フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

forest

2020-05-23 08:19:58 | Weblog

輝ける森の美しさを何と言おうか。
この森を通り抜けたところにある広場。
その前にある山。
ウグイスの谷渡り。
アザミの花が群生した草原。
僕らはこの中で
緑の住人になる。
野ばらの花が零れ落ちるように
太陽に舞い
その香りで僕らを包む
僕らはネズミモチの葉を
噛みしめる
その苦さに意識は覚醒し
高揚する
何をなすべきかと
この年寄りたちは青春に立ち戻り
お互いに目を輝かせる
森の力、緑の幻惑、力が甦る錯覚
人は錯覚の中で生きていくもの
と、わかってはいるのだが。
皺だらけの腕が、心臓が空へ伸びていく



コメント
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