武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

新宿酒場ロン 6・29

2007年06月30日 | 人間の欲望
新宿酒場ロン 6・29
島、絵美、銀さんが揃った。冷えたビールがうまい。
「東京駅の喫茶店で初めて会って、名刺をもらえなくて、名前も忘れてしまった投資家か」
「そんな初対面の、名刺も貰えない投資家の要望で、朝鮮総連の35億円の不動産の所有権移転登記をしてあげた緒方弁護士」
「手付金を1銭も貰わずに」
「この一事だけで、緒方弁護士の嘘八百が分かる」
「どの世界にこんなことをしてあげる人間がいるだろうか」
「まあ、サザエさんでもしないわね」
「不思議なのは、こういう弁明をして世間に通用すると思っている緒方の頭の構造はどうなっているのだろうか」
「とても正気の沙汰とは思えない」
「権力の道を一筋に歩いて来た、お役人様のたわ言かな」
「じゅうめいさん、何考えているの?」
「フム、どういうカラクリになっているのか面白い」
「いやね、特捜が2度も緒方のガサ入れをやったんだが、面白いものが出てきた」
「何だい?」
「4億8千4百万円の領収書の控え」
「緒方は否定していたが」
「朝鮮総連から、なぜ4億8千4百万円も出たのか」
「それ自体は商慣習で不思議ではない、売買の両当事者からブローカーはカネを貰ってもおかしくない、通常はそれぞれ5~10%だ」
「4億8千万円というのはちょっと大きいね」
「その数字は意味があると思うね、4億8千万でなければならなかった理由が必ずある」
「実力者のホ・ジョンマンは、強制執行を逃れるために、所有権を誰かに移転する必要があった、それでブローカーの満井に頼んだ」
「満井は、同じ悪仲間の緒方とたくらんだ」
「架空の投資者をデッチ上げて、35億円の売買契約を総連と交わして、移転登記をするようにホ・ジョンマンに頼んだ、ホはホで早く登記を移転したかったから、協力した。」
「しかし、この話が漏れて、特捜が動いた。すべてがパーになった」
「誰が漏らしたの?」
「公安のスパイだと思うね、メディア全部にスクープで召集が来たから特捜のリークは早かった、一番反応したのは毎日新聞とTBSだったが」
「そして執行妨害罪より罪の重い詐欺罪か」
「緒方・満井サイドは、登記後、投資の話は駄目になりました、と言い逃れをする計画で、総連もそこは暗黙の了解か」
「もし本当にホ・ジョンマンを騙したなら、緒方と満井は今頃、東京湾に浮いている、それとも、だから特捜が逮捕して身柄を守った?」
「調べてみたら、これと同じようなことを緒方・満井はやっている」
[六本木の大型雑居ビルで、暴力団、地上げ屋、ブローカーの権利関係が複雑に絡み合って、六本木の超一等地でありながら再開発できないTSKという幽霊ビルがあるんだが、そこでも緒方・満井は暗躍していて、同じような手口で億単位のカネを騙し取ったとして、裁判沙汰になっている、そして余談だが、そのTSKビルは稲川会の伝説の創業者・故稲川聖城が作ったものだ。当時は高級クラブ、レストランが入っていて賑わっていたそうだ]
「そうすると、あのポンポコリンは極め付きの悪徳弁護士か」
「霞ヶ関の1丁目1番地から聞こえてくるのは、緒方は公安庁長官時代に、各方面の秘密情報を握っていて、権力の弱みを熟知しているから、強気だと苦虫を噛んでいるが」
「各方面と言うのは?」
「愚問だな、政界、経済界、裏社会、総連、エスタブ・・・」
「公安庁は米国のCIA、ロシアの旧KGB、韓国の旧KCIA、イギリスのM16と同じだ。つまり、分かりやすく言えば、権力の暴力団」
「緒方は、巧妙に塀の上を歩いていたが、内側に足をすべらしてしまった」
「総連という複雑怪奇なものに手を出したのがエスタブの逆鱗に触れた」
「国民の税金1兆4千億円を贈与で総連にくれてやったが、627億円のカネを払わない、側面的には、拉致の秘密交渉で最後に裏切られた、つまり金だけは取られたが、めぐみさんは帰ってこなかった。拉致の象徴である(めぐみさん)を帰すという話に一旦煮詰まったが、最後は北朝鮮本国に拒否された。知りすぎた者は消される」
沈黙が訪れた。洋子ママの柳眉が怪しく光る。
(ムラマサ、低く鳴き始めた)
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がんばれ本村さん

