ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

旅本

2009-07-15 16:25:35 | 
旅に出かけたくなると、必ず旅本を買う。
出掛けられないストレスを本で紛らわすのである。

今回購入したのは、「辺境の旅はゾウにかぎる」高野秀行、
「行かずに死ねるか…自転車で世界一周」だったか、
こちらは、石田ゆうすけ著である。

前者の高野秀行の本は、好んで全て読んでいる。彼は早稲田の
探検部出身でこれまで出した本の多くが、いわゆる辺境をものだが、
「ワセダ三畳青春期」や「異国トーキョー漂流記」といった旅とは
直接関係のない内容のものも、面白くて個人的に好きである。
彼の先輩には、世界の紛争地を題材にした小説を数多く発表している、
直木賞作家の船戸与一がおり、高野氏の本にも度々登場している。

そして、「行かずに死ねるか…」の方であるが、彼は7年半掛けて、
自転車で世界一周をした本格派チャリダーである。そんな彼を
9年前にロンドンで見かけたことがあった。当時私は、ロンドンにある
日系の旅行会社でアルバイトしていたのだが、この旅行会社の別の
部署で「週間ジャーニー」という日本語の情報紙を発行しており、
その紙面に彼の旅行記を掲載していたのである。どうやら資金面でも
スポンサーのひとつだったようでもあった。

そんなある日、突然、自転車を抱えて真っ黒に日焼けした彼が会社の
正面扉から入ってきたのだ。ちょうどアフリカを走り終え、南アから
飛行機で戻ってきたタイミングだったようだ。
最もそれを知ったのは、この本を読んだからであるが…。

当時、私も週間ジャーニーを読んでいたのですぐに彼だとわかったの
だが、話しをするきっかけもなく、ただそれだけだったが、今回彼の
本を読んでみて、ものすごく良い奴に思えたので、やはりちょっとくらい
話しかけても良かったかなと、思った次第である。

文章もかなり上手いし、読み終えて、彼が旅先で感じたようなことを、
素直に同感できたのも良かった。

久々に面白い旅本であった。











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