★デビスカップ、バンクーバー2015
今日のダブルス、フルセットの末、惜しくも日本が負けた。
実力は紙一重なのだが、実力を超えた見えない壁というのか、テニスの神様というのか、見えない底力の差があったような気がした。
一流プレイヤーがピンチに陥ったときに発揮する、一段ギアを上げるプレイ、錦織圭がそうであるが、超人的なオーラがほとばしり出て、ボールにパワーが乗り移る瞬間をどれほど持てるのか、それが超一流とそうでない者の彼我の差なのかも知れない。
明日は最終日でシングル2戦、日本は土壇場の大逆転に賭けて、錦織がラオニッチと戦う。恐らく激闘になるだろうが、日本の名に恥じぬように、堂々と戦ってもらいたいものだ。そしてゲームが終われば、爽やかなスマイルでカナダと握手をしよう。
★石川啄木の歌。
不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし十五の心
友がみな 我よりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ
たわむれに 母を背負いてそのあまり 軽(かろ)きに泣きて 三歩あゆまず
(じゅうめい)