2007年06月29日 | 人生の意味
7年に渡る長い裁判で、被告人と目が合ったのは、今日が最初であったと本村氏は語る。
その犯人は、本村氏を鋭い目で睨みつけた。
そして、退廷間際にもう一度振り返り、怖い目を投げかけたという。
本村氏の隣にいた島は、その犯人の姿にぞっとしたと教えてくれた。
それは鬼畜の目だ。人間性の一かけらも無い犯人の心の窓だ。
山口母子強姦殺人事件。
被告人の弁明にドラえもんが出てきたのは、ドラえもんファンの一人として迷惑な話であり、噴飯ものだ。
また、精神鑑定をした日本福祉大教授の加藤幸雄・鑑定は 「母体回帰ストーリーであり、性暴力の問題ではなく、被告は更正が可能だ」 とする被告擁護論が出されたが、全く腹立たしい。
当時18歳の少年が、強姦目的で水道水質検査と偽ってアパートに上がり込み、隙を狙って本村氏の妻・弥生さん(23)を殺害してから死姦し、母親にすがる11ヶ月の夕夏チャンを床に叩きつけ、泣きじゃくる子を紐で首を絞めて殺した。
そして二人の遺体を押入れと天井裏に隠し、弥生さんの財布を奪って逃げた犯人(26、当時18)。
これのどこが自殺した母を思い出して、甘えたかったと言うのだろう。
欲望を遂げるために、犯人はカッターナイフで下着を切り裂いているのだ。
その後、犯人は「最後に笑うのは悪だ。それが今の世の中だ」とうそぶいたそうな。
裁判の過程でも反省の言葉は一片も無い。
人の家に汚い欲望の赴くまま押し入り、抵抗されれば容易に殺害し、しかも、その後に性的暴行を加えるとは鬼畜以下であり、どこをどのように理屈を付ければ「甘えて抱きついたら、結果的に死んでしまった」などと言い立てることができるのだろうか。
この鬼畜とも言うべき犯人は迷うことなく死刑である。
「正しい裁判ができないなら、犯人を無罪にしてくれ、私の手で殺す」
かつて、このように述べた、本村氏の悲痛な叫び。
感情論ではなく、人が人を裁き、そして死刑に処すべきかどうかの極限の状況において、本村氏の一言一言が、神聖な声に聞こえてくるのは私だけであろうか。
(ムラマサ、鋭く斬る)

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フジモリの立候補

2007年06月28日 | 人生の意味
夏の陣、参議院選。
丸山、サクラパパ、丸川のお笑いトリオに、ヤンキー先生が加わり、それにフジモリ元大統領が入って、お笑いクインテットになってしまった。
チリで自宅軟禁下にあるフジモリ元ペルー大統領(68)は国民新党の公認候補として日本の参院選に比例立候補するそうな。
フジモリ氏と言えば、96年12月に日本大使公邸人質事件が、世界と日本をにぎわし、翌97年4月に、地下トンネルを掘った、特別急襲部隊が、公邸のロビーフロアを地下から打ち破り、激しい銃撃戦の果てに、ゲリラ全員を殺してしまった。
当時は、映画のシーン以上のドラマチックな展開と迫力に、日本中が興奮したものだった。
その後、来日し、突然、東京で大統領を辞任することを発表し、事実上、日本に亡命した。 その後、日本のホテル・ゴルフ場実業家の女性と結婚している。
フジモリ氏は日本国籍も保有しており、公選法上は外国で自宅軟禁されたままでも立候補は可能だという。
現在、彼は、この投降しようとしたゲリラを射殺するように命令を出したとして刑事訴追され、近くチリ最高裁が判決を言い渡す予定になっている。
さて、どうしたものか。
外国にいて、複雑な状況下にあるフジモリ氏を担ぎ出す国民新党も、見世物興行師としては面白いかも知れないが、あまり品の無い話だ。
(ムラマサ、ニヒルだ)
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保険庁の高額ボーナスと着服問題

