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意見原案を審査後公開/教科書検定で改善策/作業部会に文科省示す【12月04日】
審議会は非公開
【東京】沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」をめぐる教科書検定問題を受けて、検定手続き見直しを検討している教科書検定審議会の作業部会が四日午前、都内で開かれ、文部科学省から改善策素案が示された。審査過程の透明性向上に向けては、検定意見の原案として教科書調査官が作成する「調査意見書」や判定案を審査後に公開することを盛り込んだ。こうした資料公開は初めてとなる。
検定審議会の各部会や小委員会についても開催日、出席委員、付議事項、決定事項、審議内容をまとめた議事概要を審査終了後に公表するとした。しかし、委員個々の意見のやりとりは記載しないとし、会議自体の公開も見送った。
申請図書の情報が流出するなど審議に支障があるとされた場合には、審議を一時停止できる措置をより明確化。訂正申請の内容が申請者以外に知られることがないよう適切な情報管理を行うことを規定上はっきりさせる。
学説が複数ある記述など、審議する上で特に慎重な判断を要する場合は、専門委員の任命や外部専門家の意見聴取を行うとした。
教科書調査官については、これまで審査要綱に書かれていた具体的な役割や職務内容を教科書検定規則に明文化する。検定の信頼性を一層高めるため、調査官の氏名や職歴を公表するとともに、一九六九年に作られた選考基準も、幅広く適材を確保するため必要な見直しを行う。
検定意見の伝達については、「丁寧に伝達されるよう運用改善を図る」と
して、事前に教科書会社に資料を手渡し、会社側が問い合わせる時間的余裕を確保する。趣旨や理由が正確に伝わるよう分かりやすい記述に努める。
教科書検定では、二〇〇六年度検定で「集団自決」をめぐる高校日本史教科書に旧日本軍の「強制」の文言削除を求める検定意見が付き、その根拠や経緯が不透明と指摘された。これを受け、渡海紀三朗文部科学相(当時)が「透明化向上や専門的見地から検定の在り方を議論してもらいたい」と改善策を検討するよう検定審議会に求めていた。
◇
上記引用記事は沖縄タイムスの4日の夕刊だが、今朝の朝刊は同じ記事を社会面トップで取り上げ「ニュース近景遠景」と図解入りの特集で報じている。
検定透明化 程遠 教科書審査改善案
<文科省「全公開は無理」執筆者「密室変わらず」>
途中の情報規制は強化
「沖縄の声 再び裏切った」
県内関係者が批判
★【追記】12:02
沖縄タイムス朝刊の記事がアップされたので引用します。
検定透明化 程遠く/教科書審査改善案/途中の情報規制は強化【12月05日】
文科省「全公開は無理」 執筆者「密室変わらず」/[ニュース近景遠景]
沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」の教科書記述をめぐる検定手続きが問題化したことを受け、文部科学省が四日に示した改善案は、教科書検定審議会作業部会で了承された。ただ、「ブラックボックス」と言われた審査の透明性向上を目指し出発した議論は「議事概要を事後公開」にとどまった。見直し策の限界を示唆し、幕引きを強調する文科省。一方、教科書執筆者からは、検定の密室性が温存されたことに「(密室検定の)本質は変わらない」と批判している。
「静かな審議環境と透明性向上という相反する二つが両立するには、これが着地点じゃないですか」
文科省幹部は、作業部会を終えてつぶやいた。日本軍の「強制」を削除する検定意見が付された一連の審査過程に対する不信感に押される形で始まった見直しは、審議の全面公開には至らなかった。
「すべてをオープンにするのは無理。教科書の合否を決める行政処分ができなくなる。(この改善案でも)透明性は十分担保される」と同幹部は力説した。
同日の作業部会では文科省の姿勢に注文も付いた。ある委員は「事後公開が問題解決ではない。究極の目標は教科書の信頼を高めること。なぜ改善するのか説明しないといけない」と指摘した。
「多少従来より公開性を高めるような体裁を取っているが、結局本質的には変わらない」
教科書執筆者の石山久男さんは改善案に手厳しい。部会や小委員会の事後公開は昨年の日本史小委の報告と変わらず、検定審本体の公開には一切触れられていないからだ。
中でも問題視しているのは「審査過程の情報管理」を一つの柱に据えている点。検定の途中で審査内容が申請者以外に漏れた場合、審議停止できることが前面に押し出された。教科書会社にとって、審議が止まることは支障となり、出版できない最悪の事態も想定される。
文科省幹部は「どういう経緯であれ、情報が出たら何らかの措置を取らないといけない。静かな環境ではなくなるわけだから」と今回の見直し作業で、情報規制が重点の一つだったことを認めた。
石山さんは「今まで以上に守秘義務が厳しくなっている。公開性にさほど
