とにかくゆるい世界です。
小説として、最低限の緊張感を保持しつつ、ゆるくゆるく展開します。
表紙にある「のれん」「自転車」「ネコ」が語り部となり、あずかりやさんにまつわる出来事を語るオムニバスになっています。
あずかりやさんは、1日100円でどんなものでも預かってくれます。
店主は盲目の青年で、点字本を読みながら店番をしています。
そこを訪れる人は、何やら訳ありの人たちでした。
特にネコの語りはゆるゆるです。
ネコは近視なので近くしか見えないし、1日の2/3は寝ているので、観察している途中で寝ちゃう語り部だったりします。
ゆる~い話が読みたい人に特にオススメします。
ゆる~けど面白いよ。