このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ次第記録し投稿いたします。又その逆で新しい記録もあり、これらを含めて投稿しております。
リギダマツ緒言:常緑高木。雌雄同株。
樹形は広円錐形または不整偏平円錐形をなす。
樹皮は幼樹では薄く、赤褐色であるが、老木は赤褐色ときに黒灰色で深く裂け亀甲状に裂け目ができ、厚い不規則な断片となって、剥がれ落ちる。
葉は剛強で3針葉、初め淡緑色のち暗緑色となる。
球果は卵状楕円形で淡褐色を呈し光沢があり鱗片には棘がある。アカマツと似た印象があるが、やや球果が大きく、たくさん松かさが付いており、鱗片に棘がある。
種子はアカマツより大形で倒卵形で黒色または暗褐色をなし長い翼がある。
幹から幼条を出し、葉を着生し、また切株からも萌芽する特性がある。
リキダマツは学名の rigida を日本名にし、それにマツをつけたものである。
松枯れに対して抵抗性があり、見本林や公園などに植栽されている。
01.08年10月28日 リギダマツ 風の松原内の元営林署事務所前に4本位あるだけです。見学者がガイドさんに説明を受けているところです。
02.08年10月28日 リギダマツ 黒灰色で深く裂け深く裂け亀甲状に裂け目ができ、厚い不規則な断片となって、剥がれ落ちる。下の幹から葉が叢生している。
03.10年01月11日 リギダマツ 雪の重さで折れた枝を見てびっくりです。アカマツとそっくりでした。でも下から見ると黒いのです。下が黒色で上半分が赤いのはどうしてでしょうか。
04.10年02月04日 リギダマツ 葉の違いの比較。左から、クロマツ・オウシュウクロマツ・リキダマツ・リキダマツ(樹力の落ちた木)
05.08年10月28日 リギダマツ 枝にも棘のようなものがあります。
06.08年10月28日 リギダマツ 葉は3針葉です。他の松葉と同じで葉身はねじれています。この個体の葉の長さは13cmありました。
07.11年05月12日 リキダマツ 葉に点線状の気孔帯でしょうか?があります。
08.11年05月31日 リキダマツ 雌花はあざやかな紅色であり、新枝の先端に付く。形はマツカサのミニチュアである。雄花は枝の下側につき、これもマツカサのような形であるが、花粉を飛ばし終わると落ちてしまう。
09.11年05月31日 リキダマツ 雌しべ。
10.11年05月31日 リキダマツ 雌しべ全体像。
11.11年05月31日 リキダマツ 雌しべ。雌しべを縦に切断した断面です。
12.11年05月12日 リキダマツ 雌しべが段々多きなってきて球果状になってきました。・
13.11年05月12日 リキダマツ 雌しべを切断した断面ですが段々松かさが解るようになってきました。マツカサの鱗片は、葉の変化したものである。紅色の鱗片と葉が相同器官であることが認識できるとあります。
14.11年05月31日 リキダマツ 雄しべ。花粉を出した後の雄しべのようです。
15.11年05月31日 リキダマツ 雄しべは鱗状。
16.11年05月31日 リキダマツ 雄しべ。雄花を縦に切断したもの。
17.11年05月31日 リキダマツ 雄しべ。雄花の横の断面拡大。
18.11年05月31日 リキダマツ 雄しべ。雄花の小花。
19.11年05月12日 リキダマツ 新枝を縦に切断してみました。芯枝から葉の出るところ。
20.10年01月11日 リギダマツ 稔った若い球果。球果には棘があります。
21.08年10月28日 リギダマツ 鱗片を開いてきたました。翼果をまき散らす準備です。球果に鋭い棘があるのが特徴。痛くてなかなか球果が取れない。
22.08年10月28日 リギダマツ 鱗片の所についている翼果です。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。