平行して継続して争われている。
二つの問題は、お互い事実の裏表のようなもので、「軍の命令の有無」が両者の最大の争点であることは言うまでもない。
被告側は、大阪高裁では勝訴を勝ち取ったものの、両戦隊長の名誉は事実上回復された判決であり、「教科書検定意見撤回」問題では敗北したまま事態は推移している。
そこで、「テレビの沖縄タイムス」ともいえる琉球朝日放送が被告側応援を買ってでたわけ。
そしてそれがナントカ賞を取ったというので、年末から年明けにかけて全国の朝日系列テレビで放映されるという。
ナントカ賞が仲間うちの手前味噌賞であることは、この際どうでもよい。
筆者は沖縄に在住していながら、同番組(2007年12月22日初回放送)を見損なったが、
これが全国の系列テレビで放映されたら被告側には強力な応援になる。
何しろ「沖縄地元のローカルテレビ局」が制作した番組だ。
特に最高裁判事に与える影響は決して無視できない。
地元におれば同テレビ局の「反日偏向」ぶりは周知であっても、最高裁のお偉方の目にはあくまで「地元テレビ制作」のPROGRESS賞受賞の立派な作品と映るだろう。
各地域で同番組を見た感想でもコメント頂ければ幸いである。
◇
今朝(12月25日)の沖縄タイムス社会面の関連記事。
教科書問題 再訂正2社に要請
執筆側 社会科懇は1月結論
一枚岩に見えた「被告側」も実は教科書問題では分裂していることは再三書いた。
今朝の記事は、「検定意見が付いた5社は同日(24日)までに、今度は(改定)申請しない意向を連絡してきたが、二社の執筆者らが了解せず、説明求めている」という。
執筆者らは会社側に再検討を要求する予定。
ここで注目して欲しいのは、検定意見の付いた5社全社の執筆者が納得していないわけではなく、その中の2社の執筆者が騒いでいる事実。
異議活動をしているのは執筆者の単独活動ではない。
「執筆者ら」という教科書業界以外の「ら」の人たちの突き上げでやむなく異議を唱えているのは明白だ。
再三引用させてもらうが、昨年3月、「検定意見」が公表されたとき、現代史家・秦郁彦さんは執筆者の考えを「渡りに舟」という絶妙な比喩を使って次のように代弁していた。
<秦郁彦氏は産経新聞(東京版)へのコメントで「軍の命令」が独り歩きした背景を探った上で、こう述べている。「教科書執筆者も既に気付いており、今回の検定はいわば“渡りに船”だったのではないか」と。痛烈な皮肉と受け取った。>(産経抄2007/04/01 05:06)
そう、執筆者たちは(軍命がなかったことを)既に知っていたのだ。
⇒集団自決の加害者と被害者、秦郁彦「現代史の虚実」より
で、知っていながら執筆者が異議を唱える理由はって?
文科省にたて突いたら執筆者は英雄になれる。
例えば前述の琉球朝日放送のくだんの特集では、執筆者はこう扱われる。
<「これは私達に対する強制、圧力、それに負けたという事は筆を折った事に間違いない」涙ぐみながら語るのは教科書執筆者の一人である。>
教科書騒動で、左翼マスコミの露出度が増えて高校教師から、反文科省闘争のカリスマ、そして国立大学教授になった高嶋昌欣氏の例は有名だ。
今回も、今年で定年退職した高嶋琉球大学教授の後釜を狙う教科書執筆者が複数いると聞く。
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