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映画料金が安い映画の日。
文壇の裏側を面白おかしく描いた原作を堤幸彦監督のもと、のんさん、滝藤賢一さんの掛け合いでリズミカルに。昨年、閉館した山のホテルを舞台に。この映画、のんさんと滝藤賢一の軽妙な掛け合い、それにエスプリを効かせた田中圭さん他がうまく相乗効果。それにしてものんさんの昭和レトロを含めたファッションも魅力的。
正月の箸休めには最適な映画。
サービスデーで旧名古屋空港跡地のエアポート名古屋へ映画。ちょうど60年前の映画を。父に連れていってもらって観た映画。現代から見ればツッコミどころ満載。でも当時はワクワクして観たと。昔の東京、だいたい23区の国鉄の各駅近くには映画館がありました。住んでいた駅にも二つありました、今はその面影もありませんが。その時の懐かしい思い出。伊福部昭さんの音楽に心躍ったのは半世紀以上前。
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サービスデーなのでお昼を食べてからもう一本。”アイヌプリ“とは“アイヌ式””アイヌのやり方“というアイヌ語。
北海道白糠の若いアイヌ一家を追ったドキュメント。昔と違って今の時代はアイヌの人達に対する考え方も随分変わってきています。半世紀前、予備校来ていた北海道と友人はアイヌの事を触れることそのものがタブーであった時代に比べると大きく変わってきています。アイヌの人達は食べ物を殺傷するのはあくまでも神様からの与えられているものという価値観。その中で生きていくために自分達が食べる以上の魚を獲ったり獣を撃つことにある意味割り切りをしているのが現代的。すべて自分達が生かされているのは万物の神によるという考え方を子供達に伝えていくその姿、現代の我々は失われてしまった大切なもの。そんな事を考えさせられる素敵な映画
キャストに広瀬すず、仲野太賀、岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々、今田美桜、森七菜、草彅剛、吉岡里帆、神木隆之介と早々たるメンバーによるひとつのベンチをめぐる5話のオムニバス映画。それぞれ若手の実力派俳優さんたちの個性、素晴らしさが表れていて、この人にこんなふうに演じられるんだ、と改めて見直された素敵な映画
ミニシアターでフィンランドの映画。好きな人は好きなのでしょうが、ダメでした。いかにも理屈っぽいいかにもフィンランドらしい映画。日常生活と映画、映画館との密接な関係を。ドキュメンタリータッチなので、何度も寝落ちしそうでした。
岐阜県郡上市、下呂市の清流を舞台にした”fishing love story“。
俳優さん達は有名な人は殆どおらず地味な感じがしますが釣りを通して人々との交流しながら自分探しをする二人。最後の方でようやく目的がはっきりと。と、ここまでは良かったのですが最後の最後で理解不能な展開、せっかく美しい清流、釣り人達、地元の人達との交流の素敵さを感じる映画が残念に思われる結果。
カメラの整備のために名古屋の拠点へ。近くの木曜日が割引の映画館で中山晋平さんの映画。昭和世代には懐かしい曲ばかり。特に東京の小学校時代には何かイベントがあると必ず踊っていた”東京音頭“。運動会でも必ず踊っていました(中学校は東京でも指折りの組合活動盛んな学校で歌謡曲は一切禁止でした)。また、“シャボン”の歌の歌詞、野口雨情さんの悲しい意味があったこと、初めて知りました。
昭和歌謡の良き時代の映画
東日本大震災から10年以上。宮藤官九郎さんが脚本を書くとこういう表現の仕方があるのだな、と。自分も学生時代東北地方にいたので東日本大震災の後に何度か三陸地方へ行きました。未だに復興半ばという状況。それに対する宮藤官九郎なりの東日本大震災への接し方。素敵な映画。
このような史実があった事に初めて知ることができた映画。重税に苦しむ庶民の一揆。今の日本の重税、意味不明な税金に苦しむ我々としては羨ましくも。
このような史実があった事に初めて知ることができた映画。重税に苦しむ庶民の一揆。今の日本の重税、意味不明な税金に苦しむ我々としては羨ましくも。
大泉洋さん、堤真一さん、そして若手のアクション、とても素敵な映画
毎月”9“のつく日はサービスデーの県営名古屋空港(旧小牧空港)の映画館へ。最愛の人との別れをどうするのか、という誰にでもおこることを。若手の坂東龍汰さんの抑えた表情、西野七瀬さんの透明感、そしてそれを取り巻くベテラン俳優さんたち。岐阜県高山市と飛騨市でのロケ。美しい自然の中での人間の営みを。
素敵な営業
映画ポイント貯まったので無料券で。筒井康隆さんが64歳の時に書いた小説。“老い”に対して、抑えていた”性欲““食欲”他の”欲望“。これを“老い”により失うことへのメタファーを。非常に哲学す的、無機質に描いています。少し難しい映画ですが、長塚京三さんの抑えた演技、そしてモノクロの表現で考えさせられる映画。
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種痘の普及に尽力した福井藩の笠原良策を取り上げた吉村昭さんの歴史小説の映画化。幕末のこの出来事を初めて知りました。笠原良策が蘭学者日野鼎哉のもと、当時大流行していた種痘を福井藩の子供たちへの接種のいきさつを。漢方学者の妨害のもと、でも、松平春嶽という優れた藩主の支援を受けて。知らなかった歴史を知ることができた、純粋な町医者夫婦を描いた素敵な映画
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日本の特撮映画の歴史の中でもその大きな影響を与えたと言われる1962年の”妖精ゴラス“の4Kリバイバル版。地球衝突を避けるために、第二次世界大戦後の世界各国が協力。映画“アルマゲドン”のようにアメリカ単独の”カウボーイ“的に事を片付けようとするのとは違い、”まだ“集団保証体制の国連が頼りになっていた時代背景がよくわかります。1954年のゴジラ以降の怪獣特撮の影響で“大人の事情”で怪獣も出ていますがあっという間に片付けられてしまいます。この映画が後の特撮映画に大きな影響を与えたというのは、精巧なミニチュア。非常にリアル。ストーリー自体は突っ込みどころはあるものの、今から60年以上前の映画としては素晴らしい映画。