慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『日本人の宗教の歴史』『最近廃れる先祖崇拝』『宗教=中国の影響』

2024年08月10日 | 宗教
🌸日本人は「無宗教」か3

⛳日本の「宗教」の概念
 ☆明治の近代化がはじまってから
 *神道と仏教は、独立した宗教として認識されるようになった
 ☆日本人の多くは、神仏分離を経ても
 *双方の宗教とかかわりをもち
 *どちらか一つを自らの信仰として選ぶことができなかった
 ☆日本人の無宗教認識が生まれる背景
 *近代化による宗教環境の変化がある
 *廃仏毀釈で、神仏習合の傾向が強い修験道系の宗教は打撃を受けた
 *代わって登場し、民衆の救済にあたったのが「新宗教」である
 ☆新宗教の信仰は元来、神仏習合の形態をもとにしたもの
 *「国家神道」の体制が築かれていくなかで神道系の体裁をとり
 *神社神道とは区別される「教派神道」として公認される
 *黒住教や天理教、金光教などがその代表である
 ☆教祖中山みきの自宅から発展した天理教教会本部の中心
 *「ぢば」は、人類発祥の地と位置づけられ
 *多くの信者がそこを訪れるようになる
 *それが、日本では珍しい宗教都市を生むことに結びついた
 ☆日本が戦争の時代に突入し、植民地建設をめざすと
 *新宗教のなかにナショナリズムの傾向を強く打ちだすものが現れる
 *大本教(当時、皇道大本とも称した)
 *皇国主義の運動として影響力をもつ

⛳都市化で廃れる葬式仏教
 ☆戦後は国家神道の体制が崩れた
 *国家の管理下の神社神道は、民間の宗教法人へと移行した
 *高度経済成長の時代が訪れると、産業構造の転換にともなって
 ☆地方の農村部から都会に出てきた中下層の人間を
 *信者として取り込むことによって新宗教が台頭する
 *価学会や立正佼成会、霊友会等が、巨大教団へと発展していった
 ☆創価学会の特徴は現世利益の実現を強く主張した
 *祖先崇拝の観念が希薄である点も特徴的である
 *創価学会の信仰は極めて都市的なもので
 *日本人全体の信仰の変容を予感させる部分をもっていた
 ☆都市では多くの人間が企業などに雇用されるようになり
 *個人にとって家のもつ意味ははるかに低下した
 *家を継承する意味がなくなり、祖先崇拝の観念は薄れていった
 *都市に住む人々の宗教生活を大きく変容させる
 *多くの国では、外来の宗教により、変容が促進される面が強いが

日本でのキリスト教の浸透と影響
 ☆キリスト教が、大きな規模に達しなかったことの意味は大きい
 *キリスト教は東洋に発する神道や仏教とは異質な宗教であり
 *もしそれが日本に広まっていたとしたら
 *その後の日本の宗教世界は現在とは違ったものになっていた
 *日本人にとって一神教の世界は遠い
 ☆仏教を生んだインドの宗教
 *直接的な影響はそれほど大きくはない
 *二元論を基本のイラン系の宗教の影響は受けていない

⛳日本で、もっとも影響を受けたのは
 ☆中国を経由して伝えられた中国仏教
 *求めたのは日本人の側であり
 *中国仏教を信仰する人々が大挙して大陸から日本に来たのでない
 *仏教は土着の神道と習合し独自の発展を示していった
 ☆儒教や道教が影響し日本人の生活に即した信仰のスタイルが
 *長い時間をかけて確立された
 ☆現在の日本人は自分たちのことを無宗教と言いつつ
 *神道と仏教が混清した神仏習合的な信仰世界に生きている
 *結婚式をキリスト教式でやる習俗は広まったものの
 *キリスト教の信仰をもつようになる人間もほとんどいない
 ☆最近の重大な変化
 *日本人の信仰の核にあると祖先祭祀が衰退
 *必然的に、葬式仏教のあり方に対する批判や
 *葬儀の簡略化、脱仏教化という方向に結びつく
 ☆日本人が宗教の世界、信仰の世界に、関心を失っていない
 *葬式仏教とは区別される仏教の教えや開祖などについての関心は高い
 *パワー・スポットとしてブームになっている場所
 *多くは伝流均な神社や仏教の霊場である
 *宗教への関心が個人化したことが示されている
 ☆家を基盤とした伝統的な信仰は崩れ
 *新宗教も社会運動としては沈静化し
 *活動は保守的なものになってきた
 ☆信仰の個人化は、先進国に共通した現象である
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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『中国から学んだ日本の仏教』『南都六宗』『法華信仰』『密教』『浄土教』『禅』

2024年08月08日 | 宗教
🌸日本人は「無宗教」か1

⛳日本人中国の最新流行の宗教に学ぶ
 ☆日本の仏教は最初、百済から公式に伝えられた
 *それ以後、日本の仏教は中国からの影響を強く受け発展した
 ☆日本に仏教が伝えられた時代には、まだインドでも仏教は栄えていた
 *日本では、インドから直接仏教の教えを
 *取り入れようとする動き、ほとんど生まれなかった
 *中国に滞在していたインドの僧侶が日本にやってくることもあった
 *東大寺の大仏開眼供養の際に、その導師はインド僧であった
 ☆仏典「般若心経」のサンスクリット語の原本
 *インドに残されてなく、日本の法隆寺にのみ伝えられている

中国から日本に伝えられた仏教五層構造をとる
 ①基層、飛鳥時代から奈良時代にかけて伝えられた南都六宗の仏教
 *専門の僧侶が学問的な研鑽を重ねる学問仏教としての性格をもった。
 ➁南都六宗の仏教に「法華信仰」が取り入れられた
 *法華信仰は「法華経」自体への信仰を核とするもの
 *すべての衆生の救済を説くところに特徴があった
 *最澄の開いた天台宗では法華信仰がその核にある
 ☆鎌倉時代日蓮が「法華経」に釈迦の真実の教えが示されていると主張
 *法華宗(現在の日蓮宗)という新たな宗派の成立に結びついた
 ③法華信仰の後に日本に取り入れられたのが密教
 *密教関係の仏典の請来や仏像の造像も行われていた
 *中期密教を体系的な形で伝えたのが、最澄と空海であった
 *天台宗では、その後円仁や円珍が入唐し、改めて密教を請来している
 *密教は国家鎮護や現世利益をもたらす具体的な方法を示しており
 *貴族層を中心に大きな期待を集めることになる
 *奈良の南都六宗でさえ密教の影響を受け
 *薬師寺などでは今日でも護摩を焚く密教の儀礼が実践されている
 ④浄土教信仰の背景には「末法思想」の流行があった
 *末法思想はインドにはなく中国で発達した考え方
 *仏の教えのみが存在し、修行しても悟りに至れない時代のことをさす
 *日本では、1052年に末法の時代に入ったと認識され
 *天変地異や戦乱などもあり危機意識が高まった
 *阿弥陀仏の住まう西方極楽浄土へ往生することをめざす
 *浄土教信仰が盛んになっていった
 ☆浄土教信仰の核となる念仏
 *密教の行である念仏行として円仁によって伝えられる
 ☆鎌倉時代に入ると
 *法然が念仏以外の行を必要としない「専修念仏」の教えを説き
 *浄土教信仰が民衆にまで広がっていく端緒が切り開かれた
 *それは、浄土真宗の開祖となる親鸞に受け継がれていく
 ⑤
 ☆座禅の方法自体については中国天台宗を開いた智顎がふれていた
 ☆鎌倉時代以降、中国から数多くの禅僧が来日する

