ロダン考える人(京都国立博物館)
今日はクリスマスイブです
今日は、麻雀道散策、頑張って正月のお年玉ゲットするぞ
今回の『テーマ』は、若い20歳代・30歳代の世代で、社会的不安等により「パニック障害
」で悩む若い社会人非常に多く、どんな症状かと思い『道』として散策してみました
パニック障害概略
突然、動悸が激しくなり、息苦しくなって、めまいや冷や汗が出て、激しい不安感がつのり
このまま呼吸困難になって死んでしまうのではないか…と大変な恐怖に襲われる………
「パニック障害」は何の前ぶれもなく症状が現れます
この病気はかつては「不安神経症」と呼ばれていました
「パニック障害」は調査によると、100人中3~4人の割合で発生しています
決して珍しい病気ではありませんし、命を失ってしまうような病気でもありません
でも患者当人にしてみれば、非常に辛い病気でもあります。
「パニック障害」には早い時期に専門医による適切な薬物療法で、2~3年
治療を続ける事によって、完治する病気です
パニック障害
強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつで、従来不安神経症の病名でした
1992年には世界保健機関(WHO)によって独立した病名として登録されました
最近は心の病と考えるより、脳機能障害として扱われています(セロトニン等)
パニック発作
パニック障害即ち、突然生じる「パニック発作」によって始まります
その発作が再発するのではないかと恐れる「予期不安」で慢性化が生じます
慢性化の結果、症状が生じた時に逃れられない場面を避け、生活範囲を限定する
(自宅篭り等)「広場恐怖症」(一人で外出できなくなる)に進行します
主な症状
患者は、日常生活でストレスを溜め込みやすい環境で暮らしていることが多いです
発作は、満員電車などの人が混雑している閉鎖的な狭い空間等で強いストレスを覚え
動悸、息切れ、めまい 等の不安感に襲われます
不安と空間の圧迫感や動悸、呼吸困難等でパニックに陥り、「倒れて死ぬのではないか?」
などの恐怖感に陥ります
手足のしびれやけいれん、吐き気、胸部圧迫のような息苦しさなども生じます
うつ病予備軍
予期不安や広場恐怖により社会的に隔絶された状態が続くと、そのストレスや
自信喪失などによってうつ状態となることも有ります(日本では2~3割)
病気の原因他
脳内不安神経機構の異常によって起きるものだと考えられていますが、詳細不明です
改善療法での留意点
アルコールは初期のパニック症状を緩和させるが、むしろ中長期のアルコール使用は
症状を悪化させます
ベンゾジアゼピン系等依存性の高い薬物でも同じです
カフェイン・ニコチン・コカインなどの覚醒作用を持つ薬物は、心拍数などのパニック症状
を増加させるので症状を悪化させます
診断
「予期しないパニック発作」が繰り返し発生し、それらに対する予期不安が1か月以上続く場合
パニック障害の可能性が疑われます
突然のパニック発作で始まり、予期不安を生じ、症状が持続するようになり広場恐怖に
進行します
治療
治療的には、薬物療法と精神療法があります
精神療法(日本では、余り実施されてません)
認知行動療法では、「恐れている状況への暴露」「呼吸法」の治療による症状の緩和の訓練
不安に振り回されず、不安から逃れず、不安に立ち向かう練習の訓練
薬物療法
発作の抑制を目的に、抗うつ薬(SSRIや三環系抗うつ薬・スルピリド)の投与
不安感の軽減を目的にベンゾジアゼピン系抗不安薬の投与
新型抗うつ薬であるSSRIの有効性の臨床評価高いです
最近ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の依存性が問題とされています
投与薬剤の商品名
SSRI (セロトニン取り込み阻害剤)
*フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)*パロキセチン(パキシル)*セルトラリン(ジェイゾロフト)
*エスシタロプラム(レクサプロ)
三環系抗うつ薬(セロトニン等の取り込み阻害剤)
*塩酸アミトリプチリン (トリプタノール、ラントロン)*塩酸イミプラミン (イミドール)
*塩酸クロミプラミン (アナフラニール)*マレイン酸トリミプラミン (スルモンチール)
*塩酸ノルトリプチリン(ノリトレン)・アモキサピン (アモキサン)
*塩酸ドスレピン (プロチアデン)*塩酸ロフェプラミン (アンプリット)
ベンゾジアゼピン系(多数有)
*作用は、抗不安薬、睡眠薬、抗てんかん薬、筋弛緩薬として使用されます
*作用メカニズムとしてはGABAとGABAA受容体との結合親和性を高めます