横浜市立大.
「天は自ら助くする者を助く」 という諺を思い出させる。
今年3月の英語試験で、国際総合科2年の中国人の男子留学生2人が、別の男に替え玉受験させていたという。横浜市大は、2人を停学2か月の処分とした。
昔はカンニングは聞いたが、今のアメリカ式の英語テストはカンニングなどしている暇はない、だから替え玉となるのだろうが、これは学問と勉学の完全否定だ。 退学処分をすべきだ。 反省して勉学をしたければ、もう一度入学すればいい。 この学部では、国際学部だけあってTOEFLを500点以上、(TOEIC750点以上、英検準1級クラス)を取ることが2年から3年への進級条件としているという。 昨年度は学年全体の2割にあたる約150人が留年し、学生から「厳しい」との声も出ていた。 逆に言えば8割は通る訳だから、勉強しない2割が悪い。中学から丸8年英語を勉強していて、国際部であるならTOEIC750点以上あるいは英検準1級を取るのは当然だ。 それが出来なければ他の道を進んだ方がいい。 今回、2人の得点が、普段の英語の成績と比べ、著しく高いため、不審に思った担当教授が2人に問いただしたところ、替え玉受験を認めた。 しかも、2人の内1人は以前にも停学処分を受けていた。
しかし、問題は、これらの中国人留学生の奨学金はちゃんとあるのだろうか。 生活費、授業料、教科書、参考書代、衣服費などなど留学を受け入れている以上、100%面倒を見る覚悟と費用が必要だ。 そういう経済的支援と精神的支援はちゃんと図られているのか。 中国人の自己責任でやりなさいというのは間違いだ。
厳しさの中に、見返りを求めない経済援助は必要だ。
★
北朝鮮の陰謀、金賢姫(キム・ヒョンヒ)、2008追記。
北朝鮮の金日成と金正日の誠実な娘、1987年、タイに近い海上上空で大韓航空機を時限爆弾で爆破させた北朝鮮・特務機関の女工作員。
当時、韓国スパイ機関である国家安全企画部に捕らえられ、自身が北朝鮮の破壊工作者であることを自白し、韓国の最高裁で死刑が確定するも、大統領特赦で無罪放免になった。 しかし、金賢姫と家族は2003年から逃避と隠遁生活を強いられている。
今回、新政権になって、この事件に関連して新たに明らかにされたことは、ノムヒョン前大統領と青瓦台が北朝鮮に取り込まれ、金賢姫に政治的圧力をかけていたという。 それは、当時の韓国スパイ機関と金賢姫が、大韓航空機事件を北朝鮮の仕業であるように見せかけ嘘をついたとするシナリオを青瓦台が企んだという。 「北朝鮮は無関係シナリオ」 を作り、韓国放送局に金賢姫を登場させ、「大韓航空機爆破は北朝鮮が行なったものではない」 と証言することを強要した。 この青瓦台の要求を金賢姫が拒否した結果、当時住んでいた住居を追われ、逃避生活に入った。
このテレビ出演の要求は、恫喝と金銭的利益が絡んだものだったという。
韓国のMBC『PD手帳』、SBS『そこが知りたい』、KBS『日曜スペシャル』などの報道番組は発生から16年目を迎えた大韓機爆破事件に北朝鮮の関与に疑問を投げかける特集を相次いで放送した。 ノムヒョン政権が示したシナリオの内容は、当時の「国家安全企画部」(韓国スパイ機関)の捜査はでたらめだった。金賢姫は嘘をついていたとする内容だった。 金賢姫は、「ノムヒョン政権は、静かに暮らしている私を事件発生から16年後に家から追い出した。 私は人間的な悲哀を感じる。 韓国の国家機関と放送各社は事件を政治的に利用しようとした」 と訴えた。 金賢姫の居場所はようとして今も分からない。 顔が知られている金賢姫は、海外に移住したのではないのか。 あるいは、整形手術ということも考えられるが。
★
(第二回)
田母神俊雄・前幕僚長は11月末、産経新聞の野口裕之氏のインタビューに対して心境を語った。大事な部分を抜粋し、論評したい。
(なお、本ページの主張は、憲法改正、国防軍の創設、総理大臣は靖国に参拝するのは当然だという立場である)
☆更迭への思いは
(田母神)「日本は、侵略国家ではない。よその国に比べてよい国だったと言ったら、クビにされた。裏を返せば日本はろくな国でなかったと考えている人を、航空幕僚長にせよということではないか。外国の将校は、まず自国を弁護する。自分の国を悪く言う外国人将校に会ったことはない」。
