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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

国会はネズミの巣窟か

2008-10-17 10:51:03 | 県知事選

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マルチだ、MLMだ、ネットワークビジネスだ・・・と目くらましのネーミングで分かりづらいが、

ネズミ講手法で「商品を売る」という言い逃れで、ネーミングを変えて消費者を誤魔化してもネズミ講はやはりネズミ講。 

良いマルチも悪いマルチもあったものでは無い。

ネズミ講は悪いに決まっている!

消費者がネズミに騙されるのはある程度やむ得ないとしても、

国会議員の先生方がネズミの先棒を担いでいたとは。

社協のマルチ警鐘記事に議連が抗議 民主3氏の名前(03:02)
 民主党国会対策委員長の山岡賢次衆院議員(65)=比例北関東=が当時会長を務めていたマルチ商法業界支援の議員連盟が、同商法への注意を呼びかける広報誌を出した三重県内の社会福祉協議会に抗議の意見書を送っていたことがわかった。業界からの抗議を後押しする内容で、山岡議員を筆頭に、連盟事務局長で16日に離党した前田雄吉衆院議員(48)=比例東海=らが名前を連ねていた。

 意見書を出したのは「流通ビジネス推進議員連盟」(当時)で、抗議書を出したのは「流通ビジネス推進政治連盟(NPU)」。書類はいずれも07年2月28日付のA4判1枚で、国会内の郵便局から別々の封書で発送された。

 両連盟の抗議の対象となったのは06年10月15日に発行された三重県内の自治体にある社協の広報誌の記事で、抗議書は訂正広告や謝罪などを要求。受け入れない場合は「法的に処断する」などと書いている。

 意見書はこの抗議書を踏まえ、「(記事が)業界すべてが悪いとの印象を読者に与えかねない」と指摘。末尾に、山岡、前田、同党の牧義夫(50)=愛知4区=の3衆院議員の名前を連記している。

 社協によると、政治連盟や議員連盟のメンバーと面識はなく、事務局長は「(活動をやめろという)脅迫だと思った。国会議員からだったのは驚いた」と話す。社協は弁護士に相談するなどしたが、その後の政治団体や議員側からの接触はなかった。「議員の良識を疑う」と憤った。 (略)

                     ◇

分かりにくい記事だが、

三重県の社会福祉協議会が広報誌で「ネズミ講には気をつけましょう」と注意喚起したら、

山岡賢次民主党議員を会長とする「ネズミ講応援団」から抗議を受け、

抗議書は訂正広告や謝罪などを要求し、

受け入れない場合は「法的に処断する」などと書いているという。 

>社協によると、政治連盟や議員連盟のメンバーと面識はなく、事務局長は「(活動をやめろという)脅迫だと思った。国会議員からだったのは驚いた」と話す。

これでは山岡ネズミ議員の脅迫ではないか。

こうなると山岡賢次、藤井裕久、松木謙公 、松下新平といった民主党のネズミ一族にも釈明が欲しい。

≪我々は良いネズミの擁護者だ≫

≪ネズミ一族にたてつくとは無礼な≫

≪このネズミの紋所が目に入らぬか≫

※ネズミの紋所=NWB=ネットワークビジネス

この頃のネズミ一族は、「四面鼠歌(そか)」

を謳歌していた。

心強い仲間(山岡議員とその一族)が付いていたのだ。

 

ところが、ネズミの輪はこんなところにも飛び火が。

ネットワークビジネスのネーミングに幻惑され、

「ネズミ講=マルチ=MLM=ネットワークビジネス」が理解できないような人物が、

消費者省大臣というのは、

喜劇ではないか。

ネズミ講被害者が消費者相談窓口に相談したら・・・

なんとビックリ、

最高責任者の消費者大臣が「ネズミ応援団」だった。

やはり喜劇だ。

毎日:<野田聖子氏>マルチ業者擁護発言 96年衆院委で
福島民友:野田氏がマルチ業者の献金調査へ 辞任は否定

なるほど、前田ネズミが、「良いマルチ育成に信念を持っている」と開き直っていたとき、

「野田消費者大臣と堂々と議論したい」と嘯いていた意味が分かる。

前田議員のニュースで、記者団にに答えるテレビ画面の大臣の表情は心なしか引きつっていたようだが・・・。

国会で「良いネズミ育成」を巡って、前田ネズミ議員と野田ネズミ大臣の白熱した議論を・・・・・・

見たくね~!

野田大臣もネズミ業者からの献金があったのなら辞任は免れないでしょう。


そもそも、12年も前のネズミ擁護発言が今頃話題になるとは、

これまで放置してきたマスコミと野党の目は節穴だったのか。

それとも「よいマルチと悪いマルチ」がある、

とでも思っているのだろうか。

いや、野党もネズミの巣では「窮鼠猫を咬む」、でネズミ族の逆襲が怖くて黙していたのか。

だとしたら、マスコミもネズミの巣窟なのか。

いや、国会はネズミの巣窟なのか⇒マルチ業者巡る資金、国会質問 与野党、批判の応酬  

国会のネズミ駆除には⇒ねずみ駆除作戦1

 

【追記】

一連のマルチ議員騒動で、民主党は蜂の巣を、もとい、ネズミの巣をつついたような大騒ぎの模様。

ウィキペディアからネズミ議員の記述を削除しようと大童のようだ。 以下「博士の独り言」からの転載です。

興味深い「改ざん」行為

 読者から興味深い記事を教えていただいた。小ブログでも取り上げた「マルチビジネス」について、関係している民主党議員諸氏、およびその組織に関するWikipediaが相次いで編集、消去などが加えられている、とのことだ。改編と指摘して差し支えないだろう。同記事に云く、「Wikipediaの編集履歴によると、2008年10月10日 (金) 7:51から7:57にかけて、IPアドレス「210.136.96.22」によってWikipediaの編集が7回行われており、一部のページは中身が白紙化されています」と。また、「編集された項目と、編集内容は以下の通り」と紹介し、事例を具体的に示している。 (以下、引用)

ネットワークビジネス - Wikipedia 

編集内容: 民主党の衆議院議員である前田雄吉氏と松木謙公氏、山岡賢次氏、無所属の参議院議員である松下新平氏によって構成されている政治団体「ネットワークビジネス推進連盟」に関する記述が削除。

前田雄吉 - Wikipedia 

編集内容: 前田雄吉氏の著書「次代を担うネットワークビジネス」に関する内容や、「健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟」の事務局長であったこと、「ネットワークビジネス推進連盟」に関する記述などが丸ごと削除。

藤井裕久 - Wikipedia 

編集内容: 藤井裕久氏が連鎖販売取引を健全育成するための議員連盟の会長であることを削除。

藤井裕久 - Wikipedia 

編集内容: 藤井裕久氏が「健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟」の会長であることなどが経歴から削除。

ネットワークビジネス推進連盟 - Wikipedia 

編集内容: 前田雄吉氏がアドバイザーとなり、民主党の石井一副代表が名誉会長を務める「ネットワークビジネス推進連盟」が「健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟」と深い関わりを持つ旨を削除。

山岡賢次 - Wikipedia 

編集内容: 「健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟」の現在の会長が藤井裕久氏であることを削除。

健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟 - Wikipedia 

編集内容: ページを白紙化。無かったことに。

なお、編集を行ったIPアドレス「210.136.96.22」は以下のリンクによると衆議院のものだそうです。

(以上、引用)
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 最後に、「はたして一体誰が編集を行ったのでしょうか」、と「編集を行ったIPアドレス「210.136.96.22」は以下のリンクによると衆議院のものだそうです」、と「IPアドレス検索結果: 210.136.96.22」を示している。

20081017007
検索結果より引用
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改ざんが「10月10日」に行われた事由

 上記の改ざんが10月10日に行われている。この日は、先稿でも参照のために引用させていただいたが、「これが「小沢民主党」のアキレス腱という「マルチ商法」議連の献金疑惑」と題する記事を掲載した「週刊新潮(10月16日号)」が発売(10月9日)となった翌日に当たる。どなたかが、衆議院から、「これはまずい」と思って改ざんしたのか、あるいは、“事実無根”を主張するために改ざんしたのか。その真意のほどは図りかねるが、問題の「根の深さ」を窺わせる行為に映る。

20081017008
新潮誌記事(切り抜き)(10月16日号)より
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コメント (2)

宮城晴美氏の苦悩(3)-かつて「命令はない」と確信

2008-10-16 07:45:34 | ★集団自決

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昨夜の記者会見では完全に開き直っていたネズミ講男の前田雄吉民主党議員。

やはり「良いマルチと悪いマルチがある。民主党のマルチは良いマルチ」、

こんな言い訳では世間様が許さないと気が付いたようだ。

国会議員がネズミ講のアドバイザーもしていたわけだから、党籍離脱、議員辞職でもまだ甘いと思うのだが、

中山議員に習って「次期衆院選に出馬せず」でお茶を濁すつもりか。

民主党が得意のネズミ講(無限連鎖講)でいえば、

マルチの輪は山岡賢次⇒藤井裕久⇒石井一⇒ ・・・と無限に続くはずだが。

やはり泰山鳴動ネズミ一匹でしたか。

 

民主・前田議員が離党表明=次期衆選出馬せず、小沢氏了承

 民主党の前田雄吉衆院議員=比例代表東海ブロック=は15日夜、衆院議員会館で同党の小沢一郎代表に会い、自身が代表を務める政治団体がマルチ商法業者から講演料などを受け取っていた問題で、「迷惑を掛けた」として離党する意向を伝えた。次期衆院選には出馬せず、決定していた愛知6区の公認も辞退した。小沢氏は了承した。
 この後、小沢氏は党本部で記者会見し、前田氏の意向を説明した上で「自分の取った行動が、国民、県民、(党の)仲間の多くに多大な迷惑を掛けたということを冷静に考えた末での結論だったと思う」と語った。小沢氏としては、衆院選を控えて党のイメージダウンを最小限にとどめるためにも、厳しく対処せざるを得ないと判断したとみられる。
 会見で小沢氏は、前田氏ら民主党議員を中心に結成されたマルチ商法業者の育成を目指す議員連盟の解散を指示したことを明らかにした。 
 前田氏は15日午後、記者団に「後ろめたいことはない」として離党を否定していたが、小沢氏との会談で翻意したとみられる。小沢氏は13日、前田氏に電話で業務停止命令を受けた業者からの講演料を速やかに返還するよう指示。14日夜も都内の個人事務所に前田氏を呼び、事実関係を聴取していた。(了)
(2008/10/16-03:27)

関連ニュース

小沢民主党代表の記者会見要旨(10/16 03:14)

                      

                   

 
真実の攻防 沖縄戦「集団自決」から62年 2部 <5>

宮城晴美氏の苦悩(3)-かつて「命令はない」と確信

自らの直感まで否定するのか

 宮城晴美氏(57)は証人尋問を行うに当たって裁判所に提出した陳述書の中で、「(著書『母が遺したもの』に)あえて第四部(母・初枝の遺言―生き残ったものの苦悩)を書いたのは、戦後の梅澤氏の行動が許せなかったからです。当時の守備隊長として、大勢の住民を死に追いやったという自らの責任を反故(ほご)にし、謝罪どころか身の“潔白”を証明するため狡猾(こうかつ)な手段で住民を混乱に陥れた梅澤氏の行動は、裏切り以外の何ものでもありませんでした。私の母も宮村幸延氏も、亡くなるまで梅澤氏の行動に苦しめられ続けたのです」と非難する。

 宮城氏が言う、梅澤氏の「狡猾な手段」というのは、当時の宮里盛秀助役の弟、宮村幸延氏が書いた「詫(わ)び状」に関してである。彼女は、この件について宮村夫妻に取材し、『仕組まれた「詫び状」―宮村氏の名誉回復のために―』(『歴史と実践』第26号 平成十七年七月号)という一文にまとめている。

 その記事で、宮村幸延氏は「(詫び状について)何も覚えていない。自分がこんなことを書く理由もないし、書けるわけもない」と弁明。宮城氏は「梅澤氏が言うように、たとえ宮村氏本人が書いたとしても、この筆跡からは尋常な状態だったとはいえまい。つまり、強いていえば泥酔して書かせられた可能性が高いということである。これが梅澤氏の策略だったのだろう」と厳しい口調で批判。「梅澤氏のとった行動は決して許されるものではない」と難詰する。だが宮城氏は、その直後に「確かに彼は『集団自決』の命令はしなかっただろう」と続けるのである。

 彼女は、この点を『母が遺したもの』の二百六十四ページから二百六十五ページにかけてもっと強い筆致で明記している。昭和五十五年十二月中旬、宮城母娘が座間味島で梅澤氏を案内する場面だ。

