ポン菓子製造機の話だということでつい購入した。はじめは、風呂につかりながら読んでいた。読んでいて、これまでであった大阪のおばちゃんセンセのことを想起したりしていた。中盤から、そう、北九州の戸畑に行く決意をするところくらいから、本気で読み始めてしまった。最後は、「バケモンの涙」だった。やっぱりセンセやな。原点やな。
帯には次のように記されている。はずいので最後の5文字は削った。
日本は未曾有の食糧難に襲われていた。橘トシ子19歳。大阪の旧家のいとはんは、国民学校の教師となるが、栄養不足で命を落とす子どもたちを何とか助けたいと願う中、少ない燃料で大量の穀物を食べられるポン菓子の存在を知る。一念発起、ポン菓子製造機を作ろうと使命感に燃え、製鉄所のある北九州に女ひとり乗り込み、工場を立ち上げるために奮闘するトシ子。子どもたちを飢えから救い、復員した人々にポン菓子売りの職を与えた、実在の女性の苦難を乗り越えていく姿に迫る、○○○○○。
実話なのだとおもってググってみたら、「日本初のポン菓子製造機を作った人吉村利子さん」ということで、著者のインタビュー記事があった。ポン菓子の話はまた別の所でしたいが、しかし、こんな本当の話があったとは・・・。