2007年06月27日 | 人間の欲望
少し過激なことを言えば、
社会保険庁の職員ボーナスは全員に100%の返納をさせなければならない。また過去の厚生大臣及び長官も然りである。
これに対して、小泉さんとイイジマはナンセンスと言い放ったが、情けないことだ。
イイジマは「これは現場の問題であって、上の人間の問題ではない」と語気を荒げたが、とんでもない話だ。
上の人間の方が、より責任は重いのだ。権限と権力を有し、途方も無い歳費を貰っておりながら責任は持たないと言うならば、即刻、政治の場から退場しなければならない。
現行法制度では強制できないが、もし返納しない者がいれば、年金機構への転入を認めない。
この年金機構も訳の分からぬ役所であるが、完全民営化をしない以上やむをえない。完全民営化したほうが国民のためには10倍も良くなるだろう。
ほんの一例を挙げれば、かつて国鉄がJRへ民営化になった途端、驚いたのは、それまで汚かった駅のトイレが、立派にきれいになったことだ。
また、それぞれのサービスが格段に向上した事は実感として分かるはずだ。
今の役人がやっている仕事は、汚いトイレを掃除もせずに、使用禁止の張り紙を張って誤魔化しているだけだ。
次に、今回驚いたのは、保険庁長官の夏のボーナスが270万円、部長クラスが200万円だという。
これほどデタラメなことをやっていて、これほどの高いボーナスをもらえるとは何と言う役人天国であろう。
社保庁の担当者達は、長年に渡って、国民が預けた国民年金保険料を金庫に入れず、自分の懐に入れていた着服・横領が次第に明らかになってきた。
その手口は、金は貰って手書きの領収書を発行するが、PCに入力せず、あるいはインプットしても全くのデタラメなデータを入力していたという。
年金は25年間払って、60~65歳以上にならなければ自分の年金情報が分からないのが普通であるから、その頃にはネコババした事は誰も分からないという仕組みだ。
それに気付いた、保険庁の幹部は、携帯の電子領収書発行機を大量に作らせ、それを使うように指導するようになった。
しかし、この装置は随意契約で、つまり、リベートをたっぷり貰っていたという悪事に悪事を重ねるようなことであった。
しかも、その装置が正常に作動するならともかく、故障が多かったため、使い物にならなかったという代物だったという。
ムラマサ、鞘を引き寄せ鯉口を切った。
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トンになった男

2007年06月26日 | 人生の意味
その男、最初にテレビに映ったとき、豚が2本足で立っているのかと思ったほど、トンに似ていた。
ミート・ホープレスの社長と言うのか、肉切り包丁を持った詐欺と騙しの男と言うのか。
長年、トンを切りさばき、内臓を取り出し、ミンチにして、喰ってきたから、豚の怨霊を体中に吸い取り、自身が豚に変身しつつあったのだろうか。
何か、血なまぐさい牛、豚、羊、鶏の叫び声が聞こえてきそうだ。
町に、お肉屋さんがいるから、おいしい肉が我々の口の中に入るわけで、それはそれで感謝しなければならない、ただ、きれいごとを言うつもりは無いが、生き物を切り捌くときの恐れと感謝の気持ちがあったのかどうか、生きものではなくて、単なる食材としてしか見ていなかったのではないのか。
そこまで考えさせる苫小牧の牛肉・豚詐欺事件であった。
我々は、文明人として己を位置付けるならば、この事件は、偽装と騙しの事件と割り切るのではなく、食材としての動物の意味を考えてみる契機を与えてくれたのかも知れない。
お店で売られている肉は、タンパク質の切り身の姿ではなくて、4つ足の動物であるということだ。
さて、問題は、ミート・ホープレス社には、60人が働いているという。
現実問題として、彼らの収入の道が閉ざされようとしている今、農水省の指導が、もっと早くあったら、会社倒産という2次被害も無かったろうと思うと、役人の怠慢を感じるのだ。
農水省の役人は少なくても1年以上前から、これらの不正行為を把握していたにも関わらず、見て見ぬ振りをしていた責任は重い。
最後に、社長がうなだれて、もう終りですと呟いた姿は、断頭台に消えて行く
豚に似て何とも哀れだった。
(ムラマサ、一閃)
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