 <母としては梅澤氏が住民の「集団自決」を最も気にしていると思い、村の三役や住民が大勢亡くなった農業組合の壕の跡を先に行くつもりだった。しかし、梅澤氏は、部下の誰が、どこで、どんなふうに戦死したのかという質問に終始し、部下が死んだ場所に行くよう急(せ)かせた>

 そして、部下が敵に斬り込んで戦死した場所で、梅澤氏は膝(ひざ)を突いて死んだ部下の名を呼び、詫びる言葉を口にし、号泣した。その帰り道、村の三役と住民の「集団自決」の碑に差し掛かった時のことだ。

 <母が「ここでたくさんの住民が自決しました」と案内すると、梅澤氏は「あ、そうですか。この菊の花を手向けますか」と軽く言い、おもむろに車を降りていった。

 私はそのとき、住民に「玉砕」を命令したのは梅澤氏ではないことを確信した。もし、自分の命令で大勢の住民が死んだとなれば、たとえ“人を殺す”ことを職業とする軍人であれ、気持ちがおだやかであるはずはない。また、敵上陸直前の艦砲射撃のなか、指揮官である戦隊長が非戦闘員(住民)の生死を案ずるほど、ゆとりがあったとも思えない。母が話す住民の話題にはあまり興味を示さず、部下の話になると、たとえささいなことでも必ず反応する梅澤氏を見て、私は住民と梅澤氏の隔たりの大きさを改めて感じた

 記者(鴨野)は、ものを書く人間の大きな“武器”であり“財産”は、直感であると信じる。その人の社会的評価や過去に書いたもの以上に、その人に会っての印象、言葉や態度から自分自身はどう評価するか。目の前に起きている事件は歴史的な出来事か、それとも単なる一過性の事件か――これらの判断基準は、経験ではぐくんだ直感がものをいう。

 宮城晴美氏は、「戦後の梅澤氏の行動が許せなかった」という理由で書いた『母の遺したもの』の第四章の中で、「住民に『玉砕』を命令したのは梅澤氏ではないことを確信した」と書いたのである。梅澤裕という固有名詞を挙げて、彼は卑劣で許せないと人格攻撃をした章の中で、しかし彼は住民に「死ね」とは命じてはいない、と断言した。この記述は、重い。

 法廷で彼女は、『母が遺したもの』の文章に軽率な記述があったなどとして、書き換え中であると明かした。彼女が「確信した」という、この記述まで「間違い」であり、訂正するのだろうか。それはすなわち長年の取材で培ってきたジャーナリストとしての己の直感まで否定することになる。それでは一体、彼女は何を信じて、これから文章を書くというのか。

(編集委員・鴨野 守) 世界日報 平成19年10月27日

                  ◇

「贔屓(ひいき)目」という言葉が世にあるように、

いくら公平に物事を判断しようとしても、身内や知人、友人の言動を証言すると、つい贔屓目になる。

これは人間である以上避けられないものである。

刑事事件で身内のアリバイは重要視されないというのも納得できる。 

逆に憎悪を持つ人間が、その相手に有利な証言をするとどうなるか。

「贔屓目」の逆の意味で、その証言は普通の証言より真実味を帯びてくる。

>戦後の梅澤氏の行動が許せなかったからです。当時の守備隊長として、大勢の住民を死に追いやったという自らの責任を反故(ほご)にし、謝罪どころか身の“潔白”を証明するため狡猾(こうかつ)な手段で住民を混乱に陥れた梅澤氏の行動は、裏切り以外の何ものでもありませんでした。私の母も宮村幸延氏も、亡くなるまで梅澤氏の行動に苦しめられ続けたのです」と非難する。

ここに表れているのは宮城晴美氏の梅澤隊長に対する異常なまでの憎悪の念である。

その晴美氏が梅澤氏に関して自著で次のように書いている。

 ≪住民に『玉砕』を命令したのは梅澤氏ではないことを確信した≫

 

晴美氏の心に潜む真実の吐露とも言うべきこの文章を、鴨野記者は次のように表現している。

梅澤裕という固有名詞を挙げて、彼は卑劣で許せないと人格攻撃をした章の中で、しかし彼は住民に「死ね」とは命じてはいない、と断言した。この記述は、重い。

梅澤氏に対して憎悪を露(あらわ)にした晴美氏が書く「梅澤氏は命令していない」という言葉。

ここに真実がある。

 

 ⇒「集団自決」 宮城晴美氏が新版で「後出しジャンケン」

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続・民主党はネズミの巣窟

2008-10-15 18:14:29 | 県知事選

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マルチ業界と民主党 政治団体と議連の関係[政治](10月15日08:28)

 民主党・前田雄吉衆院議員(比例東海)がマルチ商法業者から講演料名目で政治資金を受け取っていたことが社会問題化しているが、マルチ商法業界と民主党との関係も取りざたされはじめた。

 前田議員はマルチ商法支援の議員連盟「健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟(旧流通ビジネス推進議員連盟、今年1月に名称変更)の事務局長を務めていた。同議連は石井一・民主党副代表(参、比例)が中心となって立ち上げたとされ2004年から山岡賢次・国会対策委員長(衆、比例北関東)、07年からは藤井裕久最高顧問(衆、比例南関東)が会長を務めていた。
 
 一方、政治団体「ネットワークビジネス推進連盟」は、昨年まで「流通ビジネス推進政治連盟」と称した政治団体である。05、06、07年の政治資金収支報告書によれば、同団体からは、前田議員の関連政治団体はもちろん、石井議員や山岡議員への政治資金提供が確認されている。議連会長をつとめていた山岡議員に対しては、政治資金パーティ「賢友セミナー」に対し、05年に3回計40万円、06年には4回計40万円、07年にも30万円、同議員が支部長である民主党栃木県第4区総支部には総選挙期間中の05年9月2日には「陣中見舞い」として50万円が献金されていた。

 そのほか民主党本部主催のパーティにも05年計70万円、06年計70万円などの支出が確認されている。議連に加盟していた国会議員の大半は民主党の議員、マルチ商法政治団体からの政治資金提供も民主党議員ばかりである

 政治団体「ネットワークビジネス推進連盟」は、加盟する企業名などを公表しておらず、実体は不透明とされるが、個人会員も募っていた。05年は会員400人から400万円、06年には505人から505万円、07年は303人から303万円を集めていた。その他の収入は、大半を同政治団体の会計責任者であり、団体創設者とされる会社会長からの借入金でまかなっている。同氏からの借入金総額は1,400万円余りにのぼっている。

 政治団体「ネットワークビジネス推進連盟」のホームページには、議連加盟の国会議員と同政治団体が表裏一体であるとも取られかねない記述が存在する。会員になった場合の特典として、「議連の先生方によるフィールド主催及び企業主催のミーティングへの参加」と記されており、議連と政治団体の関係の深さがうかがわれる。

                                               ◇

ここまで来たらもはや、前田議員一人の問題で済ますわけには行かない。

民主党がネズミ講の巣窟と判明したからには、こんな風に開き直るわけには行かないだろう。⇒前田議員の献金「違法性なし」 民主・鳩山氏  

問題は個人を離れて、「マルチ商法業界と民主党との問題」に発展している。

もともと「ネズミ講商法」はその違法性を「マルチ商法」⇒「ネットワークビジネス」と名前でカムフラージュしてきた。

「違法性なし」ということは、民主党は「ネズミ講」支援を認めるということか。

だとすれば民主党には、もはや公党としての矜持は見られない。

「お騒がせしました」と前田議員一人を処分して、「大山鳴動ネズミ一匹」では、マスコミは認めても国民が黙っていない。

問題は個人の問題から民主党の問題に移っている。

これだけの数の小沢側近が、ネズミの恩恵を受けているのであれば、叩けば小沢代表にもホコリが出てくる可能性がある。

今日小沢代表が前田議員に事情聴取して、その後本人に記者会見をさせるというが、

これをドタキャンするようだったら、ネズミの害毒は小沢代表にまで及んでいると勘ぐられても仕方ない。

前田議員を15日に聴取=マルチ業者と関係「不適切」-民主・小沢氏

いや、勘ぐられるだけで済まないだろう。

これで民主党の息の根は止まる!

 

テレビをニュースを横目で見ながら本稿を書いているが、先ほどのTBSテレビで前田議員の記者会見のニュースが流れた。

国会質問では業者に便宜を図る質問はしていない。

マルチの被害者をなくすため、野田消費者大臣と論戦を戦わせたい。

健全なマルチを育てる為の信念に変わりは無い。≫

記者会見はこのような主旨だったと思うが、この男、中山議員を真似たのか、完全に開き直っている。

そもそも、この人物は「ネズミ地獄」を知っていっているのか。

それとも今さらネズミに決別宣言をすると

「窮鼠マエダを咬む」が怖いのか。

いずれにせよ、今日の発言で民主党の「ネズミ地獄」が、

当分続く。

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小沢民主党はネズミの巣窟?

2008-10-15 08:38:55 | 県知事選

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前田議員、著書でもマルチ擁護 業界「ありがたい存在」2008年10月14日3時1分

 マルチ商法の業者から政治団体に多額の資金提供が明らかになった民主党の前田雄吉衆院議員は、業界擁護の国会質問を活発に繰り広げていた。「次代を担うネットワークビジネス」という著書も出した前田議員を、業界関係者は「ありがたい存在」ともてはやした。

 初質問の04年3月以来、前田議員は07年までに計4回、衆院予算委員会の分科会で質問を続けた。「ごく一部の悪質企業は厳格に取り締まれ」としながらも、大半は業界の擁護に割いてきた。

 05年には、「キャッチセールスや点検商法と一緒にされて、ネットワークビジネスの皆さんは非常に迷惑している」と述べ、「(ネットワークビジネスは)個別商法として基本法を作る必要がある」と経済産業相に答弁を求めた。 (略)

                                      ◇

マルチ商法年表 」この中で悪名で鳴らした大物マルチが

ここで名を連ねている。↓

ネットワークビジネスランキングhttp://www.eside.biz/nwb/ranking.htm

 

そしてネットワークビジネスアドバイザーが前田雄吉民主党議員だという。

ネットワークビジネス推進連盟(旧:流通ビジネス推進政治連盟)/トップページ

著作物表紙
次代を担う ネットワークビジネス
ネットワークビジネスへの
「無知・無理解・誤解・偏見・勘違い」を正す!

衆議院議員 前田雄吉 著
ISBN978-4-902222-45-6
定価 1.429円+税
アチーブメント出版 発行

                     ◆

ネズミは、沈没間際の船から気配を察して逃げ出すと聞く。

沈没間際の社会党から多くのネズミが民主党に逃げ込んだ。

小沢民主党は「隠れ社民党員」の巣窟かと思ったら、リアル・ネズミ講の巣窟だったというから驚くべきか笑うべきか。

いや、笑っている場合ではない。

小沢党首の側近で構成するネズミ一族が党内で「ネズミ講擁護団体」を形成していた。

ネットワークビジネスとは、「マルチ商法」、すなわち「ネズミ講商法」の世を忍ぶ仮の姿である。

健全なネズミ講を育てる議員連盟って?