 *禅は広がりを見せていった
 ☆密教や浄土教信仰とは異なり
 *禅は武士や文人などには広まったが
 *現世利益的な側面が薄いため庶民層には広まらなかった
 *禅は茶道や華道、武士道などに影響を与え
 *日本独自の文化の形成に大いに貢献していく
                        (敬称略)
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『中国から学んだ日本の仏教』『南都六宗』『法華信仰』
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『活仏』『李氏朝鮮の宗教政策』『フィリッピンカソリック』『シク教』

2024年08月07日 | 宗教
🌸中国の宗教2

インドから伝播するヒンズー教と仏教
 ☆東南アジアで、ヒンズー教が信仰として受け継がれているエリア 
 *インドネシアのバリ島に限られる
 *バリ島におけるヒンズー教はバリ、ヒンズーと呼ばれる
 *東南アジア全体を考えると、ヒンズー教は根づかなかった
 ☆大乗仏教も東南アジアに根づかなかった
 *東南アジアにはインドから仏教が伝えられ、
 *一時期は大乗仏教が信仰された時代もあった
 *イスラム教徒の侵入などもあり、大乗仏教は衰えた
 ☆仏教の信仰そのものが盛衰をくり返していくなかで
 *東南アジアには上座部仏教が改めて伝えられた
 *スリランカ、ミャンマー、タイなどで定着していく
 ☆上座部仏教の特徴
 *厳格な出家主義が守られている
 *上座部仏教の僧侶は僧院で集団生活を営み、生産活動を行わない
 *出家した僧侶は戒律に則った生活を実践し
 *在家の信徒からの尊敬を集めてきたことから
 *人々の生活のなかに根差し、永続性をもった
 ☆インドから直接仏教が伝えられた地域がチベット
 *チベット仏教の特徴は「活仏」の信仰にある
 ☆活仏は如来や菩薩が人間に化身したもの
 *その人間が亡くなると別の人間に転生すると考えられている
 *そうした活仏の思想から生まれた
 *ダライ・ラマやパンチェン・ラマといった高僧の制度である

中国から仏教が伝わった地域
 ☆漢字文化圏に属する朝鮮半島、日本、ベトナム
 *朝鮮半島には、日本より早く仏教が伝来した
 *朝鮮半島における仏教は、中国の影響を受けっつ隆盛した
 *日本と同様に、法相や華厳の教えからはじまって
 *密教や浄土教思想、観音信仰や弥勒信仰、天台や禅宗の教え
 *盛んに取り入れられ、各種の仏像も造像されていった
 ☆朝鮮半島では、中国から伝えられた道教との習合も進む
 *現世利益をもたらす祈祷なども実践される
 ☆日本に仏教を伝えたのは百済の聖明王
 *朝鮮仏教は日本仏教の形成に大きな影響を与えていく
 ☆朝鮮王朝(李氏朝鮮)の宗教政策
 *朝鮮王朝は儒教を国教とし、くり返し廃仏を行った
 *中世の朝鮮半島において仏教は衰退した
 ☆中国から大乗仏教が伝えられたベトナム
 *ベトナムは、かっては漢字文化圏に属していた
 *中国との密接な関係から、ベトナムには大乗仏教が伝えられた

⛳アジアに於ける豊かな宗教世界
 ☆アジアに浸透した宗教としてはイスラム教とキリスト教
 *インドネシアは人口が多いので、世界で最大のイスラム教国
 ☆一神教的な性格が強いイスラム教
 *アジア土着の宗教と対立関係になる
 ☆キリスト教はアジア各地に影響を与えた
 *信者を獲得したが、支配的な宗教となっている国フィリピンだけ
 *国民の90%がキリスト教徒で。多くがカトリックの信仰
 *フィリピンの場合は、植民地化される以前の段階で
 *インドや中国の影響を受けることが少なく
 *文化的あるいは宗教的な意味で空白地帯であった
 ☆今日の韓国の宗教
 *儒教が一時国教化されることで
 *朝鮮半島では仏教が衰え宗教的な空白ができた
 *戦後の経済発展のなかで、空白を埋める形でキリスト教が広まった
 *現在、韓国ではキリスト教徒の占める割合は30%程度
 ☆韓国のキリスト教には新宗教的な要素が取り入れられ
 *布教師が神憑りするなど、日本人がイメージするエリート宗教としての
 *キリスト教からは遠い部分がある
 ☆アジア生まれの宗教としては、16世紀からのシク教
 *シク教はインドに生まれた宗教ではあるが、一神教的な性格がある
 ☆アジアでは、さまざまな宗教が共存し混清する
 *それは、宗教世界の豊穣さに結びついている
 *地域全体に共通する単一の宗教が存在しないことで
 *宗教が文化的にアジア全体を統合する機能を果たすことがない
 *それは、アジアを政治的、経済的に統合する際足枷にもなる
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『儒教』『道教』『中国人=現世中心』『老荘思想』『道教=無』

2024年08月06日 | 宗教
🌸中国の宗教1

⛳「儒教と道教」思想なのか、宗教なのか
 ☆中国には、固有の宗教として儒教と道教が存在する
 *2つにかんしては、宗教であるかどうか判断が分かれてきた
 *儒教には孔子という開祖、道教にも老子という開祖がいる
 *孔子のことばは「論語」という聖典に記され
 *老子の教えは「道徳経」に記されている
 *道教では老子とともに荘子が創始者と見なされている
 ☆孔子や老子は紀元前6世紀、荘子は紀元前4世紀の人物
 *儒教と道教には開祖と聖典があり、宗教の十分な資格を備えている
 ☆宗教か否かの議論があるのは
 *教師や信者によって構成される教団
 *聖職者と言えるような専門の指導者が存在しないから
 ☆宗教よりも思想の系譜としてとらえられる傾向が強い
 *儒教や道教の信仰をもつということは
 *入信するための形式が必ずしも明確ではなく
 *その点でも宗教の範疇に含めるのが難しい

⛳中国人は現世を中心に考える傾向が強い
 ☆儒教
 *「天」の観念があって人間に対して強い影響を与える
 *絶対的な神といった存在は想定されていない
 *創造神話も存在するが
 *世界全体を無から作り上げる創造神の観念は欠けている
 ☆道教
 *陰陽五行説にもとづく宇宙観が説かれ
 *神仙(神通力)や鬼などの実在が想定されてはいるが
 *その主たる関心は現世利益の実現におかれている
 *現実を超越した世界への関心はやはり薄い
 ☆儒教も道教も哲学や思想、倫理としての側面が強く
 *一方では民間信仰的な側面が強い
 *宗教の本質をなすと考えられる超越性には乏しい
 *キリスト教や仏教に見られる聖と俗の分離もなく
 *ユダヤ教やイスラム教のような
 *神が定めた絶対的な法に従うという考え方も欠けている

⛳中国では、重要な概念が「道」である
 ☆「道」は、中国の宗教全般の基本となる考え方である
 *後にはインドから伝えられた仏教にも大きな影響を与えた
 *その点は、仏教が「仏道」と呼ばれていたところに示されている
 ☆道とは、天によって定められた
 *人が実践しなければならない生き方であり規範である
 ☆孔子は、人が道を実践するにあたって
 *仁、義、礼、智、信からなる「五常」を重視した
 *この五常すべてを実践できる人間が
 *儒教において理想とされる人格であり
 *何よりも為政者に求められる資質とされた
 *儒教、理性で説明できない神秘的な事柄、扱わないと宣言している
 ☆孔子没後の儒教においては、祖先祭祀を重視するなど
 *論語の教えとは必ずしも合致しない傾向が目立つようになった
 *又神秘主義的な要素もあわせもつようになっていった
 ☆道教においても道の観念があったが
 *道教における道は、儒教における規範的な意味合いは弱く
 *宇宙の究極的な本源、本質といった意味をもっている

⛳中国の現世中心主義の国民性
 ☆中国に仏教が取り入れられた時点で
 *中国では、儒教や道教といった体系性をもつ宗教思想が存在していた
 ☆仏教が説く教えの内容は老荘思想と似ていた
 *大乗仏教においては「空」の考え方が強調され
 *すべてを空として見ることが求められる
 *道教には、この空と似たものとして「無」の考え方があった
 *中国の人々は仏教の空を知る前に道教の無を知っていた
 *空を無として受け入れることができた
 ☆中国では、儒教・道教においても現世の価値は否定されず
 *いかに現世においてよりよい生を送るかに重点がおかれる
 ☆中国仏教はインド仏教に見られる現世否定の側面をそぎ落とし
 *現世に生きることに価値を見いだす教えへと変容を遂げた
 ☆死後の生まれ変わりについても
 *それを苦としてとらえるのではなく
 *浄土に生まれ変わることをめざす来世信仰へと転換していった

⛳現世中心主義の代表
 ☆6世紀に智顎により開かれた開かれた天台宗の教え
 *智顎は「法華経」を重視し釈迦の真実の教えとした
 *「法華経」は、すべての衆生の救済を強調する経典で
 *現世における救いの可能性を切り開くものであった
 ☆智顎は、瞑想の技法としての禅について
 *中国において禅宗が確立される基礎を作った
 *禅宗もまた、インドにはない中国独自の宗派である
 ☆来世信仰の代表浄土教
 *浄土教を開いたのは5世紀から6世紀にかけて活躍した曇鸞
 *阿弥陀仏の住まう西方極楽浄土に往生し、成仏することを説いた
 *浄土教の信仰がインドではなく中国で強調されるようになった
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『ヒンズー教の性的な力=解脱』『ヒンズー教と密教』『サードゥ』

2024年08月05日 | 宗教
🌸ヒンズー教と密教2

⛳ヒンズー教の性的な力への信仰
 ☆ヒンズー教
 *輪廻や業などバラモン教からさまざまな宗教的観念を受け継ぐ
 *仏教などの影響を受けつつ、新たな組織化、体系化を推し進めていく
 *ヒンズー教では、宗教的な実践としてヨーガが重視された
 ☆ヨーガの技法で身体のなかに眠っている性的な力であるを覚醒させ
 *会陰から頭頂まで身体の7箇所にある「チャクラ」を開き
 *解脱を果たしたり、呪術的な力を身につけたりすることができるとした
 *ヒンズー教独自の技法であり
 *仏教にも影響を与え、密教の形成を促すことになった
 ☆ヒンズー教に特徴的なこは、牛が信仰の対象になっている
 *牛はシヴァの乗り物で、ヒンズー教徒は牛を食用にすることはない
 *ヒンズー教では牛が神聖であるがゆえに禁忌の対象
 ☆ヒンズー教が形成され、民衆の信仰を集めることで
 *仏教はしだいに劣勢に立たされていく
 *仏教は、再興をはかるためにヒンズー教の信仰を取り入れて
 *形成されたのが「密教」である
 ☆密教は神秘主義的な仏教の教えであり、真言密教とも呼ばれる
 *密教以外の一般の仏教は「顕教」と呼ばれる
 ☆中国や日本には、この中期密教までが伝えられた
 ☆インドでは、その後も密教はさらなる展開を続け
 *ヒンズー教に接近し、意図的に通常の倫理道徳にさからうことで
 *日常を超えた世界に行き着くことをめざす後期密教が形成されていく
 *後期密教、中国や日本には伝えられなかったがチベットには伝えられた

密教が仏教を消滅させた
 ☆仏教がヒンズー教を取り入れ密教を形成した
 *その勢力を盛り返す上で効果的であった
 *密教では、経典を通して教えを伝えるだけではなく
 *複雑な儀礼を実践することによって神秘的な力を呼び出し
 *それによって現実を変容させることができると説かれた
 *さらには、ヨーガの行法を用いることで身体を変容させ
 *修行者は霊的な力を備えることができるようになる
 ☆密教はヒンズー教から多くのものを取り入れて成立しただけに
 *ヒンズー教のなかに溶け込んでいってしまう危険性があった
 ☆仏教がその誕生の地インドから消滅していった原因は
 *仏教が密教という形態を取ることでヒンズー教に接近し
 *その区別がつかなくなったことが大きく影響した
 ☆仏教が空の立場を強調したのに対して
 *ヒンズー教はあくまで実在論の立場をとり
 *ブラフマンとアートマンの一体化を説く六派哲学などが隆盛を迎える
 ☆12世紀頃に、インドでは仏教がヒンズー教のなかに吸収された

⛳ヒンズー教と対立関係のイスラム教
 ☆16世紀、イスラム王朝であるムガル帝国がインドに成立
 *イスラム教の影響が強くなっていく
 *ヒンズー教は、経済的な発展が著しい現代のインドにおいても
 *生きた信仰として機能している
 ☆ヒンズー教には、出家して修行し「サードゥ」と呼ばれる苦行者も多い
 *特異な修行を売り物にしていたりする者もいる
 ☆インドの独立に貢献したガンジーは「非暴力」を掲げた
 *その思想はヒンズー教の不殺生の考え方に由来する
 ☆ヒンズー教は民衆の生活に深く根差し
 *多様で混沌とした宗教世界であるだけに
 *インドの近代化には多大な困難が伴う
 ☆今日のインドには、仏教に改宗する人間が生まれている
 *彼らはカーストによる差別を嫌って
 *平等思想を説く仏教に引かれたのだが
 *そうした人たちがあらわれるのは、ごく最近になってからだ
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『ジャイナ教』『ヒンズー教』『シヴァ』『オーム真理教』

2024年08月04日 | 宗教
🌸ヒンズー教と密教1

⛳増え続ける神々
 ☆インドでは、バラモン教を批判する形でジャイナ教が勢力を拡大した
 *ジャイナ教の開祖マハーヴィーラは釈迦と同時代の人間
 ☆ジャイナ教の教え
 *マハーヴィーラの前に23人の先駆者がいた
 *開祖は、仏陀とは異なり、苦行を続けそれで悟りに達したとされる
 *教えは生き物を殺さない不殺生の徹底など
 *仏教における五戒に似た戒律を厳格に守り
 *八正道のなかに含まれる正見などを実践しようとする点で
 *初期仏教とかなり共通している
 ☆仏教もジャイナ教も宗教も経典や聖職者を絶対視せず
 *清貧の生活を守ろうと試み・出家の在り方も共通している

インドでは大乗仏教の哲学は難解で、一般の民衆から遊離していく
 ☆バラモン教は、民衆のあいだに広まっていた民間信仰を取り入れ
 *再組織化していく動きが生まれる
 *そのことが、やがてはヒンズー教の誕生に結びつく
 *ヒンズー教の形成は、仏教の刺激を受けてのもので
 *バラモン教を再編成し、より柔軟な教えの体系を作り上げた
 ☆インドでは、6世紀ごろヒンズー教が仏教を凌駕する
 *ヒンズー教に対する仏教の影響は、神像の造像がはじまった
 *仏教において仏像の造像が盛んに行われるようになった
 ☆バラモンの営む祭祀が中心で神像は作られていなかった
 *ヒンズー教になり、神像が盛んに作られるようになることで
 *ヒンズー教は、多神教としての性格をより明確にしていった
 *今日のヒンズー教の世界、多くの神々の像が造られ、信仰の対象である

