この人たちは死んで天国へいけるかどうか他人様のことながら心配する。
薬害エイズ問題を冷静に分析すると、この事件は企業と厚生官僚と大学医学部教授の欲望という名の電車に乗った信号無視の殺人犯罪であったことが見えてくる。
資料を読むと、厚生省は既に1983年にはアメリカ産の非加熱血液製剤がエイズ(HIV)ウイルスに感染している危険性を認識していたが、1985年に加熱血液製剤(エイズウイルスを殺したもの)を承認するまで、エイズ製剤を血友病患者に使用することを認めていた。また厚生省はエイズウイルス製剤の回収を国内薬品メーカーに指示しておらず、結果的に回収が終了したのは1987年頃であった。この為、血友病患者の4割、2千人にエイズが感染してしまったといわれる。
血友病とは血液の異常凝固で身体の中(関節、筋肉)で内出血を繰り返す厄介な病気である。
問題は、なぜ厚生省は対応が遅れたのか、なぜ大量のエイズキャリアを発生させたのかということである。 1995年頃には血友病患者がエイズに発症し、毎日のように亡くなっていったという。
結論を言うと、一番大きな理由はやはり金である。 官僚、医学権威、薬品会社の相互利益である。人の命よりも金という名の欲望が優先されてしまった。当時のミドリ十字(現三菱ウェルファーマ)が非加熱製剤の在庫を大量に抱えていたため、それを捌く必要があったと思われる。 エイズ問題が世界的に報告され始め、危険を察知した厚生省は、1983年に厚生省内にエイズ研究班を設置し、班長に当時の安部英帝京大学副学長(医学部教授、東大医学部卒、血友病治療の権威)を据えた。
安部教授は非加熱製剤は問題が無いことを厚生省に強く進言し、非加熱製剤(エイズ製剤)を血友病患者に対して使用継続を認めさせたというのが真相である。みどり十字からは関係者に相当の金品が渡ったといわれる、事実、厚生官僚は同社へ天下りしている。
当時、エイズ製剤の代替えとして国産のクリオ製剤があったが、エイズ製剤は薬価差益が非常に大きく、儲かる薬であったという。
菅直人氏が厚生大臣になって菅官対決(菅と官僚の対決)として有名になり、菅厚生大臣が厚生省の非を認め、血友病患者団体と和解したのは記憶に新しい。
その後、安部教授は業務上致死罪で逮捕起訴され、東京地裁で無罪判決が出たが、その後まもなく認知症を発症し高裁公判停止になり、まもなく2005年4月に死去した。地裁無罪判決には各界から大きな批判を浴びた。
安倍教授、最後はメデイアに追いかけられ、幽鬼のような顔をしてわめいていたが、人間これでやめました状態であった。
今頃はエイズで亡くなられた人たちに追いかけられて地獄の釜茹でになっているのだろうか。 コワー
因みに、逮捕起訴された厚生官僚松村明仁は有罪、ミドリ十字の3悪人松下、須山、川野も有罪になった。これらの悪人たちはエイズ製剤を認可し続け販売したというのが理由であるが、安部教授の起訴理由はそうではなくて、自分の患者にHIVウイルスが入っていることを認識しながらエイズ製剤を血友病患者に投与して、エイズを発症させ死亡させたというオドロオドロしい内容である。
アッチャー 救いようがありません。 デデンデン