健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟『ウィキペディア(Wikipedia)』
健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟は、ネットワークビジネス推進連盟に関連した議員連盟。

活動目標
ネットワークビジネスと称する連鎖販売取引(いわゆるマルチ商法)の基本法制定、薬事法の改正、をテーマに掲げて活動している。

[編集] 沿革
2003年9月、流通ビジネス議員連盟として発足
2008年1月、健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟に改称

[編集] 加盟議員
現在加盟している議員は全て民主党所属、または元民主党所属の無所属のどちらかである。

会長:藤井裕久
事務局長:前田雄吉
顧問:山岡賢次
松木謙公
松下新平

 

ネズミの巣窟にはネズミがゾロゾロ、ほとんどが小沢側近ではないか。

大山鳴動ネズミ一匹かと思ったら、前田雄吉、藤井裕久、山岡賢次そして会の創立には石井一副代表も参加しているという。

 

そして、こともあるか、

国会でネズミ擁護の質問までしていた。

マルチ議員前田雄吉の国会(暴走)質問  

 

この先生はネズミの巣窟まで出張してネズミ講の勉強会まで。

◆山岡賢次のネズミ講講座【動画】

 民主党山岡賢次衆議院議員のマルチ商法講演会1

民主党山岡賢次衆議院議員のマル チ商法講演会2

 民主党山岡賢次衆議院議員のマルチ商法講演会3

民主党山岡賢次衆議院議員のマルチ商法講演会4

 
 
 
そんな調子で記者会見でもしようものなら、小沢民主党がネズミの巣窟であることが白日の下に晒されるところだった。
 

民主・前田議員、予告した記者会見予定を中止(朝日新聞)

 民主党の前田雄吉衆院議員(48)=比例東海=が、自身が代表を務める政治団体にマルチ商法業界から資金提供を受け、業界擁護の国会質問を繰り返していた問題で、前田議員は14日、いったん同日夜に名古屋市内で行うと決めていた記者会見を急きょ中止した。

 前田氏の東京事務所は同日午後3時ごろ、愛知県庁内にある「県政記者クラブ」にファクスで記者会見の実施を通告。届いた文書には、「午後7時15分をめどに記者会見をクラブで行う。06年に火事で自宅が全焼し、関係資料が燃えてしまい調査に時間がかかった」と対応の遅れを弁明していた。

 だが午後5時になって、事務所から「資料がそろわず大変申し訳ないが延期する。もう少々時間をいただきたい」という別のファクスが届いた。記者クラブ幹事社が詳しい説明を求めると、前田議員本人から電話があり、「資料がそろう前にあやふやな説明をしないよう党本部から指示があった」などと述べたという。会見は一両日中に行うとしている。

                    ◇

通常の詐欺は被害者と加害者の二組に別れる。

マルチ商法詐欺は一握りの「創業者」は確信犯でぼろ儲けするが、

ほとんどの構成員はビジネス経験の無い主婦や学生で占められており、

被害者になると同時に友人、知人を「勧誘」することにより加害者にもなる。

そして「勧誘」の人間の鎖は友人、縁者の信頼の輪をずたずたに切り裂いていく。

途中でこの蟻地獄、いや、ネズミ地獄に気が付いた会員は「詐欺かビジネスか」の狭間に動揺し始める。

更に被害者と加害者の狭間に立って動揺する会員を勇気付けるもの。

それは国会議員等が広告塔になって応援することである。

かくして、途中脱落しかかったネズミの輪(被害者の輪)は広がっていく。

ベルギーダイヤモンド・マルチの場合は元通産省のエリート官僚が広告塔になっていた。

前田雄吉、山岡賢次藤井裕久、石井一、松木謙公、松下新平・・・

これでは民主党はネズミの巣窟ではないか。

国民を騙した民主党議員のネズミ講商法支援は極めて罪が重い。

中山議員の「失言」に比べて、その罪の深さは議員辞職では遠く及ばない。

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宮城晴美氏の苦悩(2)-真実味ない「決定的証言」

2008-10-14 08:16:40 | ★集団自決

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真実の攻防 沖縄戦「集団自決」から62年 2部 <4>

宮城晴美氏の苦悩(2)-真実味ない「決定的証言」

同じ証言、既に著書に引用

 「戦隊長による命令があったかどうかは分からない。しかし、住民の『集団自決』は軍の命令や指示によるもので、その最高責任者は部隊の指揮官である梅澤氏だ」。七月二十七日、大阪地裁で証人尋問に立った宮城晴美氏(57)は、それまで梅澤隊長の自決命令を否定する立場だったが、今年六月二十四日、座間味村の宮平春子さん(80)に取材して認識を変えたと語った。

 春子さんから、兄で兵事主任だった宮里盛秀助役(当時)が「軍からの命令で敵が上陸してきたら玉砕するように言われている」との発言を聞き、これを軍命令の「決定的な証言」と受け止めたという。

 だが、この証言は目新しいものでもなければ、決定的でもない。なぜなら宮城氏は、この証言を既に知っている。それは、宮里助役の父、宮村盛永氏の自叙伝(昭和三十一年十月起稿)にある。

 息子の盛秀氏が「今晩忠魂碑前で皆玉砕せよとの命令があるから着物を着替えて集合しなさい」と父に語っており、宮城氏は『母の遺したもの』二百十七ページに引用している。春子さんはその場にいて、兄のこの言葉を聞いていたのである。

 宮城氏は、盛永氏の自叙伝でこの発言を読みながらも、隊長の自決命令はないと判断したのである。なぜか。昭和四年から九年にかけて座間味村長を務めた宮村盛永氏の自叙伝は「集団自決」騒動が社会問題化する前に書かれたもので一級の資料である。これを読めば、当時の村民の息遣いが感じられる。

 <(三月)二十四日、午前九時からグラマン機はますます猛威をふるい、日中は外に出ることは不可能であった。敵の上陸寸前であることに恐怖を感じながら、この調子だと家族が全滅するのも時間の問題だと考えたので、せめてに居る盛秀夫婦、直(注・五男)、春子とともにの近辺で玉砕するのがましではないかと家族に相談したら、皆賛成であった。同日の夜、自分は座間味の壕に帰り、村の情況と家族の安否を尋ねたら、皆元気いっぱいで覚悟の活動をしていた。(略)

 (二十五日)午後九時頃、直が一人でやって来て「お父さん敵は既に屋嘉比島に上陸するから村の近い処で軍と共に家族全員で玉砕しようではないか」と持ちかけたので皆同意して早速まで夜の道を急いだ。>

 そこに記されているのは、村人の玉砕に対する潔い覚悟と準備の様子だ。軍や隊長の命令という字句は一つもない。実際、初枝さんは、盛秀氏が梅澤隊長に向かって「老人と子供たちは軍の足手まといにならないよう、忠魂碑前で玉砕させようと思います。弾薬を下さい」と申し出た場に立ち会っている。それを止めたのは、ほかならぬ梅澤隊長だ。直接、梅澤隊長が自決または玉砕命令を出したと証言する人物はこれまで一人も出ていない。

 こうした当時の状況、初枝さんの証言、盛永氏の自叙伝などを総合すれば、「忠魂碑前での玉砕命令」は、盛秀助役が、村民や自分の家族が混乱も未練もなく自決できるようにと自ら考え出したものとみるのが自然であろう。宮城氏はそう判断し、「結局、住民を敵の『魔の手』から守るために、盛秀は自分や妻子の命をもかけて『玉砕』を命令し、決行した」と書き切ったのである。

 このように、『母が遺したもの』執筆時、「玉砕命令」は梅澤隊長からではなく盛秀助役が発したものと判断した宮城氏は、春子さんが聞いたという、兄の「玉砕命令」発言の詳細を聞こうとは思わず、ただ村民の玉砕場面を詳細に聞き、それを三ページも割いて書いている。一部を紹介する。

 <盛秀の妹の春子(一九歳)は、遺していたご飯をおにぎりにして、家族一人ひとりに配った。あわただしい食事を終えると、子どもたちから先に晴れ着を着せ、全員身じたくを整えた。出発の前、七歳、六歳、三歳の三人の子どもの前にひざまずいた盛秀は、三人をひとまとめに抱き抱え、これからお父さんと一緒に死のうね。みんな一緒だから怖くないよ」と、頬ずりしながら、しばらく子どもたちを強く抱きしめた。

 涙声はまもなく嗚咽(おえつ)にかわった。それから杯に水を入れて父親の盛永の前に進み、「お父さん、この世では十分親孝行できませんでしたが、あの世ではきっと孝行します」と水杯を交わした。

 親、きょうだいとも涙、涙で、あの世での再会を約束した。

 盛秀の妻はまだ一歳にもならない三女を背負っているため、三歳の次女を義妹の春子に預けた。

 「妹をお願いね。あの世に行ってから必ず会おうね」と涙をぬぐいながら固く春子の手を握った。……>

 宮城晴美氏が法廷で「春子さんへの取材が十分できなかった」と語ったのは正直ではない。新米記者でもあるまいに、最も肝心だと思っていたことを取材せず、本にしてしまったなどという釈明を誰が信じようか。ただ、当時は春子さんに取材しながら、家族の最期の情景こそ「決定的証言」と感じていたというのが真相であろう。

(編集委員・鴨野 守) 世界日報社

                                               ◇

 

周知の通り、「集団自決裁判」は渡嘉敷、座間味の両島で起きた集団自決に隊長命令があったかどうかを大きな論点として争われている。

二つの島の内、座間味島のケースは、原告側にとって比較的容易に決着がつくものと予想されていた。

理由は、自決決行の直前の昭和20年3月25日の夜、当時村の女子青年団のリーダーだった宮城初枝氏(当時は旧姓の宮平)は宮里盛秀助役ら村の幹部たちと一緒に本部壕を訪れていた。

そして自決の為の爆薬等を要求するため梅澤隊長との談判に加わっていた。

そのときの幹部たちが皆死亡したのだが、初枝氏一人が生き残り「集団自決は宮里盛秀助役が発した伝令によるもの」と自決の真相を書き綴ったノートを娘に託していた。 

娘の宮城晴美氏は母の遺したノートを基に『母の遺したもの』を出版した。

同書には母の書き遺した「事件の真相」がそのまま記されており、出版を紹介する地元紙も「」と「真相」をそのまま報じている。

このように「現場」に立ち会った住民側の唯一の生き証人の「証言」が出版され地元紙にも評価されている。

物的証拠が皆無で、証言にのみ頼る裁判で、原告側が『母の遺したもの』は絶対的と考えても無理は無い。

しかし、事実はしばしば小説より奇怪な場面を作り出す。

晴美氏は、自著を「悪用された」と強弁を始め、被告側の証言台に立つことになるのだから、並みの小説家の想像を超えると思うのである。

更には法廷証言の直後には自著を書き換えて、母の遺言を踏みにじることになる。

戦後生まれの晴美氏が、母の遺言を踏みにじり自著を書き換えるという小説より奇なる行動に出た根拠が法廷証言の一ヶ月前に行った宮平春子氏よりの取材だったというから、

小説家なら不自然でこれでは作品にならないとあきれ返ったであろう。

そもそも、宮平春子氏は宮里盛秀助役の妹であり、宮里助役は『母の遺したもの』でも、「集団自決伝令を出した」として集団自決の責任者とされている。 

宮里盛秀助役の妹である宮平春子氏とは、晴美氏が出版にあたり過去に何度も取材した相手である。

百歩譲って仮に過去に取材したときは得られなかった重要証言が法廷証言の直前になって得られたとしよう。

だが、戦後60数年も経って突然、妹が兄に有利な証言をしたとしても、それだけを根拠に、

従来とは異なる法廷証言をし、

自著の内容まで書き換えるということは常人には思いもつかない行動である。 

身内の証言がどれほど証言能力があるのか、晴美が知らないはずは無いとおもうのだが。


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宮城晴美氏の苦悩(1)-母から託された「真実」を本に

2008-10-13 08:05:08 | ★集団自決

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 真実の攻防 沖縄戦「集団自決」から62年 2部 <3>

宮城晴美氏の苦悩(1)-母から託された「真実」を本に

原告側証拠となり、たじろぐ

 (写真省略)「沖縄戦『集団自決』―教科書検定への不当な政治介入に断固反対する」緊急集会=10月15日、参議院議員会館第一会議室で(武田滋樹撮影)
 「沖縄戦の悲惨の極限『集団自決』の中を生き、『真実』を秘めたまま母は他界した。それから10年――いま娘は、母から託された『真実』を、『集団自決』の実相とともに明らかにする」

 第二十二回沖縄タイムス出版文化賞正賞を受賞した『母が遺したもの』(平成十二年十二月発行)の宣伝文句である。

 著者である宮城晴美氏(57)が母の初枝さんから託された「真実」とは何か。それは、昭和三十一年三月、厚生省引揚援護局の職員が住民の戦争体験の実情調査のため、座間味島を訪れたことに端を発する。住民が軍の要請を受けて物資の輸送や兵士の案内、勤労奉仕などの形で戦闘に参加・協力して死亡または負傷した人を支援する法律が施行され、沖縄もその適用の範囲に含まれることになった。これを踏まえて、聴き取り調査が行われたのである。

 初枝さんは島の長老から、「梅澤隊長から自決の命令があったと証言するように」と求められた。しかし、初枝さんは証言できないと断った。だが、「島の人たちを見殺しにするのか」という長老の怒りに屈して、自決命令があったと証言したのである。

 初枝さんの証言が契機となって、「梅澤隊長自決命令」説が広まって梅澤氏の家庭に暗い影を落とすことを耳にした初枝さんは激しく葛藤(かっとう)する。昭和五十二年になって、「梅澤隊長は自決の命令を出していない」と娘、晴美氏に語った。

 晴美氏は体験を記したノートに込められた母の思いを受け継ぎ、さらに関係者を取材し、書き上げた『母が遺したもの』。だから、この本はあの沖縄戦の惨禍を生き抜いた母と、ジャーナリストである娘の記念碑的共同作品とも言える。

