慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

それお金で買いますか(最終回)

2021年09月19日 | 道徳
🌸それお金で買いますか(最終回)

⛳ある若者の発言より
 ☆テレビ番組で収入を公開する芸能人が増えているが、抵抗を覚える
 ☆テレビ局は視聴率が取れればそれでいいと思っているのかも
 ☆プライバシーを売り物にするのは卑しい行為である
 ☆当の芸能人は激しい競争のなかでテレビヘの出演機会を求め
 *そうした行動を取っているのかもしれない
 *これは芸能人としての本分に反することだ
 *歌や演技といったみずからの芸で視聴者を楽しませるべきだ
 *プライバシーを公開して視聴者の興味を引くのは自分を貶めるだけ

⛳市場主義の立場からの見解
 ☆この行為で、幸福になる人はいても不幸になる人はいない
 ☆テレビ局は、芸能人に収入を公開させることで視聴率を獲得する
 *それに満足していなければこの取引をしない
 ☆芸能人も、番組に出演しているからには得をしている
 ☆番組にかかわるすべての行為者が得をし、損をする人はいない
 *社会全体の幸福の量は増えており、何の問題もない

⛳芸能人の収入公開に、いくつかの問題が指摘できる
 ☆第一の問題(収入を公開する芸能人)
 *自由意志に基づいてその仕事を引き受けたのかどうか疑わしい
 *常識的に考えれば、好き好んでそんなことをする人はいない
 *彼らも、立場上やむなくそうしているのかもしれない
 *この取引はいわば強制されたものであり、公正ではない
 ☆第二の問題(収入を公開する芸能人)
 *その芸能人が完全に納得したうえでテレビに出演
 *強制と見られるような要素がまったくなくても
 *自分を貶めているという面は否定できない
 ☆これが本書で強調する、市場化にともなう腐敗という現象

⛳「法と経済」運動の中心人物である判事
 ☆養子の赤ん坊の引き受け手を決めるのに市場を利用するよう提案
 ☆現行の養子縁組制度とくらべ
 *自由市場は赤ん坊の割り当てという仕事をうまくこなせる
 ☆これでは赤ん坊を売買するようなもの
 *多くの人が反対したもっともな話だ
 ☆なぜ赤ん坊を売買してはいけないのか
 *赤ん坊とは本来愛情の対象として扱われるべきもの
 *市場に出すことによって単なる商品として扱うことになる
 ☆市場化にともない、あるものを扱う際
 *本来従うべき規範よりも
 *低級な規範(商品として扱う)に、従うようになることが腐敗なのだ
 ☆芸能人の例で言えば
 *収入は夫や妻に知らせるかぎり、家計の運営上大切な情報
 *テレビ番組の売り物にしたとたん
 *視聴者の好奇心の対象で、腐敗してしまう
 ☆高級な規範が低級な規範で「締め出される」

⛳市場化の波が社会の隅々まで押し寄せる現代社会
 ☆何かを売買の対象とする際
 *そこでどんな規範が締め出されるかを見きわめ
 *その道徳的価値が失われても構わないかどうかを判断するのが必要
 ☆養子の市場をつくることは、実用面でいかに効率がよくても
 *赤ん坊をモノ扱いすると、赤ん坊にまつわる道徳的規範を破壊する
  ☆お見合いの市場をつくること
 *人間をモノ扱いする側面があるが、程度は養子の市場よりは小さい
 *利便性や効用を考えれば、認めてもいい結論になる
 ☆社会の市場化を擁護する人々
 *市場は道徳的価値から中立だと主張するのは間違い
 *市場化は社会における幸福の量を増す
 *その時点で、功利主義的な価値観を前提としている

社会の市場化が進む現在
 ☆道徳について熟議することが決め手とするサンデルの主張
 *現実に起きている事件を次々に取り上げつつ
 *市場化による道徳の腐敗について分析する
 *サンデルの議論を読めば、裏付けがあることがわかる
 ☆多くの読者が、サンデルの語りに耳を傾れば幸いである
                    (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、「それお金で買いますか」




それお金で買いますか(最終回)
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命名権4(刑務所・学校等への広告の是非)

2021年09月18日 | 道徳
🌸命名権4(刑務所・学校等への広告の是非)

刑務所への広告
 ☆広告は、刑務所まで侵入
 ☆ ニューヨーク州刑務所
 *逮捕直後の被告に向けた広告を流しはじめた
 ☆広告主
 *手数料をとって保証人になったりする業者と被告側弁護士
 ☆この広告枠は、たちまち売り切れた

⛳学校への広告
 ☆アメリカ全土の教室で広告を見せられる何百万人もの学生
 ☆学校に無料のテレビ、ビデオ機器、衛星リンクを提供する代わり
 *毎日学校で2分間のコマーシャルを生徒たちに見せる契約
 *アメリカのティーンエイジャーの40%以上が視聴者となった
 ☆企画したチャンネル・ワン
 *30秒間のスポットCM1本で高額な料金を得た
 (ペプシ、スニッカーズ、クレアラシル、アメリカ陸軍等の広告主)
 ☆チャンネル・ワンの幹部はその財政的成功について語る
 *広告主に対する最大のセールスポイント
 *子供たちに3分間のコマーシャルの視聴を強制している
 *広告主は、トイレにも行けない、チャンネルも変えられない時間を得る
 ☆現在の公立学校の広告
 *広告、企業スポンサー契約、プロダクトプレイスメントが溢れる
 *企業はあの手この手で校内の生徒に広告を届けようとする
 ☆企業に命名権売った公立学校もある
 ☆多くの学区がなりふり構わない宣伝活動を展開している
 ☆フロリダ州のある小学校が出した通知表
 *マクドナルドの宣伝用カバーがかけられていた
 *欠席日数が3日未満の子供
 *「ハッピーミール」が無料で提供される予定だった
 *地元住民が反対した結果、この宣伝活動は中止された

⛳学校にはびこる商業化は腐敗を招く
 ☆企業が提供する教材の大半は偏見と歪曲だらけで、内容が浅薄
 ☆広告は、物を欲しがる、欲望を満たすよう人を促す
 ☆多くの子供が、ロゴ、商標、ブランドものの服で身を包む
 ☆歩く広告塔として通学している現代の時代
 *学校が消費主義の精神にどっぷり浸かった大衆文化から
 *距離をとるの難しいし市場でもある
 ☆広告は場所と場所の境界線をばかし、環境を商売の場にしてしまう
 ☆非があるのは学校よりも、むしろわれわれ市民だ
 *子供たちの教育に必要な公的資金を調達する代わりに
 *バーガーキングやマウンテンデューに子供たちの時間を売り
 *心を貸し出すことを選んでいる

商業主義は触れるものすべてを破壊するわけではない
 ☆消火栓は、KFCのロゴをつけても水を出して火を消せる
 ☆地下鉄車両は、 ハリウッド映画の広告で収縮包装されても
 *われわれを夕食に間に合うように帰宅させてくれる
 ☆しかし、企業のロゴをつけること
 ☆その物事の意味を変え、市場はその痕跡を残す
 ☆身体広告は、人を物として扱い、人を貶める
 *教室内のコマーシャルは学校の教育的目的を損ねる
 ☆我々は、尊重する善と社会的慣行の意味を率直に熟議することだ
 *この善やあの善の意味を論じること
 *更に、われわれはどんな種類の社会に生きたいかという大きな問い
 ☆命名権と自治体マーケティング
 *共通世界を私物化していくにつれその公共性は減じていく