ヒンズー教の段階の神
 ☆3つの神が信仰を集める(ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ)
 ☆ヒンズー教の神々
 *神話的な家族関係や化身の原理などを通して
 *互いに融合したり新たな性格の神を生み出すことによって
 *ヒンズー教における多神教的な世界を形作っていった
 *シヴァはそのなかでもとくに重要な役割を果たした
 *その信者が数多くの派に分裂して多様な信仰組織を生み出す
 ☆シヴァは、一神教の創造神の地位を確保までにはなっていないが
 *日本のオウム真理教はシヴァ大神を主宰神とした
 *シヴァが破壊を司る神であったことが教団のたどった道を暗示している
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『大乗仏教』『般若心経=空』『唯識』『阿頼耶識=無意識』

2024年08月03日 | 宗教
🌸仏教の成り立ち3

⛳仏教(大乗仏教の誕生)
 ☆世界全体を創造、支配、根底から破壊する絶対的な神を
 *信仰の対象とせずあくまで人間のこころを問題にした
 *そこに、仏教の特異な性格を見ることができる
 ☆初期仏教の中道の教えに満足せず
 *ダイナミックな教えの確立をめざしたのが大乗仏教の運動であった
 *大乗仏教の出現は、釈迦の入滅後700年が経ってから
 ☆大乗仏教では、上座部のなかでもっとも有力な勢力となった

⛳あらゆるものは救われる
 ☆大乗仏教の立場からの
 *初期仏教や部派仏教に対する批判や
 *仏典「般若心経」の内容を検討することで理解できる
 ☆「般若心経」、すべては空であるという点が明確に主張されているが
 *十二縁起や四諦八正道を空とし、それが実在しないという立場をとる
 ☆「般若心経」を含む「般若経」は大乗仏教の先駆をなすもので
 *まさに空の思想を展開したところに特徴がある
 *「般若心経」他「華厳経」「浄土経典」「法華経」「涅槃経」等が含まれる
 ☆大乗仏教全般に共通点
 *あらゆる存在の救済が重視され、その役割を担うものとして
 *「如来」や「菩薩」が信仰の対象とされた
 ☆如来は悟りを開いた存在であり、そのモデルは開祖の釈迦であった
 *如来には盧舎那仏、薬師如来、阿弥陀仏、弥勒仏などがある
 *それぞれが特有の役割を果たしている

仏像の誕生
 ☆不動明王に代表される明王や梵天、帝釈天、吉祥天など
 *仏教ではインドの宗教に由来する存在が信仰対象となってきた
 ☆信仰の具体的な対象になったのは釈迦の遺骨である「仏合利」
 *それを収うるたう にストゥーパが作られた
 *日本で死者の供養のために用いられる卒塔婆の語
 *ストウーパの音写である
 ☆釈迦の足跡を線で表現した「仏足石」が崇拝の対象になった
 ☆如来蔵思想のなかで強調されるのが「仏性」の考え方である
 *救済の対象となるあらゆる存在は
 *そのなかに将来悟りを開いて仏になる可能性を秘めた
 *仏性を宿しているとされた
 ☆大乗仏教におけるもう1つの思想的発展が唯識
 *すべての存在はこころに発しているとする唯心論的な考え方
 *唯識説ではこころの根底に「阿頼耶識」を想定し
 *そこにあらゆる存在を生む種子が内蔵されているとした
 ☆現代で阿頼耶識とは
 *精神分析学で説かれる無意識に対応するものである
 *唯識説は先進的な心理学の理論としても注目されている
                        (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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『大乗仏教』『般若心経=空』『唯識』『阿頼耶識=無意識』
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『仏典=偽経』『仏教(無我⇒苦消失)』『十二縁起』『四諦八正道』

2024年08月02日 | 宗教
🌸仏教の成り立ち2

⛳すべての仏典は「偽経」である
 ☆仏典は、それぞれの宗教に存在する聖典の一種である
 * 一神教における聖典とは根本的に性格を異にしている
 ☆ 一神教では、その内容は定められている
 *いくら聖典と内容が重なるとしても、公式な聖典とは認められない
 *キリスト教では、非公式のものは「外典」と呼ばれる
 ☆仏教では、公式に定められた聖典は存在しない
 *どの仏典を所依の聖典とするかは宗派によって異なる
 *ある宗派が認めている仏典でも、宗派が異なれば聖典ではない
 ☆仏典に「偽経」という言い方がある
 *中国や朝鮮半島、日本など、インド以外で作られた経典を言う
 ☆釈迦の教えを信奉する人間の数が増え
 *出家者が共同で生活する「サンガ ゴ」仏教教団が組織される
 *教えを文字で書き著す必要が出てきた
 *そこで行われたのが、「結集」
 *結集は何度か開かれたとされる
 *弟子たちの記憶にもとづいて師である釈迦の教えを披露し
 *精査した上で仏典を作ることが試みられた

⛳煩悩はなぜ生じるか
 ☆釈迦の入滅後「大衆部」と「上座部」への分裂が起こる
 *上座部は保守派で戒律に徹底的に従うことを求めた
 *その緩和を求める動きが生まれ
 *金銭による布施が法にかなっているとする大衆部が誕生した
 ☆仏教の大衆部と上座部に内部分裂を起こして「部派仏教」の時代
 *その後に「大乗仏教」の運動が勃興し仏教は大きな変容を遂げていく
 ☆初期仏教は、バラモン教のウパニシャッドに示されたような
 *壮大な宇宙論には関心を寄せず、人間の「こころ」を問題にした
 *このこころの重視は、その後の仏教にも受け継がれていく
 ☆空や無を認識するのは、こころにほかならない
 *人間のこころに生じてくるのが各種の「煩悩」であり
 *煩悩にとらわれることで人は「苦」を感じる
 *人が生きることが必然的に苦をともなうという認識
 ☆仏教に限らずインドに生まれた宗教全般に共通する基本的な考え方
 *苦は、輪廻のくり返しがもたらす苦にも結びついていく

バラモン教では、苦行を通してその苦を克服していく必要が説かれる
 ☆釈迦も出家後の修行時代にはこの苦行を実践した
 ☆仏教では、苦を感じる主体である自己という存在を
 *実在をともなわない「無我」としてとらえることで
 *苦やそれを引き起こした領悩が消え去るという立場をとる
 ☆苦を感じる主体がそもそも存在しないならば
 *苦などあり得ないというわけ
 *根本的に「無常」であるという認識が働いている
 *無常であるなら物事が永遠に続くと考えるのは愚かなことである
 *それは自我あるいは個我についても言えることで
 *無我と無常とは一体の関係にある
 *本来、世界は無常で自己は無我であり、苦を感じる必要はない

煩悩が生じてくる理由
 ☆初期仏教で「十二縁起」の説で説明されている
 *人間が吉を感じるのは老いて死ぬという現実があるからで
 *老死があるのは、人間が生を得たからにほかならない
 *十二の縁起を老死から遡っていくならば
 *最終的には無明、つまりは根本的な無知にたどりつく
 ☆初期仏教の教えのもう一つ重要な柱「四諦八正道」
 *四諦の諦は真実を意味し苦諦、集諦、滅諦、道諦からなる
 *人間が迷うのは苦があるからで、苦は煩悩によって生じ
 *煩悩がなくなった状態が仏教の求めるところである
 *苦を滅する具体的な方法として八正道が示されている
 *正しく物事を見て、正しく考え、それを正しくことばにして表現し
 *正しい振る舞いを実践し、正しい生活を実現し、正しい努力を行い
 *正しい心遣いを示し、正しい精神統一を行うべきだという
 ☆初期仏教の教え、過激な苦行にも行き着かないし快楽主義にも堕しない
 *両者の中間を行く「中道」であった
 ☆キリスト教やイスラム教について言えることだが
 *新しい宗教が誕生したばかりの段階では
 *世の終わりが近づいていることに対して警告が発せられ
 *根本的な悔い改めや社会の全面的な刷新などの必要性が主張される
 *終末論が説かれる
 *しかし、仏教の誕生直後には極めて穏当な教えが説かれた
                        (敬称略)
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『真俗二諦』『仏像』『出家者』『解脱』『釈迦とキリストの違い』

