フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

reprendre

2020-05-10 09:49:44 | Weblog
家にいたらセッちゃんから電話があって「来ユウかね」「どこへ?」「今日からやりゆうで」「緊急事態宣言やにやるかね」「やるやる」と絵画教室の再開を告げるファンファーレ。家から歩いて10分なので絵と道具を持ってヨッコラショと出かける。久しぶり感はある。2週間の自粛だっただけなのに可笑しなもんだね。教室に入るとほぼ全員来てる。みんなヒマに耐えかねてたんだね。一応入り口に消毒があってみんなマスクはしてるけど「おしゃべり」は変わらない。               <         絵を描きながらも孫がミルフイーユを作っただのマスクを縫っただのとコロナでの自粛生活の話題が続く。あんだけ話題と人の噂に事欠かない情報通のセッちゃんが自粛のせいで人との交流がなかったからか何一つ情報を持ってないことが可笑しかった。普段それだけ人と交流してたんだとビフォアコロナの暮らしぶりを思う。アフターコロナというかポストコロナというかこれからは生の情報は入りにくいんだからと、ふと、そんなこと思ったりして。人がコミュニケーションがとれない世界が出現するなんて誰が想像できたでしょうね。整理された情報しかないなんて冷めたステーキみたいだね。三人寄れば文殊の知恵というように人は寄って温もりを感じながらアイデアを出し合うんだよね。ソーシャルディスタンスは他人と他人の考えを疎外するからね。「太刀結ぶ剣の下こそ地獄なれ、一歩進めば、あとは極楽」で生きてきた「阿吽」の呼吸がその距離では取れないんだよね。さりとてコロナにやられるのも嫌だしね。どうしたもんかとこれから少し悩むのかな。まぁ、今日はみんなと絵が描けて良かったとしよう。 
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