今の時期、髙谷池は残雪と新緑、そしてお花が綺麗。でも登山者は少ないのでゆっくりと自然を堪能できるはず、でしたが!
水をはった田んぼに妙高山、うつっています。
登山口から入ると、今年は雪が多かったせいか、雪が
黒沢橋からは新緑!
そして、お花のオンパレード!
新緑も
木々の合間からは雪におおわれている後立山
槍ヶ岳も
富士見平手前の樹林帯には多くの残雪
富士見平はまだ一面の雪
富士見平からのトラバースには雪
小屋について知り合いの管理人さんとよもやま話をしていると突然、遭難の連絡。妙高山への大倉乗越で滑落、脚を捻挫、また登り返して黒沢経由、茶臼山を越えて髙谷池ヒュッテ、とのこと。
管理人さんは小屋で夕飯の準備、ということで、遭難者を探しに
茶臼山の鞍部から探しても見つかりません
一度戻って再度、夕飯時間前に探しに。というのも茶臼山の鞍部を越えてから小屋にたどりつけないこともあるので迷いそうな所へ。
小屋を出てすぐにやはり違う方向へ進みつつあった遭難者の方を発見。
実は、この遭難者の荷物を通りかかりの登山者の方が既に小屋へ。
(避難者の方の依頼)
奇特な登山者の方の助け、天気もよかったので助かりましたが大変な状況。
県警のヘリをよぶか確認しましたが、一晩寝れば直る、とおっしゃり小屋泊。
夜は管理人と親交を深めて!
夜は遅くまでいろんな話(だそうです。相変わらず記憶が飛んでいました)
部屋に戻って、夜景写真
朝はキリが
しばらくするとだんだん視界も
遭難された方、さらに状況は悪くなり、管理人さんが県警のヘリの出動要請
連絡してから2時間でヘリ、到着
新潟県警のヘリ、”ときかぜ“
最初、”はるかぜ“と思いましたが、ときかぜだよ、との指摘ありました。
調べたら、新潟県警にはあと”こしかぜ“というヘリ、あるのですね!
いつもの、富士見平から鍋倉沿いにヘリはあがってきました。そしてダウンバーストを上手く避けながら。
テント客のテントをダウンバーストから避けるために抑えたり、遭難者のザックを運んだりして。
10時前に下山開始、昼前にはいつもの明星荘さんで山菜蕎麦
いつもながら、下山後の山菜蕎麦、美味です!
それにしても、最近は登山者、あまりにも酷すぎます。
遭難者の方は装備はしっかりされていましたが、そもそも妙高山日帰りを笹ヶ峰からおこなうのは?
また、雪がまだたくさん残っているのに駆け上がるトレランの人達(何組の人たちは雪が多いといって途中で戻りました)、そしてトレランシューズに毛が生えたような靴でヨロヨロ歩く人たちが多いこと!
そして小屋でいろんな人たちの会話を聴いていると、皆さん、ヤマレコ、つまり登山者のSNSを見ていて山登りをしているようです。確かにこのヤマレコ、いろんな人たちの書き込みありますが、だいたい、成功した事例ばかり、条件の良いときのものだらけで、あたかも自分たちがそこにいるような錯覚、そして刻一刻変わる自然環境には対応しきれていません。
インターネットでの情報が溢れて、本当の事態を把握できない、登山に限ると若者達ではなく、高齢者が。
困ったものです。