2024年08月01日 | 宗教
🌸仏教の成り立ち1

⛳出家が築いた壮大な哲学体系
 ☆仏教で言う法は宇宙の法則としての側面が強い
 *世俗の生活を律するような規範としての性格は弱い
 *仏教では、聖なる世界と俗なる世界とが明確に区別されている
 ☆仏教には「真俗二諦」という考え方がある
 *究極的な真理「真諦」と世俗的な真理「俗諦」は区別されている

 ☆仏教では、出家という行為が重視されている
 *仏教の修行に専念するなら、世俗の世界を捨てて
 *聖なる世界に生きるべきだと考えるならば
 *性の欲望を否定し、出家者に独身であることが求められる
 (キリスト教と共通する)
 ☆仏教では偶像崇拝が禁止されていない
 *ユダヤ教やイスラム教では偶像崇拝は禁じられてている
 *キリスト教では相当に緩和されている
 *仏教美術も発展し、多種多様な作品が生み出されている
 ☆仏教美術の代表が仏像
 *仏という存在は悟りを開いた人間を意味する
 *仏像は神のような超越的な存在を描き出したものではない
 *しかし信者の宗教生活のなかで仏は具体的な信仰の対象となっている
 *その点では他の宗教における神に近い役割を果たしている
 ☆仏像の背景に高度な哲学思想の存在が影響している
 *仏像は、現実的な利益を与えてくれる偶像であるにとどまらず
 *仏教で説かれた宇宙についての真理を体現し
 *その世界に信仰者を導く役割を果たした
 *キリスト教で偶像崇拝の禁止の緩和し
 *神学体系の構築が進んだことと共通している

⛳キリスト教と仏教との共通性
 ☆出家した人間が聖職者として権威ある立場を確保している
 *聖職者で構成される宗教的な権力機構が確立されている
 ☆カトリック
 *ローマ教皇を頂点に聖職者によるヒエラルキーができあがり
 *ヒエラルキーが一般の信者を支配する
 ☆仏教
 *宗派で宗祖を頂点に抱く権威構造が作り上げられている
 *出家者が世俗の生活を離れ労働から解放されている
 *出家者は信仰生活に専念できる環境ができあがっている
 ☆キリスト教では、出家者は修道会に属し、修道院で生活
 ☆仏教では、僧侶が功徳を与える代わりに
 *在家の信者が布施をする体制が作られた
 *労働から解放された僧侶は、釈迦や宗祖の教えを学び
 *壮大な宗教哲学や宗教思想を築き上げていった
 ☆仏教とは、宗教哲学で世俗的な欲望からの解放である
 *解脱をめざす実践でもありさまざまな方法論が生み出された

⛳釈迦の生涯
 ☆釈迦はあくまで人間である
 *イエス・キリストのように半分神としての性格をもっていない
 *釈迦は、神のことばを媒介する予言者とも違う
 ☆仏教の聖典である仏典に記されている内容
 *基本的に釈迦による説法であり、神からのメッセージではない
 ☆釈迦は、解脱に至るのに苦行を中止した
 *バラモン教の枠組みからの離脱を意味した
 *釈迦は悟りを開き、覚醒した者として「仏陀」と呼ばれる
 *最後は故郷の近くで途中で亡くなった(「入滅」「涅槃」)
 *輪廻のくり返しを離脱して永遠の眠りについた
 *最終的な教えの完成として解釈されている
 ☆釈迦が悟りの体験を経たということは
 *仏教の性格を考える上で極めて重要な意味をもった
 ☆一神教の世界では、神によるメッセージが重要な意味をもつ
 *仏教では悟りは、こころのなかでの根本的な変化が出発点だ
 ☆一神教では、人間が自分自身で救われることはなく
 *それはもっぱら神にゆだねるしかない
 *仏教では自ら救われることが可能となった
 ☆釈迦のあり方
 *キリストが救世主となり、ムハンマドが預言者となって
 *一般の人間とは一線を画す存在になったこととは対照的である
 *いかなる方法をとれば悟りにもっとも近づけるのか
 *個々の仏教思想家や個別の宗派は、独自にそれを開拓していく
                        (敬称略)
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『ヴァルナ』『タパス』『無我』『輪廻』『アーリア人』『叙事詩』

2024年07月31日 | 宗教
🌸仏教がヒンズー教に負けた理由

⛳神々の交代劇
 ☆バラモン教の神話的な世界は、典型的な多神教である
 *天界の神ヴァルナ、火の神マグニ、神酒の神ソーマ
 *太陽神スーリヤ、契約の神ミトラ、英雄神インドラ等
 ☆一神教の世界においては
 *世界を創造した創造神が絶対的な存在として崇拝され
 *それは基本的に名前をもたない神である
 ☆多神教の世界、神々には固有の名前が与えられる
 *固有の特性によって区別されている
 *しかし、神々に決定的な上下関係があるわけではない
 *ヴァルナもバラモン教が発展で、その中心的な地位を失っていく
 *多神教の世界では、神々の役割の交替や混清の現象頻繁に起こる
 ☆神話と祭儀の結びつき
 *バラモン教にのみ見られるものではない
 *あらゆる宗教に見られる普遍的なものである
 *バラモン教も神を祀るための宗教である
 ☆バラモン教に固有のこととして苦行者の登場
 *苦行者は森に隠棲して隠者としての生活を送り
 *「タパス」と呼ばれる苦行を実践した
 *その苦行のなかには断食や不眠の行
 *あるいはエクスタシーをもたらす物質の摂取などが含まれた
 ☆インドにはその後、釈迦やヨーガの行者など
 *苦行を実践する人間が次々と現れた
 *伝統は現代にまで引き継がれている
 *そのはじまりはバラモン教の時代だった

⛳生きることは苦である
 ☆苦行者は個人としての救済を求めるなかで
 *哲学的な思索を展開していく
 *個人としての実体は存在しないとする
 *「無我」の考え方が強調された
 ☆仏教もこの一点においてバラモン教を引き継いだ
 *バラモン教を引き継いだヒンズー教とは区別されるが
 *仏教のなかでも密教は個我の実在を説く実在論の立場に立ち
 *その点でバラモン教に近いが、その関係は複雑である
 ☆古代ギリシアなどにも輪廻の考え方は見られる
 *インドでは生きること自体が苦と見なされており
 *その点は特異で、マニ教の考え方はこれに近い
 ☆中国にもインドから輪廻の考え方が伝えられる
 *現実の世界を生きることを必ずしも苦ととらえない中国の人々
 *インド的な輪廻の思想は受容しなかった
 *それを変容させ、浄土教に見らる来世信仰を作り上げていく
 ☆輪廻のくり返しから逃れるための解脱の方法として開拓された
 *「ヨーガ」の技法 で、バラモン教から生まれた宗教的な実践だった
 ☆バラモン教の発展としての2つの叙事詩
 *「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」の存在
 *2つの叙事詩は、仏教が誕生する前の時代に完成していた
 *基本的には王国の支配をめぐる対立を描いた世俗的な物語
 *各地を遍歴する吟遊詩人によって語り継がれた
 *そのなかには神々の物語も含まれている
                        (敬称略)
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                           ヴァルナ


