日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

地震時の叔母の声

2020年03月11日 | 回想
 

「池の水が大きく揺れて周りに飛び出している」と電話で恐怖を語ったのは北海道に住んでいた叔母。その地震は1973(昭和48)年6月で震源地は根室半島沖だった。地震の規模は7~8.5マグニチュードとある。現在のように地震発生と同時にその様子を映像で知ることが出来る時代ではなかった。黒電話が唯一の情報源、無事を確認出来てほっとした。

 9年前の東日本大震災は今日3月11日。死者1万5899人、いまだ行方不明2529人、避難生活者を余儀なくされているには4万7737人となっている。災害公営住宅の建設など住まいの復興事業がほぼ完了した一方、震災前と比べて人口が減少し、暮らし向きや地域のつながりについて「復興したという実感は乏しい」、というのはNHKニュース。

 地震による津波で東京電力福島第一原発が壊滅し地震の被害を大きくし復興の足かせとなった。原発事故は自然災害にともなう被害として免責する声がある。発災時、結果は別にして現場では死守すべく活動したと思う。装置産業の運転経験からそう信じる。津波対策が不十分だったという内部技術者の声を握りつぶすと同じ災害はまた発生する。

 根室に原発はなかった。放射能を心配す必要がなく復旧の足かせは無かった。叔母は、地震の揺れが止まってからも池の水が揺れ続けたと話した。東日本大震災当日の中継録画された映像や直近のレポートを見ると、NHKニュースの「復興したという実感は乏しく」を感じ「復興五輪と喜べるの」と感じた。とはいえ、東北3県の早い復興を心から願っている。阪神大震災から16年後に東日本大震災、それから9年過ぎた、数年後に次が発生しないことを祈る。
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中止や延期

2020年03月10日 | 生活・ニュース

 昨日、地元の「広島東洋カープ公式戦日程表」が折込で入った。開幕初戦はマツダスタジアムで3月20日の中日戦、交流戦は5月26日、これもマツダスタジアムで西武との戦い、交流戦が終了すると6月19日マツダスタジアムでDeNAとリーグ戦が再開となり、7月19,20日のオールスターゲームまで載っている。その後は東京オリパラへと続く。

 ところが今日の紙面。プロ野球とJリーグは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け開かれた対策会議で、プロ野球は20日に予定していたセ、パ両リーグの開幕延期を決めた。Jリーグは18日の公式戦再開を断念し中止を延長することに決めた。無観客試合を避けるためには懸命な決定と思う。これで甲子園のセンバツ大会がどうなるか注目される。

 プロスポーツだけでなく文化芸術と名の付くイベント類も中止・延期・縮小などとコロナ対策が相つぐ。毎日サンデーの私の予定表でも中止、中止そして期日未定で延期など、初めての経験をしている。お斎の頂ける春季彼岸会は中止、確かに隣の参拝者と拳ほどの間隔で隣り合わせになる。また、やっとチャンスが来たと楽しみにしていた山口市でのある大会も中止、この大会へは次に参加できる予定はないだけに残念のひと言。

 明日は東日本大震災から満9年、地震だけでなく初経験の原発事故が重なった。原発事故については完全復旧まで数十年という子や孫の代まで続く。しかし、総理が視察の場所はいつもテープカットや商店街の賑わいなど、地震や原発の被害が完全復旧したかの錯覚を覚える映像ばかりだ。コロナも原発も庶民目線での対策を願いたい。
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朝はどこから

2020年03月09日 | 生活・ニュース

 明るみかけた東の空を見ながら「朝はどこから」の歌をお思い出す。これは、昭和21年、朝日新聞社が戦争で疲弊した人たちに明るい光を当てようと懸賞募集、1等当選となった作品という。NHKのラジオ歌謡としても取り上げられた。そこで聞き覚えたのだろう、今も口ずさめる。清々しい夜明はコロナ感染に戸惑う世界のニュースを忘れさせる。

