スタジオジブリの同名映画の原作になります。
登場人物はほぼ同じで、話の筋もだいたい似ていました。
海外ファンタジーの肌に密着した魔法の描写を存分に楽しめます。
例えば、7リーグ靴(1歩で何キロメートルも進める靴)の描写などは、海外ファンタジーの醍醐味と言えるでしょう。
主人公のソフィーは、自分が長女だから成功できないと確信しており、これは、おとぎ話で必ず成功するのは末っ子で、その前提には、長女と次女(または長男と次男)の失敗があるからです。
しかし、この物語は長女成功物語であり、一種のおとぎ話の常識を破っていこうという作者の意図がところどころに観られ面白く読めました。
ハウルの動く城は、1~3まで刊行されていますが、全部違う物語だそうで、映画の原作を読みたい人はこの1冊で十分です。
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