スカイボツクス化
 ☆お金で買えるものが増えれば増えるほど
 *異なる職種や階層の人たちが互いに出会う機会は減っていく
 ☆野球の試合でのスカイボックス
 *かつて球場で見られた、階級が交じり合う経験の消滅だ
 *見上げる人のみならず見下ろす人にとっても損失だ
 ☆格差が広がる時代に、あらゆるものを市場化すること
 *懐の豊かな人とそうでない人
 *ますますかけ離れた生活を送ることを意味する
 *アメリカ人の生活のスカイボックス化と呼べる
 ☆市場の問題とは
 *ほかの人々とともにどう生きることを望むかという問題なのだ
 *われわれが望むのは、何でも売り物にされる社会だろうか?
 *市場では評価されずお金では買えない
 (道徳的、市民的善というものがあるのだろうか?)
                       (敬称略)
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命名権3(自治体マーケティング)

2021年09月17日 | 道徳
🌸命名権3(自治体マーケティング)

 ☆スタジアムの命名権取引
 *メジャーリーグ球団のオーナーに利益をもたらす
 ☆政府の役人自治体マーケティングを企画した
 *自治体のサービスや施設に企業スポンサーをつけた

ビーチレスキューと飲料販売権
 ☆公共海水浴場にスキッピー・ピーナッツバターの容器の絵柄
 *見渡すかぎりの砂浜を覆っている
 *スキッピー社が町に料金を支払って、足元の砂浜に広告を出した
 ☆コカ・コーラは600万ドルを市に支払う
 *カリフォルニア州ハンティントンビーチの公式飲料となった
 *契約により、同社は市のビーチ、公園、市所有の施設内で
 (ソフトドリンク、ジュース等を独占的に販売する権利を得た)
 ☆全米で10あまりの市
 *同様の契約を清涼飲料メーカーと結んでいる
 ☆自治体マーケティングはビジネスとして急成長

⛳地下鉄駅と自然遊歩道の企業名命名
 ☆いくつかの市が地下鉄駅の命名権の販売に成功
 ☆公園、遊歩道、自然保護区、企業スポンサーを企画する市や州
 ☆マサチューセッツ州議会
 *州の公園、森林、保養地の計600カ所
 *命名権の販売が可能かを検討することを議決
 ☆フロリダ州議会
 *州立自然遊歩道の命名権等の商業広告の販売する法案が提出された
 *一部の議員は資金不足を補うのに広告が一役買うと考えた
 ☆公園には気を散らすものがない
 *人々にとり「とても静かなマーケティング環境」にある
 *人々は正常な精神状態にあり、人々に訴えるのには最適の場所

⛳パトカーと消火栓への広告
 ☆財政が逼迫の市や町が夢のような申し出に惹きつけられた
 ☆ノースカロライナ州のある会社
 *新車のパトカーを年間1ドルで提供すると申し出た
 *申し出の条件、広告と企業のロゴでパトカーをすっぽり覆うもの
 ☆警察署や自治体の幹部のなかには広告は安いものだと見る人もいた
 *28州の160あまりの自治体が契約を結んだ
 ☆広告をまとった警察車両が登場する見通しに、賛否両論が巻き起きた
 ☆警察がパトカーのスポンサーを優遇する危険性を懸念する意見
 *パトカーが、マクドナルド等によって提供された場合
 *法の執行の威厳と権威が貶められるという意見
 ☆契約支持派も、警察に商品の宣伝をさせることへの違和感は認めた
 *財政難の時代には、広告をつけたパトカーが助けてくれるほうが
 *助けてくれないよりも市民にとってありがたいはず
 ☆スタジアムの命名権や企業スポンデー契約
 *道徳的な伝染力か、影響力があることが明らかになった
 ☆パトカーをめぐる論争が起こったとき
 *人々の精神は命名権や企業スポンサーに慣らされた
 *商業的な慣行がさらに市民生活に侵入してくるのを予期していた
 ☆ノースカロライナ州のこの会社は、パトカーを一台も納入しなかった
 *全国酌広告主に対する参入への反対運動
 *市民の反発に直面して計画を断念したらしい
 ☆イギリスでは、営利企業をスポンサーとするパトカーが登場した
 *パトカーの広告は、その後アメリカでも登場した
 *消防車の広告スペースを売り出そうとした者は、まだいない
 ☆インディアナ州の町、ある企業ロゴを消火栓に貼る権利を買った
                       (敬称略)
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 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
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命名権2(マネーボール、身体・子供の名の広告他)

2021年09月15日 | 道徳
🌸命名権2(マネーボール、身体・子供の名の広告他)

マネーボール
 ☆現在の市場指導型社会の反映し
 *特に野球では、グッズ市場、命名権、スカイボックスが隆盛している
 ☆スポーツ界の市場的思考のもう一つの例
 ☆ゼネラルマネジャービーン率いるアスレチックス
 *技術が過小評価されている選手を統計分析で見抜く
 *野球の一般的通念に反する戦略を用いて実力あるチームをつくった
 *俸給の高額な強打者ほどの知名度はない選手を集める
 *フォアボールでの出塁が多い選手を雇った
 *盗塁の試みは、得点の機会を増やすどころか減らしがち
 *アスレチックスはアメリカンリーグの西地区で優勝した
 *アスレチックスの物語は弱者が強者に挑むお話として痛快だ
 ☆資金不足の弱小チーム
 *現代の計量経済学の機知と技を駆使して、市場の非効率性を利用した
 *抜け目ない投資者が見返りを得られるという実例
 ☆ハリウッドで映画化された『マネーボール』
 *この映画に、私は心を動かされなかった
 *数量的手法とより効率的な価格決定のメカニズムの勝利
 *立ち上がって拍手する気になれないから
 *選手たち以上に、映画『マネーボール』の主人公だった
 ☆筆者が、1貫して言おうとしてきたポイント
 *市場の効率性を増すこと自体は、美徳ではない
 ☆真の問題は
 *あれやこれやの市場メカニズムを導入する結果
 *野球の善が増すのか減じるのかにある
 ☆野球だけでなく生きる社会についても問うに値する問題だ

⛳ここに広告をどうぞ
 ☆市場と商業主義がはびこる場所は、スポーツ界だけではない
 ☆広告は、新聞、雑誌、ラジオ、テレビの枠を越える
 *生活の隅々を占拠している
 ☆「ピザハット」のロゴが描かれたロシアのロケット
 *広告を宇宙へ運んだ
 ☆食料品店
 *映画やテレビ番組を宣伝するステッカー、リンゴ等に貼られだした
 *CBSの秋の番組ラインアップの広告をつけた卵も陳列されている
 ☆広告主は、日常生活のなかのごく短い時間に
 *人々の注意を引きつけられるようになった
 ☆待つしかない時間
 *エレベーターに乗って目指す階に着くのを待つとき広告が出てくる
 *トイレに一般的な広告が現れはじめた
 ☆空の旅も商業主義に侵されつつある
 *座席の背についた折りたたみテーブル、ナプキンの広告
 *エチケット袋への広告の販売を始めた
 ☆自分の体を広告板にする
 *人間の額を広告スペースとして貸し始める
 *永久的ではない消せる入れ墨が使われた
 ☆他の広告会社も身体広告を発案した
 *広告塔となる人たちは頭髪をそる
 (後頭部に消せる人れ墨で広告を記載する)
 *自分の額に永久的な入れ墨を入れると申し出た人物もいる
 (額にカジノのウェブサイトのアドレスを彫り込ませた)

