
輝ける森の美しさを何と言おうか。
この森を通り抜けたところにある広場。
その前にある山。
ウグイスの谷渡り。
アザミの花が群生した草原。
僕らはこの中で
緑の住人になる。
野ばらの花が零れ落ちるように
太陽に舞い
その香りで僕らを包む
僕らはネズミモチの葉を
噛みしめる
その苦さに意識は覚醒し
高揚する
何をなすべきかと
この年寄りたちは青春に立ち戻り
お互いに目を輝かせる
森の力、緑の幻惑、力が甦る錯覚
人は錯覚の中で生きていくもの
と、わかってはいるのだが。
皺だらけの腕が、心臓が空へ伸びていく