 晴美氏は母のノートと関係者の取材を総合した結論として、梅澤隊長の自決命令はなく、座間味島の助役で兵事主任兼防衛隊長、宮里盛秀(せいしゅう)氏が、住民を敵の「魔の手」から守るために、「玉砕」を命令し、決行したと著書に書いた。

 その記述は、沖縄戦集団自決訴訟を提訴した原告側の、有力な証拠資料として裁判所に提出された。また、ジャーナリスト櫻井よしこ氏は週刊新潮(平成十九年一月四・十一日号)の連載コラム「日本ルネッサンス」で、原告の梅澤裕氏を取材して「沖縄集団自決、梅澤隊長の濡れ衣」と題するコラムを書いた中で、宮城初枝さんの新証言に触れつつ、「幾人かの住民も真実を語り始め、自決命令は宮里助役が下したと判明した」と書くなど、隊長命令を否定する決定的根拠としてあちこちで引用されるようになったのであった。

 もちろん、法廷では被告側弁護士が反論した。

 <「母が遺したもの」によると、宮城初枝氏は、一九七七年(昭和五十二年)三月になって、一九四五年(昭和二十年)三月二十五日夜に原告梅澤に会った際には隊長の自決命令はなかったと宮城晴美氏に告白するに至ったとされているが、これは、この面会の際に隊長命令がなかったということにはなっても、これによって日本軍の隊長命令がなかったことにはならない>(被告準備書面(6)要旨 平成十八年十一月十日)

 この裁判を前にして、著者の晴美氏に幾つかの選択肢があった。原告側から要請があれば出廷して、著書に書いたように「梅澤隊長の自決命令はなかった」と証言するという選択は、他人から見ればごく自然であろう。一方、沈黙を続けて、さまざまな誹謗(ひぼう)非難があったとしても、裁判に関与せず、母の証言と自著を守るという道もあった。

 だが、晴美氏は、傍目(はため)には最も「困難」と思える道を選んだ。自著の表現が未熟であり、誤解を関係者に与えてしまった、座間味島における日本軍の責任は限りなく大きいと証言し、被告側を支援するという道である。

 果たして彼女はその選択を、一体いつ決めたのだろうか。自らの主体的な意思で選んだのか。母初枝さんは昭和三十一年、村の長老の半ば脅迫じみた言辞に証言を拒めず、しぶしぶ、虚偽の証言をしてしまった。宮城晴美氏もまた、かつての母と同じように、関係者の「圧力」を受けたのだろうか。

(編集委員・鴨野 守)

                    ◇

>これは、この面会の際に隊長命令がなかったということにはなっても、これによって日本軍の隊長命令がなかったことにはならない。

こんな支離滅裂な論旨で、「梅澤隊長の命令はなかった」と書いた自著を否定し、

更には「軍命あり派」側の証人として法廷に立ったのだから、この人の心臓はどのような構造になっているのか凡夫にはうかがい知ることは出来ない。

同書出版の時の地元紙にもこのように紹介されているというのに。

母から託された戦争記/日記を基に取材、出版 
集団自決が当時の兵事主任だった助役によって伝令が出されたことなど当時の緊迫した状況が記されている。≫2000年12月8日 琉球新報)

宮城氏は被告側の証人に要請されたとき、自著の主張通り母の遺言に従うか、さもなくば黙して証言拒否をするべきであった。

だが、敢えて母の遺言を否定し、著者としての良心も踏みにじった「心の闇」は一体なんであったのか。

同調圧力か。

その同調圧力はどこからくるものか。 

イデオロギー集団。

名誉欲。

「援護法」にからむ利益団体。

地域共同体の「呪縛」。

これらが複雑に絡み合って「心の闇」を形成していると思われる。


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宮城晴美氏が大学講師に

2008-10-12 07:58:30 | ★集団自決

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沖縄地元紙が「集団自決が当時の兵事主任だった助役によって伝令が出された」などと書いたら、左翼集団から猛攻撃を受けるだろう。

だが、宮城晴美氏著の『母の遺したもの』には紛れもなくそのように書かれているし、地元紙もそのように報道されていた。

藤岡先生意見書(大阪高裁提出資料)1/2(09/10)(一部抜粋)
第五 宮城晴美陳述書の問題点

宮城晴美は母・初枝の遺言を実行して『母の遺したもの』を2000年に出版し、初枝との約束をはたしました。同書の最大のポイントは、梅澤隊長が自決命令を出さなかったという事実の暴露にありました。ただし、そのポイントは、『座間味村史(下巻)』(1989年)に掲載された初枝の証言の中ですでに述べられていたものです。晴美はそのことを、村史という入手しにくい形ではなく、単行本という形で世に知らしめた功績があることになります
ところが、梅澤を原告とする訴訟が始まると、晴美は梅澤の無実を証言するのではなく、反対側の証人に立ち、さらには、前著と正反対の結論を導く目的で、「新版」を2008年に出版するにいたりました。晴美は、こうして母を裏切っただけでなく、今度は、叔父を誹謗する陳述書を提出しました。晴美にここまでさせる背後の勢力に対し、私は怒りを禁じ得ません。

                                                ◇

>『座間味村史(下巻)』(1989年)に掲載された初枝の証言の中ですでに述べられていたものです。晴美はそのことを、村史という入手しにくい形ではなく、単行本という形で世に知らしめた功績があることになります。

宮城晴美氏が『母の遺したもの』を出版した2000年当時は、

集団自決の軍命論争は起きておらず、勿論訴訟も起きていない。

著者の晴美氏も素直に「集団自決は助役(宮里盛秀)によって伝令が出された」とし、琉球新報もそれをそのまま正直に報じている。

ところが沖縄戦の本を出版したことにより、左翼集団が講演会等に利用し始めると、晴美氏のスタンスが微妙に変化し始める。

その辺の変化を『母の遺したもの』の出版を紹介する琉球新聞の記事で振り返って見よう。

母から託された戦争記/日記を基に取材、出版  2000年12月8日

  「いずれ機会をみて発表してほしい」と言い残してこの世を去った母との「約束」から10年-。沖縄戦当時、座間味島で起こった集団自決などについて、母親の手記を基に書いた本を母親の命日に当たる今月6日に出版した女性がいる。座間味村出身で女性史研究家の宮城晴美さん(51)で、本のタイトルは「母の遺したもの~沖縄・座間味島『集団自決』の新しい証言」(高文研)。宮城さんは「戦後、終わらない戦争を引きずって生きた母(初枝さん)が残したものを、戦後世代の私が追体験によって、沖縄戦を次の世代に手渡していかなければならないと思った」と動機を語る。
  本は四部構成で、第一部は初枝さんの手記、第二部からは宮城さんの30年にわたる取材を基に、集団自決や沖縄戦当時の慶良間諸島の情景、戦争の傷を引きずる母親の戦後人生などが描かれている。
 
手記は当時役場の職員で女子青年団員として日本軍とともに行動した初枝さんの戦争体験を戦後、日を追ってつづったもので、400字詰め原稿用紙で約100枚。初枝さんが助役、収入役、国民学校長、役場吏員とともに米軍の激しい艦砲射撃の中、日本軍の部隊長のところへ玉砕のための弾薬をもらいに行ったことや集団自決が当時の兵事主任だった助役によって伝令が出されたことなど当時の緊迫した状況が記されている。
  宮城さんは「母の手記や人生を調べるうちに、分かったことは『国家』の戦争責任は不問にされ、戦後の何十年もの間、当事者同士が傷つけあってきたということだった。集団自決という悲惨な出来事は、国の皇民化教育によってもたらされたことを忘れてはいけない」と語る。

                                                ◇

集団自決が当時の兵事主任だった助役によって伝令が出されたことなど当時の緊迫した状況が記されている。

この頃まではマスコミも正直だ。

ところが沖縄戦の本を出版したことにより、左翼集団が講演会等に利用し始めると、晴美氏のスタンスが微妙に変化し始める。

沖縄平和ネットワーク」等の講演会をの講師に呼ばれ沖縄戦をかたるようになると、言っている内容が『母の遺したもの』とは違う方向に向かいはじめ「じわり」と軍命説に傾いてくる。

「じわり死に向けられた」 座間味村の「集団自決」 宮城さんが講演 カメラ (琉球新報2005年5月28日)

そして2006年に「集団自決訴訟」が提訴され、自著が原告側の証拠物にされると「悪用された」と母の意志を翻す発言を始める

著書「悪用に責任感じ」 「集団自決」訴訟 (2007年8月14日琉球新報)

本に書かれている事実を、上記新報記事のように素直に受け取ると、「悪用だ」だとか「誤読」だとか、詭弁を弄するのは「軍命あり派」の特徴である。 

宮城晴美⇒『母の遺したもの』

大江健三郎⇒『沖縄ノート』

林博史⇒『沖縄戦と民衆』

余談だが、昨夜のテレビでたまたま『イントロ当てゲーム』を見ていたら答えを間違えた某タレントが自分の間違えた答えのボードを指して、これは実際はこう読むのだと「正解のタイトル」を発音し、満場の笑いを取った。

一瞬、大江健三郎が「罪の巨塊」を指して、

「死体」であると強弁した大阪地裁での「文学講座」を思い出してこちらは失笑した。

法廷で自著に記した「罪の巨塊」という表現を糾弾され苦し紛れに、「死体」の意味で書いたと言い張ることは、お笑いネタにもなるということだ。

   

宮城晴美氏は『母の遺したもの』を踏み台にして、沖縄の「識者」・有名人にのし上がり、那覇市役所の臨時職員から出版数ヵ月後には正規職員、そして現在歴史博物館主査という要職にある。

現在地元大学の大学院に在籍中とのことだが、既に大学では講師として授業をしているというから、定年退職した高嶋伸欣教授の後釜は宮城晴美教授で決まったようなものだ。 沖縄の左翼集団にとって高嶋教授の定年退職は大きな損失だったようだが、宮城教授の登場でめでたしめでたし。 

宮城晴美氏は『母の遺したもの』と引き換えに、一体何を得ようとしているのだろう。

 

【追記】

左翼活動で、高校教師から国立大学教授にのし上がった高嶋教授が定年⇒「沖縄に育てられた」 高嶋教授が最終講義 カメラ

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「中山国交大臣の辞任に思う」by沖縄の高校教師

2008-10-11 07:16:30 | 県知事選

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沖縄の教師といえば、赤鉢巻で徒党を組んで「平和活動」に忙しい先生方を連想するが、これは地元新聞が報ずる教師像であり、実際には「群れず流されず」独自の信念を持つ先生方も多数いる。

ただ、彼らにとって沖縄の言論環境は「物言えば唇寒し」の状況で、サイレントマジョリティを決め込んでいるに過ぎない。

そんな中、沖縄在住の高校教師・トラネコ先生は、当日記でも過去に何度か引用させてもらったが、その沖縄の教師らしくなく沖縄タイムス、琉球新報が読んだらビックリするような独自の論旨をネット上で披露している。(沖縄紙ではとても掲載する勇気は無いでしょう)

次の引用文も当日記が舌足らずで表現できなかった部分を見事に代弁してくれている。

 ブログ トラネコ日記  9/29 より
 ⇒ http://ryotaroneko.ti-da.net/

                  ◇

━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■ 中山国交大臣の辞任に思う
━━━━━━━━━━━━━━━━
                   トラネコ

9月28日中山成彬国土交通相が一連の失言の責任を取
って辞任した。

一連の失言とは・・・・

成田空港の反対阻止闘争はゴネ得、外国人観光客の誘致
策に関連して日本人は内向きの単一民族だ、大分県の教
員汚職事件にも言及し、日本教職員組合(日教組)にか
らんで、日教組の子供は馬鹿でも教員になれるから、大
分の学力が低い・・
・・・・

一つずつみていくが、中山大臣の発言は間違っているか?