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『ゾロアスター教』『マニ教』『二元論』『アウグスティヌスは回心』『秘跡』『魔女狩り』

2024年07月30日 | 宗教
🌸東と西をつなぐイランの宗教

消えた宗教
 ☆東の宗教と西の宗教の繋がり
 *両者はまったく無関係に発展していったわけではない
 ☆仏像の背後に「光背」という光の輪がある
 *イエス・キリストやキリスト教の聖人たちも
 *「ニンブス」と呼ばれる光の輪を頭に抱いている
 *その原型は、ギリシア彫刻の影響を受けている
 *仏像が造形は、ガンダーラ美術に求められる
 ☆東と西の2つの宗教世界をつなぐ役割を果たした地域
 *古代のペルシア、現代のイランでありイランでは
 *ゾロアスター教やマニ教といった、独自の宗教が生み出された
 ☆ゾロアスター教やマニ教宗教は東にも西にもその勢力を拡大し
 *東西の宗教世界をつなぐ役割を果たした
 ☆イラン宗教が、注目されてこなかったのは
 *ゾロァスター教もマニ教もやがて衰え、消滅している
 ☆イランの宗教の特徴は、二元論(善悪二元論)
 *その特徴は、 ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと受け継がれた
 ☆セム的一神教とイラン宗教対比したとき
 *一神教では唯一絶対の創造神を信仰の中心におき
 *基本的に一元論の立場をとる
 ☆両者の対比と対立は、アウグスティヌスが回心を遂げることで
 *二元論のマニ教から一元論のキリスト教へと転換を果たした
 *キリスト教の立場からすれば、キリスト教のマニ教に対する
 *最終的な勝利を予言する出来事
 *たまたまどこかで遭遇して相争うようになったと考える
 ☆善と悪に優劣をつけないのがゾロアスター教の特徴
 *善と悪との対立は永遠に続かず
 *最終的には善の勝利に終わる
 *善の方が、悪に比べて優位な立場にある
 *キリスト教の最後の審判のような鮮烈な出来事が伴わない

⛳植物の根すら抜いてはならない
 ☆マニは自分の教えを伝えることに熱心
 *自ら外国での伝道に従事し、弟子たちにもそれを指示した
 *マニは投獄され、最後には獄死している
 ☆マニ教の世界観はゾロアスター教の影響を受け
 *基本的に善悪二元論である
 *世界は善なる創造神により創造されたものではない
 *世界の創造と歴史は、この2つの存在の対立から生じる
 *マニ教においては現世否定、現世拒否の傾向が強く打ちだされた
 *仏教やヒンズー教の東の宗教の影響が見られる
 ☆善と悪とともにマニ教における二元論の特徴は
 *霊的なものと肉体との対立である
 *それが、善悪の二元論とも交わり、マニ教独特の世界観を形成する
 ☆マニの教えは、人間はこの世に住み、肉体を与えられたことによって
 *苦しんでいると考え、仏教における煩悩の考え方に通じている
 *殺生や肉食を慎み酒を控えるといったことも
 *仏教でも、ユダヤ・キリスト教でも勧められる戒律だ
 ☆マニ教の場合にはそれが徹底された
 *植物の根を抜くことさえ殺生として禁止された
 *メロンやキュウリの果物や透き通った野菜だけが好ましい食べ物
 *快楽のために性的な欲望を満たすことが禁じられただけではなく
 *子孫を増やすことで物質的な世界を強化することも認められなかった

アウグスティヌスの回心
 ☆自らの罪深さを認めて懺悔し受け入れをことで
 *原罪からいかに逃れることができる方向性を示した
 *それが、個人が救済される具体的な方法を教えることになり
 *その後のキリスト教の展開に多大な影響を与えた
 ☆中世になると、懺悔を含む儀礼的な行為が
 *七つの「秘跡」にまとめあげられていく
 *秘跡「洗礼」「聖体」「婚姻」「叙階」「堅信」「ゆるし」「終油)」
 ☆キリスト教徒のたどる生涯の重要な段階
 *それぞれ宗教的な意味づけを与えられ、聖化された
 ☆秘跡を与えるのは教会の役割で
 *そこにキリスト教において教会組織が発展していく原因があった
 ☆その一方で、キリスト教は多神教的な要素を取り込んでいくことで
 *信仰が拡散し、その統合が脅かされる可能性が出てきた

 *正統的な教義を定める必要が生まれ
 *「公会議」の場においてなされるようになっていく
 *三位一体論もマリアの無原罪の御宿りの教義も
 *公会議で議論の対象となった
 ☆権威構造が明確な宗教は、キリスト教以外にはない
 *そこから外れる教えは「異端」の烙印を押された
 ☆中世ヨーロッパにおいて
 *異端を取り締まる機関として設置された
 *異端審問所で、異端と決まれば火あぶりの刑などに処せられた
 *魔女の使う呪術が異端的な信仰として禁じられるようになったから
 *魔女狩りが行われるようになる                           
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『聖と俗の世界』『モスク』『ムハマンドの画像』『列聖』『外敵の侵入』

2024年07月29日 | 宗教
🌸イスラム教

「イスラム教聖職者」は存在しない
 ☆イスラム教がキリスト教と異なるのは、聖と俗についての考え方
 ☆キリスト教では聖なる世界と俗なる世界とは根本的に区別される
 *出家した人間が聖職者になる
 ☆イスラム教では聖と俗の世界は分離されていない
 *イスラム教はユダヤ教に近い
 ☆イスラム教聖職者と呼ばれている人たち
 *信仰上の指導者であり、宗教的な事柄を実践する点では
 *聖者であるとも言えるが、世俗の世界を離れた出家者ではない
 *妻帯し家庭ももうけており、あくまで俗人
 ☆ウラマーは、「イスラム法学者」とも訳される
 *現状においてシャリーアをどう適用するか
 *その判断がこのイスラム法学者に任される
 ☆イスラム教の礼拝所「モスク」
 *ユダヤ教「シナゴーグ」キリスト教「教会」の礼拝場がある
 *イスラム教のモスクはシナゴーグに近い
 ☆ヨーロッパのカトリックの教会
 *聖人の聖遺物が祀られ、それは神聖なものと考えられている
 *礼拝の対象のキリスト像やマリア像の場合も神聖視されている
 ☆モスクには、神聖なものはいっさい存在していない
 *ムスリムが日々の礼拝を行う際に目処とする
 *メッカの方角「キブラ」を示す「ミフラーブ」という窪みだけ
 *モスクに聖なるものがないように、メッカにも実は神聖なものはない
 *メッカを「聖地」と呼んでいいのかは問題である

