むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『夢見通りの人々』宮本輝(新潮文庫)

2017年12月07日 | 読書

大阪あたりの一角にある商店街「夢見通り」で繰り広げられる人々の暮らしを10編の短編小説をオムニバス形式で連ねています。

一つ一つの物語の主人公は異なるのですが、夢見通りに住む人々がいろいろと絡まって、群像劇の装いです。

それぞれの登場人物は、それぞれのキャラクターに影響を受けながら成長し変化していくのですが、他の登場人物も変化してくところがみそです。

動かないのは夢見通りだけ、人々は皆、それぞれ、違う方向へ動き成長するのですから、おさまりがよろしくありません。

複雑で混とんとして動き続ける人の心が悲しくもあり楽しくもありたくましくもあります。

人は皆、永遠に未完成。

宮本輝の小説では、異色作でしょうが、これが一番好きという変わり者が多いというのも、うなずけます。

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大木が芽吹くとき~樹木の双葉~

2017年12月07日 | 小さな自然

なんだろう、樹木の種が芽をだしています。

頑丈そうな茎と葉であることから、大木に育つ予感がします。

コメント (2)
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