成田空港の反対闘争でガッポリカネ儲けした地主や運動
家がいたという話は聞いたな。沖縄だって軍用地主の知
り合いがいるが、基地反対闘争大歓迎と言っている。そ
れは反対の声が高まれば地代が上がるからだって、だか
ら彼も基地反対デモや集会があれば嬉々として、それに
参加するそうだ。

日本人が内向きかどうかは疑問だが、単一民族なのは常
識じゃないか。私もブログに書いたが数千年遡れば日本
人も多民族の集合体だったが、少なくとも1000年以
上大規模な民族混入が無い以上、単一民族といってなん
ら問題ない。別に北海道にアイヌ人がいたところで、主
たる日本史の主人公は日本人なのだ。アイヌを含めたと
ころで多民族国家にはならない。もちろん在日半島人な
んか、国民ではないのでまったく関係ない。

日教組の子供が頭悪いかどうかのデータはないが、京都
で高校教師やってる友人は、組合教師は子供を公立学校
に行かさず、有名私立の付属の小中学校に通わせると言
ってた。理由は公立は学力低く、教師の質が低いからだ
と、ふざけるな!といいたいが現場の教師が一番実情が
わかっているということか。

もっとも中山大臣は日教組に関する発言は撤回しないと
している。これが辞任するほど非常識で間違った発言か?
表現方法はともかくも、間違ってはいないだろう。特に
日教組の問題は私も前に触れている。私は労働組合が悪
いとか不要とか思ってはいないが、左翼思想推進団体で
あることが悪いといっている。中山氏もほぼ同様な考え
だと思う。

中山大臣もこんなことで辞めるなよな~、まあ、麻生内
閣発足時点で自分が内閣の汚点をつけ、政局運営に支障
をきたすから辞任したんだろうが、私なら開き直って辞
めないな。

日本のマスゴミなんて強く出れば卑屈に出る根性無しな
のは、中国、韓国報道や創価学会や開放同盟などの
擁護報道をみればわかる。マスゴミは麻生内閣が嫌いな
のだ。中韓と同じスタンスだから、我々国民は麻生内閣
を応援しないといけない。これからもマスゴミのネガテ
ィブ・キャンペーンは続くこと必至だ。

だから少々失言したからと言ってペコペコ謝るなら、最
初から責任ある役職など就くなと言いたい。

あの大田誠一議員など昔早稲田のスーフリの集団強姦事
件の時、「強姦するくらい元気があってヨロシイ! 」
発言でも議員辞職しなかったし、これなんか政治家以前
に人間性疑われる発言だが、しぶとい奴は強いわ。この
間も農水大臣就任直後に汚染米事件で、「食の安全は消
費者がうるさいからもっと徹底していく。」と発言して
顰蹙かうもすぐには辞めなかった。

中山さんももっと粘ればよかったのに・・・

日本の野党が真性馬鹿集団なのは、与党のスキャンダル
には水を得た魚の如く、嬉々として「責任を徹底追及せ
よ!」、「辞職するまで議会に出ない」、など与党側の
ネガティブ・キャンペーンにのみ全精力を注ぎ、与党の
揚げ足取りに異常な情熱を注ぎ、建設的な意見、法案は
少なく、大事な法案審議をほったらかしにするからであ
る。

ほんとうにショーモナイ野党である。あいつらに政党助
成金を税金で払っているかと思うと腹が立つ。その点、
助成金貰わず党員と議員のピンはねと機関紙収入でやっ
てる日本一金持ち政党日本共産党はエライ!これだけは
エライぞ、共産党!

民主党もだんだんこんな社民党のカス政党になってしま
った。今の民主党など旧社会党となんら変わらなくなっ
てきてる。旧社会党とは別名「何でも反対党」である。
建設的な意見など皆無の低能政党だ。もっとも民主の半
分以上は旧社会党だから、言うまでもないか・・・

民主党発足時のほうがまだ、建設的で政権移譲の可能性
はあったと思う。私もニ大政党制の到来を大いに期待し、
民主党の成長を願った。しかし今はむしろ政権政党には
なったら困る政党に成り下がった。とくに小沢一郎が党
首になってからは急落してしまった。民主党政権など絶
対反対である。まあ仮に政権とってもまあ、1年もたん
とは思うが・・・

麻生内閣発足直後に大臣の辞任劇は拙い。この程度の失
言で簡単に大臣の首を飛ばせるという、悪いメッセージ
をマスゴミと野党に与えてしまったからだ。これは中韓
の歴史認識問題で反日攻撃し、大臣更迭を恒常化させる
癖をつけた日本政治の汚点と同じだ。

それこそ中山さんも大田誠一を見習ってゴネ得を選択す
ればよかったのだ。まだ政治手腕も政策も何も未知数な
のに、もったいないではないか。政策やその運営などで
失敗したのなら仕方ないが、この程度の失言で大臣辞職
など馬鹿げてる。

麻生太郎も失言の多い人だが、この人は何か知らないが
皆許してしまってる。人柄なのだろうか?まあ得な性格
かも知らんが、自重すべきだな。とにかくあの福田がい
なくなって少しだけ政治に希望が出てきた。

麻生さんに一言言いたい。

あまりきょろきょろと評判ばかり気にするな、マスゴミ
すべて敵なんだから、内閣のケチしかつけない。右顧左
眄は大敵と心得よ。小泉流に唯我独尊で行ってほしい。
特に中韓はもっともっと嫌われて欲しい。

麻生太郎をもう少し期待しつつ、見守りたい。

                   ◇

 

以下は【動画】による「中山辞任劇」です。

中山前国交相は国交大臣は辞任しましたが、議員は辞任していません。 次期総選挙には立候補しないと言明しただけです。

従って、解散・総選挙の次期がが延びればそれだけ議員としての任期も延びる訳です。

いずれにせよ辞任を覚悟したことには間違いないので、開き直って(肉は切らしたので)、日教組の(屋台)骨を切って欲しいし、粉砕して欲しいものです。

日教組 徹底研究 1/5

日教組 徹底研究 2/5                  

日教組 徹底研究 3/5

日教組 徹底研究 4/5

日教組 徹底研究 5/5

 

今回のマスコミによる中山バッシングは明らかな「言葉狩り」である。⇒マスコミ 世論誘導が失敗して逆ギレ

沖縄では「セカンドレイプ」という言葉が流行っているが、これはマスコミによる『セカンド言葉狩り』だ。⇒テレビ「中山前国交相の「言葉狩 り発言」を批判&日教組 擁護
 
 

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「死者が知る自決の真相」

2008-10-10 07:31:10 | ★集団自決

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テレビの人気刑事ドラマ「踊る大走査線」で織田裕二演ずる湾岸署の青島刑事は、捜査本部で指揮を執るエリートの室井警視(柳葉敏郎 )に向かって有名な言葉を投げつける。

「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているのだ」

会議室どころか法廷で事件の証言を聞く裁判官に対し、第一線の刑事は現場で証言を拾って歩く。

そこには「心の闇」を覆い隠したいろんな証言が入り乱れる。

芥川龍之介の「藪の中」のように、証言が増えれば増えるほど事実が見えなくなる場合もある。

 

沖縄戦を慶良間の阿嘉島で体験した元船舶兵の深沢敬次郎氏は、戦後警察官として数多くの容疑者の証言に接してきた。

詐欺師等の知能犯の担当が多かったという。

詐欺師たちの虚虚実実の証言に身をもって接してきた深沢元元刑事の次の言葉は重たい。

彼ら(集団自決の証言者)は、ウソを話していないかもしれない。しかし、真相を語っているかと言えば、果たしてどうか。その区別が第三者には分からない。真相究明の難しさは、そのあたりにあると思う。

集団自決の真相を知っているのは死者のみだと僕は思う。≫


真実の攻防 沖縄戦「集団自決」から63年 3部 <10>

「死者が知る自決の真相」

阿嘉島元船舶兵の深沢敬次郎氏

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高崎市内で阿嘉島での戦闘を語る深沢敬次郎氏
 高崎駅そばで深沢敬次郎氏(82)に会ったのは、五月下旬だった。慶良間諸島の一つ、阿嘉島で“海の特攻艇”マルレの乗組員だった。

 第一期船舶兵特別幹部候補生の深沢氏の同期は千八百九十人が卒業したが、そのうち千百八十五人が戦病死したとされる。生き残った深沢氏は戦後、警察官として三十五年、勤め上げた。詐欺師や知能犯担当が長かった。真実を解く難しさを警察官として痛感してきたという。

 深沢氏は容疑者を前に、こんな台詞(せりふ)をしばしば投げ掛けた。

 「木に木を接いだような話なら納得できるが、木に竹を接いだような話なら納得できないね。私が聞きたいのは、あなたが今まで喋(しゃべ)ったことのないことや、喋りたくないことなんだ」

 詐欺師の場合、強盗事件などに比べて物的証拠が少ない。だから、捕まえる前に十分な証拠固めを行う。「中途半端じゃ捕まえませんよ」。白っぽいジャンパーに、クリーム色の帽子。飄々(ひょうひょう)とした深沢氏の語り口に耳を傾けていると、さしずめ「高崎の刑事コロンボ」と呼びたくなる。

 「集団自決の関係者の中にも、喋りたくないと思っている人の場合、初対面の記者や作家に、本当のことは喋らないよ。自決の生き残りの人は、その場の空気を吸っているという点では近い立場にいる。彼らは、ウソを話していないかもしれない。しかし、真相を語っているかと言えば、果たしてどうか。その区別が第三者には分からない。真相究明の難しさは、そのあたりにあると思う。集団自決の真相を知っているのは死者のみだと僕は思う。だから、鴨野さんだって集団自決を本当のところは分からずに書いているとも言えるが、どうだい

 深沢氏は阿嘉島に戦後、十数回訪問した。戦時中、民泊していた家に必ず泊まる。退職後、小豆島でのマルレ訓練から阿嘉島での戦闘、捕虜生活までを『船舶特攻の沖縄戦と捕虜記』(元就出版、平成十六年)にまとめた。

 米軍が上陸した昭和二十年三月二十六日のことを尋ねると、こんなふうに答えた。

 「三月二十六日は、私の命日であり、私の誕生日です。それこそ、何度も何度も死にそこなったからね。九死に一生なんてもんじゃないよ。もっと、もっとだよ」と人懐こい笑顔で振り返った。

 阿嘉島で集団自決は起きなかった。深沢氏は、「住民が避難したスギヤマを囲む山々が急なため、米軍の戦車が登れず、戦闘が起きなかった。住民が米軍上陸を知らなかったことも幸いした」とみる。

 阿嘉島で、死に急ごうとする住民を日本兵があちこちで止めていることから、阿嘉島に隣接する座間味島でも、梅澤裕隊長は自決命令など出していないだろう、と深沢氏は語る。

 「市町村に対して軍司令部が命令を出すことはあっても、現場の隊長が命令を出すというのは筋としてないだろう。自決へと住民を駆り立てたものは、『生きて虜囚の辱めを受けず』という当時の教育の影響があったのではないかと思う」

 また、「沖縄は、軍の命令がなかった、と言えない風潮が全般的に支配している。そのことが怖い」とも。

 TBSが報道番組で「日本軍のいたところで、集団自決が起きた」と説明していたのを聞いて、「間違っている」と手紙を書いた。だが、何の返事もなかった。

 この春、テレビ朝日から阿嘉島に同行してくれないか、と打診されて「僕はテレビ朝日に迎合するような話はしないよ」とあらかじめ断り、現地を訪問した。番組は深沢氏を軸に描かれ、当初、テレビ局が予定したものとは随分変わったものになったようだ。

 「真実は、どこからどう喋ろうと、同じはず。違うというのは、どちらかがウソをついているのか。それともどちらもウソなのか。生きている人は皆、自分の立場で話す。真相が分かっていないのに、分かっていると思い込んで書いたり、喋ったりするから、事態がこんがらかってしまう」

 歴史(ヒストリー)は、その事件にかかわった人々の物語でもある。語る人の事実と虚飾がない交ぜになって、真相を覆う。

 それ故、ヒストリーは、ミステリーとともにある。

(編集委員・鴨野 守、写真も)

                     ◇

「軍隊のいない所では集団自決は起こらなかった」という左翼の主張は、数多くの例で,間違いであると証明されているが、阿嘉島も「軍がいても集団自決が無かった」例の一つである。

阿嘉島と逆のケースの、「軍はいなかったが集団自決があった」例は読谷村のチビチリガマの集団自決である。

>阿嘉島で集団自決は起きなかった。深沢氏は、「住民が避難したスギヤマを囲む山々が急なため、米軍の戦車が登れず、戦闘が起きなかった。住民が米軍上陸を知らなかったことも幸いした」とみる。

阿嘉島に隣接する座間味島ではほとんどの証言者は高月山か島中を取り巻いている米戦艦の大群を見て絶望感に陥ったと証言している。

 そして米軍上陸を目撃し、逃げ場を失った「袋の鼠」状態でパニックになり次々と集団自決に走った。

「証言」の奥に潜む真実の重みを、法廷の裁判官より知り尽くしているとも思われる深沢元刑事の

集団自決の真相を知っているのは死者のみだ」という言葉は重い。

「手榴弾配布=軍命証言」で被告側の重要証人である富山眞順氏も、「(集団自決の)真相は誰も知らない。真相は自分が墓場まで持っていく」と、島の後輩(源哲彦氏)に生前語っていた。