⛳顔が描けないムハンマド
 ☆イスラム教においては偶像崇拝の禁止が徹底されている
 *モーセの十戒で、唯一絶対の神だけを信仰することとともに
 *偶像を作ることが戒められていた
 ☆ユダヤ教ではこの偶像崇拝の禁止は厳格に守られてきた
 *キリスト教は、禁止は緩和され多くの聖像が作られていった
 *十字架、キリスト像やマリア像は偶像で、偶像崇拝にあたる
 ☆イスラム教ではユダヤ教
 *偶像崇拝の禁止は徹底されている
 *アッラーの像が作られることはないし
 *預言者ムハンマドについても像が作られることはない
 *ムハンマドの姿を絵に描く場合でも
 *顔の部分は空白の丸で表現され、目鼻は一切つけられない
 ☆モスクを装飾する場合も、美しい色のタイルが用いられるが
 *模様はあくまで抽象的なもので、人物や物が描かれることはない
 *タイル以外にモスクの壁を飾るのは、アラビア語の文字だけである
 *聖人を葬った墓が「廟」としてムスリムの信仰を集めてきた
 ☆キリスト教のカトリックでは、聖人として認められるには
 *ローマ教会に「列聖」される必要がある
 *イスラム教にはそうした制度はない
 *カトリックのバチカンにあたるような中央集権的な組織ない
 ☆イスラム教においては、教団組織はそれほど発達していない
 *イスラム教の神道との共通性この点でも似ている
 ☆仏教の寺院には檀家が所属し
 *その点でキリスト教の教会と近い

2つの一神教が起こした「文明の衝突」
 ☆イスラム帝国が支配した地域
 *エジプトやペルシア、ギリシアなど古代の文明が栄えた地域
 *そうした文明の遺産を取り込むことが可能だった
 *この時代のイスラム教文明は、先行するキリスト教文明を
 *質の面ではるかに凌駕していた
 ☆イスラム教文明は、外敵の侵入でその存立を脅かされる
 ①十字軍の襲来 ➁モンゴル軍による来襲
 *ペルシアを征服したモンゴル軍はバグダードに押し寄せ
 *長期にわたって続いたアッバース朝はついに崩壊する
 ☆近代に入るとイスラム教の王朝や帝国は崩壊
 *欧米列強による植民地支配の対象となった
 *イスラム教文明は、キリスト教文明より劣勢な立場に立たされる
 ☆イスラム教文明が広がった地域
 *現代のエネルギー革命の主役となった石油の産出国が多く
 *アラブの国家を中心にしだいにイスラム教を信奉する諸国
 *世界に対する発言力を増していく
 ☆「イスラム革命」の影響は大きく
 *イスラム教という宗教の存在価値を世界に向かって
 *一挙にアピールすることにつながった
 ☆イスラム革命を主導したホメイニー
 *イスラム法学者による統治の考え方を打ち出し
 *シャリーアに則った政治支配の実現をめざしたのである
 ☆グローバル化の進展でヨーロツパ諸国に数
 *多くのイスラム教徒が労働力として移民してきた
 ☆第2次世界大戦後にユダヤ人の国家イスラエルが誕生し
 *パレスチナ人を抑圧するとともに周囲のイスラム教の諸国と
 *対立関係に陥った
 ☆注目されるのが、「イスラム金融」の発展
 *シャリーアで禁じられた酒類や豚肉に関係する企業への融資
 *デリヴァティブなどへの投資を避けようとするところに特徴がある
 *節度のある金融のシステムとしても注目されている
 *投資がシャリーアにかなっているかどうかを判断するのは
 *イスラム法学者の役割
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『聖と俗の世界』『モスク』『ムハマンドの画像』『列聖』『外敵の侵入』
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『一神教の矛盾』『異端カタリ派』『現世利益』『善悪二元論』

2024年07月28日 | 宗教
🌸 一神教と多神教は対立するか9

一神教は根本的に矛盾している
 ☆善悪二元論を強調するマニ教のような宗教が台頭してきた要因
 *イラン宗教の伝統でもあったから
 ☆ 一神教には根本的な矛盾がある
 *二元論はその矛盾を解消するために生み出されたのでは
 *一神教では唯一絶対の善なる存在である創造神
 *この世を創造したのが根本的な前提である
 ☆善なる神によって創造された世界
 *現実に悪が存在し、人間はそれによって苦しめられている
 *善なる神が創造した世界に悪が存在しなければならないのか
 *一神教が抱える根本的な矛盾であった
 *一神教の 1つの答え
 *悪の根源を悪魔に求め、悪魔は天使が堕落したと解釈する
 *世界には悪は存在しなかったが、天使の堕落によつて悪魔が生まれた
 *それが悪を生み出すことになったとの理由になっている
 *それは、キリスト教において「原罪」の観念に示されている
 ☆人間は神によって創造された存在であり
 *その時点では悪を免れた善なる存在であった
 *エデンの園にいた人類の始祖アダムとイブは蛇に誘惑され
 *性的な快楽を知って堕落する
 *それ以降、人間は労働と死を免れることができなくなる
 *人間は、絶えず自らの罪を自覚し、罪の許しを得るために
 *神を信仰しなければならなくなった
 ☆世界における悪の存在の説明がなされたが
 *それは根本的な解決とは言えなかった

善悪二元論
 ☆善なる世界に悪が存在する矛盾を抱え込む必要がない
 *善と悪とは最初から並立しており
 *両者は対立を続けてきた
 * 一神教の悪の発生の説明よりも説得力をもつ
 ☆実際キリスト教の歴史で善悪二元論を強調する
 *人物や宗派が生み出され、勢力を拡大した
 *そうした勢力は、正統的な立場に立つカトリック
 *即ち、ローマ教会からは「異端」のレッテルを貼られる
 ☆キリスト教には数々の異端が生まれるが
 *異端の最大の特徴はこの善悪二元論を説くことにあった
 ☆カタリ派の思想や救済論、その信奉者に求められる極端な禁欲
 *マニ教の場合と共通し、その宗教世界の構造はほぼ同一である
 *両者の間に直接的な関係はなくても
 *類似した宗教運動が生み出されてくる背景には
 *キリスト教会あるいは一神教の抱える根本的な矛盾があったから

⛳そして二元論が残った
 ☆宗教が社会全体に広がり安定した基盤を確保していくためには
 *民衆に受容される必要がある
 *民衆が望むのは難解で複雑な宗教哲学や神学ではなく
 *現実の社会のなかでいかに幸福な生活を実現していくか
 *それに役立つ教えであり、儀式の体系である
 ☆徹底の禁欲を説くマニ教のような宗教は民衆には好まれない
 *社会状況が極めて悪化し、現実の世界に生きることに
 *希望を見いだせないような危険な事態が訪れない限り
 *民衆が望むのはあくまで現世利益である
 *徹底した禁欲主義の信仰ではない
 ☆キリスト教やイスラム教、仏教にも信仰としての厳しさがあり
 *禁欲主義も見られるが、そうした宗教においては
 *民衆が好むような現世利益の実現を説く教えも発達を見せた
 ☆キリスト教やイスラム教では聖人崇拝が発達
 *仏教では観音菩薩などの菩薩信仰が発展した
 *それは、宗教がもつ本質的な厳しさを緩和する役割を果す
 ☆ゾロアスター教やマニ教、その面が不足していたのかも
                        (敬称略)
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⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『世界の宗教がざっくりわかる』





 『一神教の矛盾』『異端カタリ派』『現世利益』『善悪二元論』
(ネットより画像引用)
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『ヒンズー教』『バラモン教』『ヴェーダ』『アーリア人』