⛳商業主義の何が悪い
 ☆命名権と広告の爆発的流行
 *多くの人が嫌悪感を持ち、警戒心さえ抱いた
 ☆批評家や活動家
 *「俗悪な商業的価値観」と「広告と商業主義の堕落」を公然と非難した
 ☆わがもの顔で侵入してくる広告は、文化人の苦言の的だった
 *景観を損ね、 フェンスを覆い、街を塗りつぶす広告
 *夜通しウインクを投げかける偽りの害悪
 ☆広告規制の自由放任論は2種類の異論を招く
 *一つは強制と不公正にかかわるもの
 *一つは腐敗と堕落にかかわるもの
 ☆選択の自由の原則を容認しつつ本当に自由意志かを問う
 *広告の人れ墨を承諾しても選択は完全な自由意志なのか
 *市場関係が自由だとみなされるのは、売買の背景となる条件が平等
 *差し迫った経済上の必要に迫られた人がいないときにかぎられる
 ☆市場的思考や市場関係が人間のあらゆる活動に侵入してくる
 *世界の何が問題なのかを説明してはくれない
 ☆こうした状況の何が不安をかき立てるのかを説明する場合
 *腐敗や堕落といった道徳的な語彙を使う必要がある
 ☆商業主義を批判する人が用いる言葉
 *「退廃」、「冒漬」、「下品」、「汚染」、「神聖さ」の喪失
 *精神性のこもった言葉で、より高級な生き方を指し示している

命名権と広告で、腐敗は二つのレベルで進む
 ☆慣行の商業化そのものが堕落となる
 *企業スポンサーの入れ墨広告を額に入れて歩き回る
 *身体の一部を売るという選択が自由意志に基づいていたとしても
 *みずからを貶める行為
 ☆命名権とでも言うしかない事例
 *男児の出産を控えた夫婦が息子の名前をオークションに出品
 *二人が期待していたのは、どこかの企業が息子の命名権を買い
 *家族にふさわしい快適な家や施設の資金を提供してくれることだった
 *結局、50万ドルという希望価格に応じる企業はなかった
 *夫婦はあきらめて、子供に普通の名前をつけた
 ☆子供の命名権を企業に売るのは間違っている
 *同意したとしても、人格を貶めるということだ
 ☆商業主義のすべてが腐敗を招くわけではない
 *昔からスタジアムのスコアボードな飾りの広告は素晴らしい
 ☆広告による腐敗の影響がひどいのは公共の領域
 *その場所に、命名権や企業スポンサー契約が浸透しつつある
 *「自治体マーケティング」と呼ばれている
 *商業主義を市民生活の中心へと持ち込むおそれがある
 *市や州は、公共の浜辺、公園、地下鉄、学校、文化施設等に
 *広告を出す権利を売る
                        (敬称略)
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命名権1(サインボール・スカイボックス他)

2021年09月14日 | 道徳
🌸命名権1(サインボール・スカイボックス他)

 ☆プロ野球は多かれ少なかれビジネスでありつづけた
 ☆プロ野球は、最近30年で、現代的な市場の狂騒
 ☆われわれの国民的娯楽に大きな影響を与えた

売られるサインボール(スポーツ関連グッズ産業)
 ☆野球選手たち、熱心な少年ファンに追いかけられサインをせがまれた
 *気のいい選手なら、スコアカードやボールにサインしてくれた
 ☆現在、サインは仲介業者と販売業者、グッズ産業になっている
 ☆昔、サインを売ろうなどとは夢にも思わなかった
 *市場でどんな値がつくかなどと考えたことすらなかった
 ☆野球にまつわる記念品を商品にする風潮
 *ファンと野球の関係も、 ファン同士の関係も変えた
 ☆マグワイアが、従来の記録を破るホームランを打った際
 *ホームランボールを拾った人は、マグワイアに返した
 *この寛容な振る舞い、ボールの市場価値ゆえ
 *さまざまなコメントが怒濤のように寄せられた
 *大半は称賛だったが、なかには批判もあった
 ☆その行為の批判者
 *『タイム』誌の個人財務コラムニストに軽卒だと叱責された
 *ボールを返すという判断は「誰もが犯す個人財務上の罪」
 *「ミットでつかんだら、ボールはその人のもの」だ。
 *マグワイアに返すのは、
 *「お金の多くを重大な過ちへと誘う考え方」の典型と
 ☆感心できない所業を金儲けの種にしようとする選手もいた
 *史上最高の打撃王でありながら野球賭博実施したピート・ローズ
 *追放に関連するグッズ販売用のウェブサイトを開設している
 *「野球賭博をしてすみません」と刻まれたローズのサインボール
 *買えば、ローズが送ってくれる

⛳売り物にされているのは、球場の名前もそうだ
 ☆フットボール競技場も、企業スポンサーを引きつけている
 ☆スタジアムの命名権の販売はいまでは当たり前
 *こうした行為の流行がごく最近の出来事である
 ☆ホームベースヘの滑り込みにも企業スポンサーがつく
 *生命保険会社、選手がベースに無事に滑り込むたび、宣伝のスイッチ
 *ランナーがホームに生還したと審判が判定するたび
 *会社のロゴがテレビ画面に映る
 ☆現在まで、選手の命名権な売ったメジャー球団はない

⛳スカイボツクス
 ☆アメリカ人の生活に見られる行事で
 *野球、 フットボール、バスケットボール、アイスホッケー
 *社会の一体感と市民の誇りの源となるものはない
 ☆最近のプロスポーツの世界
 *市民的アイデンティティーの源であるだけでなく、ビジネスなのだ
 *スポーツの世界で、お金がコミュニティーを締め出す
 ☆命名権と企業スポンサー契約
 *ホームチームの応援体験を台無しにした
 ☆豪華なスカイボックスの激増
 *スポーツが教えてくれる市民としてのあり方を大きく損なう
 *豪華なスカイボックスの収入は球団にとって棚ばたの利益
 ☆スカイボックス、表面的な居心地のよさにもかかわらず
 ☆アメリカの社会生活の本質的欠陥を物語っている
 ☆エリートは一般大衆とのあいだに垣根をつくることに熱心
 *躍起にさえなる
 ☆プロスポーツはかつて階級不安の解毒剤だった
 *その病に深刻なまでに冒されてしまった不満の声
 ☆スカイボックスは、大学の競技場でもありふれたもの
 *スポーツ事業でトップレベルにある大学
 *スカイボックスからの収入には抵抗できなかった
 ☆スカイボックスの倫理をめぐる議論ミシガン大学で起こった
 *スカイボックスを撤回させることを目指してグループが嘆願を集めた
 *理事会は五対三で、スカイボックス新設することを承認した
 *改修を終えたスタジアム定員16人
 *スイートの料金は,1シーズン約1千万円
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生と死を扱う市場3(テロ先物市場・死亡債他)

2021年09月11日 | 道徳
🌸生と死を扱う市場3(テロ先物市場・死亡債他)

⛳テロの先物市場
 ☆ウェブサイトでのテロの先物市場立ち上げ
 *外国のどの指導者が暗殺されるか
 *権力の座から引きずり降ろされるか
 *次のテロ攻撃はどこで起こるか
 *アメリカ国防総省のある部局がこうしたウェブサイトを提案
 ☆賭けの結果が、政府が国家の安全を守るのに利用できる
 *有益な情報をもたらすとしてみよう
 ☆トレーダーは、自分の予測に自己資金を賭けなければならない
 *大きく賭けようという者、最高の情報の持ち主だと推定できる
 ☆経済学者を主とする多くの学者が、この見解に賛同した
 *金融市場は信じがたいほど強力な情報収集装置
 *従来の手法よりもすぐれた予測をすることが多い
 ☆市場は、官僚や政治家の圧力による情報の歪みの影響を受ける
 ☆情報を握っている中堅の専門家が直接市場にアクセスする
 *自分の信じるものにお金を賭けることができる
 ☆テロの先物ウェブサイトの擁護論者
 *市場の力による、市場信仰の新たな教えを明瞭に表現した
 ☆テロの先物市場が道徳的に複雑なのは
 *デスプールとは違い、それが善をなすとされているからだ
 ☆生命保険が投機の道具になりつつある時代
 *見知らぬ他人の命への賭ける事
 *室内ゲームではなく 一大産業なのだ