裁判官に証言者の「心の闇」にまで立ち入って真相解明を求めることは、果たして可能なのことなのだろうか。

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時津風親方:「兄弟子3人も被害者」

2008-10-09 17:46:03 | 県知事選

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時津風親方:「兄弟子3人も被害者」

 時津風部屋の時太山(ときたいざん、当時17、本名・斉藤俊=たかし=さん)が暴行死した事件で、傷害致死罪に問われた兄弟子3被告の第2回公判が8日、名古屋地裁で開かれ、現時津風親方(元幕内・時津海)が証人として出廷。「亡くなったことは本当に申し訳ない気持ち」と遺族に謝罪し、「3人は山本さん(山本順一被告=元時津風親方)にやれと言われた。自分から見たら(3人も)被害者ではないかと思う」と情状酌量を求めた。

 5日に断髪式を終えた現師匠がスーツ姿で法廷に登場すると、伊塚雄一郎(25)、藤居正憲(23)、木村正和(25)の3被告は大粒の涙をこぼし、ハンカチで何度も顔をぬぐった。時津風親方は元親方について「雲の上の存在。逆らうことは許されない」と指示は絶対だったと証言。「私がいたとしても逆らうことはできない」と主張した。約20分間の尋問を終えた現親方は、元親方が否認しているとみられる点について「ちょっと情けないと思います」と本音を漏らし、3被告が有罪となって相撲協会から解雇された場合は支援を続けていく方針を明かした。(スポニチ)

2008年10月9日

                                              ◇

言葉尻を取り上げて攻撃するのが得意のマスコミにしては、おとなしい記事だが、現時津風親方の次の証言を当日記は問題にする。

自分から見たら(3人も)被害者ではないかと思う

>「私がいたとしても逆らうことはできない」

弟子である被告を弁護する気持ちは分からないわけではないが、だったら親方の命令なら人殺しもやむを得ないというのだろうか。

いや、「人殺し」は極端にしても「死にいたるほどの」リンチもやむを得ないというのか。

現時津風親方が証言「親方には絶対逆らえない」(相撲) [ 10月08日
 時津風部屋の時太山=当時(17)、本名斉藤俊さん=が暴行死した事件で、傷害致死罪に問われた兄弟子伊塚雄一郎被告(25)ら3被告の第2回公判が8日、名古屋地裁であった。部屋を継承した現時津風親方(元幕内時津海)は証人尋問で、「3人は元親方の指示には絶対に逆らえなかった」と繰り返し証言した。

 現親方はスーツ姿で、傍聴席の斉藤さんの父正人さん(51)に一礼して入廷。元親方山本順一被告(58)=同罪で起訴=は3被告にとって「雲の上の存在。逆らうことは許されない」と、角界の師弟関係を説明。遺族には「申し訳ない気持ちでいっぱい」と陳謝した。

 一方で「(斉藤さんを)しっかり育てようという気持ちだったと思う」と3被告をかばうと、被告らはいずれも大粒の涙を落としハンカチで何度も顔をぬぐった。

 尋問を終えた現親方は地裁前で、元親方の山本被告が否認しているとみられる点について「ちょっと情けない」と本音を漏らし、「指示がなければ今回のことはなかったか」の質問には「そうだと思う」と明言した。

 8日午前の公判では、暴行に加わったが関与の度合いが低いとして傷害致死容疑で書類送検された別の兄弟子の証人尋問が行われ、元親方の指示があったと証言した。

[ 2008年10月08日 17:46 ]

元親方がやらせた」と兄弟子 力士暴行死事件で証言

「親方は絶対的」と兄弟子 力士暴行死で被告人質問

 

「(斉藤さんを)しっかり育てようという気持ちだったと思う

しっかり育てようと思う者が育てる相手を殴り殺すかよ。

被告はA(元時津風親方ー山本順一)とB(三人の兄弟子)の二種類に分類されると思うが、問題は元親方の「指示」が主因だったのか、それとも兄弟子たちのやり過ぎだったのか。

>元親方の山本被告が否認しているとみられる

元親方と三人の兄弟子が無罪を主張しお互いに責任のなすりあいをしても、

結局、共同正犯でAとBのどちらに責任の度合いが多いかが争点になると思う。

 大相撲:力士暴行死 父、遺影と不安抱え--名古屋地裁初公判 /新潟

◇「被告は包み隠さずに…」
 名古屋地裁で7日開かれた序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=時太山=暴行死事件の初公判。新潟市北区に住む父正人さん(51)は「真実を知りたい」と遺影を抱え、同地裁に向かった。地裁前で正人さんは「今は不安がいっぱいです。できることなら逃げ出したいけど、そうはいきません。3被告には包み隠さず話してほしい」と心境を語った。

 初公判前、正人さんは自宅で取材に応じた。仏壇には化粧回し姿で土俵に立つ俊さんの遺影があった。正人さんの朝は、遺影に語りかけることから始まるという。「半年でも1年でもいいから被告を実刑にしてほしい。俊に力を借りたい」。そう声を振り絞った。

 初公判は午前10時に始まった。正人さんは傍聴席の最前列に座り兄弟子3被告を見据えた。3人は起訴事実をおおむね認めた。検察側は冒頭陳述で、ビール瓶で殴られるなど俊さんが死に至った経緯を詳述。正人さんは10日、法廷で意見陳述する予定だ。【式守克史】

毎日新聞 2008年10月8日 地方版

                    ◇

>今は不安がいっぱいです。できることなら逃げ出したいけど、そうはいきません。3被告には包み隠さず話してほしい」と心境を語った。

被害者の父の斉藤正人さんは、部屋を逃げ出した息子俊さんから「助けて欲しい」との電話を受けている。

まさか息子がこんなリンチを受けているとは夢にも思わず「もう少し頑張れ」と叱咤激励し息子の「嘆願」を突き放したという。

息子を持つ親の身としては、良かれと思ってやったことだろうが、息子の嘆願を突き放したことが一生の十字架となって親の背中にのしかかって返す返すも悔やまれることだろう。

最後の電話の息子の声がトラウマとなって一生悩まされるだろう。

>仏壇には化粧回し姿で土俵に立つ俊さんの遺影があった。正人さんの朝は、遺影に語りかけることから始まるという。「半年でも1年でもいいから被告を実刑にしてほしい。俊に力を借りたい」。そう声を振り絞った。

息子の死に責任を感じる気持ちは理解できるが、息子の死によって相撲部屋の陰湿な「いじめ体質」が白日の下にさらされ、

これが解消できたなら息子の死も決して無駄ではなかったと思い、自責のトラウマからは解放されるべきだと思う。

少なくとも取材のマスコミは、このように「相撲部屋の闇の解消に息子さんの死は無駄ではない」くらいの記事は書いてやるべきだろう。

それにしても現時津風親方の「私がいたとしても逆らうことはできない」という証言は納得できない。

現役親方としてこのような発言をするということは、親方より権力のある協会幹部から「指示」があれば、現在でも「逆らうことは出来ない」で、場合によっては弟子たちを暴行死に至らせることだってあり得るということだ。

時津風親方:「兄弟子3人も被害者」

加害者の立場にありながら、罪を免れる為他人に罪を一方的になすりつけて、自分は被害者の立場におこうとする者に反省のひとかけらも無い。

 

【おまけ】

先ほどのTBSニュースで、北京オリンピックのゴールドメダリストたちが天皇皇后両陛下に招かれて歓談した模様が放映された。

マスコミ注目の柔道の石井選手のインタビューもあったが、陛下に「金メダルおめでとう」といわれ「天皇陛下ために頑張りました」と答えたという。

この発言がどこまで本気だったかはさておき、記者の「天皇陛下は福田首相と比べてどうでしたか」といった記者のひっかけ質問には、しっかり答えていたのには石井選手を見直した。

なんて答えたかって?

「福田首相と天皇陛下を比べるものではない」

その通り!

石井選手はエライ!

このような無礼な質問で引っかけを狙ったTBS記者よ、

恥を知れ!

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「クラゲ博士」のノーベル賞受賞

2008-10-09 09:36:08 | 県知事選

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昨日のエントリー「緒方拳死す!」でこんなことを書いた。

≪ノーベル物理学賞を三人の日本人が独占し、喜ばしいことだがが、

筆者のような凡夫にとっては、むつかしい物理の素粒子の新理論は縁遠い存在で、

それよりもっと世俗的な、ガンの特効薬でも発明してノーベル医学賞を取る人物が早く出るのを期待する。≫

 

一夜明けたら、凡夫の期待通りでこの通り⇒ノーベル化学賞:下村氏「化学賞にびっくり」

 

凡夫はノーベル賞の種類もよく知らないで「ノーベル医学賞」を期待したが,正式に言えば生理学・医学賞 らしい。

クラゲの発光蛋白が癌細胞の転移する過程を追跡するということで、癌のメカニズム解明に画期的なことだという。

筆者が「ノーベル医学賞」と誤解したのも当然で、受賞したご本人もノーベル化学より生理学・医学賞と思っていたらしい。

ノーベル化学賞:下村氏「もらえるなら医学生理学賞かと」

ついでにノーベル賞についておさらいして見たら「物理学賞」、「化学賞」、「生理学・医学賞」以外にこんな種類があった。

文学賞

平和賞

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞(経済学賞)

「物理学賞」「化学賞」「生理・医学賞」を加えて6部門からなる。

理系の医学・生理学賞と化学賞、物理学賞との境界が曖昧な分野が増えてきているのは、遺伝子工学等、科学の急速な発展によるものであろう。

 

「化学賞は意外」「クラゲ85万匹採取」下村さん語る(10/8朝日)
――米国に居続けたのは?
 「昔は研究費が米国の方が段違いによかった。日本は貧乏で、サラリーだってこちらの8分の1。それに、日本にいると雑音が多くて研究に専念できない。一度、助教授として名古屋大に帰ったんだけど、納得できる研究ができなかったので米国に戻った」
――何が納得できなかったんですか?
 「規模が違う。僕は十何年かけて85万匹のオワンクラゲを採取した。100トンは超すでしょう。何十人もの人を雇いました。家族も手伝ってくれた。ノーベル賞はその副産物なんです」
(抜粋)

 
                     ◇
 

ノーベル物理学賞受賞の南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(87)に続き、化学賞を受賞した下村脩・米ボストン大名誉教授(80)も米国を研究の拠点にしていた。、

いずれも戦後、若い時期に米国に渡り、研究の場とした「頭脳流出」世代である。

南部教授は日本国籍を捨ててアメリカに帰化しているくらいだ。

日本では日本人の受賞者として喜んでいるが、アメリカでは「アメリカ人が受賞」との報道もあるという。

もともと移民国であるアメリカ人にとって、南部氏は(日系の)アメリカ人であることに間違いない。

頭脳流出組、相次ぐ受賞…南部氏は「米国人」報道まで読売新聞) - 10月 8日23時52分

 

これまでノーベル賞受賞者といえば旧帝大の国立有名大学出身者が多かったが、今回の「ノーベル化学賞」の下村氏の受賞は、無名の地方大学出身者にも大きな励みになることだろう。

ノーベル化学賞:下村氏「小さな地方大学出身でも取れる」 (1時39分)

ノーベル化学賞:「本当にうれしい」長崎の親族らも喜ぶ (2時01分)


>「・・・助教授として名古屋大に帰ったんだけど、納得できる研究ができなかったので米国に戻った」

名古屋大学時代に、下村氏に何があったかを知るよしもないが、無名地方大学出身者としては色々やり難いこともあったのだろうと推測する。

それが一旦ノーベル賞を受賞したらこの変わりようだ。

 

ノーベル化学賞:「名大時代基礎に」学長ら喜び (2時12分)

 

ノーベル賞:小林、下村氏を特別招へい教授に 名大要請へ

下世話な話で恐縮だが、ノーベル賞・賞金額は1,000万スウェーデン・クローナで、

某テレビ局が試算したら8月時点で円に換算すると約1億8000万円だが、「世界金融危機」の影響で円高が進み、


10月5日現在で1億4000万円に暴落しているという。

円高の影響も「ノーベル賞賞金」に直撃しており、受賞者にとっては名誉が第一で、為替差損など問題ではないというかもしれないが、

凡夫にとっては4000万円の差損は大きい!

授賞式のある12月10日までには、円安になっていればよいのだが・・・。

■子供たちに「偉人伝」を薦めよう■

湯川博士以来、日本の得意分野である理論物理学はノーベル賞受賞といっても、理系出身者でもなかなか理解し難い分野。

その点、下村氏の「ノーベル化学賞」は、

クラゲという身近な生物から、これも身近ともいえるガンやアルツハイマーの病理解明に貢献できるというから、一般人にとっても親しみやすい。

子供時代の生物への素朴な好奇心が、老齢化した人間のガンやアルツハイマーといった「不治の病」の根絶に役立つ・・・

実に夢のある話ではないか。

子供の理科離れが指摘されて久しいが、子供にも親しみやすい「クラゲからガン撲滅へ!」という今回の「ノーベル化学賞」は、子供に科学への夢を抱かされる大きな刺激になるだろう。

昔の子供たちはよく世界の偉人伝を読みそれに刺激されて科学者になった人も多い。 

中学、高校の理科の先生方よ!