の変化がないにもかかわらず、規制を強化するのは筋違いだ」と異議を唱えた。(東京支社・西江昭吾)
◇
沖縄タイムスの怒りがにじみ出るような見出しが踊っているが、「議事概況を事後公開」、つまり
開催日、出席委員、付議事項、決定事項、審議内容を公開すると言うのだから、
とりあえず「透明化」にとっては大きな前進ではないか。
このタイムス記事では、「文科省vs教科書側」の対立構図であるかのような印象操作をしているが。
実は、教科書側は既に「会社側」と「執筆者側」の二つに分裂している。
タイムスは、「審議過程の非公開」は文科省の一方的な決定であるかのように報じているが、
文科省は6月16日、原則非公開としている検定審議の在り方について、関係4団体から意見聴取している。
その際、教科書会社でつくる教科書協会は、
「審議過程での公開は避け、検定決定後に行われるべきだ」
とし、現状通り非公開で審議し、決定後に議事録を公開するよう求めている。
さらに教科書協会は、
「執筆者を含め、検定にかかわるものは守秘義務を果たすべきだ」とし、
従来の検定審委員や教科書会社だけでなく執筆者にも守秘義務を課すことを求めていた。
その結果が、今回の次の決定である。
「申請図書の情報が流出するなど審議に支障があるとされた場合には、審議を一時停止できる措置をより明確化。訂正申請の内容が申請者以外に知られることがないよう適切な情報管理を行うことを規定上はっきりさせる。」
この執筆者にも守秘義務を課した部分がタイムスにはお気に召さないのだ。
>訂正申請の内容が申請者以外に知られることがないよう適切な情報管理を行うことを規定上はっきりさせる。
従来教科書の内容が、出版される前から原稿本が流出してプロ市民の特定教科書反対運動に利用されてきた経緯を睨んでの今回の決定であり、極めて順当な決定だ。
つまり審議過程で情報が流出するのを危惧した教科書協会の意見を取り入れた経緯を、
タイムスは故意に隠蔽しあたかも文科省の独断であるかのような印象操作である。
もう一つタイムスの怒りが収まらないのは、審議過程の明確化の当否はともかく、「教科書検定意見の撤回」という「県民の声」は、依然として無視されていると言うこと。
>教科書検定では、二〇〇六年度検定で「集団自決」をめぐる高校日本史教科書に旧日本軍の「強制」の文言削除を求める検定意見が付き、・・・・
そう、昨年の9月29日、沖縄タイムス、琉球新報が扇動した「11万人」集会(「教科書検定意見撤回を要請する県民大会」)の目的は、一年以上経過した今でも未だ実現していないのだ。
つまり検定意見は撤回されていない!
タイムスが怒り狂うのもワカル、ワカル。
「県民の声再び裏切った」 (朝刊見出し)
沖縄タイムスさん、カッコ付きとはいえ「県民の声」を安易に使って欲しくない。
タイムスが目論む教科書歪曲は決して「県民の声」ではないはずだ。
「県内関係者が批判」 (朝刊見出し)
なるほど、この場合通常だったらタイムスは「県内の識者が批判」としていたはずだが、再三当日記が批判してきた記事を見たのだろうか。
確かにタイムスがいう「県内関係者」と言えば「集団自決訴訟」の被告側応援団になるので、朝刊記事の談話に、山口剛史・琉球大学准教授や「9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会」実行委員会の玉寄哲永副委員長の名前が出ても納得だが。
彼等を「識者」はいけませんよ。
沖縄タイムスが常用する「識者詐欺」「学識者詐欺」については次のエントリーに詳しい。
沖縄タイムスの卑劣な印象操作! 沖国大生「集団自決」を演劇に
学あるバカは恐ろしい!
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検定透明化 教科書協が非公開要請 2008年6月17日琉球新報
<教科書会社でつくる教科書協会は「審議過程での公開は避け、検定決定後に行われるべきだ」とし、現状通り非公開で審議し、決定後に議事録を公開するよう求めた。さらに「執筆者を含め、検定にかかわるものは守秘義務を果たすべきだ」とし、従来の検定審委員や教科書会社だけでなく執筆者にも守秘義務を課すことを求めた。>
ちなみに教科書協会が、審議過程の非公開や守秘義務を求める理由について、
「平穏な環境を保持し、予断や憶測などの流布を防止し、公正中立な審議が確保されなければならない」と指摘している。
「平穏な環境」とか「予断や憶測の流布」というと分かり難いが、審議過程の情報が外部に漏れて、
「プロ市民」や核○派の抗議団が審議会になだれ込んで「平穏な環境」が乱れたり、
歴史観の違う国に情報が流れ不要な「予断や憶測」が流れるのは良くないということ。
以下は歴史観の違う国の「予断と憶測」の例。
自国の歴史教科書について他国にいちゃもんつけられたくはないものだ。
つくる会」教科書、韓国の歴史認識と大幅な隔たり (朝鮮日報 05.3.11)
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