政権交代。
平成維新が成った。麻生自民党の太った豚と利権猿を国会から追放した。
自民党は歴史的惨敗どころか、壊滅状態に陥った。昔で言えば玉砕だ。
派閥の親分と閣僚の討ち死には死屍累々に及び、酸鼻を極めた敗残は、身震いがするほどの衝撃だ。米国は早速、鳩山政権に対して警戒感を表したようだが、そういう意味においては、日本は成熟した国家だから、心配するに及ばぬ。
さて、この焼け野原の廃墟から自民党は立ち直れるのか。結論から言えば、不可能に近いのではないか。なぜなら自民党には人がいない。政策が無い。根性がない。そして自民党の急所は、利権分配政党であるから、政治権力を失い、甘い蜜瓶を取り上げられたら、その求心力はなくなる。だから残された獣道は、保守政治本来の国民政党に立ち戻るしかない。つまり山賊集団から国民政党へ戻れということだ。とりあえず自民党は、榎本武揚と土方歳三が、函館の五稜郭に立てこもったように、都落ちを甘受しなければならぬ。そこで旗を立てることができるかどうか。榎本武揚のように明治新政府に外務大臣に登用されるか、それとも土方歳三のように切り死にするか。今の時代、生命まで取られはしないから、楽なものだ。さて自民党よ、ふんどしを締め直して、廃墟から這い上がって来い。
★麻生太郎。
敗北が決まってから、テレビに出て話をしていたのを聴いた。
まず、この人は謙虚さがない。人を人とも思わぬ威丈高な態度は感心しない。そして短い話の中で二つ嘘を言った。一つは、経済成長を3.6%達成したのに残念だと述べたが、第一四半期で0.9%達成したことに、単に4を掛けて3.6%にしたたけに過ぎない。絵に描いた餅なのだが、知らない人が聞けば誤解する。二つ目は、日本の不良債権処理と金融政策が世界から評価されているのに残念だと述べたが、米国のオバマを始めとした先進国の言い方は「日本の失われた10年を真似するな」という反面教師であり、評価の対象ではない。
そして日本の金融政策を評価している点は、それはゼロ金利を続けてくれ、米国債を買ってくれ、日本の公的年金や郵貯で米国の株を買ってくれということ。つまり日本国民の富を巻き上るということだ。
麻生という人は、政治経済の姿を理解していないし、理解しようとしない。
ただ目の前の政治権力をオモチャのようにいじっていただけではなかったか。
政治をしなくなった自民党に復活はあるのか、生き残った山賊どもが決めればいい。
★公明党。
今回の選挙で驚いたのは、公明党は小選挙区で全敗し、大幹部が枕を並べて討ち死にしたことだった。親分の太田が民主の若い娘に手をひねられたとは、池田大作もショックだろう。
★小沢一郎と鳩山由紀夫。
早速メディアは、小沢一郎と小沢チルドレンのバッシングを始めた。本ページは、秘書逮捕時には小沢の党首辞任を求めたが、民主党が安定多数の政権与党になった今、鳩山由紀夫が甘い分、小沢の力は必要だ。
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「黄昏の ひぐらし鳴きて 声ひそか」
「露草や 脚に濡れそぶ 都落ち」
(じゅうめい)