🌸「自由」からの逃走
⛳フロムの慧眼
☆近代のドイツがなぜナチズムに傾斜していったか
*世界的に注目された論考がフロムの『自由からの逃走』である
*本来、人間はさまざまな拘束を嫌い、目由を求めているはずである
*ところが、人間は理想的な状況を与えてくれる自由から
*人間は逃げようとしている
☆なぜ、そうした逆説的なことが起こるのか
☆フロムは『自由からの逃走』の冒頭で、次のように述べている
☆なぜ、そうした逆説的なことが起こるのか
☆フロムは『自由からの逃走』の冒頭で、次のように述べている
*近代のヨーロッパ・アメリカの歴史では
*ひとびとをしばりつけていた政治的・経済的・精神的な枷から
*自由を獲得しようとする努力に集中されている
*自由を求める戦いは、抑圧されたひとびとによって戦われた
*自由への戦いを大きく前進させたのがフランス革命である
*しかし皮肉な現象が起こる
*長いあいだ現実につづいた自由を求める戦いのなかで
*ある段階では抑圧に抗して戦った階級も
*勝利を獲得し新しい特権を守らなければならないときがくると
*自由の敵に味方した
☆フロムは、自分をドイツから追いやったナチズムに触れ述べている.
*ドイツにおける数百万のひとびと
*ドイツにおける数百万のひとびと
*かれらの父祖たちが自由のために戦ったと同じような熱心さで
*自由をすててしまった
*自由を求めるかわりに、自由からのがれる道をさがしたこと
*他の数百万は無関心なひとびとであった
☆人々は、自由を
*そのために戦い、そのために死ぬほどの価値のあるものとは
*信じていなかった
*ここで、自由からの逃走という概念が登場する
⛳フロムは、心理的要素を問題にする
☆フロムが注目するのが「孤独」である
*人間には外界と関係を結ぼうとする欲求
*孤独を避けようとする欲求がある
☆孤独で、他からひき離されていると感ずることは
*肉体的な飢えが死をもたらすとおなじように
*精神的な破減をもたらすからである
☆人間は孤独を避けるために「帰属」を求める
☆人間は孤独を避けるために「帰属」を求める
*どこかに帰属しないかぎり
*また生活になんらかの意味と方向がないかぎり
*人間はみずからを一片の塵のように感じ
*かれの個人的な無意味さにおしつぶされてしまう
☆フロムは、そうした問題意識を元にヨーロッパの歴史を振り返る
*中世は、自由はなかったが、そこに生きる人々は孤独ではなかった
*「人間は全体の構造のなかに根をおろして」おり
☆フロムは、そうした問題意識を元にヨーロッパの歴史を振り返る
*中世は、自由はなかったが、そこに生きる人々は孤独ではなかった
*「人間は全体の構造のなかに根をおろして」おり
*人生の意味については疑う余地もなければ、その必要もなかった
*人間は社会的な役割と合致し、社会秩序は自然秩序と考えられていた
*中世末期になると変化していく
*中世末期になると変化していく
*ルネサンスから資本主義の誕生、そして宗教改革へと時代が進むと
*中世的な社会組織は崩れ、人々は自由を得る
*「個人は独りばっちにされ」てしまった
☆新しい宗教原理プロテスタンティズム
*孤独に陥ることによっよって不安になった個人に対して
*自己の無力さと人間性の罪悪性を徹底的に承認し
*かれの全生涯をその罪業の償いと考え
*極度の自己卑下とたえまない努力によって
*その疑いと不安とを克服することができると教えた
⛳自由の国アメリカで感じた不自由
☆プロテスタンティズムの確立と並行して、資本主義が勃興したが
☆プロテスタンティズムの確立と並行して、資本主義が勃興したが
☆フロムは、前者が人間の魂を解放したのに対して
☆資本主義は経済的な自由を与え
*精神的、社会的、政治的な解放を遂行した
*近代社会に生きる人間を待ち受けていたのは、さらなる孤独である
*近代社会に生きる人間を待ち受けていたのは、さらなる孤独である
☆フロムは、資本主義が「人間を伝統的な束縛から解放」したが
*積極的な自由を大いに増加させ
*能動的批判的、責任をもった自我を成長させることに貢献したとする
☆資本主義は、個人をますます孤独な孤立したものにした
*かれに無意味と無力の感情をあたえたとする
☆故国から亡命せざるを得なかった異邦人(フロム)
*自由の国であるはずのアメリカで見聞した体験
*外側の視点から分析しているわけだ
☆自由からの逃走というテーマ
*ドイツだけではなく、アメリカにもあてはまることを示している
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『AIを信じるか、アッラーを信じるか』
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『AIを信じるか、アッラーを信じるか』
人は「自由」を得ると「孤独」な存在に
(ネットより画像引用)