(じゅうめい) クビになった理由は、空自トップが日本政府の公式見解と異なる政治論文を公に発表したからである。 分かりやすく言えば、「国家反逆罪」である。 政府見解に異を唱えるならば、自衛官を辞してから、それを発表すればいい。もっと踏み込めば、国会議員そして総理大臣になって、政府見解を改めればいい。 幕僚長は軍事に専念し、部下を統率する識見を持った人物が任を負うべきだ。 また、「自分の国を悪く言う外国人将校に会ったことがない」 という言い方は、 あたかも田母神が日本の悪口を言っているように聞こえるのだが。
☆航空自衛隊のトップは、どこまで発言が許されると思うか
(田母神) 「空自トップですからある程度、表現の自由に制限があるのはやむを得ない。しかし、憲法では思想・信条の自由が保障されているわけで、政府見解から逸脱することを一切言ってはいけない、というのは民主主義社会ではない」
(じゅうめい)憲法は思想信条の自由は保障している。 しかし、同じ憲法で文民統制を謳っており、かつ自衛隊法では、政府見解と異なる政治論文の自由発表は認められていない。 自衛隊は実力組織であるから、三軍の長である総理大臣、防衛大臣、その他文民による厳格な指揮統制が執られており、自衛官は常にそれに従わなければならない。思想信条を自由に発表する場合、自衛官を辞し、民間人にならなければならないのは当然だ。
そこで別件だが過去に政府批判が空自で発生し裁判沙汰になったケースがある。それは平成12年10月25日東京高等裁判所による航空自衛隊隊員懲戒免職の判決である。(自衛隊員が反戦的に政府と自衛隊を批判しビラをまいた)。
高裁判決を抜粋すると、「自衛隊員が国の政策を批判することは、その内容、手段によっては、服務に違背し、国民の自衛隊に対する信用を傷つけることになる。このような場合、自衛隊法四六条の隊員たるにふさわしくない行為に該当するものとして、懲戒処分の対象となる。
自衛隊員も国民の一人として表現の自由の保障を受けることは当然である。しかしながら、自衛隊は、武器を保有し、防衛出動に際しては武器の使用を認められている実力組織であり、厳正な規律保持の見地から、自衛隊員の表現の自由が制約を受けることは止むを得ない」。
(次回に続く)
「天は自ら助くする者を助く」 という諺を思い出させる。
今年3月の英語試験で、国際総合科2年の中国人の男子留学生2人が、別の男に替え玉受験させていたという。横浜市大は、2人を停学2か月の処分とした。
昔はカンニングは聞いたが、今のアメリカ式の英語テストはカンニングなどしている暇はない、だから替え玉となるのだろうが、これは学問と勉学の完全否定だ。 退学処分をすべきだ。 反省して勉学をしたければ、もう一度入学すればいい。 この学部では、国際学部だけあってTOEFLを500点以上、(TOEIC750点以上、英検準1級クラス)を取ることが2年から3年への進級条件としているという。 昨年度は学年全体の2割にあたる約150人が留年し、学生から「厳しい」との声も出ていた。 逆に言えば8割は通る訳だから、勉強しない2割が悪い。中学から丸8年英語を勉強していて、国際部であるならTOEIC750点以上あるいは英検準1級を取るのは当然だ。 それが出来なければ他の道を進んだ方がいい。 今回、2人の得点が、普段の英語の成績と比べ、著しく高いため、不審に思った担当教授が2人に問いただしたところ、替え玉受験を認めた。 しかも、2人の内1人は以前にも停学処分を受けていた。
しかし、問題は、これらの中国人留学生の奨学金はちゃんとあるのだろうか。 生活費、授業料、教科書、参考書代、衣服費などなど留学を受け入れている以上、100%面倒を見る覚悟と費用が必要だ。 そういう経済的支援と精神的支援はちゃんと図られているのか。 中国人の自己責任でやりなさいというのは間違いだ。
厳しさの中に、見返りを求めない経済援助は必要だ。
★
北朝鮮の陰謀、金賢姫(キム・ヒョンヒ)、2008追記。
北朝鮮の金日成と金正日の誠実な娘、1987年、タイに近い海上上空で大韓航空機を時限爆弾で爆破させた北朝鮮・特務機関の女工作員。
当時、韓国スパイ機関である国家安全企画部に捕らえられ、自身が北朝鮮の破壊工作者であることを自白し、韓国の最高裁で死刑が確定するも、大統領特赦で無罪放免になった。 しかし、金賢姫と家族は2003年から逃避と隠遁生活を強いられている。