他人の命(生命保険買い取り)
 ☆寿命を延ばすエイズ薬は健康にとっては天恵
 *バイアティカル業界には呪いだった
 *バイアティカルの仲介業者
 (もっと確実な死を見つける必要があった)
 *ガン患者をはじめとする末期患者に目を向けた
 ☆彼らは大胆なアイデアを思いついた
 *ビジネスの相手を病人だけにかぎることはない
 *保険証券をお金に換えたい健康な高齢者から証券を買い取るビジネス
 *65歳以上の健康な人々からの保険証券を買い取り、売りはじめた
 ☆2000年代、生命保険の二次市場は1大ビジネスになった
 *ヘッジファンドやスイス、ドイッ銀行といった金融機関
 *巨額を費やして裕福な高齢者から生命保険を買い取っていた
 *保険証券への需要が増加するにつれ
 ☆保険に入っていない高齢者にお金を払って巨額の保険に加入させ
 *その証券を投機家に転売する業者も現れた
 *保険は投機家主導型、あるいはスピンライフ型の保険と呼ばれた
 ☆82歳の男性が別々の7社で総額1億万ドルもの生命保険に加入
 *それを投機家に転売してかなりの利益を受け取った
 *保険会社は非難の声を上げ、その保険が裁判に持ち込まれた
 ☆高齢者をそそのかして生命保険を買い取り
 *すぐに転売して利益を手にする投機家、下品な存在に思える
 ☆生命保険を正当化する目的に反するのは間違いない
 *他人の命で投機をすることには
 *原契約者が誰であれ、道徳的に問題がある
 ☆見知らぬ他人が私の死に対して利害関係を持つ
 *契約者はその立場に身を置く結果
 *いくばくかのお金を受け取る

死亡債
 ☆ウォール街は、過去住宅ローンで行なっていたこと
 *今度は死で行なおうとしていた
 ☆ウオール街の企業がサブプライム証券で行なったように
 *膨大な数の生命保険証券を買い取り
 *パッケージにして転売する金融組立ラインをつくっている
 *アメリカに存在する生命保険証券の総額が26兆ドルもある
 ☆ライフセトルメントによって裏づけられた債券
 *白血病、肺ガン、心臓疾患、乳ガン、糖尿病、アルツハイマー病等
 *さまざまな病気の患者の保険証券をひとまとめにする
 *多種多様な病気のポートフオリオの債券なら投資家は安心だ
 *一つの病気の治療法が発見されても債券価格が暴落する心配はない
 ☆死亡債の道徳的な位置づけ
 *基盤となる死の賭けと似たところがある
 *人間の命にお金を賭け、その死から利益を得るのが
 *道徳的に好ましくないとすれば
 *死亡債も同じ欠陥を抱えている
 ☆道徳的に腐敗している市場慣行と共存する道を選ぶ生命保険
 *それがもたらす社会的な善のためだ
 *生命保険はこの類の妥協の産物として始まった
 *不慮の死による金銭的リスクから家族や企業を守るため
 *社会はしぶしぶながらも、こんな結論に達した
 ☆生と死を扱う現代の巨大市場は証明している
 *保険をギャンブルから解放しようとした努力は無に帰した
 *ウオール街が死亡債の取引に向けて準備を進めている
                                              (敬称略)
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生と死を扱う市場2(死亡賭博他)

2021年09月10日 | 道徳
🌸生と死を扱う市場2(死亡賭博他)

デスプール(死亡賭博)
 ☆インターネット上で人気を博した死にまつわるギャンブル
 *その年にどの有名人が死ぬかを予想して競う
 *プレイヤーは真剣で死亡者候補を安易に選んだりはしない
 *芸能誌やタブロイド紙を読みあさり、衰弱した有名人のニュース探す
 *有名人がいつ死ぬかに賭けるのはほんのお遊びだ
 ☆デスプール
 *バイアティカルや用務員保険同様、道徳的問題を引き起こす
 *映画の話だが、自分がリストに入れた有名人を殺そうとする
 *他人の命にお金を賭け、その死によって儲ける点
 *姿勢は軽薄さと妄執が不健全に入り交じったものだ
 *1人の死を凝視しつつも、それをおもちゃにしている
 ☆生命保険は、1つで2つの機能を担ってきた
 *おたがいの安全のためにリスクを共同で負担すること
 *死に備えて不快な賭けをすること
 *二つの側面が不安定に組み合わさって共存している
 ☆道徳規範と法的規制がなければ
 *賭けという側面が、生命保険を正当化する社会的目的を圧倒する
 *生命保険は、遺族に安心を与える制度から
 *金融商品⇒死を対象にしたギャンブルに落ちぶれる
 ☆生命保険が当初から招いてきた道徳的不安を振り返る

生命保険の道徳の簡単な歴史
 ☆我々は、保険とギャンブルはリスクヘの異なる対応法と思っている
 *保険は、リスクを軽減する手段
 *ギャンブルはリスクを招き寄せるもの
 *保険は思慮深さを示すが、ギャンブルは投機である
 ☆2つの活動の境界線は、歴史的に絶えず揺れ動いてきた
 *命に保険をかける、賭けの対象にすることに密接なつながりがある
 ☆以前、多くの人は、生命保険に道徳的な嫌悪感を抱いていた
 *生命保険は殺人のインセンティブを生んだ
 *生命保険は、人間の命に市場価格をつける過ちも犯した
 *何世紀にもわたり、生命保険はヨーロッパ諸国で禁止されていた
 ☆例外はイギリス、積み荷の保険、海上保険が発生した(ロイド)
 *イギリスの法律では保険にもギャンブルにも制約はなかった

⛳死の賭けがあるまじきものの理由
 ☆市場の論理を超えた、その種の賭けに表れる非人間的な態度
 ☆ギャンブラー自身にとり
 *死や苦しみに対する傲慢とも言える無関心は愚劣な人格のしるし
 ☆社会全体こうした態度、またそれを促す制度
 *品格を損ねて腐敗を助長するものだとした
 ☆アメリカでは、生命保険の道徳的な正当性浸透しなかった
 *販売していたのは大半が火災保険と海上保険だった
 *生命保険は「猛烈な文化的抵抗」に遭った
 *1850年代になると生命保険ビジネスが成長しはじめた
 *遺族を守るという目的を強調
 *商業的な面を目立たないようにして達成していった
 *生命保険は有利な投資ではなく、利他的で無私の贈り物で販売された
 ☆時を経るにつれ、生命保険の取扱業者
 *投資手段として保険を売ることを恥じなくなった
 *スタートは、未亡人や遺児を守る慈悲深い制度で販売されていた
 *その後、貯蓄や投資の道具になり、普通の商取引の一部になった
 ☆現代の社会、保険・投資・ギャンブルの境界線消えてしまった
 *用務員保険、バイアティカル、デスプールは始まりにすぎなかった
 *今日の生と死の市場
 *それを抑制していた社会的目的と道徳規範を追い越してしまった
                                              (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、「それお金で買いますか」