「クラゲ博士のノーベル賞への道」を是非授業に利用して欲しい。

いかにも学者らしい控えめな方のようだし、「偉人伝」にはふさわしい人物だと思う⇒ノーベル化学賞:下村氏「2人の共同受賞者いたからこそ」

 

【おまけ】

名古屋大学が突然こんなことを言い出しても、

ノーベル化学賞:「名大時代基礎に」学長ら喜び (2時12分)

下村氏は長崎医科大への恩義は忘れていない。

 ⇒下村氏、研究の原点は「長崎」【共同通信】画像有り

≪【ウッズホール(米マサチューセッツ州)8日共同】今年のノーベル化学賞の受賞が決まった下村脩さん(80)は8日、米・ウッズホール海洋生物学研究所で共同通信などのインタビューに応じ、旧制中学卒業後に入った長崎医科大(当時)こそが「化学研究の原点」であり、同学校で学んだことが化学の道に進むことを決定付けたと述べた。≫

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緒方拳死す!

2008-10-08 15:14:08 | 県知事選

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緒形拳さん死去:死因は肝臓がん 直人さん「あまりにもでかい存在だった」写真付き記事 (13時24分)  
憔悴(しょうすい)した様子で話す長男・幹太さん(右)と次男・直人さん 5日に亡くなった俳優の緒形拳(本名・緒形明伸)さんの密葬が7日、東京都内の斎場であった。葬儀後、俳優の長男・幹太さん、次男・直人さんが会見を開き、死因が肝臓がん破裂の出血だったことを明らかにした。幹太さんは「仕事人間だったので、肝臓がんだったことは家族にしか言っていなかった」と話した。

 2人の説明によると、拳さんは、8年前に肝硬変になり、4~5年前に肝臓がんに移行。4日夕、拳さんが「(体調が)おかしい」と言うので、病院に行って肝臓が破裂していることが判明した。5日午後11時53分に、妻、子供、孫と俳優仲間で親友の津川雅彦さんにみとられ、眠るように亡くなったという。

 幹太さんは「一家の大黒柱だった。家ではすごく家族を大事にしてくれた」と振り返った。また、直人さんは生前、「(病気のことがあり)気が気じゃなかった」と体のことを心配していたという。亡くなって「父は、あまりにもでかい存在だった。俳優としても、父としても尊敬している」と憔悴(しょうすい)した様子で話した。

 典江夫人が喪主となって近親者のみで行われた密葬の祭壇には拳さんが生前記した「雪月花」や「不借身命」などの書が飾られた。戒名は「天照院普遍日拳居士」。遺影は06年2月に出版した「緒形拳を追いかけて」(垣井道弘著・ぴあ)の表紙写真が使われたという。後日、「しのぶ会」を開く予定。【細田尚子】

                                          ◇

緒方拳が71歳で亡くなった。

肝臓ガンとの壮絶な闘いの晩年だったという。 

スクリーンでは不死身を誇った石原裕次郎も松田優作もガンには勝てなかった。

ハリウッドスターのスティーブマックイーンはガンだった。

ノーベル物理学賞を三人の日本人が独占し、喜ばしいことだがが、

筆者のような凡夫にとっては、むつかしい物理の素粒子の新理論は縁遠い存在で、

それよりもっと世俗的な、ガンの特効薬でも発明してノーベル医学賞を取る人物が早く出るのを期待する。

 

若い頃同級生の飲み会の席でこんなチン説を披露したヤツがいたが、緒方拳の訃報で突然そのチン説を想いだした。

≪男性が年老いると、A分類⇒ハゲ、B分類⇒ハゲない(白髪)の二種類に分化する。 そしてA分類は脳卒中で、B分類はガンで死ぬ≫(E君のチン学説)

何の根拠もないチン説だが、統計学的に導きだした結論だという。

勿論当時は自分が将来A分類に入るなんて夢にも思わないので軽く聞き流していたが、同級生の告別式の知らせを受ける年齢になって振り返ってみると、ほとんどの友人がA分類に入っている。 

そういえば先日友人のご子息の結婚披露宴に呼ばれたとき、同席した友人の一人がしみじみ言った。

「最近は告別式にしか呼ばれないが、久しぶりに結婚式に呼ばれて嬉しい」と。

さて毛髪の件だが、試しに毎月飲み会をする10名の同級生で頭部のハゲ具合を調べてみると次のような調査結果が出た。

A分類⇒7名(ハゲ)

B分類⇒2名 (二人とも髪はふさふさ。 一人は白髪、一人は黒髪)

C分類⇒1人(微妙⇒額の生え際は交代しているが頭頂部はハゲておらず、中途半端なハゲで白髪)

若い頃は単なるチン説として笑い話のネタになったが、上記の結果のような歳になると、

医学的根拠が無いからといって安易に笑い飛ばすわけにはいかなくなった。

そういえば緒方拳さんもお歳の割りにはハゲとは縁遠い髪をしていた。

そこで有名人の死因を拾ってみると、「歳のわりにハゲとは縁遠い人」は,一部の例外はあっても,

ほとんどがガンで死んでいる。

 

緒方拳 俳優 肺がん 71

渥美清 俳優 肺がん 68

安部晋太郎 政治家 膵臓がん 67
池田勇人 政治家(元首相) 喉頭がん 65
石原裕次郎 俳優 肝臓がん、舌がん、解離性大動脈がん 52

宇野重吉 俳優・演出家 肺がん 73
大泉洸 俳優 肺がん 74

仰木彬 プロ野球監督 肺がん 70
開高健 作家 食道がん 58
勝新太郎 俳優 下咽頭がん 65
川口浩 俳優 食道がん 51
川谷卓三 俳優 肺がん 54
ジャイアント馬場 プロレスラー 肝不全(肝臓がん) 62
高橋悦史 俳優 膵臓がん 60
田崎潤 俳優 肺がん 72
鶴田浩二 俳優 肺がん 62
手塚治虫 漫画家 胃がん 60
成田三樹夫 俳優 胃がん 55

ハナ肇 芸人 肝臓がん、食道静脈瘤破裂 63
早坂茂三 田中角栄元秘書 肺がん 73
H.ボガード 俳優 食道がん 57
二子山親方(元大関・貴ノ花) 力士 口腔底がん 55
星セント 漫才師 肺がん 56
星ルイス 漫才師 肺がん 56

松田優作 俳優 膀胱がん 39
松本清張 作家 肝臓がん 82

三浦洋一 俳優 食道がん 46
室田日出男 悪役俳優 肺がん 64

和田浩二 俳優 胃がん 42
渡辺美智雄 政治家 膵臓がん 72

 

まぁ、何事にも例外はあるし、そもそも何の根拠もないチン説なのだから気にする必要もない話。

とはいっても、上記リストの有名人の死亡年齢とその頭髪を見るとまんざらチン説とも思えないのだが。

 

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【追記】基地外と基地内、ホットドッグ早食い競争が人気-普天間基地フェア

2008-10-08 07:15:59 | 未分類

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 沖縄の情報をを地元新聞のみで得ている人たちに、次のキーワードを与えるとこれからどのような情景を想像するであろうか。

「普天間基地」、「米軍」、「地元民」

そして「基地内」と「基地外」(気違いではない)

 

大雑把にいって次のような情景を描く人は多いだろう。

≪金網をはられた、基地の外から拳を突き上げて「基地撤去」を叫ぶ地元住民。 これを基地の中から銃をもって冷ややかに見る米兵≫

最近でも、仲井真県知事のアメリカ訪問に対して「基地の固定化に繋がる折衝」をする虞があるという理由で、渡航費の予算を県議会で拒否されている。

訪米費削除を可決 県議会総務企画委(2008.10.7)

連日の新聞報道でも、沖縄住民は島ぐるみで米軍基地に反対しており、「事件を多発させる米兵と地元住民は険悪な関係にある」といった印象操作をしている。

従って、「市民」が基地に向かって抗議するシーンは派手に報道しても、米軍と住民が親しく交流するシーンは黙殺される。

以下の引用記事は世界日報の記事だが、地元マスコミは完全スルーである。

2008年9月13日
フォトニュース

ホットドッグ早食い競争が人気-普天間基地フェア

 宜野湾市にある米軍普天間飛行場で先月の23、24の両日、毎年恒例のフライトライン・フェアが開催され、約22000人(主催者発表)が参加した。開放された飛行場では軍用機、軍用車両に乗って触ることができ、航空ファンらはコックピットに入るため長蛇の列を作った。ステージではエイサー演舞、ロックバンド演奏などのエンターテインメントがあり、十分楽しめた。中でも海兵隊員によるホットドック早食い競争(写真)が最も注目を集め、会場が盛り上がった。次回の米軍基地のキャンプ・フェアは今月20日と21日、キャンプ・キンザー(浦添市)で開かれる。http://www.worldtimes.co.jp/j/okinawa/ph080913.html

                   ◇

地元新聞の使命を放棄した沖縄タイムス、琉球新報が決して報じない基地内イベントの情報を、地元住民はどのようにして得ているのか。

米軍が基地を開放して地元民と交流を行うイベントは沖縄返還前から行われていた。 それを現在も継続しているわけだが、その告知は基地の側を通ると近く行われるイベントの広告は横断幕で告知されている。

外にもこのようなサイトが告知しているので、沖縄に詳しい観光客は前もって情報を仕入れて、旅程の中に「基地内イベント見学」を組み込んでる沖縄通もみられる。

基地内イベントhttp://www.kanji.okinawa.usmc.mil/Base%20Events/Base%20Events.html

イベント中には「わナンバー」(レンタカー)の観光客らしきグループも基地内イベントをエンジョイしている。

地元住民も基地内イベントを楽しみにしている人は多く、これを扱ったエントリーを一部紹介したい。

何しろ地元マスコミは報じてくれないので。

 

http://ameblo.jp/hirocknlife/entry-10131138788.html

2008普天間フライトラインフェア(1)

2008普天間フライトラインフェア(2)

2008普天間フライトラインフェア(3)

 

お定まりのプラカードに赤鉢巻でシュプレッヒコールする基地外の市民団体。

一方米兵たちと楽しげにイベントを楽しむ基地内の一般住民。

同じ沖縄住民でもマスコミ報道は、基地外は針小棒大。

基地内は完全無視。

天と地の差の報道姿勢である。

 

県外の人々にとっては、これだけでも奇妙に感じる出来事だが、これで驚いては沖縄は理解できない。

基地外から徒党を組んで「基地出て行け!」と叫んだ同じ人物が、別の日には家族連れで基地内でイベントを楽しむ姿もあるから不思議なのである。

中学教師が、「教科書を真面目に勉強すればどんな高校にも入れる」と父兄に対しては塾の弊害を述べながら、その一方自分の子供は密かに塾に通わせる心理と相通ずるものがある。

本音と建前で行動する「市民」もかなりいる。

まぁ、基地撤去を叫びながらその一方安定収入のある「軍用地」に投資する教師がいるのと同じ構図でしょう。

偏向マスコミを通じて報道される沖縄情報は、

真実の沖縄を伝えていない。

 

【おまけ】

沖縄人が起こした事件はよっぽどの大事件で無いと、記事にもならないので、今夜も、さ~ふ~ふ~さんがせっせと拾って報じている。↓

石垣でタクシー強盗

石垣に包丁男

ケンカ仲裁の警察官に

書店に強盗

ところが犯人が米人となると新聞記事で騒ぐだけに留まらない。

米兵、タクシー盗み事故/沖縄署 容疑で2人逮捕【10月06日】

そして自治体が抗議文を出すのが定番。

米兵タクシー窃盗に抗議/北谷町が米軍に 「再発防止策公表を」【10月08日】

場合によっては議会決議から「抗議集会」にまで発展する場合もある。

ちなみに新聞記事の「タクシー窃盗」とは「タクシー強盗」ではなく、

エンジンをかけっぱなしで放置してあったタクシーを乗り回して交通事故を起こしたという。

酒が入っての行為ゆえ酒気運転と「タクシー窃盗」が問われる模様。

誰がやっても犯罪には違いないので、厳重に罰するべきだとは思うのだが、自治体が抗議するほどの大事件とも思えないのだがね。

 