 歌の中で「朝と昼と夜はどこからくるの」と問いかけがある。1番で朝は「希望の」2番で昼は「働く」3番で夜は「楽しい」そんな家庭からくると歌っている。歌の背景として、当時の物資や食料不足などの大変な苦しみは共通のこととして伏せられ、その上で人の絆が「あかるい家庭を作る」と歌われている。戦後の立ち上がりにあたりいい国を作るのは社会の最小単位である家庭の大切さを教えたのだろう。

 歌にある「希望、働く、楽しい」の3つは決して贅沢な望みではなく現在にも通ずる、しかし、今、この3拍子が揃わなくて社会のいたるところでトラブルが起き、最悪の場合は悲しい事件に至る。そのもとは「働きたくても働けない、結婚したいが収入が低い」など戦後とは社会の仕組みが大きく変わったことだろう。

 働きたくても働けなければ、夢を描ける日々も家庭も遠のく。働けなければ楽しい夕餉はとれない、気がかりな目覚めでは夜が明けたといっても希望はわかない。贅沢ではない3つの望み、それがささやかな事であっても叶えばいい、今夜の満月に願ってみる。
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教育現場の混乱思う

2020年03月08日 | エッセイサロン
2020年03月08日 中国新聞「広場」掲載

 新型コロナウイルス感染症対策で突然、学校が休校になり、各地で混乱や問題が起きている。その一つに卒業式がある。
 多くの学校で準備していた行事が中止や簡略になった。切ない思いから涙する生徒や児童らの姿をテレビ映像で見て胸が詰まった。
 一方でこれだけ短時間の間に教え子を送り出した学校関係者の労も感じた。
 ふと、9年前の東日本大震災の後の卒業式のニュースを思い出した。避難所や土砂に汚れた講堂、壊れた自宅など場所はいろいろ。それでも卒業証書を手にした子どもたちの明るい表情が印象に残っている。
 証書を手渡したいという学校や住民、親の熱い思いが伝わり、児童は「助かった命を古里再興の力にする」と語っていた。
 今回も卒業する子どもたちは予期せぬ情勢の中で証書を手にした。突然の異変があることを学習したと思い、学校生活で積み上げた思い出とともに大切にしてほしい。 
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期間限定

2020年03月07日 | 自然 季節

 どんよりしたくもり空、歩いていても肌寒い感じがする。それほど人通りのある町ではないが、新型コロナ感染予防で自粛ムードも加わり余計にそう感じる。近くの子どもらは休校を理解してかその姿は見えない。休みには賑わう公園の無人遊具が寂寥感を強める。

 そんな気の重い感じの外出から帰ったらいいものが届いた。今年は梅まつりに行けないので味わえないと思っていた「梅大福」だ。これは光市の冠山公園梅まつり(2月15日から3月8日)の期間を中心に期間限定で販売される。大福は中に餡(あん)を含んだ餅菓子だが、ひと手間かけてあり、名前の通り梅の実が丸ごと1個入っている。

 大福そのものに大きな代わりはないが、梅のすっぱみが餡とよくマッチして季節感のある菓子を感じる。「種が入っておりますので気を付けてお召し上がり下さい」、こんな注意書きが微笑みを誘う。今年はメジロが多いとか、梅林も賑わったことだろう。残念だが、ここでもイベントは総て中止になったという。

 WHOはこのウイルスは暑くなれば流行しないという観測に対し「それは確かなことではない」と表明している。これこそ期間限定で終焉してくれるといいが、そうはならないようだ。子どもらの休校、いつまで続くのだろうか、国の判断が待たれる。ここ中国地方も山口、岡山に続いて広島でも感染者がでた。報道で知る景気の落ち込み、根深い感じがして大きな経済的混乱が起きそうだ。これもコロナ対策の一環として策を図って欲しい。
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無観客試合

2020年03月06日 | 生活・ニュース

 プロ野球オープン戦の開幕第1戦を終えたある選手が、無人の観覧席をバックに「フアンの声援の力、有難さを感じた」と話していた。そんな無観客オープン戦のTV中継を見た。バッシという捕手のミットに入ったボールの音、球審の声、バットと球の勝負音、選手が掛けあう声、無観客ならではの球場の音が聞こえ何か新鮮さを感じた。リーグが始まっても9回のうち1回ほど観客は音も声も出さない、そんな試合は出来ないだろうか。