今回、新政権になって、この事件に関連して新たに明らかにされたことは、ノムヒョン前大統領と青瓦台が北朝鮮に取り込まれ、金賢姫に政治的圧力をかけていたという。 それは、当時の韓国スパイ機関と金賢姫が、大韓航空機事件を北朝鮮の仕業であるように見せかけ嘘をついたとするシナリオを青瓦台が企んだという。 「北朝鮮は無関係シナリオ」 を作り、韓国放送局に金賢姫を登場させ、「大韓航空機爆破は北朝鮮が行なったものではない」 と証言することを強要した。 この青瓦台の要求を金賢姫が拒否した結果、当時住んでいた住居を追われ、逃避生活に入った。
このテレビ出演の要求は、恫喝と金銭的利益が絡んだものだったという。
韓国のMBC『PD手帳』、SBS『そこが知りたい』、KBS『日曜スペシャル』などの報道番組は発生から16年目を迎えた大韓機爆破事件に北朝鮮の関与に疑問を投げかける特集を相次いで放送した。 ノムヒョン政権が示したシナリオの内容は、当時の「国家安全企画部」(韓国スパイ機関)の捜査はでたらめだった。金賢姫は嘘をついていたとする内容だった。 金賢姫は、「ノムヒョン政権は、静かに暮らしている私を事件発生から16年後に家から追い出した。 私は人間的な悲哀を感じる。 韓国の国家機関と放送各社は事件を政治的に利用しようとした」 と訴えた。 金賢姫の居場所はようとして今も分からない。 顔が知られている金賢姫は、海外に移住したのではないのか。 あるいは、整形手術ということも考えられるが。
★
(第二回)
田母神俊雄・前幕僚長は11月末、産経新聞の野口裕之氏のインタビューに対して心境を語った。大事な部分を抜粋し、論評したい。
(なお、本ページの主張は、憲法改正、国防軍の創設、総理大臣は靖国に参拝するのは当然だという立場である)
☆更迭への思いは
(田母神)「日本は、侵略国家ではない。よその国に比べてよい国だったと言ったら、クビにされた。裏を返せば日本はろくな国でなかったと考えている人を、航空幕僚長にせよということではないか。外国の将校は、まず自国を弁護する。自分の国を悪く言う外国人将校に会ったことはない」。
(じゅうめい) クビになった理由は、空自トップが日本政府の公式見解と異なる政治論文を公に発表したからである。 分かりやすく言えば、「国家反逆罪」である。 政府見解に異を唱えるならば、自衛官を辞してから、それを発表すればいい。もっと踏み込めば、国会議員そして総理大臣になって、政府見解を改めればいい。 幕僚長は軍事に専念し、部下を統率する識見を持った人物が任を負うべきだ。 また、「自分の国を悪く言う外国人将校に会ったことがない」 という言い方は、 あたかも田母神が日本の悪口を言っているように聞こえるのだが。
☆航空自衛隊のトップは、どこまで発言が許されると思うか
(田母神) 「空自トップですからある程度、表現の自由に制限があるのはやむを得ない。しかし、憲法では思想・信条の自由が保障されているわけで、政府見解から逸脱することを一切言ってはいけない、というのは民主主義社会ではない」
(じゅうめい)憲法は思想信条の自由は保障している。 しかし、同じ憲法で文民統制を謳っており、かつ自衛隊法では、政府見解と異なる政治論文の自由発表は認められていない。 自衛隊は実力組織であるから、三軍の長である総理大臣、防衛大臣、その他文民による厳格な指揮統制が執られており、自衛官は常にそれに従わなければならない。思想信条を自由に発表する場合、自衛官を辞し、民間人にならなければならないのは当然だ。
そこで別件だが過去に政府批判が空自で発生し裁判沙汰になったケースがある。それは平成12年10月25日東京高等裁判所による航空自衛隊隊員懲戒免職の判決である。(自衛隊員が反戦的に政府と自衛隊を批判しビラをまいた)。
高裁判決を抜粋すると、「自衛隊員が国の政策を批判することは、その内容、手段によっては、服務に違背し、国民の自衛隊に対する信用を傷つけることになる。このような場合、自衛隊法四六条の隊員たるにふさわしくない行為に該当するものとして、懲戒処分の対象となる。
自衛隊員も国民の一人として表現の自由の保障を受けることは当然である。しかしながら、自衛隊は、武器を保有し、防衛出動に際しては武器の使用を認められている実力組織であり、厳正な規律保持の見地から、自衛隊員の表現の自由が制約を受けることは止むを得ない」。
(次回に続く)