生と死を扱う市場2(死亡賭博他)
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生と死を扱う市場1(用務員保険、死を願う職業)

2021年09月09日 | 道徳
🌸市場は道徳を締め出す6

愛情の節約
 ☆経済学者の考え
 *社会、経済生活において利他心を向こう見ずに消費すると
 *ほかの公共的目的に使える利他心の供給が枯渇する
 *更に、家族・友人に残してある分まで減ってしまう
 ☆経済学者の美徳観
 *市場信仰を煽り、本来ふさわしくない場所まで市場を広げる
 ☆利他心、寛容、連帯、市民精神減るようなものではない
 *鍛えられることにより、発達し強靭になるもの
 ☆市場主導のの社会の欠点の
 *美徳を衰弱させていまうことだ

🌸生と死を扱う市場1(用務員保険、死を願う職業)

用務員保険
 ☆企業が最高経営責任者や経営幹部に生命保険をかけること
 *彼らが死んだ場合、代役を立てる多額のコストを埋め合わせるため
 *会社に法で認められた「被保険利益」
 ☆一般社員の命にまで保険をかけるようになったのは最近のこと
 ☆保険業界では「用務員保険」「死んだ農夫保険」と呼ばれている
 * 一般的保険と同様死亡給付金は非課税
 *保険が生む年間投資収益にも税金はかからない
 *殆どの従業員は、会社が自分の首に賞金を懸けていることは知らない
 ☆9・11同時多発テロ後、真っ先に死亡保険金が支払われたのが
 *犠牲者の遺族ではなく、雇用主だったケースがいくつかあった
 ☆従業員に許可を求める際、企業は申し訳程度の死亡保険金を提供する
 *従業員が同意したとしても、道徳的に不快な何かが残る
 ☆保険に具現される企業の従業員への態度
 *従業員は生きているより死んだほうが価値がある条件をつくりだす
 *従業員をモノとみなし、商品先物取引の対象として扱っている
 ☆いまやこの種の保険は、企業にとっての節税策になっている
 ☆何故この種の保険、税制によって奨励しなければならないのか

⛳バイアティカル投資(生命保険の買い取り)
 ☆生命保険買い取り産業というのがその呼称
 *末期疾患と診断された人々の生命保険の市場
 ☆生命保険買い取り産業仕組み
 *10万ドルの生命保険に入っている人医師から余命1年と告げられた
 *医療費他、短い人生をただ豊かに生きるために、お金が必要だった場合
 *投資家が割引価格で保険証券を買い取る
 *毎年の保険料は、買取者が代わって支払おうと申し出る
 *原契約者が死亡すると、投資家は10万ドルの死亡保険金を受け取る
 *一見、すべての当事者にとって申し分のない取引のように思える
 ☆バイアティカルの場合、道徳的な難題が生じる
 *投資家は、保険証券を買い取った相手が早く死ぬよう願う
 *相手が長く生き延びるほど収益率は下がる
 *抗HIV薬が発見され、何万ものエイズ患者が生きながらえた
 *バイアティカル業界の計算はすっかり狂ってしまった
 *新薬のおかげでエイズ患者の健康状態は以前のように安定した
 ☆該当のエイズ患者は語る
 *誰かが私の死を望んでいると思ったことなど、以前はなかった
 *患者に対して、彼らは絶えず電話をかけてきた
 *まるで『まだ生きているのか』と言われているみたいだった

⛳人の死によって生計を立てている職業
 ☆バイアティカル投資家だけではない
 *検死官、葬儀屋、墓掘り人なども該当する
 *しかし、彼らを道徳的に非難する者はいない
 ☆郡の死体保管所で働く「死体回収者」
 *亡くなった人々の亡骸を回収し、死体保管所に運ぶのが仕事
 *報酬はいわば頭数ごとに支払われる
 *犯罪が減ると「死体回収者」にとっては大変なこと
 *誰かが死ぬのをじりじりして待っている
 *死体回収人への報酬を歩合制にすれば経済的
 *定額制にすれば、そこには道徳的なコストが伴う
 ☆死体回収業はバイアテイカル事業に似ている
 *しかし、道徳的には違いがある
 *死体回収人は人の死によって生計を立てている
 *特定の人物に早く死んではしいと願う必要はない
 *どんな死でもいいのだ
                                              (敬称略)
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市場は道徳を締め出す5(血液の売買他)

2021年09月07日 | 道徳
🌸市場は道徳を締め出す5(血液の売買他)

市場の商品化効果と結果
 ☆多くの経済学者たち、商品化効果の証拠を発見する
 *何かをやってもらうためにお金を払っても
 *無料で頼む場合ほどの努力を引き出せないことがある
 *善行の場合はなおさらである
 ☆社会心理学で、商品化効果の説明となりうる成果を上げている
 *内因的動機(道徳的信念や目の前の課題への関心)
 *外因的動機(お金をはじめとする有形の報酬)
 *そのの違いを強調する
 ☆本質的に価値があると思う活動に携わっている人々に
 *金銭の提供を申し出ると、内因的な関心や責任を「締め出す」
 *動機を弱めることになりかねない
 *例、教育、医療、職場、任意団体、市民生活など
 ☆最も基本的な経済『法則』の逆を意味した結果になる
 *金銭的インセンティブを増やすと供給は増えず減る


⛳血液を売りに出す行為
 ☆市場が非市場的規範を締め出すことの例証で有名な血液の献血
 ☆血液の商品化
 *市場に対する二つの異論(公正と腐敗)の実例を提供する
 ☆営利を目的とする血液バンクの成果と影響
 *現金がほしいスラムの住人から供給のほとんどを得ている
 *血液を市場の商品にすると、人々の献血への義務感が蝕まれ
 *利他精神が損なわれ、贈与関係が崩壊する
 *人々が血液を普通に売買される商品とみなしはじめると
 *献血に対する道徳的責任を感じにくくなる
 ☆血液の売買が広まる
 *無償で献血しようという意欲が奪われてしまう
 *市場主導の社会は利他主義にきわめて冷淡になる
 ☆市場信仰についての二つの基本教義
 *人間の本性と道徳生活に関する二つの仮定
 *その正しさを証明することはめったにない

市場信仰をめぐる二つの基本教義
 ☆第1の教義は、ある活動の商品化はその活動を変えない
 *お金が何かを腐敗させたり
 *市場関係が非市場的規範を締め出したりすることはない
 *以前は、取引されなかった善が取引できても何の害もない
 *市場での取引を認めれば幸福になれる人がいる
 *不幸になる人は誰もいない
 ☆第2の教義は、倫理的行為は倹約が必要
 *利他精神、寛大さ、市民的義務などに頼りすぎるべきでない
 *道徳感情は使えば枯渇する希少資源だ
 *市場は利己心に依存している
 *供給にかぎりのある美徳を使わずにすむようするのが必要
 ☆血液の供給を一般の人々の寛大さに頼ると
 *社会的・慈善的目的にまわす寛大さは減ってしまう
 *昔から非市場的価値が支配してきた生活領域も含まれる
 *利他主義、寛容、市民的美徳の供給量、決まっているとすれば
 *われわれはそれを節約すべきだ
 ☆市場への依存を強めることは
 *道徳への依存を弱めること希少資源を保全する方法
                                               (敬称略)
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市場は道徳を締め出す4(インセンティブ受け入れない市場)

2021年09月06日 | 道徳
🌸市場は道徳を締め出す4(インセンティブ受け入れない市場)

