ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

表向き

2014-11-11 20:22:00 | 時事(海外)
日中首脳会談の安倍さんと習近平の無表情な映像が繰り返し流れている。

安倍さんがにこやかに手を差しだし、何か語りかけているのに対し、習近
平はひと言も発することなく、目を合わせようともせず、仕方なく握手し
ているといったオーラが一杯だ。

仏頂面の理由として、たとえ「中国国内向けには…」などと、どんな理由が
あろうとも基本的に失礼極まりないのは確かだ。

安倍さんの支持者であるか否かは別として、日本国民として、自国の総理大臣
があのような態度を取られることに対して、「マナーを知らぬ不届きものめ」
といった気持ちも自然と湧いてくる。

そして、あんな態度をとられながらも、にこやかに大人のマナーで接した安倍
さんに対し、民主主義国家の首相として「良くやった」との思いさえ湧いてく
る。けれど、世界が皆、そう評価するかと言えば、そうではないだろう。

あの映像は世界に流れている。

中国の国内事情などまったく知らない、アジアから遠く離れた国々では、見た
ままの様相でなんとなく判断してしまう。

日本がお願いした形での首脳会談。

そんなイメージにも映りかねない。

これは外務省や首相周辺の準備不足というか、想像力の欠如と言われても仕方
がない。少なからず、中国がこういった形での出迎えをしてくることの予想は
付いたはずだ。ならば、日本も「にこやかに無言で握手」または「無表情で挨拶
し、握手」はたまた、「目は笑わず、口元だけ笑顔で握手」などのオプションは
考えておくべきだったと思う。

しかし、中国もある意味、損している。

こういう態度は、主義・主張と関係のないところで、日本において、嫌中感情と
さらなるナショナリズムを芽生えさせてしまうからだ。

願わくば、表向きはどうであれ、せめて両国の関係改善への道が進みつつあると
思いたい。

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