狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

首相が謝罪旅行!南京へ・胡主席は広島へ

2010-01-08 06:55:21 | 普天間移設

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昨年の暮れ、沖縄の保守系知識人三人と酒を酌み交わす機会があった。

酒の勢いもあって、沖縄の言論界の閉鎖性等を俎上に上げ、談論風発、その勢いは止まるところを知らなかった。

その前月の11月に来日していたオバマ米大統領に関する評価で、その中の一人、某大学の某准教授とは最後まで意見を異にした。

オバマ米大統領は11月13日の記者会見で、「将来、広島、長崎を訪問できたら名誉なことだ」と述べていたが、もしこれが実現したら米大統領として初となる被爆地訪問になる。

この大統領の発言に対し、某准教授はオバマ大統領のリベラルな政治姿勢から言って、広島、長崎訪問は近々実現するだろうとの意見だったが、これに筆者が真っ向から反論した。

オバマ大統領が個人的にリベルラルな考えの持ち主であっても、一旦米国大統領という職に付くと、先ず国益が個人の主義に優先する。

これはタカ派といわれた共和党のブッシュ前大統領から「チェンジ」で政権を取ったリベラルなオバマ大統領であっても、国益優先であることはブッシュと何ら変わることはない。

アメリカでは大統領がタカ派からハト派に「チェンジ」しても、国益に「チェンジ」はないのだ。

米国大統領が広島、長崎を訪問することは、原爆投下による民間人の無差別殺戮を認め謝罪の意味を伴う。

当然これまで戦後の歴代米大統領が主張してきた「原爆投下は多くの米兵の無駄な死傷を防ぐためのやむを得ぬ行動だった」という主張を、被爆地の訪問によってオバマ大統領が覆す結果になる。

これは大統領が国益に反した行動をとったことになる。

従って、いくらオバマ氏個人が被爆地訪問の意志があったとしても、米大統領の職にある間は広島、長崎の訪問はあり得ない。 もし訪問があるとしたら、大統領退職後である。これが、酔眼朦朧としながら反論した筆者の論旨である。

もっともこの議論はお互いの勝手な推論だが、その後の日米の普天間移設に関わるギクシャクとした関係を見ると、大統領の広島、長崎訪問はあり得ないと思うのだが・・・。

ところが、ここに来てとんでもないニュースが飛び込んできた。

日本の同盟国の大統領が広島、長崎の訪問を躊躇している間に、日本の仮想敵国の最高首脳が米国の機先を制して広島訪問を実現するというのだ。

よく防衛論争でテレビ芸者達が、仮想敵国の話がでると「今時一体何処が仮想敵国か」と突っ込んでくるが、それに対して北朝鮮の名は出しても、中国の名を口にする論者はいない。

だが、ミサイルの照準を日本に合わせ、軍拡中の海軍の太平洋の出入り口を南西諸島に封鎖されている状況の中国にとって、沖縄近海はどうしても突破しておかなければならぬ地域。

尖閣諸島は海底資源も重要だが、太平洋の出口の橋頭堡としてどうしても権益を主張しておきたい場所でもある。

その仮想敵国の中国が、日米同盟のギクシャクに乗じたわけではないだろうが、「まさに空母建造の時」とこんなニュースも。

「まさに空母建造の時」中国空軍大佐が意向 

●中国 空母の建造準備を本格化

そして日米同盟の信頼関係より、より「仮想敵国」との友愛を重く見る鳩山首相は、南京へ「謝罪旅行」をしようというのだから驚きだ。

首相が南京へ・胡主席は広島へ…中国が打診

【北京=佐伯聡士】中国が、日中間の国民感情の改善に向けて、今年6月ごろ、鳩山首相の中国江蘇省南京への訪問を招請する代わりに、11月ごろに胡錦濤国家主席の広島訪問を検討し、日本政府筋に非公式に打診していたことがわかった。