市場は、非市場的規範を締め出さないケースもある
 ☆市場価値はどのようにして非市場的規範を
 *腐敗させ、消し去り、それに取って代わるのか
 ☆非市場的規範の生活領域へ市場が入り込む場合でも
 *市場で取引される善が傷ついたり腐敗したりしない考え方
 *次第に信じがたくなっている
 ☆金銭的インセンティブをはじめとする市場メカニズム
 *非市場的規範を締め出し、逆効果にもなりうる
 *ときとして、ある行動に金銭を提供した結果
 *その行動が増えるのではなく減る場合もある

⛳核廃棄物処理場

 ☆スイスは放射性核廃棄物の貯蔵場所設定での出来事
 *施設は地元に押しつけられるお荷物だという見方が広がっていた
 *アンケート結果より、過半数の住民が受け入れると回答した
 *国民としての義務の意識が、リスクにまつわる懸念を上回った
 ☆経済学者たちは〈アメ〉をつけくわえた
 *村民一人ひとりに毎年補償金を支払うことを申し出た
 *結果として、賛成は減り、増えることはなかった
 *金銭的な誘因を追加し、受け入れると回答した住民半減した
 *核廃棄物処理場を引き受ける人々の気持ちに、金銭提供は水を差した
 ☆共通善への貢献を含む道徳的配慮
 *価格効果で、打ち消される場合がある
 ☆経済効率の観点からすると、理解しがたい不合理だ
 *現物の公共財よりも現金のほうがよいはずだ
 *現金で補償を受ければ、自分たちの効用を最大にする
 ☆この論理は市民としての犠牲の意味を捉えそこねている
 *公共的な損害や不都合の補償
 *個人でもらう現金より公共財のほうがふさわしい
 *公共財は、市民の負担と犠牲の分担に、感謝の意を表するものだから
 ☆新しい滑走路やゴミ埋立地を町に受け入れる代わりに
 *町民に払われるお金
 *コミュニティーの劣化を黙認してもらうための賄賂とみなされる
 ☆新しい図書館、運動場、学校など
 *コミュニティーの結束を強め、公共心を涵養する
 *市民の犠牲に言わば誠実に報いるのである

高校生の「寄付の日」の集金結果
 ☆金銭的インセンティブ、公共心を締め出すことが分かっている
 ☆イスラエルの高校生は毎年「寄付の日」に
 *ガンの研究や障害児の援助の目的のために寄付を求めて家々をまわる
 ☆二人の経済学者が、金銭的インセンティブの影響の実験をした
 ☆高校生を2つのグループに分けた
 *第1グループは、短い激励のスピーチを聞かされ、送り出された
 *第2グループも、同じ激励のスピーチを聞かされた
 (同時に、集めた金額に応じて金銭的報酬を出すとも告げられた)
 *多くの寄付を集めたのは無報酬のグループだった
 ☆無報酬のグループの寄付金が多かった理由
 *報酬グループは、高校生にお金を払って善い行ないをさせた
 *その行為の性質が変わってしまった
 *慈善資金を集めるための戸別訪問が、市民の義務を果たよりも
 *歩合を稼ぐという意味合いのほうが大きくなってしまった
 *金銭的インセンテイブ
 *公共心に基づく活動をお金のための仕事に変質させたのだ
 ☆イスラエルの高校生もスイスの村人も同じである
 *市場の規範を取り入れたことで
 *人々の道徳的・市民的献身が排除され勢いをそがれた

⛳道徳的・市民的規範
 ☆人々をやる気にさせる費用効率のいい手段として見るだけでは
 ☆規範の本質的な価値を見落とすことになる
 ☆お金の力だけに頼って住民に核廃棄物処理場を受け入れてもらう手段
 *高くつくばかりではなく、腐敗を招くことにもなる
 ☆寄付の日の寄付集めのために生徒にお金を払えば
 *資金調達のコストが高くなるだけではない
 *生徒の公共心を侮辱し、道徳教育・市民教育を歪めることになる
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市場は道徳を締め出す3(臓器・名誉・売春)

2021年09月04日 | 道徳
🌸 市場は道徳を締め出す3(臓器・名誉・売春)

買われた名誉
 ☆われわれは(普通は)友人を買えない
 *買えば友人関係が破壊されてしまう
 ☆お金で買われた謝罪や結婚式のスピーチなど
 *本物と同類でも汚され傷つけられている
 *お金で買えても、その質は落ち腐敗している
 *名誉を表す「善」も腐敗しやすい
 *ノーベル賞はお金では買えない
 ☆他の種類の名誉や顕彰(名誉学位)
 *名誉学位は、お金で買われた学位との区別をあいまいにする為に
 *称賛の言葉選定基準とし述べられている
 ☆名門大学入学許可の売買されている
 *少なくとも入学許可を競売にかけることはない
 *そんなことをすれば、学術レベルの低下する
 *入学の名誉が損なわれるせいで、需要が減ってしまう
 ☆入学許可が購入出来る大学
 * スタンフォード大学やプリンストン大学
 *両大学への入学することを誇りを抱くのは難しい

大学への入学は売買できる「善」
 ☆私立大学は、卒業生や寄付者の財政支援に依存する
 *買われた費用で、経済的に余裕のない学生に奨学金を出したりする
 *ノーベル賞とは異なり、大学への入学は売買できる「善」なのだ
 *大学はそれぞれの目的を追求するために資金を必要だ
 ☆資金集めの必要性が幅をきかせれば目的が歪められる
 *大学に存在理由を与える規範を腐敗させるリスクを冒す
 ☆腐敗という観点からの異論
 *高潔性―組織の本質的な理念への忠節―
 *ある面では「異切り」という非難に示される

⛳市場に対する二つの異論
 ☆二種類の論点は
 *お金で買うべきもの買うべきでないものの議論に繰り返し現れる
 ☆公正の観点からの異論
 *市場の選択に反映される不平等について問いかける
 ☆腐敗という観点からの異論
 *市場関係で、損なわれたり、態度や規範について問いかける
 ☆腎臓の売買
 *お金で腎臓を買ってもその価値が破壊されないのは間違い
 *腎臓は売買「ノー」という言う人々、二つの論拠に基づいて反対する
 *市場は貧しい人々を食い物にしていると主張する
 *腎臓を売るという選択は、自発的なものでない(公正の議論)
 *人間を侮辱し、物質視する見方(腐敗の議論)
 ☆市場による評価や取引
 *ある種の物や行為を堕落させる効果を持つ
 *道徳的・市民的「善」は、売買されると傷・腐敗したりする
 *それは、平等な条件下であれ不平等な条件下であれ通用するのだ

⛳売春をめぐる古くからの論争
 ☆ 一部の人々は、自発的な売春は少ないとの理由で反対する
 ☆セックスのために体を売る人
 *貧困、麻薬中毒、暴力の脅しなどで強制されているのが普通
 *公正の観点からの異論の一種であるとする
 ☆売春は女性への侮辱だという理由でそれに反対する人もいる
 *売春はセックスに対する間違った態度を反映し腐敗である
 ☆侮辱という観点からのこの異論
 *同意に瑕疵があることを根拠にしているわけではない
 *貧困のない社会で、その仕事を好み、自由意志で選択している
 *高級売春婦の売春をも非難する
 ☆各々の異論は別の道徳的理念を土台にしている
 ☆公正の観点からの議論(同意の理念)より自発的でないと指摘する

