🌸森鴎外と津田左右吉の苦衷4
⛳津田に驚愕する「世界」編集部
☆津田は「世界」編集部を驚愕させた結論に到着する
☆津田は「世界」編集部を驚愕させた結論に到着する
*皇室は國民の皇室であり、天皇は「われらの天皇」である
*「われらの天皇」はわれらが愛さねばならぬ
*国民の皇室は国民がその懐にそれを抱くべきである
☆2千年の歴史を国民と共にせられた皇室
*現代の國家、現代の國民生活に適應する地位に置き
*永久性を確実にするのは、國民みづからの愛の力である
☆国民は皇室を愛するのが必要
*愛するところにこそ民主主義の徹底したすがたがある
*それをなし込げるところに、民主政治の本質があるからである
☆津田が書いてきたのは、これ以上ないほど熱烈な皇室擁護
*天皇にたいする徹底した親愛の情の表明であった
*期待を裏切られた編集者は、結論の再考を求めたが受け入れられず
*期待を裏切られた編集者は、結論の再考を求めたが受け入れられず
☆敗戦後は、皇国史観を裏返した感じが猛威を振るい
*左翼史観に立つ勢力(共産党)の意向を配慮し
*「世界」の編集部は、弁明文を同時に掲載することにした
☆津田の文章「世界」の編集者を驚かせたが
*いまになって読むと、そのあと長い時間を経るあいだに
*国民のなかにほば定着した象徴天皇制の実情と
*あまりにも具体的に符節を合しているのに、むしろ驚かざるを得ない
⛳権力と権威の分離は英知
☆戦前の大日本帝国憲法
⛳権力と権威の分離は英知
☆戦前の大日本帝国憲法
*君主の大権を重んじた軍国プロイセンに範をとって制定された
*軍事と政治の実務を天皇の任務とし
*陸海軍の統帥権と行政すべてを総攬する大権を加えた
☆大正天皇のご生母である柳原二位局
☆大正天皇のご生母である柳原二位局
*自分の旦那さんである明治天皇
*サーベルを吊った軍服姿で白馬に乗っているのを見て言われた
*「ああいう恰好をしていては天皇家の将来も長くはない」
☆日本が敗れ、天皇家が有史以来の危機に直面したとき
*「ああいう恰好をしていては天皇家の将来も長くはない」
☆日本が敗れ、天皇家が有史以来の危機に直面したとき
*貞明皇太后「江戸時代以前にもどるだけだ。心配するな」と述懐された
☆国の歴史を虚心に見れば
*天皇が古代からいつの時代にも一貫して
*行政と軍事の実権を一手に握る絶対的な権力者であるという考え
*明治以降の教育によって作られた官製の歴史観と国家観である
*明治以前の時代にまで湖って投影されたところから生じた幻影に
☆津田左右吉のいうわが国古来の
☆津田左右吉のいうわが国古来の
*「世界に類のない二重政体組織」
*単一の原理を唯一絶対のものとしない独特の二元論
*人類にとっても英知と呼んでいい
*貴重な価値が秘められていた
(敬称略)
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⛳出典、『「古事記」の真実』
「雑誌世界」「津田の皇室への考え」
(ネットより画像引用)