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ある組織に加入し、「次々と自分に続く加入者を増やしていけば必ず儲かる」・・・これがネズミ講の原理だ。
だが、欲つられた加入者がネズミ算式に増殖し、組織は一挙に破綻をきたす。
ネズミ講が創設された瞬間、そのメカニズム自身には破綻のDNAが組み込まれている。加盟者が無限に増加するはずはないからだ。
こんな簡単な詐欺にひっかるのは、欲につられてひっかる方がバカだから、と人は言う。
だが、実際は、世間ではバカどころか「識者」といわれた人でも、この古典的詐欺に引っかかる者が多い。
これが綿々と続き絶えることはない。ネズミ講のネズミ講たる由縁である。
以下に引用す共同記事も、一年前の琉球新報も記事中に「ネズミ講」の文字はないが、この事件はどんなにカムフラージュしてもネズミ講そのもの。
記者は何を恐れてネズミ講と報じないのか。
ネズミ講業者が、自分をネズミだと吐露するはずはない。
やれ「マルチ商法」だの「MLM」だの手を変え品を変え、ネズミの本体を糊塗し、被害者の判断を欺く。
それで、民主党のようにネズミにかじられる羽目に陥るセンセ方が出てくる。
どんなに化けても、どんなにサルマネしてもネズミはネズミで、ネズミが病原菌の巣であることに違いはない。
ブタはサルマネしなとも「サルモネラ豚」になるではないか??
話しの脈絡が?
失礼しました。
話がミョウな方に脱線したが(冷や汗)、「無限に人口が増え続ける」という虚構の上に成り立つ年金制度。
これも、国家主導の壮大なネズミ講ではないのか。
ネズミの正体がばれると、彼らネズミ族は「ネズミ講には良いネズミ講と悪いネズミ講がある」なんて言い出してくる。
アメリカにもネズミの親玉がいる。
ナスダックのB・マドフ元会長だ。
彼に騙されたのは大手銀行やヘッジファンドのいわゆる金融のプロたちだというから、たかがネズミとバカには出来ぬ。
ちなみにネズミ講は英語では「ポンジ・スキーム」というらしいが、アメリカの巨大ネズミによる詐欺事件の損害額は約500億ドル、実に約4兆5000億円という。
最近では高利回りの代名詞は、ヘッジファンドからポンジファンド(ネズミ講)に変わったとか。
アメリカ発金融恐慌の裏には、巨大ネズの跋扈があった。
詐欺にあったことを恥じる「識者」は、己のバカさが露見するのを恐れて、被害届けを出さないものが多い。
ネズミ講の「隠れ被害者」は公表人数よりはるかに多いという。
そして、日本でも不景気になると水面下で蠕動していたネズミ講の破綻が話題になる。
L&G集金、全国から2千数百億 豊田商事超え、最高額
「円天」と称する疑似通貨を発行し、高配当を約束して違法に金を集めたとして、出資法違反容疑で家宅捜索を受けた健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京、破産手続き中)が、全国47都道府県の会員から集めた金額は2千数百億円に上ることが27日、警察当局の調べなどで分かった。
悪質商法の集金額では、金のペーパー商法による詐欺事件として社会問題になった豊田商事の約2千億円を超え、過去最高となる。
警視庁と宮城、福島両県警の合同捜査本部はL&Gの波和二会長(75)らの聴取を重ね、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑などで詰めの捜査を急いでいる。
警視庁などによると、L&Gは1987年に設立。当初は販売代理店を通じて布団や健康食品の販売をしていたが、2001年ごろから「100万円を預ければ3カ月ごとに9%支払う」との触れ込みで「協力金」名目として出資金を集めた。
一方で、同社が主催するバザーやインターネット上の市場で使える「円天」を発行し、「現金を10万円以上預ければ、毎年同額の円天を支払う」と宣伝し「保証金」名目でも金を集めた。
L&Gが東京地裁に提出した資料によると、「協力金」などの預かり金残高は、02年6月期には約6億4000万円だったが、07年6月期には約700億円まで膨らんだ。
L&Gは07年1月、「協力金」の現金配当を凍結し、代わりに円天で支払うと会員に通知。同年9月には円天での支払いも停止した。
2008/12/28 02:05 【共同通信】
◇
学力全国最下位が話題になったが、沖縄は何事にも全国の平均に大きく遅れをとるものと相場が決まっていたが・・・。
なんと、ネズミの活動だけは常に全国の先頭を切ってきた。
日本復帰して間もない頃、全国を襲ったアメリカ版ネズミ講「ホリディマジック」も本社は東京にあったが、その増殖は沖縄が全国の先頭を切った。
豊田商事の被害額を超えるといわれる「L&G」も、沖縄では既に一年以上も前に沖縄紙が報じているし、当日記も再三警告を発してきた。⇒ネズミ講と「結いまーる社会」