2024年07月27日 | 宗教
🌸仏教がヒンズー教に負けた理由1

⛳信者数では決まらない「三大宗教」
 ☆日本人は「世界の三大宗教」という言い方を好む
 *三大宗教(キリスト教、イスラム教、仏教)
 *仏教に比較すれば、ヒンズー教の方がはるかに信者の数は多い
 ☆中国の宗教、共産主義政権下で、宗教活動は制限されている
 *信教の自由 はある程度保障されていても、布教などは自由にできない
 *法輪功のように、厳しく弾圧された宗教もある
 ☆経済発展が続くなかで現世利益的な信仰が求められ
 *儒教や道教の信仰が盛り返し、仏教も復興の兆しが見えてきた
 *中国本土で信教の自由が全面的に保障されるようになれば
 ☆仏教はキリスト教やイスラム教と同様
 *民族の壁を超えてより広い地域に広がった
 *仏教がその生誕の地であるインドで消滅してしまう
 *巨大な仏教国となった中国でも衰退が著しい
 ☆インドでは、今でもヒンズー教が信仰されている
 *中国・インドの宗教が世界宗教にならない理由
 *中国・インド国家の体裁をとっているが、統一がなされていない
 *インドや中国が絶えず外部からの侵入や侵略を許してきたのも一因
 ☆インドや中国の宗教の特徴
 *まとまった宗教として体系化や組織化が進んでいない
 *多様な宗教が混沌と入り交じった状態が続き
 *それが現代にまで引き継がれている

🌸バラモン教とアーリア人

西洋が生んだバラモン教・ヒンズー教の宗教
 ☆インドの宗教は、バラモン教やヒンズー教と呼ばれる
 *呼称は西欧の人間の発案で、インドの人々が行ったものではない
 *西欧で東洋学が勃興しインドの古代宗教に関心が向けられたとき
  *バラモン教よりも仏教の方が古いという誤解を与えた
 ☆しかし、仏教が流行していた時代
 *インド各地ではバラモン教が並行して信仰されていた
 *バラモン教を独立した宗教としてはとらえず
 *ヒンズー教の発展に位置づける試みも行われている
 ☆仏教が登場した紀元前5世紀頃
 *ジャイナ教などの新しい宗教も勃興した
 *バラモン教の再編成が促されたという面があった
 *そのような流れのなかからヒンズー教が生まれた
 (バラモン教とは差異も見られる)
 ☆バラモン教はインドに土着の宗教でない
 *アーリア人のインドヘの侵入によって生み出されたもの
 *アーリア人のインドヘの侵入は紀元前2千年頃
 *数百年の時間をかけてインド全土に浸透していった
 *先住のドラヴィダ人は南インドにおいやられた

バラモン教の発生
 ☆インドに定住したアーリア人たちが生み出した宗教
 *信奉される聖典が「ヴェーダ」である
 *ヴェーダは知識を意味し、バラモンに口頭で伝承されていた
 *それが文字化されたのがヴェーダ
 ☆「ヴェーダ」は4つの文書からなる
 *中心は讃歌や祭詞を含む「サンヒター(本集)」
 *祭儀について解説した「ブラーフマナ(祭儀書)」
 *秘儀を伝える「アーラニヤカ(森林書)」
 *哲学的な内容が展開された「ウパニシャッド(奥義書)」がある
 ☆神々への讃歌をつづった10巻の「リグ・ヴェーダ」が中心
 *そこにはの讃歌が含まれている
                        (敬称略)
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『ヒンズー教』『バラモン教』『ヴェーダ』『アーリア人』
(ネットより画像引用)
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『アブラハム』『アッラー』『預言者ムハマンド』『天使ジブリール』『ハディース』

2024年07月26日 | 宗教
🌸イスラム教1

⛳モーセもキリストも出てくるコーラン
 ☆イスラム教は13億人の信者を抱え、世界第2位の宗教となった
 *信者数でカトリックを超えた
 ☆イスラム教で信仰の対象は「アッラー」である
 *アッラーは敬虔なイブラーヒームが信仰した神
 *イブラーヒーム、 ユダヤ教、キリスト教に登場する
 *イブラーヒームは、 ユダヤ人やアラブ人の祖アブラハム
 ☆アブラハムはサラと婚約しイサクという子どもを授かる
 *神はアブラハムに、ひとり子を犠牲にするよう求めてくる
 *敬虔な信仰をもつアブラハムは、その神の指示に従う
 *イサクを犠牲に捧げようとする
 *神はアブラハムが揺るぎない信仰を確かめて納得した
 *アブラハムを止め、イサクを解放する
 ☆アブラハムの信仰を試した神がアッラー
 *一神教の伝統では、神はしばしば人間の信仰を試す
 ☆アブラハムが信仰するアッラー
 *イスラム教、ユダヤ教の神でもあり、キリスト教の神でもある
 ☆3つの宗教は、異なる道を歩む
 *決定的な要素となるのが、「預言者」のとらえ方
 *ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと連なるセム的一神教
 *神のメッセージを預かりそれを他の人間に伝える預言者が重視される
 ☆ユダヤ教は、さまざまな預言者が出現
 *人間に対して警告を与えた(旧約聖書の各文書に記されている)
 *ユダヤ教からすれば、キリスト教の開祖イエス・キリストも
 *あまた存在する預言者の1人
 ☆キリスト教ではイエスを預言者としてはとらえず
 *人と神と両方の性格をもつ存在であるとした
 *中心的な教義である三位一体を構成するとした
 *イスラム教で、イエスはユダヤ教と同様に預言者の1人とする
 ☆イスラム教では、ムハンマドは最高で最後の預言者であるとされ
 *重要な地位が与えられることになった
 ☆イスラム教徒が自らの信仰を告白する「シャハーダ」
 *アツラーの他に神はなし
 *ムハンマドはアッラーの使徒なりと唱えるよう定められている
  ☆ユダヤ教徒やキリスト教徒
 *ムハンマドを預言者としてさえ認めいない

⛳ムハンマドは聖徳太子と同時代入
 ☆ムハンマドが商人だった
 *ムハンマドは、メッカのヒラー山の洞窟に籠もり瞑想の日々を送った
 *瞑想中のムハンマドの前に天使ジブリールがあらわれた
 *神のメッセージを次々と伝えるようになる
 *やがてムハンマドは預言者としての活動をはじめる
 *ムハンマドに伝えられた神のメッセージを集めたのがコーラン
 ☆イスラム教に限らず開祖を抱く創唱宗教一般に言えることだが
 *教団が形成されたばかりの初期の段階では
 *世俗の社会を強く批判し、終末論的な教えが集中的に説かれる
 *あらゆる宗教は「カルト宗教」としてはじまる
 ☆社会との軋蝶も大きく対立を生んだり迫害を受けたりする
 *しだいに教団がその勢力を拡大し社会に一定の基盤をもつと
 *教えの内容も変化し、カルト宗教的な段階を脱していく
 *イスラム教でも、メッカ啓示とメディナ啓示の違にそれが現れている

イスラム教の神道との共通性
 ☆コーランのなかに
 *一方に終末論的なメッセージが含まれ
 *一方で日常的な信仰生活の重要性が説かれたことで
 *イスラム教は「2重性」をはらむことになった
 ☆社会に危機的な事態が生まれ
 *信仰者が迫害されるような時代には
 *メッカ啓示が脚光を浴び、運動は終末論的な色彩を帯びていく
 *それが、現代のイスラム教原理主義過激派の淵源にもなる
 ☆平和な時代においてはメディナ啓示の方が重視される
 ☆聖典としてコーランに次ぐ地位を与えられている「ハディース」
 *ハディースはムハンマドの言行録である
 *ムハンマドはどの様な行動をとり、ことばを残したかを記録したもの
 ☆イスラム教における儀礼的な「五行」
 *日本の神道に近いのではないかという印象さえ受ける
 *イスラム教と神道の目的は共通している
 *モスクには神社の手水合のように、礼拝に来た者が
 *自らのからだを浄めるための水場も用意されている
 *イスラム教の断食も、神道の精進潔斎と重なる
                        (敬称略)
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『アブラハム』『アッラー』『預言者ムハマンド』『天使ジブリール』
『ハディース』
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