ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

旅…

2009-07-12 18:14:52 | つぶやき
「旅に出たい…」と最近つくづく思う。
それも最低、数ヶ月という期間でなければダメなのだ。
長い旅は、それ自体が日常になり好奇心もなくなってくる
ものである。しかし、そこからがまた旅なのだと個人的に
は思っている。

観光することにも飽きてくると、基本的にやることがなくなる
のが旅行というものである。朝起きて朝食を食べると、「さて、
今日は何をしようか?」と考えを巡らせる。
もちろん街くらいは歩くが、特にすることもない毎日が延々と
続く日々は、なんだが退屈にも思えるが、この退屈さを自分の
中で越えた時、初めて日常となった旅を楽しめるようになる
ものなのだ。

基本的には時間だけは有り余っているわけで、すると当然、
歩く速度が遅くなる。ゆっくり歩けば、同じ街歩きでも視界
に入って来るものが異なってくるのだ。人々の顔や服装、働い
ている人の姿や家の作り、売られている食べ物など、些細な
ところにまで目が行くようになり、興味や疑問を覚えるように
なるのだ。

そうなるともう、訪れる街の数だけ新しい興味や疑問に触れる
ようになるわけで、ある意味、退屈知らずである。

しかし、そこは人間、毎日同じことの繰り返しでは、疲れて
しまうこともあるだろう。雨の日だってある。そんな時は、物
思いに耽るのだ。昔の出来事を思い出したりすることも一考で
ある。そうすることで、自分自身を見つめ直すこともできるだろう。

私などは、夜行バスの移動中、寝れない時などは良く過去の
出来事を思い出していたものである。また、そういう時間がある
意味とても好きだったこともあり、極力、移動だけは誰かとつる
まないよう、心がけたものである。

あとは、本と音楽があれば、2~3年なら楽しんで旅を続けられる
だろう。

インドでは晩年、家族に別れを告げ、サドゥーとなり旅を続け
ながら死に場所を求めるような行動をする人々がいる。
もちろん宗教的な意味合いを持つ行為だが、宗教的なことは
さておき、少ない年金を旅先で受け取りながら旅をし続け、最後に
自分の気に入ったところで死んでいくというのも、悪くないなと
思う今日この頃である。


















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