武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

新宿酒場ロン 3・30

2007年03月31日 | 人生の意味
新宿酒場ロン
例によって、島、絵美、銀さんが顔をそろえている。
「市橋君は逃げた」
「両親は二人とも岐阜で医者をやっている裕福な家庭」
「本人は園芸学部、28歳で親のすねかじりプータローか」
「千葉大に園芸学部があったなんて知らなかった」
「手配写真を見たら、レッサーパンダの帽子をかぶった通り魔殺人の犯人に似ていると思ったけど」
「親は何やってるの?」
「眼科と歯医者みたいだね」
「この前の妹バラバラ殺人事件も両親が歯医者だった」
「それに母、妹弟放火殺人事件も」
「何か因果関係があるんかな」
「今もって逃げているけど、自殺しそうな顔はしてない」
「ふむ、山谷のドヤ街に紛れ込んでいるか、あるいは海外高飛びか」
「カネさえあれば成田が近いからね、マニラあたりか」
「でもそれはないと思うわ、既に渡航チェックは終わっている」
「いずれにしても、イギリスと国際問題だね」
「なぜあんなことをするのか理解できない」
「殺す前に女の顔をひどく殴っている」
「ナイロン紐で首を絞め、最後は首の骨を折った」
「バーチャルゲームのロールプレイ感覚、現実社会との接点がもてない」
「リアルに手をかけることによって・・・」
「リアルプレイの実現だ。社会との関わりが出てくる」
「ポリス、世間、そして親からの絶大な注目、孤独からの解放、あるいは求愛」
「社会と接点を持つための究極の選択だね」
「しかし・・しかしだ」
「もうリセットはできない」
「絶対に」

突然扉が開いて、カップルが入ってきた。
「すみません、ここ新宿酒場ロンですよね」
銀さん「そうだけど」
座っていいですかとフリの客が入ってきた。 
そして、洋子ママのジャズボーカルが始まった。
曲は「ムーンリバー」
水割りが苦い夜だ。
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イギリス軍の女

2007年03月30日 | 人生の意味
ネットで配信されたイランテレビを見た。
黒のイスラム・スカーフをかぶり、左手は神経質そうに煙草を挟んでは口にくわえたりせわしなく動いていた。
「私はイングランドから来た、イランの領海を侵犯した。イランはとてもフレンドリーで、我々を大切にもてなしてくれて、危害も加えられていない」 とコックニーなまりでテレビに答えていた。
もてなされているという言葉を使った時、彼女は少し言い澱んだが、適切な言葉ではないと頭をよぎったからだろう。 捕虜になったからにはジュネーブ条約で守られているとはいえ、煮て食おうが焼いて食おうがイランの勝手ということになる。 
イラク・イラン国境を流れる川でイランに拘束された英軍の兵士15人のうち、女性兵士フェィ・ターニー(26)。 子供がイギリスにいるそうな。
イギリスは、英兵がイラク領の3.1キロ水域にいたとする(GPS)データを公表し、兵士は領海侵犯を犯していないとして釈放を要求。 イラン側は自国水域で軍事行動をしていたと主張、処罰の実施を警告している。 GPS がどうのこうのと言ってみたところで何の意味もない。 
戦争とはそういうものであり、殺し合いは戦争現場で起こっているのだ。
イラン領内にいなくても、近海にいるだけで攻撃・銃撃戦になるのは現場の状況では当然であり、イギリス軍部隊も覚悟していたろう。 逆によく殺されずに生きて捕虜にされたものだと、そちらのほうがびっくりだ。
イランは早期に感知して狙っていたのだと思う。
さて、ブレアは、イランへの軍事行動を開始すると警告をしたが、イランもイスラエルも参戦して中東全面戦争をするのも面白いかも知れない。
そのとき、日本はどうする。
(ムラマサ、月影に吼える)
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弁護士ビジネス