 大相撲も無観客場所になる。力士のぶつかり合う音、張り手や突っ張りの音、息遣いなども聞こえるかもしれない。勝負の後の荒い息遣いも音になるかもしれない。館内に響く澄んだ呼び出しの声が楽しみだ。サッカーなど多くのスポーツが無観客試合で、新型コロナウイルスの感染防止を図る。

 高体連の春の全国大会、22種目25の全国大会すべてが中止になった。報道では、各競技とも何とか開催したいという思いはあったが、競技団体は新型コロナ感染防止のため苦衷の決断をしたという。一方、高野連は最終決定ではないがセンバツを無観客試合で開催らしい。野球は高体連に所属しないが、高校生の部活ということでは何も違うところはないと思う。

 高校生の文系活動では「全国高等学校総合文化祭」があるそうだ。今年は夏休みに入って高知県で開催という。各種の芸術・文化活動を全国的な規模で発表する場になるという。将来を担う若い力が交流を深め互いを知り尊敬しあう場は大切にして欲しい。競技中止となった体育系選手らも3年間の積み重ねは必ずこれからの糧になる。
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年間賞

2020年03月05日 | エッセイサロン

 投稿を楽しんでいる毎日新聞の「はがき随筆」は、1行14字で18行、タイトルは8文字以内という投稿規定がある。1行目は1文字下げるから本文は実質251字以内で書き上げる、これは何度も書いていること。題材は自由だが、人まねにならぬよう探すのだが、有るようで無いものだ。

 見つけた題材について書く。下書きでは規定の文字数を超える。ここから世にいう推敲もどきをして規定の範囲内に収める。改行や句読点は読みやすくする、読んだ人に意味が通じるために欠かせない、度の過ぎた自慢話は読む人をいい気持ちにさせない、登場人物の人数は字数に見合う配慮、テーマは絞る、語句の間違った使用や誤字を無くすなど、サロンで多く学んだ。

 その気をつけるひとつに当たる話だが私の記録として残しておく。はがき随筆では毎月掲載分から入選3編と佳作7編が選ばれ、うち1編が月間賞に決まる。毎月の入選作計36編から年間賞が15編選ばられる。投稿するからにはまずは掲載、載ると入選佳作に、チャンスがあれば年間賞に、と欲が膨らむ。昨年の私の掲載分のひとつが年間賞に選ばれた。ほかに仲間2人は私より上位の賞をゲットした。

 記事によると昨年の年間投稿数は2055編、掲載は671編でその率は約33%。年間賞大賞候補は36編で掲載数の約5.4%、年間賞は掲載数の約2.2%、全投稿数の約0.7%。こうした倍率のなかで何年ぶりかに得た年間賞、新型コロナウイルス感染対策で表彰式が中止となり賞が送られてきた。この次はないかもしれないが、いつかまた、を期待して加齢に鞭打って投稿を楽しむ。
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休校中の散歩

2020年03月04日 | 生活・ニュース

 いつもの様に、足の向くままに迷路のような裏通りを歩いていた。細い道からくるりと元気そうに曲がって来た小学生の男の子、出合い頭に「こんにちわ」と元気な挨拶をくれた。急いで私も挨拶を返した。続いて曲がって姿を現した母親が「突然の休校なので、一緒に散歩中です」と話す。こういう外出なら咎める人はいないだろう。

 公民館の会議室は1室だけ使用中、それは私も会員になっている全市的な会の名前があり役員会だろうと思う。いつもなら空室が珍しいほど利用される施設だが、休校や外出自粛、濃厚接触回避など新型肺炎への感染予防が徹底している。新聞閲覧室、のぞいた時は無人だった。よく利用するが初めてのことと思う。

