タイ北部チェンマイ郊外の、カレン族が住むある山村では
ゾウを使って田おこしをするそうである。
タイでの昔ながらの農業と言えば、普通は水牛を使うのだが、
近年、耕運機の普及でめっきり出番は減ったそうだ。しかし、
昨年からの原油高で再び復活し始めたとのこと。そしてこの村で
受け継がれてきたゾウ農法も、いったんは廃れたが、最近になって
再び見られるようになったそうだ。
これぞ、エコ農法の本質である。
アジアのゾウはかつて、戦いでは王族たちの足となり、ジャングル
では大きな木材を運んだりと重要な役割を果たしてきた。しかし、
時代の変化につれて、今では観光客を楽しませるくらいしか活躍
の場が減ってきている。いわゆる、ゾウの失業問題である。
そんな職のないゾウたちに、稲作での雇用再開は明るいニュースだ。
しかし、田おこしの技術を覚えさせるには、半年もの訓練が必要なのだ
そうだ。だが、排気ガスのあふれるバンコクの街中を引き回され、エサを
売って日銭を稼ぐよりはよほど幸せだろう、と時々夜のバンコクでゾウを
見かける度に思うのである。
しかし、何かが変だ。
普通、人間に働かされる動物こそかわいそうだと思うのが一般的な思考
だが、アジアのゾウに限っては、なんだか人間の役に立ってこそ、幸せな
ゾウだ、みたいな価値観が根付いてしまっている。
完全に間違いである。
ゾウも動物なのだから、本来、働かなくて良いのである。
いや、もしかしするとゾウが安心して住めるエリアが人間によって
脅かされ、餌の確保が困難になり、人間に媚びなければ生きて
いけなくなっていたとしたら…、ゾウはほんとうに気の毒である。
いっその事、アジアの働きゾウを全てアフリカに移住させてみては
どうなのだろう、と余計なお世話だが思った次第である。
ゾウを使って田おこしをするそうである。
タイでの昔ながらの農業と言えば、普通は水牛を使うのだが、
近年、耕運機の普及でめっきり出番は減ったそうだ。しかし、
昨年からの原油高で再び復活し始めたとのこと。そしてこの村で
受け継がれてきたゾウ農法も、いったんは廃れたが、最近になって
再び見られるようになったそうだ。
これぞ、エコ農法の本質である。
アジアのゾウはかつて、戦いでは王族たちの足となり、ジャングル
では大きな木材を運んだりと重要な役割を果たしてきた。しかし、
時代の変化につれて、今では観光客を楽しませるくらいしか活躍
の場が減ってきている。いわゆる、ゾウの失業問題である。
そんな職のないゾウたちに、稲作での雇用再開は明るいニュースだ。
しかし、田おこしの技術を覚えさせるには、半年もの訓練が必要なのだ
そうだ。だが、排気ガスのあふれるバンコクの街中を引き回され、エサを
売って日銭を稼ぐよりはよほど幸せだろう、と時々夜のバンコクでゾウを
見かける度に思うのである。
しかし、何かが変だ。
普通、人間に働かされる動物こそかわいそうだと思うのが一般的な思考
だが、アジアのゾウに限っては、なんだか人間の役に立ってこそ、幸せな
ゾウだ、みたいな価値観が根付いてしまっている。
完全に間違いである。
ゾウも動物なのだから、本来、働かなくて良いのである。
いや、もしかしするとゾウが安心して住めるエリアが人間によって
脅かされ、餌の確保が困難になり、人間に媚びなければ生きて
いけなくなっていたとしたら…、ゾウはほんとうに気の毒である。
いっその事、アジアの働きゾウを全てアフリカに移住させてみては
どうなのだろう、と余計なお世話だが思った次第である。