 複数の日中関係筋が6日、明らかにした。中国は「南京事件」が起きた南京への訪問を戦後の現役首相として初めて実現させることで、東シナ海のガス田の共同開発や中国製冷凍ギョーザ中毒事件などの懸案を先送りしたまま、中国主導で対日関係を進める狙いだ。

 日中首脳の相互訪問は今年、4月ごろに温家宝首相の訪日、上海万博のジャパンデーが開かれる6月12日ごろに鳩山首相の訪中、11月に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて胡主席の訪日がそれぞれ計画されている。このうち、鳩山首相の南京訪問招請は上海訪問に合わせる可能性が高いという。

 同筋によると、中国側は鳩山政権との間で「戦略的互恵関係」を強化していく上で、「日中双方の国民感情の改善が欠かせない」とみている。政権発足以来、中国重視姿勢を打ち出しているのを機に鳩山首相が南京を訪問し、先の戦争への「深い反省の意」を示してもらうことで対日感情の改善につなげる狙いだ。

 一方で中国は、胡主席が被爆地の広島を訪れ、戦争被害者としての日本の立場にも理解を示すことで、日本の対中感情の改善にプラスになると判断している。

 日本政府筋は「南京事件の犠牲者数は日中間の争点になっている。首相の訪問が実現できるかどうか、最後は政治判断になる」と慎重に受け止めている。

(2010年1月6日14時31分  読売新聞)

                     ◇

■国益より「仮想敵国」との友愛を優先!南京へ謝罪の旅

鳩山首相のように国益は二の次で、他国との友愛を優先させる首相も珍しい。

対照的に自国の権益を最優先するコキントウ中国主席が、鳩山首相を南京に招待し、自らは広島を訪問するという。

南京を訪問した鳩山首相が、先の戦争への「深い反省の意」を示して対日感情の改善につなげる狙いというから、友愛を垂れ流した結果中国の国益達成のなすがままだ。

脳天気な鳩山首相が南京で謝罪しまくくるその一方で、国益優先のコキントウが「加害者」の米国に先んじて広島を訪問し、原爆投下による無差別殺戮の罪を訴えて焼香すれば、いやが上でも日米同盟に大きな楔を打ち込むことになる。

「東アジア共同体」を謳うその一方で、日米同盟の見直しを口走る鳩山首相に対する米国の日本に対する不信感はさらに深刻化することになる。

愚かな三段論法

米兵の事件が起きる⇒米軍基地が無くなれば事件は無くなる⇒米軍基地は出て行け

沖縄で基地反対を唱える「民意」の大部分はこの程度の認識である。

あの朝日新聞でさえ最近になって「米軍基地は平和のコスト」と社説で明記したくらいだから、一般の県民がこの程度の認識なのも仕方はない。

そういえば鳩山首相や、岡田外相もやっと昨年末になって米海兵隊の存在は抑止力にとって必要だと言い出したくらいだ。

遅きに失した感はあるが、精々ハワイで、クリントン米国務大臣に米海兵隊の意義をレクチャーしてもらってほしいもの。

12日にハワイで日米外相会談、普天間協議

●米 海兵隊の役割考え現行案を

 

幼稚園の頃から国への忠誠を国旗に誓ってきた米大統領と、

国旗を切り刻んで民主党旗に改造する愛国心の欠片もない友愛首相では、

所詮国益に対する基本的態度が異なるのも当然である。

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【追記】  お知らせ!

沖縄と共に『自立国家日本』を再建する草の根ネットワーク

祝・日米安全保障条約50周年

「日米同盟で自由と平和を守ろう!」
デモ集会 in 名護

~もうだまされない!民主党亡国政権!~

【デモ集会日程】
日時:1月17日(日) 名護市 13:00~

<一部:平和シンポジウム>
時間:13:00~14:00
場所:大西区公民館  沖縄県名護市大西3‐8‐12
TEL 0980‐52‐4630

<二部:平和行進>
時間:14:50~16:00

【参加申し込み】
必要事項をご記入の上、FAX 又はメールにてお申込ください
FAX: 098-885-7200 Email:tokutome1603@ezweb.ne.jp

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