 そういえば散歩やウオーキングをする人も少ない気がする。そんなことを思いながら歩く。川原へ下りる階段のところにでた。ちょっと下りてみるか、急だが手すりがあり利用する。下りはじめには見えなかったが菜の花が階段の途中に1本咲いている。人の手は介されていないだろう。道沿いではよく出会う光景。ここからだと眺めはよかろうと話しながら記念撮影する。

 休校2日目、今朝、県内で初の新型肺炎感染者が確認されたと発表された。中国地方で初めて。県西部の40歳代の会社員という。九州で感染者が確認された複数の県を仕事で回られているらしいが詳細はこれからだろう。この影響で明日、予定していた山口での時間が変更になった。思わぬところに関連することを知る。
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休 校

2020年03月03日 | 地域

 新型コロナウイルスによる肺炎拡大で突然「全国の小中高と支援学校の一斉休校」の要請が総理から出た。報道によると休校は側近のアイディアで、与党幹部も発表直前に知り驚いたという。言葉では何とでも説明できるがこの策は事前検討されていない「思いつき、行き詰って」という内外の評は、予算委員会の審議を見ていると当たっているように思う。例によって決定までの検討経過は示されていない。

 毎朝、7時を過ぎたころから聞こえ始める近くの小学校へ登校する児童ら、7時半ころにはいくつものグループになってそれは賑やかで、その声に元気を貰っている。普通なら登校日だが、総理の要請により1日遅れたが今朝その声が途絶えた。学校の側を通ったが物音ひとつせず静まり返っていた。

 その小学校の昨日の様子が記事になっていた。授業後、6年生は講堂で休校中の過ごし方について指示をうけた」とある。4月からは中学生になる、在校生とは違う環境へ向かうのに、突然放り出された感はないだろうか。進級する子らも大変、大きな荷物を両手に持った女の子、わが家の前で「重くて疲れた」と寝そべっている。傍で「自動車に轢かれるよ、持ってあげようか」、一緒に下校している女の子が声を掛けていた。突然の休校、どんな雛まつりを過ごしただろうか。

 感染拡大を抑制するため市内の子育て関連施設は今月末まですべて休館になっている。放課後児童教室利用者は朝から、利用していない低学年性は申し込みすれば条件によって利用できる、と市のHPにあるが周知は出来るのか。新新学期が迎えられるよう行政の十分な配慮を望む。なお、県内の1日現在、感染者ゼロ、検査40件、相談件数2433件という。
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春の芽を見た

2020年03月02日 | 自然 季節
 
 新型肺炎、市内ではまだ発症の報道はないが、近くの小学校は総理要請より1日遅れの休校か、今朝もランドセルを揺らして登校していた。休校、春休みと続けば児童らはほぼ一カ月に渡って学校に行けない日が続き、卒業や進級への備えが出来ない。繰り上げや簡略化した卒業式に涙する児童らの映像をみると切ない気持ちがひしひしと伝わる。

 また、休校中は外出が制限される。子どもらの立ち寄る公立の施設も閉館されるようで家に閉じこもる形になるのだろう。共働きの家庭も多く、小さな子どもだけで留守番させることは無理、休校に伴い派生する正式な従業員でない人らの賃金保障、休業による人手不足による企業の損失補填など、具体的な対応は未定、早期にしっかりした策を講じて欲しい。

 新型肺炎は世界中で広がっている。社会はこんなに厳しくても季節は移っていく。立春が過ぎてひと月あまり、暦の上では春だが、雪を見ぬままに春を迎えそうだ。桜の開花予測で瀬戸内地方は3月25日頃という。例年と大差ないように思うが、暖冬との関係の有無は分からない。開花には開花直前の積算温度が影響するという。

 散歩で見つけ春の訪れ。枯芭蕉の朽ちた葉の隙間に新緑の葉を見つけた。柔らかな葉と瑞々しい緑の色は気分を何かほっとさせてくれる。芭蕉の成長は早い、あの大きな葉もそう遠くない先に見れる。外出自粛なのか散歩する人の姿は少ない。新型肺炎が終息し活気ある人の姿が見られるのはいつになるのだろうか。
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