市場での選択が自由なものであるか
 ☆社会の背景条件のいかなる不平等が、同意を損なうか
 *どの段階で、交渉力の不平等が不利な立場にある人々を抑圧し
 *彼らが行なう取引の公正さを傷つけるのだろうか
 ☆権力や富の不正な格差がない社会でも
 *お金で買うべきでない事物が存在する
 *市場が単なる仕組みではないからだ
 *市場はある一定の価値を体現している
 *市場は、大切にすべき非市場的規範を締め出してしまうことがある
                                               (敬称略)
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市場は道徳を締め出す2(贈り物)

2021年09月03日 | 道徳
🌸 市場は道徳を締め出す2(贈り物)

⛳贈り物への反対論(金銭化の流れ)
 ☆贈り物は、物としての側面を持つ
 ☆贈り物には金銭的側面が割にあいまいなもの、露骨なものもある
 *最近、贈り物の金銭化の流れが強まってきた
 ☆市場の論理からすると、贈り物より現金が例外なくよい
 *贈り物の効果最大化したいならプレゼントを買ってはならない
 *使うはずだった現金を渡すだけでいいのだ
 ☆他人が服であれ音楽であれ何かを買ってくれる場合
 *自分で選んだ場合と同じように
 *気に入るものを選んでくれることはまずありそうにない
 *贈り物の主が善意であろうと、選択は的外れになることが多い
 ☆贈り物を買えば通常は価値が破壊される
 *現金を渡すのに等しい効果生じることはめったにない
 *自分でそのお金を使った場合より20%も少ないとの評価もある
 ☆アメリカ人は、価値破壊の乱痴気騒ぎでクリスマスを祝っている
 *贈り物がはなはだしく無駄で非効率な行為なのに

⛳贈り物に我々が拘る理由
 ☆贈り物は、相手を喜ばせることだけを目指すわけではない
 *何らかの親しみを反映するような仕方で
 *相手を魅了し気持ちを通じ合わせるものなのだ
 *心遣いが重要なのはこのためである
 ☆親戚の結婚式等に出席するなら
 *結婚ギフト等から適当なものを買うより現金を渡すのが適切だろう
 ☆友人や恋人、配偶者に現金を贈るのは
 *思いやりに欠けたある種の冷たさを感じさせる
 *気遣いのなさをお金で埋め合わせるようなものだ
 ☆贈り物は効用だけにかかわるわけではない
 *人間関係を表現する贈り物もあるのだ
 ☆贈り物を功利主義の観点から見る経済学者でさえ
 *現金の贈り物は例外で、普通ではないことを認めざるをえない
 *現金は「野暮ったい贈り物」として汚名を着せられている
 ☆贈り物に反対する経済学的論拠は道徳的に中立ではない
 *友情に関する一定の考え方を前提としている
 *最近、贈り物の金銭的側面がいっそう顕在化してきた

贈り物を現金にする流れ
 ☆ギフトカードの流行
 *クリスマスプレゼントを買う人々は、贈り物を探すより
 *商品券やギフトカードを贈ることがますます増えている
 *商品券やギフトカードは一定の金銭的価値を持っている
 *特定の贈り物を選ぶことと現金を贈ることの中間形態に当たる
 ☆特定の店のギフトカード
 *単純に現金を贈るよりは汚名の度合いが低い
 *クリスマスプレゼントの現金化の傾向、1990年代に勢いを増した
 ☆経済の論理の観点からすると
 *ギフトカードヘの方向転換正しい方向への一歩だ
 ☆この問題の市場による解決策がすでに登場している
 *オンライン企業がギフトカードを現金で買い取り再販売している
                                               (敬称略)
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市場は道徳を締め出す1(友情・腎臓・祝辞)

2021年09月02日 | 道徳
🌸 市場は道徳を締め出す1(友情・腎臓・祝辞)

 ☆お金で買うべきでないものがある
 *売買するのがふさわしい財や活動とは
 *ふさわしくない財や活動とは
 ☆お金で買えないものはある


⛳お金で買えるもの、買えないもの
 ☆「友情」は買うことが出来ない
 *あなたは友人を何人か雇って買った場合
 *お金で雇った人は本当の友人とは違う
 *本当の友人を買うことはできない
 *お金で買ったとたん、友情は消滅する
 ☆ノーベル賞は買うことが出来ない
 *あなたは、買おうと思うかもしれない
 *それは、うまくいかないことにすぐ気づく
 *買われた賞は本物とは違う
 *市場取引は、ノーベル賞に価値の善を消し去ってしまう
 ☆アメリカンリーグの最優秀選手賞も同じことが言える
 
買うことはできるが、売買が道徳的な論争を呼ぶもの
 ☆臓器移植の例腎臓
 *臓器移植の市場を擁護する人がいる
 *そうした市場は道徳的に好ましくないと考える人もいる
 *腎臓を買うのが間違いでも、問題はノーベル賞の場合とは異なる
 *お金によってその善が消滅するわけではない
 *お金が支払われたとしても、腎臓は機能する
 ☆腎臓を販売対象にすべきかどうかを決めるには
 *道徳面から考えてみる必要がある
 ☆赤ん坊の売買(養子縁組)
 *養子に出された赤ん坊の割り当てに市場
 *魅力的な赤ん坊にはそうでない赤ん坊より高値がつく
 *現行の養子縁組制度より、自由市場は赤ん坊の割り当て
 (仕事をよりうまくこなす)
 ☆現行の制度で、養子縁組斡旋所は一定の手数料を請求できる
 ☆赤ん坊を競売にかけたり市場価格を請求は認められていない
 *市場がいかに効率的であろうとも、子供は売買されるべきではない

⛳二種類の善の明確な区別
 ☆お金で買えないもの(例友人やノーベル賞等)
 ☆お金で買えるがそうすべきではないもの(例腎臓や子供)
 ☆二種類の善は異なる
 *前者の場合、金銭的取引を通じて買われる善が台無しになる
 *後者の場合、善は売られてもなくなりはしないが
 (結果として確実に堕落したり、腐敗したり、減少したりする)

⛳お金で買った謝罪や結婚式の乾杯の挨拶
 ☆友情と臓器移植の中間にある事例
 ☆お金で買われた謝罪は、効果が半減する
 *誰かがあなたを傷つけたり怒らせたりして
 *お金で雇った謝罪人を償いのためによこしたら場合
 *高価な謝罪は安価な謝罪よりも価値が半減する
 *買われた謝罪が本人による謝罪と同じ働きをしない
 *謝罪は友人と同じように、お金で買えない種類のもの
 ☆結婚式で新郎新婦を祝う乾杯の挨拶
 *結婚式で、付き添い人が心温まる乾杯の挨拶をしてくれた
 *その祝辞はとても感動的で、あなたは涙を催す
 *後日、その祝辞は付き添い人が自分で書いたものではなく
 *オンラィンで購入したものだとわかる
 *お金で買った乾杯の挨拶は、本物の挨拶より価値が低い
 ☆大統領や首相は日常的にスピーチライターを雇つている
 *それを批判する者はいない
 ☆結婚式の乾杯の挨拶はアメリカ大統領の演説とは違う
 *それは友情の表現なのだ
 *お金で買った乾杯の挨拶が「有効」だとしても
 *その効果は欺購という要素に依存している
 ☆謝罪や結婚式の乾杯の挨拶
 *ある意味で買うことのできる善だ
 *それらを売買すれば、謝罪や挨拶の性格は変わり
 *価値は損なわれてしまう
                                               (敬称略)
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インセンティブ6(「道徳を売買」「インセンティバィズ」)

2021年09月01日 | 道徳
🌸インセンティブ6(「道徳を売買」「インセンティバィズ」)

