狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

FMラジオ出演、ギャラリーからクレーム「コロナが重大だ!」、ワイドショーの犠牲者、問題は感染者数ではなく「人口あたり死亡率」

2020-07-28 05:37:21 | マスコミ批判

 

狼魔人日記

 

 NO!残紙キャンペーンサイト 

 ⇒最初にクリックお願いします

問題は感染者数ではなく「人口あたり死亡率」

東京都の感染者が293人に増えたとか188人に減ったとかマスコミは一喜一憂しているが、検査を増やしたら陽性が増えるのは当たり前だ。サンプルにも偏りがあるので、感染者数(正確には検査陽性者数)というデータは統計的には意味がない。

致死率(死者数/感染者数)も、分母が感染者数だから信頼できない。日本のコロナ致死率は4%でアメリカの3.7%より高いが、これは検査が少ないからだ。インフル(致死率0.1%程度)よりは重症化しやすいようだが、今のように感染者が増えて死者ゼロの日が続くともっと下がるだろう。
 
意味があるのは死者数である。これも100%信頼できるわけではないが、死んだときは死因を必ず検査する。死亡診断書を偽造することはむずかしいので、時系列でも国際比較でも死亡率を使うのが普通だが、日本ではあまり使わない。死者が少なすぎて、普通にプロットすると、毎日ゼロの続く無意味な図になってしまうからだ。

nn
毎日の人口100万人あたり死亡率(FT.com)

国際比較で使われるのは人口あたり死亡率である。これでみると図のようにアメリカは100万人あたり毎日2.2人で今も増えているが、日本は0.1人以下でほとんど見えない。これで「第二波が大変だ」などと騒ぐのは、嘘つきでなければ情報弱者である。
 
 

テレビ界「バカのクラスター」を一掃せよ

テレビ界「バカのクラスター」を一掃せよ
新型コロナは欧米では重要な感染症だが、日本ではインフル未満の風邪である。それが過剰に騒がれる原因は、マスコミが毎日、感染者数を報道して不安をあおることだ。たとえば7月21日の東京の新規感染者数(検査陽性者数)は237人だという数字は多くのメディアが報道したが、新規重症患者は1人、死者はゼロだったことは報じない。

このインフォデミック(情報災害)の主犯はワイドショーである。特に「羽鳥慎一モーニングショー」は一貫して過剰報道を続けてきた。本書はアゴラでおなじみの藤原かずえさんがそれを逐語的に紹介した本で、ふだん(私のように)テレビをまったく見ていない人には、ワイドショーがいかにひどいかわかって便利だろう。
著者も中立の立場で論評しているわけではないが、気になるのは、こういうワイドショーのスタンスが(特にTBSとテレビ朝日で)均質化していることだ。沖縄の基地と森友学園と新型コロナはまったく違う問題だが、ワイドショーは同じ立場でコメントする。それと違う意見のコメンテーターは出演させない。
他方で出演者も、その空気に迎合する。たとえば本書で「『アベが悪い』の千夜一夜物語」と酷評されている後藤謙次氏は、共同通信にいたころは中立の立場から政治を語っていたが、「報道ステーション」のコメンテーターになってから急速に左傾化した。
 
コメント (19)