昨日(27日)沖縄市のミュージックタウンに在るFMラジオ「エフエム オキラジ」の放送に出演。米国のヒューストンの中国領事館閉鎖を巡る米中衝突やポンぺオ米国務長官の歴史的演説について熱弁を振るった。
放送を終えたら、ギャリーの一人でコロナ対策のマスクを付けた60代女性からクレームがついた。
放送中にわざわざ現場に駆けつけてくれるギャラリーは殆どが支援者だが、例外的にクレームを付けたのだろう。
クレームの主旨は「コロナが蔓延して大変な時期に、ポンぺオなどどうでもいい。領事館が閉鎖した問題などよりコロナ問題が重大だ」といった内容。
なるほどこの女性、毎日テレビワイドショーのコメンテーターに煽られている世代の典型だ。
ある意味歪曲したテレビ報道の犠牲者ともいえる世代だ。
第一その女性のマスクの上の目が既に「往って」しまっている。
このような人物に真正面から逆らうと面倒。
そこで、「コロナは専門家の意見が重要なので、今度勉強してから放送します」と逃げた。
そしたら件のクレーム女、満足して隣のサンドウィッチ屋に行ったようだ。
テレビメディアの弊害とコラナウイルス、そしてヒトラーと言う三題噺のような奇妙な組み合わせについて語る武田邦彦教授の意見が興味深い。
そういえば当日記も、コロナに関しては暫くご無沙汰して居ていたが、筆者個人は「コロナの真相」には興味を持って、ニュースに注目してきた。
武田教授の意見に関連して池田信夫氏のブログを紹介する。
2020年07月26日15:57
東京都の検査陽性者数が連日200人を上回り、「第2波」と騒がれているが、この最大の原因はPCR検査が増えたためだ。おまけに検査キットの感度が上がって軽症・無症状を検出するようになったため、忽那賢志氏が指摘するように、4月には氷山の一角しか見えなかったコロナの全体像が見えるようになったものと思われる。
東京都の検査人数・陽性者数と陽性率(右軸)
図のように4月11日のピーク時には約300人の検査のうち31.7%が陽性だったが、第2のピークだった7月16日には約4200人のうち陽性は6.1%である。4月に検査した分母は保健所に症状を訴えた「患者」だったが、今回は無症状が多いと思われる(その比率は不明)。年齢も60%が30代以下なので、死亡リスクはゼロに近い。今月の死者は90代の患者2人だけだ。
問題は陽性者の数ではなく、医療資源の制約である。東京都の重症患者は14人だが、ICUベッドは100床ある。陽性者数は増えているが、重症患者はほとんど増えていない(最近は減っている)。
東京都の医療資源
マスコミは「ベッドが足りない」と騒いでいるが、入院患者949人に対してベッドは2800準備されている。コロナ患者の大部分は入院する必要のない軽症だが、指定感染症なので感染症指定医療機関がコロナ患者に占拠され、それ以外の患者の手術ができなくなっている。これが医療の現場を混乱に陥れている最大の問題である。
東京都の検査人数・陽性者数と陽性率(右軸)
図のように4月11日のピーク時には約300人の検査のうち31.7%が陽性だったが、第2のピークだった7月16日には約4200人のうち陽性は6.1%である。4月に検査した分母は保健所に症状を訴えた「患者」だったが、今回は無症状が多いと思われる(その比率は不明)。年齢も60%が30代以下なので、死亡リスクはゼロに近い。今月の死者は90代の患者2人だけだ。
問題は陽性者の数ではなく、医療資源の制約である。東京都の重症患者は14人だが、ICUベッドは100床ある。陽性者数は増えているが、重症患者はほとんど増えていない(最近は減っている)。
東京都の医療資源
マスコミは「ベッドが足りない」と騒いでいるが、入院患者949人に対してベッドは2800準備されている。コロナ患者の大部分は入院する必要のない軽症だが、指定感染症なので感染症指定医療機関がコロナ患者に占拠され、それ以外の患者の手術ができなくなっている。これが医療の現場を混乱に陥れている最大の問題である。