⛳経済とインセンテイブ
 ☆経済学者サミュエルソンは、経済学を伝統的な主題と結びつけた
 *価格、賃金、利子率、株式と債券、銀行と預金、税と支出
 *経済学の課題は具体的で限定されたものだった
 ☆今日の経済学はその伝統的な主題からかなり逸脱している
 *即ち「経済』とは何かという点に謎はない
 *経済とは、日常生活を送るなかで相互に交流する人々の集団
 *経済学は有形財の生産、分配、消費にかかわるだけでない
 *人的交流や、個人の意思決定の原理にも関係している
 ☆経済学的思考で、インセンティブの言語が発展したのは最近
 ☆経済学をインセンティブの研究と考える場合
 *市場の範囲が日常生活に拡大するだけでない
 *経済学者が活動家の役を務めることにもなる

インセンテイブと道徳的混乱
 ☆インセンティブが「現代生活の土台」になる場合
 *経済は、市場は強制する手、操る手として現れる
 ☆現代生活で、インセンティブがますます利用されている
 ☆最近広く使われる新しい動詞「インセンテイバイズ」
 ☆インセンティバイズとは
 *インセンティブを与え、動機づけたり励ましたりすること

⛳「インセンティバィズ」は大統領の談話にまで登場する
 ☆多くの経済学者は、インセンティバイズを身につけているのに
 *経済学と倫理学の区別、市場の論理と道徳の論理の区別を主張する
 ☆経済専門家の説明
 *経済学が道徳を売買することは決してない
 *世界にどう動いてほしいかを示すのが道徳
 *世界が実際にどう動いているかを示すのが経済学だ
 *経済学は価値判断をしない学問である
 *即ち、経済は道徳哲学とも政治哲学とも無関係との考え
 ☆経済学が思い上がった野望に燃える現在
 *経済学者のこの主張を擁護するのはとりわけ難しい
 ☆多くの経済学者
 *この問題を無視するか、何らかの形の功利主義的な道徳哲学に頼る
 *だが、功利主義はいくつかの反論にさらされる
 ☆市場の論理が有形財の領域を乗り越える場合
 *「道徳を売買」するしかなく、市場が非市場的規範を蝕む
 *その場合経済学者(あるいは誰か)
 *気にかけるほどの損失が生じるかどうか判断しなければならない
 ☆金銭的インセンティブに頼るかどうかを決めるには
 *守るに値する姿勢や規範を蝕むかどうか問う必要がある
 *この問いに答えるには、市場の論理は道徳の論理にならざるをえない
 ☆経済学者は「道徳を売買」しなければならないのだ
                                               (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『それお金で買いますか』




インセンティブ6(「道徳を売買」「インセンティバィズ」)
(ネットより画像引用)
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インセンティブ5(カーボンオフセット、クロサイ狩猟他)

2021年08月30日 | 道徳
🌸インセンティブ5(カーボンオフセット、クロサイ狩猟他)

カーボンオフセット
 ☆自発的な炭素の相殺の活用が盛んになっている
 ☆地球温暖化への個人的な加担を帳消しにするためのお金の支払
 *顧客が自分の運転習慣によって生じるCO2の量を計算
 *それを相殺するためのお金の寄付
 (発展途上国のグリーンエネルギー・プロジエクトへ)
 *イギリスのドライバー、1年分の排出量約20ポンドで相殺できる
 ☆カーボンオフセットには立派な動機が反映されている
 *我々が、エネルギーの使用で地球に与えている損害に値段をつける
 *我々は、正常な状態に戻すための代価を支払う
 *間違いなくやるだけの価値がある
 ☆オフセットは危機をもたらす
 *購入者は、気候変動に対してそれ以上の責任はないと考えてしまう
 *習慣、姿勢、生活様式のより基本的な変化お金を払って避けられる
 *購入者には、無痛のメカニズムになる
 ☆カーボンオフセットの批判者は、それを免罪符にたとえる
 *中世の罪人は教会にお金を払い、みずからの罪を贖った
 ☆筆者が伝えたいこと
 *それは、何らかの規範で市場で取引される善を評価する方法なのだ
 *ある善を商品化するかどうかを決める際
 *効率性や分配的正義の先にあるものを考えなければならない
 *大切なのは、賄賂を贈っているのを忘れないことだ
 ☆市場と市場志向の考え方
 *市場が昔から非市場的規範に支配されてきた領域に入り込んでくる
 (健康、教育、出産、難民政策、環境保護等)
 ☆道徳的に問題のある市場で
 *価値ある目的の達成を願い、好ましくない取引をすべきかどうかの問題

お金を払ってサイを狩る
 ☆目標は、絶減の危機に瀕した種、クロサイの保護
 *絶滅危惧種の狩猟は違法である
 *しかし、アフリカ諸国は密猟者からサイを守ることができなかった
 *密猟者はサイの角をアジアや中東で高額で売りさばいた
 ☆1部の野生生物保護団体らは
 *絶滅危惧種の保護に市場的インセンティブの活用を考えた
 *民間の牧場主に、クロサイを撃ち殺す権利をハンターに販売する
 *これを認めれば、牧場主はクロサイを繁殖させる
 *密猟者からクロサイを守るインセンティブを持つことになる
 *解禁された合法的なクロサイ猟には相当な料金が設定された
 ☆地主が牧場を野生生物に捧げる金銭的インセンティブにより
 *クロサイの数は回復しはじめている
 ☆クロサイを殺す権利の販売
 *市場的インセンティブを用いて絶滅危惧種を救う賢明な方法
 ☆トロフイーハンターに関しての問題点
 *野生生物を娯楽の対象として扱うのは間違いかどうか?
 *間違いなら、その道徳的な重要性はどの程度か?
 *市場の論理は、道徳の論理を抜きには完成しないことがわかる

お金を払ってセイウチを撃つ
 ☆世界中の裕福なトロフイーハンター
 *セイウチを撃つチャンスを求めて北極地方を目指す
 *彼らはこの特権に約60万円を支払う
 ☆セイウチは威圧感のない動物
 *動きが鈍く、銃を持ったハンターにはまるでかなわない
 ☆セイウチの狩猟の魅力を推し量るのは難しい
 *ボートを操ってセイウチから14メートル以内に近づくと
  *ガイドは、ハンターに撃つタイミングを教える
 * ハンターは、自宅の壁に狩猟記念品を飾ることさえできない
 (その場で処分する為)
 ☆ハンターがセイウチを撃つ目的
 *狩猟クラブのリストの全ての動物を仕留める目標達成するため
 *称賛に値する目標とは言いがたい
 *セイウチを撃つ事に対して多くの人は不快に思っている
 ☆市場の論理の観点から
 *セイウチを撃つ権利の販売をイヌイットに認めることの利点
 (イヌイットは新たな収入源を手にする)
 *「リストハンター」名簿を完成するチャンスを得る
 ☆セイウチを殺す権利の販売
 *出産や環境汚染の権利の販売に似ている
 ☆市場の論理で取引できる免許を認める
 *全体の福祉が向上し、幸福になる人がいが、不幸になる人はいない
 ☆しかしセイウチ殺しの市場には道徳的にどこか不快なところがある
 *イヌイットの暮らしに敬意を払う
 *昔から生活の糧としてきたセイウチ猟を尊重することと
 ☆その特権を片手間に
 *動物を殺す現金利権へ変えてしまうことは別問題
                                               (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『それお金で買いますか』







インセンティブ5(カーボンオフセット、クロサイ狩猟他)
(ネットより画像引用)
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