2007年03月29日 | 人間の欲望
気軽に相談するには、弁護士の垣根はまだまだ高いし、何より着手金や成功報酬が高過ぎる。
されど、最近の事例では、クライアントのカネを着服して懲戒処分になった弁護士もそこそこおり、また問題になっているのは、仕事が無い60歳以上の高齢弁護士が、悪の誘惑に負けて違法な非弁提携(名義貸し)に手を出す悪徳弁護士がおり、さらに30代の若手弁護士でも非弁提携行為に手を出す人が増えているそうな。
現在、日本は23,000人の弁護士がいるが、アメリカには100万人の弁護士がいるという。 これから始まる弁護士過多時代にアメリカの例をみると、日本の渉外弁護士以上に荒稼ぎしているやり手もいれば、弁護士では食べていけず探偵稼業をやったり、タクシーの運転手をしていたり、法律とは関係ない仕事をしていたりする人も多いという。 余談だが米国FBIの捜査官は全員弁護士資格を持っている。 
日本でロースクール制ができて、平成18年から最初の合格者1期生が出たが、今後の日本社会を占うと、アメリカ的訴訟社会に少しずつ移行するのではないだろうか。
大量排出により、弁護士の垣根が低くなり、また弁護士も食っていかねばならぬから、訴訟を積極的に進める弁護士ビジネスが盛んになるだろう。
ライブドア訴訟などはその良い例である。 
弁護士業界は今や自由競争に入り、広告・宣伝の自由化、報酬の自由化が始まっており、一昔前まで弁護士の名刺を持っていれば誰でも高給がもらえた時代は終りになる。
なにしろ、旧司法試験の合格者数が約1500人となったのはつい最近の話で、平成2年までは合格者数500人、段階を踏んで平成16年になってやっと1500人が基準になった。 それにつれて、今年の司法修習生の卒業試験では100人ほどが不合格になり追試で合格させたが、前代未聞の不合格者数の多さ(例年は2~3人)に法務省は驚愕し、来年度からは追試を行わず、できない者は切り捨てることにして、レベルの低下を防ぐそうな。
今の見通しでは、ロースクール弁護士が今後年間3千人誕生すると見られ、弁護士の大衆化が進む。 但し、地方へ拡散するのはまだ早く、若手ほど大都会に残る傾向が強いという。 そうなれば、アメリカのやり手渉外弁護士のように、マックでコーヒーを自分の不注意でこぼして火傷した場合でも、50億円弁償しろなどという事例が出てくるかもしれない。 それに危ないのはセクハラ訴訟だ。 アメリカ・トヨタの日本人社長が秘書にセクハラをしたとして訴訟を起こされ、30億円を支払ったそうな。
医者の世界でも、名医とヤブがいるように、弁護士も名と迷が入り混じることになるから、その弁護士の実績とか評判をチェックする必要が出てくる。
(ムラマサ、月光に青く冴える)


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鈴花ちゃんの夢

2007年03月28日 | 人生の意味
この子の笑顔を見ていると、まるで天使のようだ。
青木鈴花ちゃんが保育園を卒業し、小学校に入学することになった。
将来の夢は看護婦さんだという。 身近に接しているから憧れるのだろう。
献身的な優しい看護婦さんになってほしいと思う。
思えば、保育園通園が東京地裁によってようやく決定された。
当時、鈴花ちゃん嬉しそうに笑みがこぼれた。
問題は、裁判までしなければ一人の女の子の普通の幸福を実現できない東京・東大和市の尾又正則市長(自民)の政治家としての使命感の無さにある。
また同時に役人の人間味の無さを感じる。
利権が無ければ動かないということか。
市側の言い分は、一つ目が、喉から痰を強制吸引しなければならない子供の責任は負えない、そして二つ目が、受け入れるには保育担当者1名を増員するのに年間800万円かかるから、他の自治体に迷惑がかかる。
理由にならない理由が並べられる。 役人の悪い癖である。
したくないことには100の理由をつける。 そして市民の疑問には裁判に訴えてくれという態度だ。
痰の強制吸引は自分でできるから人に迷惑をかけることはない。 
従って、鈴花ちゃんの為に保育士を増員しなくても良い。 増員すれば、就職口が増えて働きたい人たちにはいいニュースである。
この責任逃れ、事なかれ体質と、裏金作りには一所懸命になるが、福祉にはカネをかけようとしない役人のやり方、考え方は憤懣やるかたない。
社会の弱者を助け、福祉が必要な人に救いの手を差し伸べない国は不幸であり、いずれ滅亡することになる。
(ムラマサ、鋭く一閃)
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石原と浅野の一騎討ち

2007年03月27日 | 人生の意味
都知事選
現状分析は,やはり5・3・1・1・のようだ。
固めたのは石原140万票、浅野90万票、吉田30万票、黒川20万票。
他に未定票が200万票あるから、この200万票の行方が勝敗を決することになる。
但し、冷静に分析すれば、石原が圧倒的に有利だ。 
石原の当選確率は9割以上でほぼゆるぎない。 一番の要因は、対抗馬浅野が弱い。 彼はキャリア、実績、経験、年齢ともピークにいるはずだが、パンチが無い。 
官僚の能吏さは目に入るが、大衆を動かすダイナミズムに欠けるようだ。
本人のキャラは、石原を猛烈に」批判して、大衆に熱狂を吹き込むタイプではないし、福祉を取り上げても、いい意味での風呂敷を広げない。 
大店の番頭みたいに、客の問い合わせに、見えない奥からチョコチョコと物を持ってきて 「これならありますけど」 と一品だけを見せて客を値踏みするようなタイプに見える。
そのまんま東は、奥には何も無かったから何も持ってこなかったが、大風呂敷を広げて フランス革命ならぬ宮崎革命をやるような、露店を取り巻く観客の興奮と熱狂を呼び起こした。
年配のご婦人は 「ありがたいことです」 とそのまんま東が、宮崎の救世主みたいに涙ぐんでいたが、そのくらいのカリスマ選挙ができなければ石原を倒すのは難しいと思う。
いずれにしろ、74歳の老醜と越後屋の番頭が相撲をとるようなもので、本割というよりはショッキリ相撲の様相だ。
(ムラマサ、静かだ)
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