【おまけ】
2020年07月19日23:14
東京都の感染者が293人に増えたとか188人に減ったとかマスコミは一喜一憂しているが、検査を増やしたら陽性が増えるのは当たり前だ。サンプルにも偏りがあるので、感染者数(正確には検査陽性者数)というデータは統計的には意味がない。
致死率(死者数/感染者数)も、分母が感染者数だから信頼できない。日本のコロナ致死率は4%でアメリカの3.7%より高いが、これは検査が少ないからだ。インフル(致死率0.1%程度)よりは重症化しやすいようだが、今のように感染者が増えて死者ゼロの日が続くともっと下がるだろう。
意味があるのは死者数である。これも100%信頼できるわけではないが、死んだときは死因を必ず検査する。死亡診断書を偽造することはむずかしいので、時系列でも国際比較でも死亡率を使うのが普通だが、日本ではあまり使わない。死者が少なすぎて、普通にプロットすると、毎日ゼロの続く無意味な図になってしまうからだ。
毎日の人口100万人あたり死亡率(FT.com)
国際比較で使われるのは人口あたり死亡率である。これでみると図のようにアメリカは100万人あたり毎日2.2人で今も増えているが、日本は0.1人以下でほとんど見えない。これで「第二波が大変だ」などと騒ぐのは、嘘つきでなければ情報弱者である。
致死率(死者数/感染者数)も、分母が感染者数だから信頼できない。日本のコロナ致死率は4%でアメリカの3.7%より高いが、これは検査が少ないからだ。インフル(致死率0.1%程度)よりは重症化しやすいようだが、今のように感染者が増えて死者ゼロの日が続くともっと下がるだろう。
毎日の人口100万人あたり死亡率(FT.com)
国際比較で使われるのは人口あたり死亡率である。これでみると図のようにアメリカは100万人あたり毎日2.2人で今も増えているが、日本は0.1人以下でほとんど見えない。これで「第二波が大変だ」などと騒ぐのは、嘘つきでなければ情報弱者である。
新型コロナは欧米では重要な感染症だが、日本ではインフル未満の風邪である。それが過剰に騒がれる原因は、マスコミが毎日、感染者数を報道して不安をあおることだ。たとえば7月21日の東京の新規感染者数(検査陽性者数)は237人だという数字は多くのメディアが報道したが、新規重症患者は1人、死者はゼロだったことは報じない。
このインフォデミック(情報災害)の主犯はワイドショーである。特に「羽鳥慎一モーニングショー」は一貫して過剰報道を続けてきた。本書はアゴラでおなじみの藤原かずえさんがそれを逐語的に紹介した本で、ふだん(私のように)テレビをまったく見ていない人には、ワイドショーがいかにひどいかわかって便利だろう。
このインフォデミック(情報災害)の主犯はワイドショーである。特に「羽鳥慎一モーニングショー」は一貫して過剰報道を続けてきた。本書はアゴラでおなじみの藤原かずえさんがそれを逐語的に紹介した本で、ふだん(私のように)テレビをまったく見ていない人には、ワイドショーがいかにひどいかわかって便利だろう。
著者も中立の立場で論評しているわけではないが、気になるのは、こういうワイドショーのスタンスが(特にTBSとテレビ朝日で)均質化していることだ。沖縄の基地と森友学園と新型コロナはまったく違う問題だが、ワイドショーは同じ立場でコメントする。それと違う意見のコメンテーターは出演させない。
他方で出演者も、その空気に迎合する。たとえば本書で「『アベが悪い』の千夜一夜物語」と酷評されている後藤謙次氏は、共同通信にいたころは中立の立場から政治を語っていたが、「報道ステーション」のコメンテーターになってから急速に左傾化した。
他方で出演者も、その空気に迎合する。たとえば本書で「『アベが悪い』の千夜一夜物語」と酷評されている後藤謙次氏は、共同通信にいたころは中立の立場から政治を語っていたが、「報道ステーション」のコメンテーターになってから急速に左傾化した。