>全国47都道府県の会員から集めた金額は2千数百億円に上ることが27日、警察当局の調べなどで分かった。
今頃になって「警察当局の調べなどで分かった」とは、遅すぎはしないか。
「高利配当」2月停止 L&G全国に被害拡大か(琉球新報 2007年9月21日)
出資した協力金の預かり領収書
高利配当をうたい、沖縄を含めた全国各地で多額の出資金を募っていた健康関連商品販売会社「L&G」(波和二代表、本社・東京都)がことし2月ごろから、現金の配当を停止していたことが20日、出資者らの話で分かった。L&Gを相手に元金返還などを求める訴訟も全国各地で相次いで起こされており、那覇地裁でも同日、浦添市の女性を原告とした訴訟の判決でL&G側に300万円の支払い命令が出された。別の被害者を支援する東京の弁護士は「1500億円の出資金を募り倒産した全国八葉物流に匹敵する被害が予想される」と指摘しており、同社をめぐる問題は今後一層表面化しそうだ。
L&Gは宜野湾市に沖縄営業所を置き、県内出資者を募っていた。沖縄営業所は琉球新報の取材に対し「本社に問い合わせてほしい」と話し、本社は「代表がいないので解答できない。代表が戻り次第、確認して折り返し連絡する」と話していたが回答はなかった。
県内出資関係者の話によると、会員は全国に約5万人いるというが、詳しい出資金の総額や県内出資者数、出資額などは不明な点が多いという。
L&Gは3、4年前か「協力金」名目で一口100万円が1年後には136万円(年率36%)になると説明し、不特定多数から集金していた。2007年2月以降に現金による配当は停止し、事実上、破たん状態に陥っているとみられる。
静岡県でも女性2人が総額3千万円の元本返還を求めた提訴を起こしている。今年、東京で開催された全国大会で波代表は「66人の被害者による元本返還などの訴訟が起き(会社の)口座が差し押さえられ、配当できない状況にある」と話していたという。
提訴した浦添市の女性は06年12月、300万円を出資した。しかし翌年2月に解約の意思を示すとL&G側は「捏造(ねつぞう)報道により当社の資金環境は非常に厳しい」として一方的に支払延期を通知し、現在も返還に応じていない。
原告の女性は「盲目的に信じている人たちがいる。これ以上犠牲者を出さないために提訴に踏み切った」と話した。
東京で訴訟を起こした内藤満弁護士は「明らかに出資法に抵触している。倒産しないためには永遠に新規会員が増え続けなければいけない。いずれ必ず破たんする」と指摘した。(宮城征彦)
◇
やはり記事に「ネズミ」の文字はない。
>倒産しないためには永遠に新規会員が増え続けなければいけない
こんな簡単な理屈も無視して、「少子高齢化」の上に組み込まれた年金スキームが、いずれ破綻することは自明だ。
長年払い込んできた年金が、貰えないというのはネズミ講被害者と同じではないか。
政府は「良いネズミと悪いネズミはいる」といい続けるのか。
その昔、小平は
「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」
といって日本人を煙に巻いたが。
参考記事:
チャールズ・ポンジは19世紀末に渡米したイタリア系移民だった。皿洗いなどを転々としていた彼は、やがてその名が英単語になるほどの有名人になる。今「ポンジ」を英和辞書で引けば、「スキーム(策謀)」との組み合わせで「ネズミ講詐欺」とある▲ポンジは後に続くカモの金を最初の投資者に配当することで巨額の資金を集め、街のヒーローとなった。むろんすぐに破綻(はたん)したが、被害者は主にクッキー缶にためたなけなしの金をはたいた庶民だった(「詐欺とペテンの大百科」青土社)▲さて、容疑者自らが「ポンジスキームだった」と認めているという詐欺事件である。だが、こちらの“被害者”は顔ぶれがすごい。スペイン、仏、英などの欧州の銀行をはじめ、日本や韓国もふくむ世界の大手金融機関が直接間接に巨額損失を被る公算が大きくなっているという▲米連邦捜査局に逮捕されたナスダックのB・マドフ元会長による詐欺事件の損害額は約500億ドル、実に約4兆5000億円という。高利回りをうたった彼のヘッジファンドは、運用の実績がなく新たな投資資金を配当に回していたらしい▲なぜ大手金融機関がヘッジファンドならぬポンジファンドに手を出したのか。米証券取引委員会はその怪しげな内実をチェックできなかったのか。疑問は次々浮かぶが、クッキー缶のへそくりにしか縁のない身には想像もできぬ世界の話だ▲これではヘッジファンドへの規制や監視強化を求める声も勢いを増そう。ポンジの崇拝者は彼を「金を見つけ出す最高のイタリア人だ」とたたえたという。ペテン師がつけ込む欲ボケも時代とともにスケールを増すものだろうか。