狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

人類は集団自決せよ!グリーン経済学は「カーボンゼロ」をめざさない

2023-01-31 04:30:46 | マスコミ批判

グリーン経済学は「カーボンゼロ」をめざさない

グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考
90年前、世界が大恐慌に陥ったとき、計画経済によってすべての問題が解決すると考えた人々がいた。彼らの理想郷はソビエト連邦であり、その教義はマルクス主義だった。それが錯覚だとわかるまでに70年以上かかり、多くの人がその犠牲になった。

そして今、世界を環境社会主義がおおっている。今度の彼らの理想は計画経済ではなく、CO2排出ゼロであり、理想郷は原発ゼロにして再エネで経済を維持しようとしたドイツだった。その理想はウクライナ戦争で崩れ去ったが、今なおそれに固執する人がいる。
 

彼らは、かつての社会主義が陥ったのと同じ錯覚に陥っている。経済を計画的に運営すること自体は目的ではなく、人々が豊かで快適な生活を送る手段にすぎない。同じように地球の平均気温を一定に保つことは人間が快適に生活する手段であり、気温はその条件の一つにすぎない。

世界の大部分の国では、100年後の地球の平均気温が2℃上がるか3℃上がるかなんて気にする人はいない。電力もない途上国の人々にとっては、化石燃料だろうと原子力だろうと、安価で安定したエネルギーが必要なのだ。

次の図のように排出規制と所得はトレードオフになっているが、快適な環境は外部効果なので、価格で計測できない。たとえばガソリンの価格が安いのは、大気汚染やCO2排出などの外部性が反映されていないためだ。

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ここで炭素税(横軸)をかけると化石燃料の消費が減り、名目所得は減るが、環境が改善されて本当の所得(true income)は増える。それが最大になる点が、最適な炭素税率である。これ以外に、排出量などの数値目標を設定することは望ましくない。「カーボンゼロ」なんてナンセンスな目標である。

国連で1.5℃目標や2050年排出ゼロなどの非現実的な目標が出てくるのは、それが法的拘束力のない努力目標なので、いくらでも美辞麗句がいえるからだ。損するのはそれをまじめに実行する日本のような国で、利益を得るのは中国のようなフリーライダーである。
 

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