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相撲協会の関与と軍の関与

2008-10-07 18:18:41 | 県知事選

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一昨日のエントリー「大相撲八百長訴訟」でこう書いた。

≪(八百長)裁判は原告側が「ウソの八百長の記事で名誉を傷つけられた」という名誉毀損の訴訟であり、八百長の有無を判定する裁判ではない。

従って、「八百長はなかったが、名誉毀損には当たらない」というねじれた原告敗訴だってあり得るはずだ。

同じことが「集団自決訴訟」の判決でもいえて、

集団自決で軍命令はなかったが、名誉毀損には当たらない」という判決もあり得る。

二つの裁判に共通することは物的証拠がなく、いずれも証言に頼っているということ。≫

 

これでは説明不足だが、係争中の「八百長裁判」の原告側は「同協会と、横綱朝青龍や5大関ら名前の挙がった17力士」、つまり相撲協会という組織と力士という個人である

つまり力士個人の名誉の問題と、相撲協会という相撲界全体の名誉の問題に関わる訴訟が複数件係争中なのである。

前者の個人訴訟の場合、ガチンコ相撲と名指しされてた稀勢の里らを除く17名の幕内力士が原告であり、その中にはあの露鵬、白露山も名を連ねているという。

その後露鵬兄弟は大麻事件で相撲協会を解雇されており、原告側から降りるという話もある。

突然の解雇で協会に恨みをもっていると思われる露鵬兄弟が、原告を降りて、被告側(講談社側)に有利な証言をしないという保証は無い。

それに同じく解雇され協会に恨みを持つ若の鵬がつるんだらこのような証言だって成り立つ。

≪露鵬:「原告側に名を連ねたのは、幕内力士のほとんどが連名なのでやむを得なかったが、実際は八百長をしていた。

被告代理人:「具体的に誰と八百長し、金銭はいくら渡したのか」

露鵬:「相手は若の鵬で、同じロシアの後輩なので話がつけやすかった。 金額は一回に付き50万円」≫(仮定の話です)

そして八百長の相手とされる若の鵬がこれを認めれば、両者の証言は一致する。

だが、両者の相撲協会に対する「心の闇」を考えれば、二人の証言の一致だけでは信憑性に欠け、これを補強する金銭授受等の証拠が必要になってくる。

金銭授受の証明には通常は領収証だが、この場合は日付けの誤魔化せない預金通帳に同じ金額の出入金があれば済む。だが、これは期待できない。

結局、裁判官は証人の証言だけでは「心の闇」まで読み取れず、真実は「藪の中」ということになる。

一歩譲って証拠の残った通帳があり、、更に二人が八百長の相談をしている場面を目撃した第三者の証人がいて二人の八百長相撲が立証されたとしよう。

だが、二人の八百長相撲は二人だけの都合で行われており、相撲協会が八百長に関与していたかどうかは別の問題である。

力士にもいろんな人物がいるもので力士全員が全て人格者とは限らないわけで、数ある力士の中で露鵬と若の鵬がたまたま八百長をしたからといって相撲協会が組織的に八百長相撲を行っていたとはいえない。

従って相撲協会は監督責任を問われることはあっても、相撲協会が八百長を指示したという証拠が出ない限り、相撲協会が八百長の法的責任はない。

ここまで書くと当日記を続けて読んでいる読者は先刻ご承知だろうが、この「八百長裁判」は「集団自決裁判」に酷似していることがわかる。 

先ほど「相撲協会は八百長に関与しているかどうかは別の問題である」と書いたが、この場合の「関与」は八百長を指示したという意味である。

ところが「集団自決訴訟」で原告側は、自決に手榴弾等が使用されている以上軍の関与は否定できないとする。 だが、関与にも「善意の関与」と「悪意の関与」があり、「自決命令や強制」を意味する悪意の関与はなかったと主張する。

一方、被告側は手榴弾の配布は悪意の関与であり、当然これが「軍の命令、強制」であると主張する。

このように「関与」という言葉は原告側と被告側では解釈が違うあいまいな言葉である。

 

さて、古い記事だが「週刊現代」出版元の講談社と記事執筆者の武田頼政氏を訴えた相撲協会と力士の記事を引用する。

名誉棄損と講談社など提訴へ  「八百長」報道で相撲協会
 日本相撲協会は8日、東京・両国国技館で緊急の理事会を開き、週刊現代の「八百長疑惑」記事で名誉を傷つけられたとして、同誌の編集長や発行元の講談社などに損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こすことを決めた。  原告は同協会と、横綱朝青龍や5大関ら名前の挙がった17力士。今後は賠償請求額を決定し、3月には提訴の見通しという。被告はほかに週刊現代の発行人と、記事を執筆した武田頼政氏。  日本相撲協会が同誌の発売後、個別に力士らを事情聴取し、全員が疑惑を否定。このほど、該当力士へ配布した委任状を回収し、訴訟を起こす意思を確認していた。  同協会の伊佐次啓二弁護士は「放っておいたら(報道が)エスカレートする可能性もあるので、毅然とした対応が必要との声が強かった。力士の何人かは出廷していただくことになると思う」と徹底的に争う姿勢を示した。今後は刑事告訴する可能性もあるという。  週刊現代編集部は「内容には自信を持っており、事実が明らかとなって窮地に追い込まれるのは日本相撲協会の方ではないかと考えている」とのコメントを発表した。
2007/02/08 09:48   【共同通信】

                     ◇

「週刊現代」⇒「沖縄ノート」

講談社⇒岩波書店

と置き換えて、

日本軍⇒相撲協会

と置き換えて見ると、

両裁判とも「名誉毀損」という形を取ってはいるが、

最大の争点であり最大の関心事は、

「協会の八百長への指示、強制」の有無であり、

「軍の自決命令、強制の有無」である。

両裁判で共通点は外にも多々あるが、敢えて一つ挙げると、「真実の相当性」が争点になっていることである。

出版物で名誉を毀損されたと訴えた場合、執筆者として要求されるのは調査義務をどれだけ尽くしているか、真実と信じる相当な理由があったかどうかが争点になる。

二つの裁判の「真実相当性」とは、

「八百長裁判」では、八百長があったかどうかわからないけど、それを信じるに足りる調査をして書いたかどうか。

「集団自決裁判」では、軍の命令があったかどうかは分からないけどやるべきことはやって書いたかどうか。

両裁判とも、この二つがそれぞれ認められれば、「争点」が真実かどうかはさておいて、名誉毀損は免責される。

これが「真実相当性」という分かりにくい概念である。

 

 

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土俵ドロ沼化…真実は藪の中?元若ノ鵬が“八百長”実名

2008-10-07 07:27:56 | 県知事選

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弁護士がテレビのコメンテーターとして登場し始めたのはオウム事件以来ではなかったかと記憶する。

オウムの顧問弁護士青山吉伸 は京都大学在学中一発で難関の司法試験を通った秀才なのに、なんでオウムのような怪しげな宗教の虜になってしまったのか・・・こんな話題がお茶の間を賑わした。

当時、「頭のいいヤツとは一体何をもっていうのか」 という素朴な疑問に答えを見出すことは出来なかった。

オウム事件ですっかり当時のお茶の間の人気者になった灘高校⇒東大といった秀才コースを歩んだ某弁護士(名前は失念、メガネの小太りの)が、「弁護士や裁判官には常識に欠ける人物が多い」と自虐的に言って、次のような裁判官の例を紹介したことを今でも覚えている。

≪殺人容疑者の被告側弁護士が、「被告は仕事を終えると駅の近くの赤提灯に週に三回ほど立ち寄っていた」と論告したら、

裁判官が「被告は本業以外に提灯作りのアルバイトもしていたのか」と尋ねた≫とのこと。

本職の弁護士がテレビで発言したのだから、まんざらデタラメな話だとは思えないが、

常識で言えば笑い話にもならない浮世離れした話題ではある。

赤提灯の例は極端な話だろうが、司法試験合格に全てを犠牲にしたような裁判官や弁護士にはこのような常識に欠ける人物がいるのは事実であろう。 

来年から始まる裁判員制度もこのような「法律バカ」の弊害を少しでも緩和しようという目的だろうが、真実を法廷で解明するということは思ったより困難なことではある。

特に関係者の証言でのみ黒白を争う裁判の場合、証言自体が真実であることを証明することは困難を極める。

映画「羅生門」を数年前再度見たが、人間の証言がいかにあやふやなものであるかを感じさせ、それ(証言)を基に人を裁くことは、神ならぬ身の裁判官には不可能なことではないかとさえ考えさせられた。

原作は芥川龍之介の短編小説『藪の中』だが、同作者の短編小説『羅生門』からも一部内容ととタイトルを借りている。

「藪の中」は、旅に出た若夫婦(森雅之、京マチコ)が、盗人(三船敏郎)に襲われ、検非違使(当時の警察兼裁判官)が事件の目撃者から証言を聞くという構成。

男の死体を発見した木こりや、夫婦を目撃した旅法師、妻の老母などの供述が順番に語られるが、目撃者の証言が微妙に違って検非違使には真実が見えてこない。

目撃者証言の外に当事者の証言も加わるが、夫の見ている前で妻が盗人に犯されたということもあって、妻と盗人二人の証言が違ってくる。

盗人は、自分が男を殺したと言うが、女も、自分が男を殺したと言う。

盗人は、男を解き放して勝負をしたと言うが、妻は、犯されたあと、木に縛り付けられていた夫を刺して、すぐに後を追うつもりだったが、死に切れなかったと言う。

外にもいろんな証言が入り混じり、証言が増えれば増えるほど真実は見えなくなってくる。

誰かが嘘をついているのか、それとも証言者に心の闇が潜んでいるのか。

心の闇とは何か。

証言を聞いた検非違使に証言者達の心の闇まで解明することを求めることはムリであろう。

結局、証言を聞けば聞くほど真実は『藪の中』というのが芥川龍之介の言いたかった事なのだろう

「藪の中」は、青空文庫から無料でダウンロードができます。

 

土俵ドロ沼化…週刊現代に元若ノ鵬が“八百長”実名 (夕刊フジ) 10月6日 16:49 また、ドロ沼の闘いが始まるのか。先月29日、記者会見を開いて自らも八百長相撲に手を染めたことを明かし、「詳しいことは裁判の中で話します。(八百長告発記事で相撲協会と係争中の)週刊現代のために」と古巣を裏切った元幕内・若ノ鵬(20、本名ガクロエフ・ソスラン)の告白記事が6日発売の「週刊現代」に12ページに渡って掲載された。

 その中で、問題の八百長相撲をやった相手として実名をあげられたのが十両の春日錦と大関琴欧洲。5日、時津風親方(元幕内時津海)の引退相撲のため、両国国技館に姿を見せた2人は、申し合わせたように戸惑いの色を浮かべた。

 中でも春日錦は、大相撲界立て直しに全力投球中の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)と同じ出羽一門のベテランだけに怒り心頭。「全然、身に覚えがないし、なんでオレの名前が週刊誌に出るのか分からない。今年の春場所、彼を怒ったことがあるんですよ。ドテラを着て場所入りしてきたもんですから。力士はちゃんと正装して場所入りしなくてはいけない、と人前で注意したのを逆恨みされたのかな。(春日野)親方には事情を説明しました」と真っ赤な顔で全面否定した。

 2度も勝たせてくれるように頼み、合わせて200万円を支払ったとされる琴欧洲も「まだ(週刊誌は)見ていないけど、全部(事実と)違うよ。優勝した場所で八百長したって書いてあると聞いたけど、一生懸命取ったのに悲しいよ。師匠とは読んだ後、相談する」と血相を変えていた。

 これまで相撲協会は「週刊現代」が八百長記事で力士名が出るたびに巨額の損害賠償と謝罪広告を求めて提訴し、今月3日には横綱朝青龍も相撲協会サイドの証人として出廷している。掲載誌が発売されたばかりで具体的な反応は出ていないが、今回も提訴しないとおかしなことになる。週刊現代は次週も元若ノ鵬の告白を載せることを予告しており、提訴件数が果てしなく増える可能性も。このマイナーな“モグラ叩き”、いつになったら終わるのだろうか。

2008年10月6日 16時49分 夕刊フジ

                    ◇

さて、物的証拠もないまま次々登場する証言者達の心の闇の解明まで裁判官に求めるのは困難だろう。

証言のみの裁判でも、金を渡した方と受け取った方が揃って証言し、通帳等に金銭の授受の記録でも残っておれば「八百長の存在」を立証できるだろう。

だが、実際は被告側の一方的証言のみである。

裁判官は、「名誉毀損の有無」の決着のみで裁判はチョンチョン。

結局「八百長の有無」は藪の中。

証言の真偽の判断を「法律バカ」に求めるのは、八百屋に魚を求めるようなものかも知れない。

 

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