直木賞受賞の短編集です。
6編の短編小説が収められていますが、どれも毛色が違うのと同時に、良い出来です。
一冊の短編集には、目玉になるような傑作が一本くらい入っているものですが、この本は全部目玉クラスの出来でした。
そういう意味では中身が濃いお買い得の一冊だと思います。
それぞれの主人公の職業が変わっていて、そこもこの本の売りでしょう。
器をさがして→お菓子職人のアシスタント
犬の散歩→捨て犬の飼い主を捜すボランティア主婦
守護神→ホテルマン
鐘の音→仏像の修理屋
ジェネレーションX→雑誌の編集者
風に舞いあがるビニールシート→UNHCR職員
どれも独特の世界と価値観があって面白ろかったです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます