🌸円高反転は早くとも23年末か
☆FRBは、インフレ退治に向け追加利上げの可能性示唆する
*背景には米国景気の強さがある
☆大規模緩和を継続する日銀とは対照的
☆円の対ドルレート150円に迫っている
⛳米利下げ後も残る日米の金利差
☆対照的に日本銀行は9月の政策決定会合で
*大規模金融緩和策の継続を決定した
☆金利高止まり観測で米国10年国債利回りは4.53%の水準
*日本の10年国債利回りは上昇してきたが0.7%台
*為替相場に影響する金利の高い米国が追加利上げ、高金利継続を示唆
*金利が低い日本が金融緩和を継続し、為替相場が円安基調は当然
☆とはいえ、150円を大きく超えていくとみる向きは少ない
☆米国のインフレ抑制に向けた利上げは最終段階にある
*実質金利が高い状態が続くことで
*今後、米国景気は減速していくだろう
☆24年にFRBが利下げに転じる可能性は高い
☆為替レートの水準
*財務省は、145円台から150円台で、円買いドル売り介入した
*150円を超えてくれば介入する可能性はある
☆介人は基調を変えるものではないが
*投機筋に警戒感を持たせる効果はある
☆22年3月のFRBのゼロ金利解除前の
*金利差がない状態に戻ることはない
*貿易収支の赤字基調による円安圧力も残る
☆円高に反転しても22年の大幅な円安進行前の
*110円台に戻ることは当面ない
*130円台にとどまる公算も十分にある
🌸FRBの金利見通し真に受けるな
☆年内あと1回の利上げ予想実現するとは限らず
⛳FRBの金利見通しは高過ぎるのでは
☆FRBの政策決定を受け、金利先物市場では年末までに
*追加利上げが行われる確率は50%弱との見通しが織り込まれた
☆労働市場が依然力強い中でインフレが再燃する場合に備え
*FRBの政策担当者は年内あと1回の利上げを想定し
*利上げの選択肢を温存しているというのが、大方の見方だ
☆長期金利が低下すれば、景気の押し上げ要因になりかねない
*FRBは現時点でこれを望んでいない
☆FRBの大方の金融政策担当者は依然として
*2023年末までに追加利上げが必要だと考えている
*しかし、それは以前ほどの確信を持った予想ではない
*追加利上げに関して、投資家は懐疑的だ
⛳投資家の来年末の金利予想は約4.8%
☆FRBの予想を大きく下回る
☆FRBの今年末の金利予想と同様
*投資家が性急に利下げ予想に走ることがないよう努めている
☆投資家は、これが恐らくはつたりだろうと考える
⛳FRBは景気がソフトランデイングと予想している
☆政策立案者は今年の国内総生産見通しを上方修正した
*最近のデータを考慮すると、それはほぼ必然的だ
☆軟着陸のシナリオが確実に実現するよう
*FRBが利下げをする必要があると考える可能性もある
☆最初の利下げ時期
*FRBが考えるよりも早くやって来るかもしれな
🌸米経済のソフトランディング阻むもの
⛳ソフトランデイングの達成は、非常に難しい
☆ソフトランデイングを阻む要因は四つある
*金利を長く維持、経済成長加速、エネルギー価格上昇、金融危機
*今迄成功したのは、95年の1回しかない
☆今回は何が障害となるのか
*FRBが高すぎる金利を長く維持しすぎれば
*不必要に深刻な景気悪化を招く恐れがある
☆95年のソフトランデイング
*FRBが素早く利下げにかじを切った後に実現した
☆インフレを封じ込め、景気後退を回避するには
*成長を過熱も冷ましもしない、中立的な水準に金利を近づけのが必要
*中立金利は観測できないため、確認するのは難しい
☆来年になれば、FRB当局者は
*利上げが行き過ぎだったか不十分だったかが分かるだろう
⛳原油価格の高騰
☆インフレ率を押し上げると同時に
*裁量支出を減らすことで成長を鈍化させる恐れがある
☆原油価格が再び100ドルを超えるようなことがあれば、
*間違いなく不安は増す
☆米金融大手JPモルガン最高経営責任者は述べた
*金利があと0.5%上昇すれば
*銀行や不動産部門への負担が一段と増すとの見方を示した
☆FRBは、約9兆ドルに上る保有国債残高を縮小している
(敬称略)
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⛳出典、週刊『ダイヤモンド』
「米高金利長期化観測」「米国経済ソフトランディング」
(週刊『ダイヤモンド』)