🌸安倍晋三総理大臣へ!2003ー12(1)
⛳プロローグ
☆岸信介元首相を祖父に持ち、父親が安倍晋太郎元外相
*稀代のプリンス・安倍晋三氏が宰相の座に就いた
*52歳での就任は戦後最年少の総裁だった
☆「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権
*教育基本法の改正、防衛庁の省昇格、国民投票法の制定等
*50~60年に一度ともいわれる重大な法改正を相次いで行う
☆閣僚の度重なる失言や政権運営の稚拙さから
*1回目の安倍政権は、1年で幕を閉じた
☆安倍晋三、辞任で「政権投げ出し」と猛バッシングを受けた
*安倍晋三地元支援者の声に耳を傾けながら
*静かに再起の道を歩み始める
⛳安倍晋三自民党幹事長に就任を語る
☆小泉純一郎首相が自民党総裁選で勝利
☆小泉純一郎は、安倍晋三を幹事長に据えた
*衆院当選3回での幹事長就任、自民党の長い歴史でも異例
*幹事長就任は高みを目指すきっかけとなった
☆安倍晋三は政治家一家
*議員が党の階層をどう上がっていくかを見ていた
*その中で、自分もいつの日かとは思っていた
☆安倍晋三は、当時、幹事長を全く望んでいなかった
*抜櫂されて閣僚になっても、閣僚の相手は役所
*役人は通常、従ってくれる
☆国会議員は、幹事長だと言っても、簡単には従ってくれない
*自民党の場合、当選回数やキャリアを重視する
☆幹事長になる前日、小泉さんから電話があった
*「君のポストを考えている。幹事長職絶対断るなよ」と言った
*私は、幹事長は受けかねますとやんわりと断った
*その内テレビのテロップで「幹事長に安倍晋三」と出てしまった
*それで断れなくなったが、私自身全く嬉しくはなかった
☆将来は首相の考えを持っている政治家は永田町にいっばいる
*私も幹事長になるのは、首相への現実味が増したなとは思いました
*しかし、猛スピードで駆け上がることは考えていませんでした
☆幹事長の経験は首相になる上で非常に重要な立場です
⛳安倍晋三幹事長・官房長官時代の仕事語る
☆幹事長時代は、党改革に取り組む
*年末に配る「餅代」と、夏に配る「氷代」を振り込みに変えた
☆苦労したのは、中曽根康弘元首相らベテランヘの引退勧告
*2003年の選挙直前、正式に引退を然願いすることになった
*中曽根さんの事務所に行ったら、お一人で座っておられた
*中曽根さん、私に、橋本龍太郎等が認めた終身1位保証書を見せる
*君はどういう理由でこれを反故にするんだと言われた
*納得させろと言われても、いい理由が思いつかない
☆小泉総理が決断し、定年制を導入することを国民に約束したと話す
*自民党を助けると思って、ご協力をいただけないでしょうかと
*中曽根さんはしばらく黙っていて
*私の顔を見て「君も貧乏くじ引いたな」と言われた
*そこで私は救われた気持ちになった
☆中曽根さんは幹事長の役目は選挙に勝つことだ
*”応援するよ頑張りたまえと”話され、涙が出るほど嬉しかった
☆定年制の導入で引退勧告をした議員の中に、抵抗した人もいた
*杉山衆院議員には「君みたいな若造が、ふざけるな」と怒られた
☆幹事長時代の衆院選の結果が芳しくなく
*私は「責任を取る」と小泉さんに言った
*私は、幹事長代理として党執行部に残った
☆その後、官房長官として初入閣した
*幹事長として党の人事や選挙を担当
*党内に基盤をつくることができた
☆官房長官として様々な政策を進める時
*党の誰に話を付けることを気にかけることができた
*又橋本行革で官房長官の仕事は重くなった
⛳安倍晋三宰相を目指を語る
☆総裁選に初めて出馬し麻生、谷垣と総裁の座を争う
*出馬するかどうか結構迷ったが
*幹事長も官房長官も経験し、次は総裁をと期待する声がある時に
*手を挙げなければ、政治の世界では
*この程度の男か、度胸がないなと思われますので決断した
☆報道各社の世論調査では、次の首相にふさわしい人として
*私に対する期待が高かく、引くわけにはいかない思いでした
☆この総裁選が、麻生氏と盟友関係を築くきっかけになった
*私が官房長官の時に麻生さんは外相
*北朝鮮に対する非難決議をやる際に私は協力した
*外務官僚は腰が引けていた
☆米国大統領安全保障担当補佐官が私に電話してきた
*「日本は最後まで厳しい姿勢で臨めるのか」心配していた
*最終的に決議は採択された
*この時、何度も麻生さんと連絡を取り合った
*麻生さんも一歩も引こうとしなかった
*この件が麻生さんとの信頼を深めるきっかけになった
☆谷垣さんとはあまり縁がなかったのは事実
*谷垣さん政策的にも、宏池会、財政規律重視、ハト派の立場でした
(敬称略)
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⛳出典、『安倍晋三回顧録』
幹事長・官房長官・総裁選出馬
(ネットより画像引用)